
市場とインフラのDXを推進。「金融×IT」のプロとして、グローバルな視点でデジタル戦略を。
市場とインフラのDXを推進。
「金融×IT」のプロとして、グローバルな視点でデジタル戦略を。
就活の軸は「日本経済の発展に資する」こと。
ITという新たな世界への挑戦。
──入社動機を教えてください。
経済学部に進学し、その中でも財政学を専攻しました。主に社会保障の観点から介護労働にフォーカスした研究を進めました。一方、サークル活動で仲間と共に、財政から金融、マーケット等の経済全体を学ぶ中、社会における経済の重要性を改めて強く認識しました。そして経済の根幹にあるのはお金であり、それを支える金融業界に興味を持ちました。就職活動の軸としたのは、「日本経済の発展に資することができる仕事」。信託銀行は幅広くさまざまなことに携われる仕事であることに惹かれました。三菱UFJ信託銀行は面接の際に、「日本経済の発展に資する仕事をしたい」という私の考えに担当の方が共感してくださり、「ぜひ一緒に働きたい」と言ってもらえたことが入社の決め手になりました。
──未経験でのIT領域への配属だったのですか?
入社後、三菱UFJ信託銀行の業務IT企画部に3カ月在籍した後、三菱UFJトラストシステムに異動となりました。三菱UFJトラストシステムは、金融ITのプロフェッショナルとして、三菱UFJ信託銀行および日本マスタートラスト信託銀行の多様な業務をIT面から支えている三菱UFJ信託銀行のグループ会社。ITに関して未経験のため不安はあったものの、3カ月にわたる研修で基礎を学び、ものづくりの楽しさも実感することができました。また、自身にとって新しいことへのチャレンジであること、金融×ITのスキルを身に付けることで多彩な業務に携われる可能性があることなど、当初の不安は払拭され、新しい世界に飛び込むことに胸が高鳴ったのを覚えています。
市場システムの「モダナイゼーション」の推進。
社内インフラにおける「ゼロトラストネットワーク」の実現。
──現在の仕事内容を教えてください。
三菱UFJトラストシステムに配属された最初の6年間は、市場部門のシステム開発の仕事に従事しました。メインシステムを担当し、バージョンアップやカスタマイズ対応、システムのグローバル展開など、幅広い業務を担当しました。現在所属するデジタル戦略部の役割は、当社の事業部門が推進するDXに対し、ワンストップで専門知見を届けることです。私はその中でも市場と社内インフラという2つの領域を担当。市場部門が推進する大規模なシステム開発案件の支援や、三菱UFJ信託銀行の社員全員が業務で使用するパソコン、スマートフォンといったインフラ機器について、金融機関に求められるセキュリティを担保しながら、いかに利便性を追い求めていくかを企画・検討しています。
──市場部門、インフラ、それぞれの具体的取り組みを教えてください。
長年にわたり使用され続け、設計や構造が老朽化してしまったシステムを「レガシーシステム」と呼びますが、そのレガシーシステムを現在の最新の技術や標準に合わせてつくり変える「モダナイゼーション」の推進が市場部門の取り組みです。それによって世の中の変化に並走できる競争力の高い効率的なシステムの実現を目指しています。社内インフラ領域では、MUFG全体でOA基盤更改のプロジェクトが進められています。その重要なテーマの一つが「インターネットブレイクアウト」の実現です。これは社内、社外を区別せず、すべての通信を信用できないものと捉える「ゼロトラスト」の考え方を軸に、信託銀行としてお客さまの大切な情報を守るためにセキュリティの堅牢性を担保しながらも、直接インターネットアクセスを可能とすることで、ビジネススピードに呼応した俊敏性・利便性の高い環境整備を進めています。
ポータルサイトのクラウド化の取り組み。
多くの人と関わり調整して前へ進めていく。
──印象に残っている取り組みを教えてください。
入社6年目に、三菱UFJ信託銀行の社内情報共有に利用しているポータルをクラウドに移行するプロジェクトに携わりました。それまでは市場部門のシステムを担当していたため、自身が担当する初めての社内インフラ案件でした。ポータルサイトですから、関係するユーザーが社員全員ということで、考慮点も多く、非常にたくさんの方と調整をしていく必要がありました。結果としては、無事移行を終えることができましたが、ここで培った考え方や経験に今も助けられることが少なくありません。移行後も、ポータル容量の増強や、よりスムーズなクラウド通信の実現など、そうした改善の実践が今に活きていると感じています。
──仕事のやりがいを教えてください。
かつてはエンジニアとして、システム開発に直接関わっていましたが、現在はいわばITの企画畑の業務になります。多くの方と関わる中で、調整し前に進めていくことが求められる仕事です。それは社内のみならず、MUFGとして銀行や証券と協働する必要があり、最新技術の動向や活用方法の共有、システムの共同利用をはじめ、連携・協働するプロジェクトの検討も進めています。私自身、兼務出向という形で三菱UFJ信託銀行と三菱UFJ銀行双方のシステム企画部署に所属しています。各社・各担当者との合意形成や課題共有等、難しい局面にぶつかることもありますが、それを乗り越え前進した手応えがある時、やりがいを感じます。
いつか、三菱UFJ信託銀行で成し遂げたいこと
今後も、IT領域でキャリアを形成し成長していきたいと考えています。ITはDXに象徴されるように急速に進化しています。その中で、AIやクラウド等の最新技術を活かして、新たな信託ビジネスやサービスの企画のみならず、既存ビジネスの付加価値や競争力向上に資する取り組みをIT面でサポートしていきたいと思っています。そのためにも、ITに加えて金融実務も深く習熟し、文字通り「金融×IT」のプロになりたいと思っています。