飲食業界からIT業界へ。試行錯誤の末に自分の立ち位置を見つける

飲食業界からIT業界へ。試行錯誤の末に自分の立ち位置を見つける

飲食業界からIT業界へ。試行錯誤の末に自分の立ち位置を見つける

このストーリーのポイント

  • 「未経験だからこそ可能性があるのでは」と考え、異業種から転身
  • 常に目の前の課題に全力で取り組み、着実に成長を続ける
  • 自ら手を挙げればチャンスをもらえる。そんなシステムエグゼが大好き

飲食業界を経て新たなフィールドとして選んだのが、IT業界。ゼロからのスタートであったので、何よりも社員の人柄を重視しシステムエグゼに入社する。「自分がどこまで成長できるのかを楽しんでみたい」と思っていたが、実際には想像していた以上にストレッチできる環境であった。今では、組織になくてはならない存在として活躍している。

PROFILE
株式会社システムエグゼ

髙田 珠生

インフラソリューション本部
プロジェクト推進統括部
次長
2016年中途入社

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東京都出身。文芸学部文芸メディア学科卒。学生の頃、陸上部に所属。ハードル競争の選手として、障害を飛び越えゴールを目指していく喜びを味わう。そのアスリート気質は、社会人になった今でも変わっていない。新たな世界に積極的に挑んでいる。

未経験からのスタート。チャレンジを楽しんでみたかった

IT業界には未経験で飛び込んできました。ですので、本当にゼロからのスタートでした。不安はあまりなかったですね。“未経験歓迎!”というフレーズを信じていました。むしろ、「自分がどこまでやれるのか。思い切りチャレンジしてみよう」という気持ちで一杯でした。

実は新卒で入社したのは、外食事業会社です。レストランやカフェ、居酒屋など多様な業態の店舗を運営していました。私自身は、新店の立ち上げ支援チームに在籍していたのですが、現場に入りスタッフの教育に加え、接客対応や調理などマルチに対応していました。

転職を考えたきっかけは、体調面からでした。繁忙期にハードワークが続いた時期があり、体調を崩してしまいました。特に、直営のカフェで働いていた時が大変でしたね。勤務地が遠かったですし、自社製ベーカリーの製造や販売も担当していたので、日が昇ると同時に家を出て、深夜に帰宅するということもありました。終電を逃してしまい、タクシーで帰宅することも珍しくありませんでした。その結果体調を崩してしまい、「会社を辞めて半年ぐらい体を休めよう」と思ったんです。

転職活動のときは、「もうサービス業や立ち仕事は辞めよう。ITなら今後絶対に廃れることはない」と考え、IT業界に興味を持ったのがシステムエグゼとの出会いのきっかけでしたね。IT業界一本に絞り込んで転職サイトをチェックしていました。「未経験歓迎」というワードで求人情報を検索した中で、最初に惹かれたのがシステムエグゼでした。求人広告の中で「実力主義」と大々的に掲げられていたからです。もともと、新しいことに挑戦することに抵抗はありませんでした。むしろ、どこまでやれるかを試してみたいという気持ちすらありました。未経験である私には、伸び代しかありません。「ここなら、自分の可能性を極められるのでは」という期待感を持てたので、一番最初に履歴書を送りました。履歴書はシステムエグゼにしか送っていません。内定をもらえなかったら次を探そう。そんな姿勢でした。職種も最初からエンジニアに決めていました。どうせなら、今までの自分とはかけ離れている仕事をしてみたかったからです。

システムエグゼの面接を受けて印象的だったのは、皆さんの人柄の良さでした。その場を取り繕って良い話ばかりをするのではなく、「未経験からのスタートであれば資格試験合格に向けて頑張らなければならない」と厳しい面も丁寧に伝えてくれたんです。「誠実な人が多いなあ」と感心してしまいました。具体的には、「勉強は今後ずっと続く」「1年以内に基本情報技術者試験をクリアすること」などです。やらなければいけないこともしっかりと示してくれたので、「この会社と相性が良いかも」と思うことができました。もちろん不安はありましたが、「自分がどれだけハードルを越えていけるのだろうか」と考えたらワクワクしてきて、入社してからの期待のほうが大きかったです。

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3年目にはチーム長に。データセンターの移行案件をリード

システムエグゼに入社後、配属先となったのがインフラソリューション部門でした。インフラシステムのコンサルティングから基盤構築、運用・保守までをトータルにサポートしている部署です。

まず最初に1カ月ほど外部の研修を受講し、ITインフラの基礎知識を習得。その後、お客様である大手石油元売会社様に常駐し、先輩のもとでOJTにより仕事の進め方をイチから教えていただきました。システムエグゼとしては、システム基盤の要件定義や設計、実装、各種テストなどをチーム体制で手掛けており、システム機能の基盤づくりに関わりました。

未経験からのデビューでしたが、一年程で仕事には慣れていきました。教えてくださる先輩が優しかったので、その都度分からない点を教えてくれましたし、入社面接の時に具体的にやらなければならないことを伝えてもらっていましたからね。IT関連の資格取得や専門書による勉強に励んでいました。

翌年からはお客様が所有されているデータセンター(サーバーやネットワーク機器を設置・保管する施設)を移行するプロジェクトに携わりました。数百台ものサーバーを別の場所に移行するという、かなり大掛かりな仕事でした。私のキャリアにおいてもとても印象的な案件になりました。

移行プロジェクトを進める中、入社3年目のタイミングで社内の役割としてはチーム長、トレーナー(新入社員OJT)となり、案件の役割としてはサブリーダーとなりました。案件メンバーの数も大きく増え、パートナーのスタッフを含めると20人以上はいたのではないでしょうか。各自から上がってくる資料はリーダーと分担しすべてチェックしなければいけません。移行スケジュールは遵守する必要がありますので、プロジェクトのゴール間近ではかなり高稼働が続きました。

もちろん、自分なりに色々工夫もしました。テクニカルな部分では移行するサーバーの台数が多かったので、必要なデータを入れるだけでドキュメントが自動的に作れるようにしました。また、マネジメントでは一つ上の立場で物事を考えるように切り替えました。私はサブリーダーと言うポジションだったため、どうしてもリーダーの判断を仰ぐ場面が多々ありました。ただ、リーダーは一人しかいないので、相談ばかりしていると流れが止まってしまいます。そこで、リーダーの日頃からの言動を意識し、何を求められているのか常に意識することで業務がよりスムーズに進むのではないかと私なりに考えたんです。おかげで、小さな障害はあったものの移行を予定通りに成し遂げることができました。

この経験を通じて色々なことを学ばせてもらいました。最も痛感したのは、相手の立場に立って考えることの大切さです。一つ上のポジションで物事を見る、考えるもそうですが、障害が発生した時にお客様が何を知りたがっているのか、さらにはメンバーも私に聞きたいことが沢山あるはずなのに、「どうして質問しに来れないのだろうか」…。その意味でより一層相手の立場を意識しなければいけないと認識した貴重な機会となりました。言い換えれば、私自身、一歩成長できた気がします。

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プレイングマネージャーとして活躍。さらには本部の教育計画も主導

結局、大手石油元売会社様の案件には5年ほど関わり、その後はクラウドインフラ基盤の構築案件に携わっています。特に、Oracle Cloud、AWSなどの構築案件をメインに、提案から保守業務までを幅広く行っています。近年は客先常駐ではなくリモート対応が多くなっていますし、さまざまなお客様を並行して担当させてもらっています。

さらに現在は、所属する本部の教育計画も主担当として対応しています。元々、前職でも店舗スタッフの教育や仕組みづくりを行っていて楽しかった記憶がありました。「システムエグゼでも関われると良いな」とずっと思っていました。しかも、この本部は新卒で入社した若手メンバーを中心に構成されており、全社の中でも比較的若い組織と言えます。そのため、「継続的な教育が重要なのでは」と思い、早い時期から上司に「教育に携わりたい」と伝えていました。組織が再編され、直属の上司が代わったタイミングでそれが一気に具体化したという感じです。私がチーム長から次長に昇格したことも、教育計画の業務には追い風となっています。裁量が大きくなったことで、本部全体の教育を計画しやすくなりました。

現状では、新卒で入社した社員は3カ月間の全社新人研修を経て、本部配属となります。配属後すぐに案件に入ってもらうわけではなく、2カ月半ほど本部独自のインフラ研修を経て、案件へ配属するという流れになっています。毎年内容更新していますが、案件へのイメージを抱いていただけるようなカリキュラム構成にしています。また、入社5年目以上の若手中堅層もどういう学習環境があれば、新たな技術力の習得に時間を割けるようになるのかを検討しています。まだまだ完成段階ではありませんが、教育計画への私の取り組みやイノベーション活動への貢献度を評価していただき、昨年は社内で最優秀マネジメント賞を受賞することができました。

元々、この本部の教育計画は自ら手を挙げた経緯があり、しかも全面的に任せてもらえているのでとてもやりがいがあります。声を上げれば聞いてもらえる。それは、システムエグゼならではだと思っています。また、メンバーが色々と相談をしてくれるのも嬉しいです。頼りにしてもらえていると実感できます。案件に対する不安もあれば、仕事を続けていく上での不安、今後に向けた想い、女性リーダーのキャリア形成など、さまざまな相談が寄せられます。相談された際は、まずは相手の話をしっかりと聞くことを意識して、話を聞くようにしています。私が入社面接のときにしてもらったように、「相手に真剣に向き合う」という誠意を私自身が体現したいと思っているからです。

早いもので、システムエグゼでの在籍期間は前職の3倍にもなりました。この会社の魅力は、何よりも温かい雰囲気と誠意に溢れる対応だと思います。相談すると真摯に向き合ってくれる方が多いです。他の本部の方々と接しても、それを感じますね。会社全体の特徴だと思います。もう一つは、成長意欲に応えてくれることです。実際、上司と部下による1on1面談を頻繁に行っており、希望を引き出してくれますし、その実現もサポートしてもらえます。

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ゴールがないチャレンジだから面白い。思い切り楽しんでみたい

そんな中で、私自身が今後チャレンジしていきたいのは、社内のさまざまな本部を横断した技術教育研修の計画を策定することです。今は、各本部で閉じている状態ですが、もはや、ITの領域ではインフラやアプリの垣根がなくなってきました。社内教育の在り方も本部を超越していかないといけないと思っています。

IT未経験からのスタートだったので試行錯誤の連続でしたが、常に目の前の一つひとつの案件に全力を尽くしてきたことで、ようやく「自分はこれなんだ」と言えるものが見つかりました。それが教育です。教育にはゴールはありません。やればやるだけ精度が上がります。システムエグゼという会社が大好きだからこそ、これからも取り組んでいきたいです。

これからシステムエグゼに応募していただく皆さんにもどんどんチャレンジしてもらいたいです。途中で悩むことがあっても一人で抱え込まず周囲に相談してほしいです。その二点を大切にしてください。

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