周囲に助けられながらも、念願の物流営業として歩み出す
周囲に助けられながらも、
念願の物流営業として歩み出す
このストーリーのポイント
- 多様な事業を展開するボルテックスグループだからこそ巡り合えたチャンス
- 「物流企業で働きたい」という想いをようやく叶える
- お客様の期待に応えながら、社会インフラを支える喜びを実感する
ボルテックスグループの中核企業であるボルテックスセイグン。総合物流企業として、お客様からの多様なニーズにお応えしている。物流は日本はもちろん、世界を支える基幹産業となる。営業担当として物流の存在意義を日々痛感している若手社員の奮闘ぶりと物流業界で働く魅力を聞いた。
株式会社ボルテックスセイグン
上野 貴裕
営業部
商学部商学科卒
群馬県出身。地元愛が強く、県内の大学を卒業後も、実家から通いやすいということでボルテックスグループに入社する。往復で約2時間もの自動車通勤となるが、ドライブが元気の活力となっている。
大学でのゼミを通じて物流の奥深さを知る
学生時代に打ち込んだのは、アルバイトでした。1年次から4年次まで、地元のコンビニで働いていました。週に4日ぐらいは入っていた気がします。最初はレジ打ちや品出しからのスタートでしたが、慣れて来た段階で商品の発注も任せてもらっていました。また、中々売れない商品を顧客が最も見やすく、手に取りやすいゴールデンゾーンと呼ばれる棚に移し替えて、売れ行きがどう変わるのかを試してみるなど、貴重な体験をさせてもらいました。
大学では物流のゼミに入っていました。興味を持ったきっかけは、先生の教え方が面白かったからです。実際、話を聞いてみると私たちが日頃から利用しているネットショッピングを支えているのも物流だと知りました。今まで当たり前だと思っていたことが、とても凄いことなんだとわかり、物流業界にますます興味を持つようになりました。
就職活動では、業界研究も兼ねて商社や介護などさまざまな業種の企業にエントリーしました。色々なジャンルの企業の会社説明会に参加したり、面接を受けるのもこの時期にしかできないことだと思っていたからです。ただ、第一志望はあくまでも物流でした。地元の物流会社を4社ほど受けました。ボルテックスグループはそのうちの一社でした。
このグループについては、ゼミの先生が良く知っていて授業の中でも何度か取り上げていました。それに、ゼミの先輩も何人か働いていて親近感を抱いていました。「一緒に会社を盛り上げていけたら良いな」という気持ちがありましたね。それが、入社への決め手の一つとなった気がします。実は、決め手はもう一つありました。それは、エントリーした物流会社の中で自宅から一番近かったことです。車なら50分ぐらいで着くことができます。ドライブ好きな私にとっては、程良い距離感でした。
もちろん、面接の印象も良かったです。面接官の方が優しくて、和やかに話すことができました。もう8年ぐらい前なので、具体的に何を聞かれたのかは忘れてしまいました。ただ、一つ覚えているのは、「通勤に1時間ほど掛かるようだけれど大丈夫?続けていけるかな?」という質問でした。「何を聞かれるんだろうか」とドキドキしながら臨んだ面接であったので、思わず気持ちが楽になったことを今でも覚えています。役員面接も同様の雰囲気だったので、内定をもらえたら、「この会社で働こう」と決めていました。
予想外にもグループ内の旅行会社に配属となる
ただ、ボルテックスグループに入社して配属されたのは、物流事業を手掛けるボルテックスセイグンではありませんでした。旅行業を展開するボルテックスアークでした。正直言って、これには驚きました。「物流の仕事に携わりたい」という想いが強かったからです。ただ、「会社としても適性を考慮した上で判断した結果なのだろう」と気持ちを新たにして、内示を受け入れることにしました。
最近では、希望通りの配属先や職種にならないことに不満を持つ“配属ガチャ”という言葉も聞きますが、私自身は「まずはやってみよう」「これも経験だ」と前向きに捉えました。
任されたのは営業でしたが、会社の全体像やヒト、お金の流れを理解するために最初の1年間は経理・総務系の業務に従事しました。その上で、営業としてデビューしました。主に担当したのは、バスツアーの営業です。お客様から、バス旅行の引合いをいただき、予算やご要望に応じた旅行プランを企画しご提案するという仕事でした。といっても、いきなりは難しいので、一年ぐらいは先輩に同行しながら商談の進め方を学んでいきました。
全体の9割近くは既存のお客様でしたが、少し余裕がある時には新規開拓にも力を入れました。私自身、カメラが趣味なので、会社のバスの写真を撮影・加工しチラシとして仕上げ、「今度旅行する機会があったら、ボルテックスアークにお声掛けいただけませんか」と配っていました。そのご縁で、お仕事をいただいたこともありましたね。「やはり、何でもやってみるものだなあ」と思ったものです。
また、旅行営業も実際やってみると面白さを段々と感じることができました。一番のやりがいは、自分が企画・コーディネートした旅行プランに対する評価を、お客様からその場でいただけることでした。「このアイデアはとても良かったよ」「本当に楽しめた」と言ってもらえたりすると、それを次にも繋げようという気持ちになりました。
ただ、それも2020年の新型コロナウィルスの感染拡大以降は、状況が大きく変わってしまいました。世の中に自粛ムードが広がり、いつになれば再び旅行事業が展開できのか、見通しが立たなくなってしまいました。将来の不安を少し感じ始めていたころに、ボルテックスグループの人事担当者から、新たな活躍の場を提示していただけました。「ボルテックスセイグンで働いてみないか」と声を掛けてもらえたのです。やはり、元々自分がやってみたかった仕事ですし、嬉しかったです。「いよいよチャンスが巡ってきた」「ここはチャレンジするしかない」という心境でした。
旅行営業から物流営業に。求められる役割は同じだと感じる
ボルテックスセイグンに異動してからは、まず1年余り事務系の業務を経験しました。ここでは、各倉庫とのやりとりを通じて会社全体の動きを把握しました。また、どこの倉庫で何を保管しているのか、どんなニーズに対応できるのかもわかりました。その上で、2023年7月から営業部への配属となりました。
その後は、東京の商社を担当させてもらっています。具体的には、お客様から依頼された荷物の輸送と倉庫での保管、それに伴う料金のとりまとめが私の任務です。主に化学工業品やシリコン系の素材を扱っています。一応、引継ぎ期間があったものの最初の頃は、わからない点が多々ありました。その度に、先輩や上司に聞いて、「どうやったら良いのか」を教えてもらいました。営業部には、私を含めて6名の営業マンが在籍しています。皆さん、40代から60代。経験が豊富であったので心強かったです。実は、私が最年少でした。
物流営業に携わってみて改めて感じたことがあります。扱う商材は変わったものの、営業として人と人を繋ぐ役割が求められているのは共通していると気づきました。お客様からご要望をお聞きするとともに、現場からの情報も吸い上げ、両方が上手く運用していけるよう中間的なパイプとしての機能を担っているように思います。そこは、やりがいでもあります。
その一方では、自分が実際に荷物を扱っているわけではなく、お客様からの依頼を受けて指示を出す仕事なので、モノが実際に動いていくリアル感をイメージしずらいところがあります。それで悩んでいるというか、苦戦しています。また、物流業界では今2024年問題がクローズアップされています。ドライバーの労働時間削減によって物流・輸送のあり方が大きく変わろうとしているだけに、その辺りをお客様にどう理解してもらうかも難しいところです。私一人の力ではどうしようもないので、上司の力も借りてお客様に納得いただけるよう努めています。
仕事を進めていく上では、臨機応変な対応も求められます。例えば、お客様から温度管理が必要だと言われたり、消防法で定められた危険物を取り扱ってほしいと依頼されるケースもあったりします。その場合、お客様から情報を正確に聞き出して、それに適応できる倉庫を逸早く見つけ出して提案しなければいけません。私自身も危険物取扱者の資格を持っていますが、社内にはこの分野のエキスパートが揃っているので、詳細な情報をスムーズに得ることができます。部署を越えて連携していけるのは、ボルテックスセイグンらしさと言って良いのではないでしょうか。わからないことを聞けば、本当に細かいレベルまで丁寧に教えてくれる方々が揃っています。もう、何度助けてもらったかわからないくらいです。
もう一点、働きやすさという点で言うと会社全体の目標はあっても、その数字を営業一人ひとりに振り分ける体制にはなっていません。もちろん、会社の目標を達成するために最善の努力はしないといけませんが、ノルマに追われるというようなプレッシャーはないです。それに、毎週月曜日に営業部でのミーティングを行っており、一週間の振り返りや課題の共有、解決に向けた意見交換も図っています。なので、チームとしての一体感を味わいながら仕事ができています。
若い仲間たちを迎え会社を盛り上げていきたい
私自身、直近の目標は、物流業界が直面する2024年問題に基づく値上げ交渉を着地させることです。ただ、これは業界の構造も絡んでくるので、なかなか難しいところです。長期的には、ボルテックスセイグンをより良い会社にしていきたいです。そのためにも、私よりも若い世代の方たちの意見や知恵を借りて会社を盛り上げていきたいと思っています。
別に物流を学んでいなくても結構です。ボルテックスセイグンなら1から始めても苦労することはないでしょう。優しい先輩が多いですから安心してください。物流に少しでも興味がある方も、「今はまだないかな」という方も一度見学に来ていただきたいです。気持ちがきっと動くと思います。