顧客満足を追求するサービスエンジニアの誇りは“YASDAスピリット”
顧客満足を追求するサービスエンジニアの誇りは”YASDAスピリット”
このストーリーのポイント
- 接客経験と機械工学の知識が生かせるサービスエンジニア職を志望
- 機械を修理し終えた後、お客様からかけてもらう「ありがとう」の言葉が支え
- 海外駐在で改めて実感したYASDAの技術の高さを、これからも世界へ発信したい
安田工業の工作機械は、国内はもとより世界の製造現場を支えるために稼働している。修理やトラブルなどにスピーディかつ正確に対応するのがサービスエンジニアの仕事だ。海外拠点など場合によっては顧客のもとで機械の据付や性能の確認なども行い、顧客満足を徹底する。
安田工業株式会社
N.Y
本社サービス課
2014年入社/愛媛大学 工学部卒
地元・岡山から安田工業に入社し、日本の製造現場を支える仕事を選ぶ。サービスエンジニアとして、顧客のさまざまな要望に速やかに対応し、入社後3年でドイツ駐在に抜てきされる。確かな技術に対するリスペクトは世界共通と実感。再び海外勤務も希望している。
地元で巡り合えた自身の特性を生かせる仕事
生まれ育ちは岡山県で、安田工業の隣町に実家があります。子どもの頃は会社名を知らなかったのですが、私の親世代は、近所の人も皆が「地元の優良企業」として知っていました。実家が農業を営んでいるため、地元で就職したいと考えていたところ、父から安田工業の名前を聞いたのが入社のきっかけです。大学で学んだ機械工学も生かせて、日本のものづくりを支えられるのも自分にぴったりだと感じました。
私の学生時代はアルバイトに明け暮れていました。学生のうちにいろんな職種に関わりたいと思って、ショップ店員、ガソリンスタンドで働いていたこともあります。焼肉屋のホールスタッフなども掛け持ちしていた日々が懐かしいですね。アルバイトの中で、私がとくに楽しさや自分の適性を感じた仕事は、お客様と接することが共通していたのです。現在のサービスエンジニアの仕事もお客様と直にやり取りできるのが魅力です。
しかし実は志望したのは選考の途中段階から。当初エントリーシートを提出した際は「機械工学なら設計業務がいいだろう」と出願していましたが、自分のしたいことを考えたとき、お客様と関わる仕事、現場でものづくりを下支えしていると実感できるのはサービスエンジニアだろうと思って人事の方に相談しました。本当にやりたい仕事、自分に向いている職種は何かを考えたのはよかったと思います。
私たちの代から将来の海外勤務を見据えた「グローバル人材」としてサービス課に配属される人事の方針が始まりました。採用選考や入社後にも「海外に興味はありますか」と質問されたので「いつか海外に飛び出す道もある」と初めて意識しました。ただ、まずは一人前に仕事ができるようにならなければと、まだ海外勤務を想像する余裕はなかったです。
現場で「ありがとう」が聞けるサービスエンジニアのやりがい
入社後の研修は、しっかりした制度が確立しており、サービスエンジニアとして配属されるまでにまず、1年半かかります。まずは半年間、ジョブローテーションという形でさまざまな部署に配属され、機械加工の現場、試作加工、組立などを通して機械がどのように作られているか製造工程を覚えていくのです。社内のいろんな部署の社員と知り合ううえでも有効でした。
さらに1年間は組立課で、実際に機械の組立を担当します。機械の構造を理解して組み立てられなければ、サービス課で戦力になれないためです。誰かの作業を横に立って眺めるわけではありません。先輩社員に習い、手順書をくまなく読みながら、いろんな機種、機械を扱えるようになります。実際にお客様の機械に触れるのは会社を代表するのと同じ責任がかかりますから、ものすごい責任とプレッシャーを感じていました。
サービスエンジニアの主な仕事に、アフターサービスとしての機械保守・修理や緊急対応があります。電話越しにお客様をサポートする場合と、精密な調査や部品交換が必要で現地に出張して現場作業するパターンどちらにも対応できなくてはなりません。現場に行くと、苦労も喜びも味わえます。以前、シフト制を採用していない小さな町工場で夜遅くまで修理をお待たせしてしまったことがあります。お客様としては機械が動かないと困りますし、いつごろ直るのか見通しだけでも知りたいという気持ちになるでしょう。イライラする思いや不安もあったはずですが、原因がようやく究明できたとき、修理が完了したときにも感謝の言葉をかけていただいたことに感動しました。
しかし障害が複雑なときは、なぜこのような現象が起きているかさえ理解できないこともあります。社内の資料を漁ったり、その機械に詳しいエンジニアにすぐ問い合わせたり、あらゆる手を尽くすとともに、お客様に状況を伝えるのも大切な仕事です。機械への知識や技術に加えてお客様とのコミュニケーションスキルが問われるため、学生時代の接客経験が生きていると実感できました。最終的にお客様から「ありがとう」の一言を聞けると、微力ながら製造業に自分も貢献できていると感じられて幸せな思いがします。
海外赴任に向けた手厚いバックアップと挑戦する気持ち
ドイツ駐在が決まったのは研修を終えた1年半後、サービスに上がるタイミングにアナウンスを受けました。実際に赴任したのが3年目の終わりです。会社から「ぜひ行ってほしい」と言われ「チャンスが来た」と思った反面、まだ経験年数も短く不安でした。海外では時差もあるため、本社にいる上司や先輩に相談するのも難しく自分だけで解決できる力が必要です。そのため、短期間でさまざまな現場に派遣してもらい、機械に触れる経験を積ませていただきました。また、英語習得の語学クラスも週2回あり、仕事で使う専門用語も習うため英語に慣れることから取り組んでいきました。相談した先輩の中には「まだ早いんじゃないか」という慎重な意見もありました。それでも最後は挑戦したいという気持ちが勝ったのです。
しかしドイツでは、想像以上の苦労の連続でした。海外では現地商社のエンジニアとともに現地に出向くことが多いのですが、同行するときは要求される技術レベルが高い上に、言葉の壁が立ちはだかります。
語学面、技術の知識面で自分の無力さを痛感しましたが一朝一夕には解決できません。全力で仕事しているうちに徐々に英語への不安も無くなり、コミュニケーションが取れるようになりました。そうすれば仮に自分の知識が不足していても、過去に聞いた話などをもとにお客様に情報提供できます。お客様からも商社のエンジニアからも少しずつ信頼を獲得できているのが実感できました。「君がいればこの作業も安心だ」と言ってもらえるようになったのです。自分自身の成長とともに、世界でのYASDAの存在感を実感しました。
ドイツは非常に生活しやすく、初めての海外駐在には最適な場所だったと思います。さまざまな業種の日本駐在員が多い環境で、現地のバレーボールチームでできた仲間の存在も貴重でした。コロナの影響もあって、もっとヨーロッパ中を車で巡りたかったというのが心残りですが、あのとき挑戦してよかったなと感謝しています。
高い技術力にこだわるYASDAスピリットは世界に通ずる
現在は本社に戻り国内のお客様のサポートを行っていますが、安田工業にはアメリカや中国にも拠点があるので、再び世界に飛び出したいという希望はすでに伝えています。せっかく苦労して語学を身につけたので、今度も英語圏で腕試ししたいです。とくに現地のエンジニアの教育に力を入れて、世界中でのYASDAのサービスクオリティを高めていくのが目標です。
私たち安田工業のエンジニアには、お客様の要求を大きく上回る加工品質を追求する「YASDAスピリット」が刻み込まれています。私たちが求める水準のレベルの高さに、外国のスタッフは最初は戸惑うこともあります。しかし、ミクロン単位の正確さを求める妥協のない姿にいつしか彼らは信頼と感動を覚えるのです。エンジニア同士、高い技術への尊敬の気持ち、リスペクトは世界共通なのだと確信しました。
エンジニアに加えて、お客様への安田工業の知名度、品質への評価をさらに高めて、機械の台数も広げていくことに貢献したいと思っています。この仕事は機械を売って、納めれば終わりなどということは全くありません。機械の性能はもちろん重要ですがアフターサービスの善し悪しで、2台目以降の機械の導入が決まることも多いため、お客様の製造に直接かかわる非常に重要な部署だと思います。これからも国内、海外問わず、安田工業の機械に関わってくださる皆様に感動を届けていきたいです。
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