人を育てることで、自分の可能性も広がる。スギ薬局ならではのチャレンジを続けたい。
人を育てることで、自分の可能性も広がる。
スギ薬局ならではのチャレンジを続けたい。
このストーリーのポイント
- 無菌調剤室などの設備が整っていることに惹かれて入社
- 3年目から、薬剤師として勤務する傍ら、新人の育成にも携わる
- エリアマネージャーとして店舗に寄り添いながら人を育てる
薬剤師として働きながら、常に新しいことにチャレンジしてきた。特に人を育てることに大きなやりがいを感じ、それが自分の成長にもつながっている。“欲張りであること”を、ずっと大切にしたい。
株式会社スギ薬局
猪木 翔太
ファーマシスト スーパーバイザー
2018年入社/摂南大学薬学部卒
京都府出身。無菌調剤室などの設備が整っていることに惹かれ、スギ薬局に入社することを決める。キャリアの選択肢が多様であることにも魅力を感じた。京都府内2店舗、エリア教育担当を経て、現職。
キャリアの幅広さに惹かれて
薬剤師という仕事を意識したのは、小学生の頃でした。一週間ほど入院した際、病室までわざわざ薬について説明に来てくれたのが薬剤師。薬局で薬を渡す人というイメージだったので、こんなふうに病室で患者と話をする薬剤師さんもいるんだと、印象に残りました。
子供である私にとって入院は非常に不安な出来事でしたから、薬剤師の頼りがいある姿にホッとする気持ちもあったと思います。
小学生時代のそんな記憶から、薬剤師として働くなら病院という思い込みがありました。ですから大学の研究室の先輩の「いい会社だよ」の言葉に誘われてスギ薬局の説明会に参加したのも、軽い気持ちからだったのです。
ところが説明を聞いて驚いたのが、スギ薬局では注射薬調製の無菌調剤室が充実していることでした。私は内服薬だけでなく、患者様の身体に直接薬を取り入れることのできる注射薬にも触れたい想いがあり、スギ薬局ならばそのスキルを磨けると感じ、一気に興味を持つようになりました。
スギ薬局そのものは以前から知ってはいたものの、直接利用したことはありません。そこで改めて調べてみたところ、想像以上に大きな企業であることに驚きました。大きい企業だからこそ、薬剤師だけでなく、教育の仕事、エリアマネージャーの仕事、機械の管理の仕事など多様な仕事があり、キャリアの幅が広いということも知りました。
ですから私は、ドラッグストア業界に関心を持ったというよりも、スギ薬局という企業そのものに惹かれて入社を決めたのです。
うまくいかないときこそ、成長のチャンス
最初に配属された八幡男山(やわた おとこやま)店にも無菌調剤室がありました。無菌調剤に携われることが嬉しくて、忙しいことがあっても苦にはならなかったです。店舗の雰囲気も非常に良くて、忙しさそのものをみんなで楽しむようなところがありました。若いときほど経験から吸収できることが多いので、忙しいほど成長につながるとも思っていました。
3年目には新人トレーナーも担当しました。文字通り職場の先輩として新人を教育する仕事です。私が教えたことを新人が徐々にできるようになっていくのは嬉しかったですし、子供を育てるような気持ちで接しました。自分の成長よりも人の成長のほうが嬉しいと初めて知ったのです。3年目ですから私も未熟で、時には質問に答えられないこともありました。そんなときは自分で調べ直すことで理解を深めたり、噛み砕いて伝える工夫をしたり、薬剤師としての成長にもつながったと思います。
新人トレーナーの仕事は、自ら手を挙げました。新しいことに挑戦するのは楽しいですし、そのおかげで人を育てる喜びを知ることができたと思っています。
次の総合病院前の店舗では、高齢者施設を担当しました。
ドクターやケアマネージャー、施設スタッフ等と面会してミーティングをしたり、往診の際はドクターに同行したり。皆さんプロフェッショナルですから、自分もプロにふさわしい仕事を心がけました。信頼に応えなければという強い思いは、薬剤師としてのさらなる成長を促してくれたと思います。
その後、地区の教育担当として20数軒の店舗を巡回し、各店舗で一緒に仕事をしながら薬剤師に対して服薬情報提供書の書き方などを指導する仕事を担当しました。私の指導がすべてうまくいくとは限らず、なかなか伝わらないこともあります。そんなときは、どうしたらわかってもらえるか工夫をして、トライ&エラーを繰り返したものです。うまくいかなくてもネガティブにならず、常に前向きに取り組めたと思います。
特に先輩に指導するのは難しかったですね。言葉の使い方をはじめ、かなり気を使ったのを覚えています。患者主体の考え方を重視する医療チームの一員であることが薬剤師に求められるようになっていく中、経験豊富であるがゆえに切り替えがうまくできないベテランの方もいらっしゃいます。そうした先輩には、日常の行動を変えることで自然と意識も変わっていくだろうと考えながら、指導を続けました。私にとって、とてもいい経験になったと思います。
一人ひとりに寄り添うように指導する
入社6年目にエリアマネージャーに昇格しました。
自分はまだ経験不足だと思っていたので、想定していたより早い昇格だったんです。不安はありましたが、育成の仕事が好きだし、未経験のことにチャレンジするのも大好きだったので、私にとって大きなチャンスだと受けとりました。
なぜ若手の自分がエリアマネージャーをすることになったのか、自分ではよくわかっていないのですが、3年目の新人トレーナーを皮切りに人を育てる仕事に積極的に関わってきたからでしょう。後輩を集めて自主的な勉強会を開催したこともありますし、そうした姿を会社はちゃんと見て、評価してくれたのだと思います。
エリアマネージャーのミッションとは、担当する地区のヒト・モノ・カネ・情報というリソースを使って、最大の成果を上げることです。そのために日々エリアの店舗を巡回し、課題の解決に取り組んでいます。複数の店舗の状況が見えるため、ある店舗にとって負荷の重い業務を他の店舗に移すことで残業を減らしたり、業務の効率化を促したりすることもあります。
私が心がけているのは、店舗に課題があったとき、私が解決するのではなく、店舗のスタッフが主体的に解決するようにリードすることです。それがスタッフ自身の成長につながります。
ある店舗では、かかりつけ薬剤師の同意書をもらうのに苦労し、結果を出せていませんでした。理由は管理薬剤師が忙しすぎるためです。ここで他の薬剤師に「患者様への声掛けを増やすように」と指導するのは簡単ですが、それでは成長につながりません。そこで私はスタッフと同じ目線に立って、管理薬剤師がいかに業務に追われているかという話をしました。その結果、スタッフが自ら「それなら私たちが患者様への声掛けをすればいいのでは」「声掛けなら私たちもできるよね」と気づいてくれたのです。こうすることでスタッフは店舗の課題を自分事として受け止め、主体的に課題と向き合ってくれました。
もちろんエリアマネージャーも人それぞれで持ち味が違います。先頭に立ってリーダーシップを発揮するのが得意な人もいれば、縁の下の力持ちとなって店舗を支えるのが向いている人もいます。私の場合は、常に店舗に寄り添うスタイルが持ち味です。現場の一人ひとりとのコミュニケーションはすごく大切にしています。
そのため、スタッフが自分のキャリアについて迷ったり悩んだりして相談してくれるのは大歓迎。私はしっかりと向き合って、その言葉に耳を傾けます。そして希望やビジョンを聞き、その思いをかなえる方法を一緒に考えます。担当しているエリアの他店舗でそれがかなうなら、私の判断で異動してもらうこともあります。
その結果、スタッフがさらに大きく成長してくれたら、こんなにうれしいことはありません。
いつまでも欲張りな自分でありたい
人を育てることが大好きですから、今後も育成の仕事には携わりたいと思います。まずはエリアマネージャーとして自分を磨き、現在の仕事で力を尽くしていきます。
一方、いつか挑戦したい夢もあります。それがペットの薬局です。
今はペットブームにより、子供の数よりペットが多いとさえ言われていますが、ペットの薬を薬局で買う人は少ないように感じています。そこでペットのための薬局という業態の開発に挑戦できたらと思っています。いつになるかわかりませんが、夢として持ち続けていきます。
これまでの歩みを振り返って、我ながら欲張りだなあと思います。薬剤師をしながら新人の育成に携わったり、在宅医療に挑戦したり。面白そうだ、やったことがない、と感じたら迷わずにチャレンジしたくなるのが、自分らしさなのでしょう。
そんな欲張りの私に、存分に挑戦させてくれるのがスギ薬局です。私にとって最高の環境です。
また、風通しの良さもスギ薬局の魅力で、直属の上司とも肩肘張らずにコミュニケーションできています。新しくチャレンジしたいことがあったら遠慮なく相談できるし、時には「もう少し様子を見てからでいいのでは」というアドバイスも素直に聞き入れることができます。私はこうしたスギ薬局のカルチャーが、大好きです。
会社というのは、入社してから想定外の魅力に気づいたり、新しくやりたいことが見つかったりするものです。だからこそスギ薬局のような、キャリアの選択肢が豊富にある会社を皆さんには選んでほしいと思います。もちろん薬剤師としての専門性を極めていく道もあります。
誰でも可能性は無限大ですし、人それぞれに持ち味があります。私もいろんな個性の方と仕事ができたら嬉しいです。皆さんの挑戦を歓迎します。