家族第一で決断した、38歳の転職。大きなチャレンジで、さらなる成長の道へ。
家族第一で決断した、38歳の転職。
大きなチャレンジで、さらなる成長の道へ。
このストーリーのポイント
- 家族との生活を最優先したいと考え、転職に踏み切る
- ビッグプロジェクトのPMとして新たなチャレンジ
- キャリア採用入社のハンデはゼロ。充実の福利厚生制度も魅力
独立系システム会社のSEから、より上流工程に携わることをめざしてTOTOインフォムへ。 ビッグプロジェクトのPMにアサインされ、さらなる成長に挑んでいる。
会社の知名度は転職の指標の一つ
──前職について教えてください。
2004年に独立系のシステム会社に新卒で入社し、販売システムの開発・保守を担当してきました。
──あえて転職に踏み切ったのは。
一言で言えば、より上流の仕事に携わりたくなったということです。前職は独立系のシステム会社で、販売システムに特化して開発と保守を行っていました。しかしTOTOインフォムでは、製造から販売、物流と、TOTOの事業のすべてのシステムに要件定義の段階から関われると考え、より大きなやりがいが得られると思ったのです。
──何歳で転職されましたか。
38歳でした。PJに合わせて常駐先が変わるという独立系システム会社ならではの面白さもありましたが、当時はまだ子供が小さかったので、生活基盤を築きにくいということもあり、腰を据えて働ける会社がいいと思いました。やはり家族が最優先です。この点も転職に踏み切った大きな理由になりました。
もちろん責任ある年齢での転職でしたから、待遇面や福利厚生も重要なポイントでした。TOTOインフォム単体だと小さな会社かもしれませんが、TOTOと同じ水準の福利厚生が整っています。この点でも十分に納得できる条件でしたので、特に不安はありませんでした。
人生の大きな決断でしたので妻は「いい会社に移れてよかった」と喜んでいますし、両親も「あのTOTOグループの企業なんだね」と安心してくれました。会社の知名度は、家族を抱えての転職では大切なポイントの一つかと思います。
──仕事の面でのプレッシャーはありましたか。
販売システムの開発・保守に長く携わってきましたから、特に不安はなく、即戦力として期待に応えられるという自信はありました。
それにTOTOインフォムはオープンなカルチャーの会社で、キャリア採用メンバーが働きづらいような扱いを受けることもありません。業務も評価も公平ですので、キャリア採用だからといってハンデを感じるようなこともまったくありません。
視座が高くなったことを実感
──入社後、どのような業務に携わってきましたか。
TOTOの販売システムの開発・保守を担当しています。
ただ前職ではあくまで常駐先のシステムを改善して動かすだけだったのに対し、TOTOインフォムに入社してからはTOTOグループの一員として考え、その屋台骨を支えるITをどのように活用するかを提案する立場で仕事に取り組むようになりました。前職に比べ視座が高くなったと感じています。これは大きな変化です。
──現在は大規模プロジェクトに参画されていますね。
入社5年目に担当する販売システムの開発・保守チームのチームリーダーに昇格し、半年近く経った頃、上司からの勧めで新しいプロジェクトに参画することになりました。TOTOにとって非常に重要なプロジェクトで、このプロジェクトリーダーにアサインされたことには大きな喜びを感じました。
私は数十あるTOTOの販売系のシステムについて、Web系や基幹系も含め、そのほとんどについての業務やシステム仕様を把握できています。これまで長く培ってきた経験と実績が評価されてアサインされたと感じています。
──プロジェクトでの古川さんの仕事内容について教えてください。
販売系システムの刷新に際しては、ユーザーの混乱を最小限に抑えるために現新のシステムを並行で稼働させる計画です。その際に現新システムの整合を保つための連係機能などを構築するため、私は現行システム側のシステム構築プロジェクトリーダーを務めています。
TOTOの要件をまとめること、新システム側の開発スケジュールに基づいて現行システム側の推進計画を立て、日々のQCD(品質、コスト、納期)が計画内に収まるようスタッフなどの関係者と密にコミュニケーションを取りながらプロジェクトを円滑に進める業務に携わっています。
TOTOの経営目線も意識しながら
──現在のプロジェクトでのやりがいは何でしょう。
これまでは小規模の開発や保守作業が中心でしたので、これほどの大規模なプロジェクトに携われていること自体が、私にとって大きなやりがいになっています。その中で一つひとつ、タスク管理や課題管理を進め、プロジェクトを着実に推進していることに、十分やれる、役に立っていると手応えを感じています。
プロジェクトに携わる人員の数だけを比較しても、以前に担当していたプロジェクトの10倍以上です。規模がまったく違うわけで、このスケール感は大きな魅力ですね。プロジェクトリーダーという責任ある立場でこれほどの規模のプロジェクトを任されるのは、TOTOグループを牽引するTOTOインフォムの社員だからなのは、間違いありません。
──責任は重いですね。
その通りです。決して簡単な仕事ではありません。メンバーが膨大な数だから、いかに適切にコミュニケーションを取っていくかということをとっても、非常に難しいと感じています。私の経験や技術が頼りにされていることは実感しますが、難易度は非常に高いですね。
──ご自身にとって大きなチャレンジです。
前職ではあくまで開発者でしたから、どうしてもシステムの細かなところに目が行きがちでした。一つの障害だったり、不具合だったり、その原因だったり。しかしプロジェクトリーダーとなると、個々の不具合だけではなく、その不具合がなぜ起こったのか、より高いレイヤーで見ていかなくてはならないし、起きてしまったことへの対策だけではなく、起きないための対策も考えなくてはなりません。もちろん簡単に結論の出せることではないのですが、だからこそ常に考え続けることが求められます。
大規模プロジェクトリーダーとしては数ヵ月の経験しかありませんので、私にとって非常に高いハードルですが、これを乗り越えることで必ず大きな成長が得られると考えています。悪戦苦闘ではあるものの、日々がむしゃらに取り組んでいるところです。
──その先にどのようなキャリアビジョンを描いていますか。
私自身は最新の技術を身に付けながら、リーダーとして必要な視座を高めていきたいですし、チームビルディングにも力を入れていきたいです。私はメンバーとのコミュニケーションを大切にして、得た学びや知識を共有することを意識しています。今後は課題も含めて共有し、そこから一緒に学びどんどん共有し、みんなで技術力やビジネス力をもっと高めていきたいです。
さらにはTOTOの経営目線も意識できるようになりたいと思います。TOTOの商品やサービスをご利用いただくお客様のためにITに携わる私たちには何ができるだろうかということを常に考えていきたいです。
自分ならではの強みを磨いてほしい
──TOTOインフォムの魅力について教えてください。
福利厚生面は非常に充実していると感じます。例えば勤続10年ごとにリフレッシュ休暇が取得できるなど、TOTOという大きな企業グループの一員ならではの制度が整っています。
教育研修の面でも恵まれていて、自分がこれから携わるプロジェクトで使う技術の研修だったり、生成AIなど今トレンドの技術やセミナーも自分が学びたいと思ったときに学べる環境と機会を会社で準備してくれます。なので、「エンジニアとして成長したい。」そんな姿勢を持っている人が活躍できる会社だと思います。
また、私の場合、キャリア採用なので社歴が同じ若手社員に交じってTOTOの工場見学に行ったりもしました。こういったTOTOのルーツや理念を体験できる機会も多くあり、自分がTOTOグループの一員であるということを強く実感することができます。
──転職を考えているエンジニアの方にメッセージをお願いします。
一つの会社でキャリアを全うする道もあるし、キャリアアップのために会社を移る考えもあり、それは人それぞれだと思います。ただ、より上流工程に携わりたい、自分を成長させたいと思ったら、一つの選択肢として転職を前向きに考えてもいいのではないでしょうか。
特に30代半ばの、将来のキャリアについて悩み始めている方には、自分の新しい道を拓くために転職も検討されることをお勧めしたいと思います。
その際に問われてくるのは、自分にどんな強みがあるかということです。これまでのキャリアを棚卸しして、例えば「クラウドなら任せろ」とか「マルチブラウザ対応なら自信がある」とか、自分ならではの強みを明確にして、磨き続けていくことが大切だと思います。
「この領域なら誰にも負けない」というスキルや経験を持っている方が参画してくれたらうれしいですね。
仕事の責任が大きい分大変な面もありますが、周囲がきちんとサポートしてくれます。
わからないことは積極的に聞き、何事も当事者意識をもって考え、課題を見つけだして改善策を提案する。そんな姿勢を持っている方が、活躍できる環境だと思います。