資産だけでなく、信託者の想いも同時に相続人へと受け渡す。

資産だけでなく、信託者の想いも同時に相続人へと受け渡す。

資産だけでなく、
信託者の想いも同時に相続人へと受け渡す。

PROFILE
三菱UFJ信託銀行株式会社

A.Y

リテール受託業務部 相続相談課
2016年入社

転職先として三菱UFJ信託銀行を選んだ理由を教えてください。

私は、新卒でメガバンクに就職し、主にウェルスマネジメントバンカーとして法人オーナーや富裕層の方々向けに資産運用の提案や相続・資産承継全般に関するコンサルティング営業を行ってきました。さまざまな背景を持つお客さまの相談を承り、解決策を提案していくなかで、どのお客さまも共通して、将来必ず起こる「相続」に関する不安をお持ちであることに気づきました。私自身も相続に関するコンサルティングに大きなやりがいを感じていたこともあり、これまで以上に専門的に相続業務に携わっていきたいと考えるようになりました。転職先として三菱UFJ信託銀行を選んだのは、相続関連ビジネスで日本トップの実績とノウハウを保有しており、もっとも多くの経験を積み、専門性を深められると思ったから。入社後はリテール受託業務部相続相談課に所属し、遺言執行・遺産整理の渉外担当者として、お客さまにとって避けることのできない相続問題に共に向き合い、解決の力になるための活動を続けています。

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遺言執行・遺産整理とはどのような仕事でしょう?

遺言者にご契約いただいた遺言信託、または、相続人の皆さまにご契約いただいた遺産整理、それぞれの契約内容に基づき、遺言書の開示や遺産分割協議書作成のサポート、遺産調査、財産目録の作成、換金・名義変更手続き、相続税の納付、完了報告まで、相続に関する一連の業務を実行する仕事です。必要に応じて、弁護士や税理士、司法書士などの専門家と連携しながら、相続人に寄り添った相続手続きを行っています。高齢化が進む日本において、相続に関する諸問題はきわめて重要な社会的課題となっており、相続関連サービスへの需要は今後ますます高まることが予想されます。「相続手続き」というお客さまにとって稀有なライフイベントを通じ、「安心」や「信頼」、「相続を起点とした課題解決力」を提供することは、新たなお取引の動機を創出する「営業店との結節点」ともなる重要な業務だと考えています。

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遺言執行の難しさ、またやりがいとはどのようなものでしょう?

相続税の申告・納付期限は、被相続人が亡くなったことを知った日の翌日から10カ月以内と定められています。しかし、それは簡単なことではありません。身近な人を失った悲しみや生活の先行きへの不安など、さまざまな思いが交錯するなかで、相続人はこれまでに経験したことがない相続手続きを進めなくてはならないのです。私たちはそんな相続人に代わって、煩雑な相続手続きを支援・実行することにより、きちんとお別れの時間を過ごし、気持ちを整理していただく手助けをします。しかし、遺言を信託された被相続人と異なり、相続人にとって三菱UFJ信託銀行は多くの場合初対面です。ときには戸惑い、不信感を露わにされる方もいらっしゃいます。そんな方々と短時間でコミュニケーションを深め、スムーズに相続を完了できるよう“導く”には、経験に裏打ちされた強い信念が必要だと思っています。私たちが託されたのは財産だけでなく、「被相続人の想い」も託されています。残されたご家族への想いを財産とともに受け渡す。それが実現されたとき、多くの相続人の方から感謝の言葉をいただきます。それがこの仕事の一番のやりがいです。

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三菱UFJ信託銀行に転職して感じたギャップはありますか?

想像以上に社員を大切にしていることに驚きました。キャリア人材には即戦力を求めているはずなのに、実際には1年もの時間をかけてOJTでじっくり人を育てていきます。Fiduciary duty(受託者責任)に関する研修も充実しており、自分たちの仕事の意義や役割について改めて認識する機会も設けられています。私も入社後すぐに、こうした手厚い人材育成体制を目の当たりにし「人を大切にする企業文化」が現場の隅々まで浸透していることに感嘆しました。それは入社後も続いており、管理職登用の前年には半年間のWLP(女性リーダーシップ開発プログラム)があり、当時の直属上司に伴走してもらいながら管理職としての心構えを学ぶ機会をいただきました。一方、前職以上に厳格なチェックフローだなと感じることもあり、入社当初は意外に感じたギャップの一つです。ただチャレンジすればいいわけではなく、一歩ずつ着実に完成をめざしていく。それはお客さまの資産や想いを託され、それに確実に応えていくという信託銀行ならではの真髄だと、今では好ましく思っています。

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