支え合いながら、自分たちらしくキャリアを切り拓いていく。

支え合いながら、自分たちらしくキャリアを切り拓いていく。

このストーリーのポイント

  • 完全独立系サプライヤーだからこそ系列にとらわれずに活躍できる
  • 海外拠点でエンジニアとして大きな成長を得る
  • 子育てを楽しみつつ、さらにキャリアを重ねていきたい

エンジニア同士、同じ職場で出会って結婚。夫はフランス駐在経験を経て幅広い視野を身につけ、妻は退職後に再入社し、子育てと仕事を無理なく両立させている。決して特別な2人ではない。臼井国際産業にはそんな夫婦が自分たちらしく活躍できる土壌がある。

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臼井国際産業株式会社

勝又 宏行

初期管理部 パイプ製品設計1課 課長
2008年入社/工学研究科機械工学専攻修了

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学生時代は自動車工学を学ぶ。入社後、ガソリン直噴エンジン用配管の実験・開発評価、FEM解析などに従事。USUI International France S.A.S.(フランス)に約6年間の出向を経て、2021年3月帰国。渡仏前に引き続きFEM解析等を担当するほか、水素関連部品の開発にも携わる。入社3年目に職場の先輩だった亜紀と結婚。


勝又 亜紀

商品企画部 開発実験1課
2006年入社/医学工学総合教育部物質・生命工学科修了

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学生時代は電気化学の研究に打ち込む。入社後、当社製品の表面処理の開発・品質・分析等に携わる。入社5年目に宏行と結婚。2度の出産を経て退職し、単身赴任中だった宏行のもとへ渡仏し、フランスで子育てに奮闘する。2021年3月に帰国後、臼井国際産業に再入社し復職。退職前と同じ業務を担当し、仕事と子育てを両立させている。

完全独立系ならではの仕事の多様さに惹かれて

──宏行さんは学生時代からクルマが大好きだったそうですね。

宏行 子供の頃から好きでした。学生時代はドライブやチューニングが趣味で、ショップの主催する走行会の運営を手伝ったこともありました。自動車工学を学んだのも、クルマが好きだったからです。

亜紀 今我が家には3台あって、私も運転を楽しんでいます。

宏行 自分の車をチューニングするために勉強したことは、今の業務にも活かせていると感じます。何よりも好きなことに仕事で関われるというのは、嬉しいですね。

亜紀 私は電気化学の専攻で、銀単結晶の酸素還元活性について研究していました。必要とするデータを取るまでに何度も失敗を繰り返し、苦労したのを覚えています。うまくいかなくてもへこたれず、地道に継続する力が磨かれました。

宏行 サークルはバレーボールだったっけ。

亜紀 サークル活動は純粋にバレーボールだけじゃなく、いろいろな活動がありました。一番の思い出は、文化祭の出店ですね。フランクフルト屋だったけれど、どこから見てもフランクフルトと分かるようにと段ボールの4面に1文字ずつ書いて積み木のように積み上げたことが印象に残っています。自分の提案をもとに仲間が一つとなって取り組んだことが嬉しくて、チームワークの大切さを学びました。

──就職活動を振り返ってください。

宏行 自動車業界の中で多くのサプライヤーは完成車メーカーの系列に属していますが、臼井国際産業は完全独立系という点が大きな違いでした。そのため国内外を問わず、どのメーカーの車づくりにも携われることに魅力を感じ、当社を志望しました。

亜紀 私は当初素材メーカーも考えていたんですが、カバーする領域が広い分、最終製品がなかなかイメージしづらく感じました。ものづくりが好きだったこともあり、具体的な製品の形が想像できる加工メーカーを志望しました。当社を選んだ決め手となったのは、面接官をはじめ、社員が皆さん優しかったことです。ここなら温かい人間関係の中で働けると感じました。

宏行 私の入社の決め手は、グローバルに事業をしていることでした。海外で働いてみたいという思いも、当社ならかなえられると感じました。この希望はしっかり実現できたので、正しい決断でしたね。

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風通しのよさが社員同士の距離を近くしてくれる

──入社後のお仕事について教えてください。

宏行 配管関連製品について、完成車メーカーからの要求を満たした性能が得られているか、評価を担当しました。その手段としてFEM解析を行っていたところ、次第にそのスキルが磨かれて、社内でも評価され、解析業務がメインになっていきました。製品開発は設計・評価・営業が一つのチームとして連携して進めていきます。その中でお互いに支え合い、補完し合いながら取り組んだことが印象に残っています。部署間の垣根が低くて、何かあればすぐに相手の席まで足を運んでフェイス・トゥ・フェイスで話し合う、そんな距離の近さは当社の魅力です。

亜紀 私は入社3、4年目から担当し始めた表面処理の開発が印象に残っています。社内打ち合わせや完成車メーカーのエンジニアとの打ち合わせを繰り返し、特許用の実験・報告書の作成も行って、最終的に当社の表面処理仕様として担当チームでまとめ上げました。仕事を進めていくうちに、開発内容が実験室の枠を超え、既存の施設での量産可能性を考えたり、社内打合せも部内から、設計や品質保証、製造部など他部署も交えたものに変化し、経営陣へのレビューも行ったりと、どんどんプロジェクトの規模が大きくなっていくことに仕事の醍醐味を感じました。若手にもこのような責任ある仕事を任せてくれるところが、臼井国際産業らしさです。

──お2人は職場結婚ですね。

宏行 妻は商品企画部の先輩社員でした。怖い先輩だなあというのが第一印象でした。

亜紀 仕事が行き詰まったときは、やはりピリピリしていたからね。その後、社内のイベントなどを通じて親しくなり、結婚に至りました。

宏行 当社では社員同士の結婚は珍しくありません。だから私たちの結婚も特にサプライズではなくて、ごく自然に受け入れてもらいました。仕事は仕事、プライベートはプライベートと、私たちもしっかり切り替えることを心がけていました。

亜紀 当社は社員同士の仲がいいんです。同期もよく集まるし。そうしたオープンなコミュニケーションが根づいているから、社内結婚も珍しくないのかもしれません。

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ヨーロッパで得た大きな飛躍

──入社8年目、宏行さんはフランスの拠点に赴任されました。

宏行 グローバルな舞台で仕事がしたいと思って入社したので、私にとって大きな飛躍の機会となりました。

亜紀 私は長女の産休を経て復職し、仕事と育児で大忙しのタイミングでした。だからその話を聞いたときは「ついに来たか」と思いました。もちろん夫がずっと志してきたことなので、嬉しかったです。当初は私も娘を連れてフランスに渡るつもりだったものの、夫が仕事に集中できるようにとの配慮でしばらくは単身赴任してもらい、落ち着いた頃に合流することにしました。

宏行 フランスの拠点はセールスオフィスで、私の担当はセールスエンジニアとして欧州の顧客に対する技術サポートでした。フランス、ドイツ、イギリス、スウェーデン等、欧州の蒼々たる完成車メーカーと直接渡り合ったことは、私を飛躍的に成長させてくれたと思います。忙しく飛び回る日々で、フランス駐在時代のAir Franceの搭乗距離だけで地球6.5周分でした。

亜紀 文化や言語の壁はあったと思うけれど、イキイキして楽しそうだったね。

宏行 国が違うと仕事に対する考え方も違い、メーカーもそれぞれ独自のものづくり文化を持っています。日本で仕事をしていたときは、特定のメーカーに縛られないことで多様なメーカーの多彩な考え方を吸収できました。フランスではさらに国境を越えて様々な考えを学ぶことができ、日本の仕事の進め方についての改善点なども見えてきました。グローバルな舞台で、エンジニアとしての視点が一気に広がったのは間違いありません。

──その後、亜紀さんがフランスに渡りましたね。

亜紀 退職後、日本で息子を出産し、2人の子どもを連れて渡仏しました。子育てしながらの海外生活は想像以上に大変で、買い物一つでも最初は2時間以上かかったものでした。だからこそ夫のサポートは嬉しかったです。

宏行 ヨーロッパでは家族に対する考え方が日本と大きく違い、家族より仕事を優先するなんて考えられないというのが社会の常識でした。単身赴任の際もフランス人の同僚には「家族なのになぜ一緒じゃないの?」と驚かれたほどです。

亜紀 夫にとって、家族を大切にする文化から得たものは大きかったと思います。エンジニアとしてはもちろんのこと、家庭人としても成長したと感じています。

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夫婦、それぞれのキャリアビジョンを大切にしながら

──約6年間のフランス駐在を終え、2021年3月に帰国。翌4月には亜紀さんが臼井国際産業に再入社し復職されましたね。

亜紀 帰国が決まったタイミングで、新たに復職規則が制定され、再入社の道が開かれました。この制度では、退職前までのキャリアを無駄にせず、同じ業務で経験を積んでいくことができます。素晴らしい制度なので早速利用し、復職しました。私がこの制度の適用者第一号だったらしく、恵まれていると感じます。

宏行 私は帰国して以前と異なる設計部門に所属しました。組織の変更もあり、FEM解析など、担当している業務は基本的に渡仏前と大差ありません。加えて、水素関連部品の開発にも携わっています。フランスでの経験を活かして引き続き欧州メーカーの対応も行っているほか、製品開発後の流れにも目を配った、幅広い提案ができるようになりました。

亜紀 子どもが幼いので私はほとんど残業ができないのですが、子育て世代が多い職場ならではの支え合う文化があり、助かっています。急に休まなくてはならないときも同僚が仕事をカバーしてくれますし、逆に私がフォローする側に回ることも。困ったときはお互いさまという社風が根づいています。

──これから目指すことは。

宏行 今、自動車業界は100年に一度と言われる大変革期のまっただ中にあります。変化の時はチャンスの時。水素関連の製品開発を通じ、この分野の第一人者を目指します。そして“ディーゼル・ガソリン・水素といったらUSUI”と言われるよう、当社を成長させたいと思います。

亜紀 私が目指すのは子育てする管理職です。産休・育休、退職、さらには再入社と様々な経験を積んできました。退職からフランス滞在の期間のブランクこそありますが、人と比べることなく、自分にできることにチャレンジしたいと思っています。これからもマイペースでいきたいですね。

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