確かな人生を、ここで切り拓く。介護の前線で活躍するプライドを胸に。

確かな人生を、ここで切り拓く。介護の前線で活躍するプライドを胸に。

このストーリーのポイント

  • 障がいのある弟の世話がきっかけで介護業界を志す
  • 自ら考え、行動することで、新しいサービスを実現した新人時代
  • ご利用者の笑顔、そして職員の言葉が自分のプライドに

学生時代のボランティアサークルでたくさんの「ありがとう」をもらったことにやりがいを感じ、今も人の笑顔が、自分にとっての一番のモチベーションとなっている。ホーム長としての責任のもと、戸野塚 祥太は確かなキャリアステップの道を歩んでいる。

-profile-

戸野塚 祥太

スターツケアサービス株式会社

グループホームきらら ホーム長
2016年入社(新卒)/社会福祉学部社会福祉学科卒

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埼玉県生まれ。障がいをもつ弟の世話をすることで介護の仕事に関心を抱くようになり、大学で福祉について学ぶ。社会福祉士の資格も入社前に取得。スターツケアサービスに入社し、「グループホームきらら大森東」に配属され、6年目からホーム長を務める。古着が好きなので、休日には下北沢や原宿などの古着屋巡りを楽しんでいる。

弟の世話、そしてボランティア活動で、介護業界を志すことに

中学時代こそ卓球部で汗を流したものの、高校では特に部活はしませんでした。その代わりというわけではありませんが、障がいのある弟のお世話に時間を割きました。それまで弟のお世話は両親任せだったのですが、私もサポートするようになって、日常の些細なことから、いかに障害の事を知らなかったかを自覚しました。
弟のお世話は楽しかったです。祖父母も一緒に暮らしていたのですが、家族全員が一つになって弟を支えている、そんなチーム感が心地よかったです。

弟の介護をきっかけに、福祉の世界に自然と関心を持っていました。大学で社会福祉学科に進みました。特に力を入れて打ち込んだのは、ボランティアサークルです。2つのサークルをかけ持ちし、忙しく過ごしました。1つは地域の知的障がい者の皆さんと一緒に過ごすサークルで、もう1つが学内の身体障がい者のキャンパイラスフをサポートするサークル。オープンキャンパスの際に視覚障がいをもつ高校生が見学に訪れるので、その案内など行いました。
さらに児童館でもアルバイトをし、放課後を過ごす子供たちと一緒の時間を楽しみました。

サークルでのボランティア活動も、児童館でのアルバイトも、とても充実した経験でした。人を支えることで数え切れないほどの「ありがとう」という言葉をいただき、こんなにも感謝されるサークルってなかなかないんじゃないかなと笑い合ったものでした。社会福祉士の受験資格が得られる学部だったので、卒業と同時に社会福祉士を取得。悔いのない学生生活を過ごせたと思います。

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理想のキャリアステップと組織風土がある。最年少ホーム長へ。

学生時代、母方の祖母が認知症を発症しました。その様子を目の当たりにした私は、何かサポートしようとしても何もできない自分に気がつきました。大学で福祉を学んでいたけれど、障がい者福祉が中心で、高齢者福祉についてはほとんど学んでいなかったのです。せっかく福祉を専攻したのに、私はそのことにショックを受けました。
また実習で重度知的障がい者の施設へ伺った際、ご入居者のほとんどが高齢者で、介護を必要とする方も少なくないという現実を目にしました。そのことも、高齢者介護に取り組みたいという思いにつながりました。

就職活動では、必ず現場を見学させてもらい、雰囲気を肌で感じるようにしました。職場の雰囲気は素晴らしく、見学に訪れた私に対して「待ってるからね」「私が教えてあげるよ」とフランクに声をかけてくれたのです。まさにウエルカムモード。また、研修を多く取り揃えており、自ら学び、成長する機会がいくらでもあると感じました。人材に対する思いの強さは圧倒的で、介護業界に絞って何社か検討しましたが、私はスターツケアサービスへの入社を決心しました。

私が学んだ社会福祉学科では、卒業後、福祉の仕事に就くのは半数ぐらいで、半数は一般企業に就職しています。理由は人それぞれでしょうが、「福祉はきつくて待遇もよくない」というイメージから避ける人も少なくないようです。
私も待遇や福利厚生制度がしっかりしていることを重視しました。介護の仕事が好きだから長く続けたいと考えており、それには家族をしっかり養える収入が得られること、将来へのキャリアステップがはっきりしていることが重要だと考えたのです。スターツケアサービスの面接の際、こうした点を質問すると、自分の10年後、20年後が明確にイメージできるような説明をしてくれました。
先輩方も、やりたいことがあれば若いうちでも全力で応援し、挑戦を評価する制度と風土があることや、キャリアステップについて振り返りながら語ってくれ、入社後の不安を払拭することができました。
社会人としてのスタートを前に、自分がこれから歩んでいく道がはっきり見えることは、大きな安心感につながったと思います。
実際に私は入社6年目の春からホーム長になりました。既存の枠にとらわれず評価していただき、ホーム長という役職にチャレンジさせていただいており大変感謝しています。

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新しいことに挑戦させてくれるカルチャーがある

入社して配属されたのは「グループホームきらら大森東」。就活中に私が見学させていただいた施設です。想像していたとおり、皆さんの笑顔に迎えられてのスタートとなりました。
ただ大学で社会福祉を学んできたとはいえ、仕事として現場に立ち向かうのは初めてのことです。想定外のことにも直面しました。例えば認知症と一言で言っても、穏やかな表情の方もいれば、家に帰りたいと落ち着かない方など、ご利用者によって症状はさまざま。介助の手を添えたら「何するの!」と振り払われたこともありました。まさに教科書通りの対応では通用しないことを実感させられました。
そんな私をサポートしてくれたのが、先輩方です。1ヵ月半のOJTで私の指導役を務めてくれた先輩は「この方はこういう人生を歩んでこられたから、こんなふうに言葉をかけると落ち着くよ」という具合に、具体的なアドバイスを送ってくれました。ベテランの職員も多く、私の母親世代の職員もいて、私のことを自分の子供のように丁寧に教えてくれました。“ここでは職員も家族なんだ”と感じたものです。

がむしゃらに取り組む日々の中でも私の心の中には“自分ならではの何かを成し遂げたい”という思いはありました。そこで1年目の秋頃に思いついたのが、オリジナルの口腔体操を導入しようというアイデアです。口腔体操とは、高齢になると、食事の際にむせやすくなってしまうので、むせ込みを防ぐために行う体操です。当時「グループホームきらら大森東」では口腔体操は根付いておらず、先輩に相談したら「ぜひやってみたら」ということでした。
そこで、紙芝居をつくってご利用者にお見せしたところ、反応は今ひとつ。それならばと、さらに一工夫して私がモデルとなって体操のDVDを制作しました。そうしたら皆さん大喜びで、映像を見ながら一緒に口腔体操をしてくれたのです。以来、現在に至るまで、このDVDを使った口腔体操は続いています。
たとえ入社1年目の新人でも、新しいことに挑戦したいと手を挙げれば、耳を傾けて、やらせてくれるのが当社のカルチャー。ミーティングで発言しても、決して頭ごなしに否定されることはありません。こうした雰囲気は、とても素晴らしいものだと思います。

介護の仕事で一番嬉しいのは、ご利用者が笑ってくれることです。私がサポートし、支えてくれたことに対して、笑顔を返してくれると、本当に嬉しくなります。これは学生時代にボランティアサークルで感じた「ありがとう」をいただく喜びに通じるもので、この仕事の本質的な喜びです。DVDに合わせて口腔体操をしてくれる皆さんを見ながら、この笑顔こそが私のプライドだと感じました。今でも、どなたにも1日1回は笑っていただくことが私の使命と思っています。

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「あなたでよかった」の一言が私の誇り

3年目の秋、ユニットリーダーに昇格しました。春頃に「そろそろユニットリーダーをやってもらうから、そのつもりで」と打診されていたものの、いざ実際にその任に就くとなると、喜びよりも不安が大きかったです。同時に担当するフロアも変わったので、新しいご利用者、新しい職員とうまく関係づくりができるか自信がありませんでした。嬉しかったのは、私が新人時代にお世話になった管理者とユニットリーダーが、異動先から「応援するよ」と声をかけてくれたことです。「いつでも相談に乗るから」という言葉は心強く、離れてもいつまでも気にかけてくれていることを嬉しく思いました。
もちろん一緒に仕事をすることになった職員も、私のことを支え、力になってくれています。嬉しかったのは「あなたがユニットリーダーでよかった!」と言ってもらったこと。例えば勤務のシフトを組むこともユニットリーダーの仕事ですが、私は職員1人ひとりの事情や都合を配慮するようにしています。ちょっとしたことですが、そんな気づかいが職員にとっては嬉しいようで、それが「あなたでよかった」という言葉になったのでしょう。そんな一言も、私にとっての誇りです。

5年目には、MQ制度の担当者になりました。これは介護サービスのクオリティを平準化するために各施設に1名の研修担当者を置いて、毎月施設内で研修を行うという制度です。介護の仕事は経験が重要ですが、裏返しすれば経験が違えば人によってスキルや品質も違ってくることになります。そうした差を解消し、スターツケアサービスとして一定の品質を保つようにすることが目的です。
QM研修の担当となったことで私は職員1人ひとりの習熟度や持ち味、個性などをよく見るようになりました。その上で各人にどんなスキルを身につけてもらうべきかを考えています。こうした視点をもつようになったのは、私自身の大きな成長です。

入社6年目から、ホーム長という責任ある役職を任せていただきました。入社時に管理者になりたいという思いを持っていたので今は期待に答えたいという思いで日々業務に取り組んでいます。その先については未定ですが、本部での仕事にも興味があります。
一方でプライベートについてですが、30歳までには結婚したいと思っています。既に結婚し家庭をもっている先輩方の姿を見ていると、そこに自分自身の数年後の姿を重ねてしまいます。しっかりと地に足をつけて歩んでいる先輩方の背中を見ながら、私も今後の人生をスターツケアサービスで歩んでいきたいと考えています。

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