沢山の人々が誇りを持って作り上げていくのが現場の仕事。
大工の娘として育ち、木の現場を志す

父は大阪府で大工として工務店を営んでいました。幼いころから木材や大工道具などが身近にあり、父の作業姿を見て育ったので、建築の、とりわけ木造の仕事に愛着がありました。

大学で建築を学び、就職活動をするにあたって迷わず木造を選んだのは、生まれ育った実家の生業に大きく影響を受けていると思います。

住友林業ホームエンジニアリングとは会社説明会で出会いました。現場管理の方や内勤の方などとお話しする中で、木造建築施工のトップクラスという規模感と、人を大切にしている社風が伝わり、入社を決めました。

職人さんと共同作業で作り上げていく

施工管理の仕事を一言で言えば、家づくりの品質・安全・原価管理です。品質面では工事段階ごとに設けられたチェック項目を一つ一つ確認していきます。安全面は、職人さんが怪我などしないように、現場の周辺に迷惑をかけないように足場の状況やネットの留め具合などに目を光らせます。原価管理は事務作業ですね。

建築士さんが描いた図面を確認して、問題なく施工できるか確認することも大切な役割です。時には現場で職人さんと相談しながら修正していくことも。一人ではなく、沢山の人々と係わりながら何か月もかけて大きなものを作り上げていくので、完成した時は達成感もひとしお。とてもやりがいを感じられる仕事だと思います。

「禄本さんで良かった」施主からの一言に感動

特に印象に残っている仕事は、建築現場のお隣に施主様が住んでいらっしゃった時です。それこそ最初のご挨拶からやりとりをはじめさせていただいて、施主様もすぐ隣なので毎日のように現場を眺めて、完成を楽しみにしてくださいました。工事期間中は現場に行くたびに毎日顔を合わせていましたので、名前も覚えていただきました。

引き渡しの際、とても嬉しそうにしていたのが印象的でした。「禄本さんのおかげです」と言っていただいたことは忘れられませんね。

施工管理の仕事は、自らが直接作業できるわけではありませんが、しっかりと図面や現場と向き合い、工程を管理し、信頼できる職人さんとチームで作り上げていくことで、一棟一棟思い入れの深い仕事ができる職種だと思っています。

職人さんへの感謝を忘れずに

仕事をするうえで心掛けているのは、実際に手を動かしてくださる職人さんへの感謝を忘れないことですね。私にはできないことを、こだわりをもって完璧に仕上げてくださる職人さんは本当に尊敬しているので、自然とそういう感情がわいてきます。

もうひとつ、自分が失敗したら素直に謝ることです。新人研修の際、真摯さが大事だと教わったのですが、現場に出てからその大切さを実感しています。職人さん同士のネットワークもあるので、信頼を得るためにも、謙虚さと素直さは大切だと思っています。

職人さんはみんな本当にやさしくしてくれてありがたいです。女性施工管理職の方もたくさん活躍している職場です。住友林業 ホームエンジニアリングは、施工に特化した会社なので、品質管理が徹底してできているところが大きな魅力です。こういった徹底が施主様の満足にもつながっているはずなので、これからも職人さんと一緒に汗を流しながら高品質な家づくりを下支えし続けていきたいです。