演奏家の夢は挫折!まさかの最終科目は不合格。涙、涙でたどりついた税理士の仕事が好き!

演奏家の夢は挫折!まさかの最終科目は不合格。涙、涙でたどりついた税理士の仕事が好き!

このストーリーのポイント

  • 幼い頃から進んだ音楽の道が頓挫。行き詰った時に税理士という選択肢
  • 税理士の仕事が好き。社長の傍に寄り添うスペシャリストでありたい
  • まだ続く女性としての人生。転職で、山あり谷ありの道を登っていく

「演奏家になる」という幼い頃からの目標を、一瞬にして見失った学生時代。呆然とする中、母から勧められた「税理士の仕事」。税理士とは何か分からないまま、簿記専門学校に通い、がむしゃらに勉強した。4年間で4科目を突破し、税理士事務所に入所したが、合格したと信じきっていた最終科目は、まさかの不合格。働きながら学びなおして5年目で資格を勝ち取った。今は「税理士の仕事が好き」だと胸を張る。キャリアアップを目指して御堂筋税理士法人に転職を決め、さらなるスペシャリストとなったその背中には、幾度もの笑顔と涙を越えてきたストーリーがあった。

-profile-

大谷 美緒

御堂筋税理士法人

税理士/税務チーム
大原簿記法律専門学校卒

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幼い頃からピアノとエレクトーンを学び、高校卒業後は音楽大学に入学。恩師とのすれ違いをきっかけに退学。その後、母の助言がきっかけで税理士を目指し、大原簿記法律専門学校へ入学。4年かけて税理士試験の5科目中4科目に合格。2015年、税理士事務所に勤務後、働きながら最終試験に挑み、翌年、全試験に合格。2019年12月、税理士としてさらなる高みを目指し、御堂筋税理士法人に入社。法人監査、申告書作成業務、個人資産税、事業継承業務を担当。特に申告業務に強みを持ち、社内の申告体制強化に携わっている。

夢は演奏家。なのに…
泣きながら「音大、やめます!!」

実家の目の前が音楽教室でした。
3歳から教室に通いはじめて、音楽のある風景は私の日常。エレクトーンではクラッシックを、ピアノではショパンが好きで、よく演奏していました。毎日鍵盤に向かっていると、周りの大人が「美緒ちゃん、頑張っているね」と褒めてくれる。期待に応えられる自分が嬉しくて、練習、練習の日々でした。

小学生からコンクールに挑戦していましたが、出場すると、いいところまで進める。私は、勉強が好きではなかったこともあり、高校を卒業すると、そのまま疑いもなく音楽大学へ進学しました。
それが、まさかの2回生になる前に、恩師を前にして、「音大、やめます!!」と泣きながら、退学することになるなんて…。

きっかけは、先生と折り合いが合わなかったことですが、それ以前から「このまま演奏家になれるのか」「この道で、ほんとに生きていけるのか」と不安が募っていたのです。ただ、将来についてはノープラン。周囲も驚いて、反対しました。でも、その時、私は頑なに、小さな頃から努力してきた音楽の道を諦めたのです。人生に行き詰った瞬間でした。

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「どっちがカンタンですか?」
「じゃあ、税理士で」と、
進路は決まった。

音大を辞めて呆然としていたある日、母が大原簿記法律専門学校の話を持ってきました。退学時に「私、資格でもとろうかな」と口にしたのを、気にしていたのだと思います。あの時代は、よく、「資格なら大原簿記」といったCMが流れていました。実は、私は小学校時代からエレクトーンとピアノを続けてきましたが、それ以外に続けていた習いごとがひとつあって、それは〝ソロバン〟でした。

ソロバンが好きで、小学校時代の得意科目は算数。母の提案に対し、他にアテがあるわけでもなかった私はすぐ大原簿記法律専門学校の説明会へ。担当者は私に「では、税理士か、公認会計士はどうですか」と勧めたのです。私は「どっちがカンタンですか?」と(笑)。担当者は「それならば税理士がよいかと」、「じゃあ、税理士コースで」、そんな短絡さです。

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受かったハズが不合格!?
社会人をしながら学びなおし、
母から「良かったね」

専門学校に入学すると周りの友達は、みんな目の色を変えて資格勉強をしていました。私もまずは簿記3級を受けたのですが、その時に「楽しいな」という実感もあって、その経験と周囲の環境に助けられながら、朝から晩まで勉強しました。

資格取得には約5年かかりました。税理士は5科目に合格しなくてはなりません。入学から2年後に『簿記論』『財務諸表論』を受け、1年後に『消費税』『相続税』と順に合格。しかし、その1年後、これが受かれば資格が取れるという5科目目の『法人税』。回答を終えると「合格した!」そう確信しました。そして、税理士になることを疑いもなく、税理士事務所に入って働きはじめたのです。
それが、ふたを開けるとまさかの不合格。
絶望しました。目の前がさーっと暗くなりました。
税理士試験の突破は楽ではありません。「働きながら、資格をとれるのだろうか…。もし、とれなれば…」。とにかく、仕事の少ない入社1年目でなんとかするしかない。結局、翌年の挑戦で最終科目の法人税に受かりました。ちなみに、試験に合格すると、自分の名前が官報に掲載されるのです。インターネット版官報の画面にあった「大谷美緒」の名前に泣きました。母から電話があって「良かったね~」と。小さい頃から期待をかけてもらい、進んだ音楽の道を投げ出した。さらに専門学校に4年通わせてもらい、税理士試験に合格。……いろんな思いが混ざり、「あぁ、私もこれではじめての親孝行ができたのかな」と。

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「え、あそこ体育会系だけど大丈夫?」
キャラクターを認めてくれる風土もあり、
居心地はいいです

私、税理士の仕事が好きなんです。
例えば、申告書は、パズルのようなもので、組み合わせて、パチッとはまるとスッキリする!繁忙期や、大変な時ももちろんあります。
でも、同じ事務所で働く税理士の香取さんが「終わらない決算はない」と言って、そうだなと思いました(笑)。

最初に働き始めた税理士事務所では、法人監査や申告書作成、記帳代行などの業務に携わりました。転職を考えはじめたのは、入社3年目頃からです。税理士としてもっと仕事の幅を広げ、資産税や事業承継、コンサルタント業務にも挑戦したかった。以前の事務所でそういった高度な業務に携われるのは、マネージャークラスだけ。20代の私からすると、はるか遠い先の未来でした。

ある時、転職サイトを覗いていると、私へのレターが届いていました。送り主は御堂筋税理士法人を勧めてきました。御堂筋税理士法人は20代の税理士でも、コンサルタントとして活躍している現場とのこと。話を聞きにいくと、担当者は「あなたのやりたいことができる事務所です」と力強かった。入社前に代表の松本から詳しく話を聞けたことも、ここならやれると思えた理由です。
最後の決め手になったのは、御堂筋税理士法人の代表社員に女性がいたことです。
人生を考えた時、将来は結婚して、子供も産みたい。ここは女性税理士のキャリアプランに理解があるだろうと決意できました。ちなみに、入社する前に税理士の友達にリサーチすると「え、御堂筋!?あそこ体育会系だけど大丈夫?」と(笑)。実際入ってみたら、事務所内のあちこちでクライアントに提案する声や、ベテランも若手も関係なく、自分たちの意見をぶつけあう、そんな活発な環境でした。私はどちらかというと控えめなタイプ。最初は勢いにのまれたものの、所内にはいろんなキャラクターを認めてくれる風土もあり、先輩は「あなたはあなたのままでいいよ」と声をかけてくれました。
今は居心地良く過ごしています。

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経営者のパートナーとして伴走できる。
そんな税理士の仕事が大好きです

御堂筋税理士法人の入所後は、どのキャリアを選んでいくか、自分で選択できるようになりました。
まずは、念願だった資産税の仕事に挑戦。難しかったのは、提案書の作成でした。例えば、お客様独自にプランを立て、「相続について、こういった計画で進めると、このような効果が出ますよ」とご説明するのは、簡単ではありません。
提案が通った最初のお客様のことはよく覚えています。まさに「はじめまして」の挨拶から始まって、相続の手続きを一から十までお伝えしました。私の親世代にあたる方で「ちょうど、娘と同じぐらい」と可愛がってくださり、完了した時にとても喜んでいただいたのを覚えています。
本来、財産のことは身内にも相談しにくいもの。若輩の私でも、税理士だからこそ、打ち明けてくれます。転職してから、法人の仕事は当面やらないと決めていたものの、「税理士として、やはり法人監査は花形だよ」というアドバイスを受け、再び法人監査にも携わるようになりました。
今は、連結や合併などの難易度の高い申告書も任されています。
事業承継では、株価の相談や、その後の承継、一連のスケジュールをパートナーとして伴走します。さらに、最近は新たなチャレンジも始めました。今、申告業務を得意とする私が担っているのは、社内体制の充実です。他の担当者が作った申告書をレビューすることで、申告書の品質をサポートし、信用体制を強化するのはやりがいのある仕事です。

最後に、私が声を大にして言いたいのはシンプルに「税理士の仕事は楽しい」ということです。
御堂筋税理士法人での入社1年目は、仕事に夢中になりすぎたところがありました。今は、休みの日はパソコンのフタを閉め、ピアノのフタを開けています。月曜日が来れば、またパソコンを開く。お客様の隣で、数字と知識で書かれた計画をもとに伴奏をするのが楽しい。経営者が私の言葉に耳を傾けて動いてくださり、息が合った瞬間にやりがいを感じます。自分の強味に磨きをかけて、他のチームからも頼ってもらえる自分でいたいと思います。会社としても、質の高い仕事を徹底していくことで信頼構築ができ、“さすが!”といわれるプロ集団になっていく。そんな未来を想像するとワクワクします。結局、私はそんな税理士の仕事が大好きなんです。

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