
年金数理の専門家として、制度設計から財務に与える影響まで企業年金制度の改定をフルサポート。
年金数理の専門家として、
制度設計から財務に与える影響まで企業年金制度の改定をフルサポート。
転職先として三菱UFJ信託銀行を選んだ理由を教えてください。
私は大学で数理学を学び、アクチュアリーをめざして生命保険会社に入社しました。前職では決算業務やリスク管理に携ったほか、確定給付企業年金の決算や新計算システムの導入プロジェクトなどを担当しましたが、いずれも社内対応が主となる業務であったため、徐々にお客さまに直接貢献したい気持ちが強くなっていきました。そんなとき、偶然目にしたのが三菱UFJ信託銀行の仕事紹介動画です。高い意識を持ち、幅広い分野で活躍する方々の姿に刺激を受けました。また幅広い顧客基盤を持つ三菱UFJ信託銀行なら、多様な企業年金制度に関わり、アクチュアリーとしての専門性を高めることができると考えたことも志望理由の一つです。
企業年金室第3グループではどのような仕事を担当しているのでしょう?
主に企業年金制度改定に関するコンサルティングを行い、現状分析や課題解決に向けた提案をしています。現在、企業年金制度を取り巻く環境は大きく変化しています。例えば定年延長もその一つ。企業年金制度を改定し、60歳以降も給付額を増加させて支給開始年齢を65歳へ引き上げる場合、給付の増加が会計上の債務を増加させる要因になっても、給付期間の延長や債務の計算方法によっては、債務を減少させる要因となり得ます。それが財務にどのような影響を与えるかのシミュレーションを含め、企業年金等退職給付制度の役割や、各年金制度のPros/Consを整理し、お客さまのニーズに合わせた制度改定をサポートします。方向性が決定した後は、具体的な退職金計算方法の設計を行い、費用や債務への影響を可視化しています。また、制度改定後の各種規程の変更や行政手続きに関するサポートも行います。2024年には確定拠出年金法の改正により、企業型確定拠出年金制度が大きく変化しましたので、現在はその対応を行っています。
三菱UFJ信託銀行の特色、強みはどこにあると感じますか?
入社して感じたのは、挑戦を促す環境とそのサポート体制が充実していることでした。経験が浅くても大きな案件に挑戦させてくれますし、壁にぶつかったときは周囲のメンバーがしっかりとサポートしてくれます。メンバー全員がチームに貢献しようという気持ちを強く抱いており、日常的にさまざまな意見が交わされ、実行されています。私も例えば、担当業務に対応するオフィシャルホームページの改修を提案し、現在、有志メンバーで、よりお客さまの利便性を向上させるために、改修の方向性を策定する作業を進めています。こうしたチーム・会社を良くしていこうという企業風土が醸成されている背景には、教育制度も影響していると思います。私が体験したキャリア入社社員向け研修では、会社の歴史やパーパス経営について考える機会がありました。また、今後業務で関係しそうな部門の社員にメンター担当を希望するメンター制度を通じて、同期入社の方たちとのつながりを作ることができました。キャリア入社であるからこそ、会社への帰属意識というか愛着が芽生える機会があったことを非常に嬉しく思いましたし、そこで生まれた社員同士のつながりがチームワークの原動力になっていると感じます。
今後の目標、描いているキャリアビジョンを教えてください。
キャリア入社社員には業務の即戦力としての能力に加え、これまでの経験を活かした新たな視点を提供することが求められていると考えています。私の場合は前職で専門的な内容を分かりやすく伝えることを強く意識してきました。この経験を活かし、お客さまに分かりやすい説明を心がけています。また、日々新たな学びを得る姿勢を持ち、前向きな意欲を周囲に伝播させ、部署の活気に繋げたいとも考えています。キャリアパスに関してはニュートラルに考えています。新卒入社のときには、とにかくアクチュアリーになりたいとの一心で生命保険会社をめざしましたが、その意義や役割を真に理解してはいなかったように思います。今は企業年金制度の仕組みを理解し、企業の財政状況に与える影響をつぶさに把握したうえで、お客さまである企業に「数理に裏打ちされた安心」を提供することが役割だと確信しています。その目的を実現するための道を探しながら、三菱UFJ信託銀行でキャリアを重ねていくつもりです。