自分の成長が地域貢献につながる。その手応えが《信金中央金庫》でのやりがい。
自分の成長が地域貢献につながる。
その手応えが《信金中央金庫》でのやりがい。
このストーリーのポイント
- 地域貢献に携わりたいとの思いで入庫を決める
- 研修出向で実感した、信用金庫と地域社会の深い絆
- 運用業務を通じて得た収益を信用金庫と地域に還元していく
自分自身が地方で育ったからこそ感じる地域金融機関の重要性。信用金庫研修出向制度で得た地域貢献の実感をベースに、運用業務のプロフェッショナルとして自分を磨いていく。
信金中央金庫
開発投資部 クレジット投資グループ
2020年入庫。商学部卒業。福岡支店に配属後、地域の信用金庫に対するコンサルティング業務などを経験。2022年4月、入庫前から希望していた開発投資部に異動。
アットホームなカルチャーに惹かれて
実家は長野県の山村にあり、幼い頃は自然に囲まれて伸び伸びと育ちました。上京して東京郊外の大学に進学したのは、いきなり都心で暮らすのが不安だったこともあります。
学生時代の一番の思い出は、塾講師のアルバイトです。勉強が苦手な子、学習進度が遅れている子が通う塾だったので、いかにして机に向かってもらうかに苦労しました。趣味の話、今日の学校での出来事などの話題で心を開いてもらい、打ち解けるように工夫しました。おかげでコミュニケーション力は磨かれたと思います。アルバイト代を貯めて海外旅行に行くことも楽しみでした。
就職活動では業種・業界を絞らず、メーカーや小売など、様々な企業の説明会に参加しました。その中で興味を引かれたのが、系統金融機関です。初めて耳にした系統金融機関って何だろうという好奇心から出発し、自分なりに調べてみたところ、信用金庫を通じて地域の活性化に携わることができる信金中央金庫の存在を知りました。
信金中央金庫の説明会やインターンシップに参加して感じたのが、アットホームで穏やかな社風です。個人が競い合うのではなく、チームワークを大切にしている点も私に合うと感じました。
ゼミで証券投資について学んでいたことから運用の仕事にも興味がありましたが、信金中央金庫では若いうちから運用業務に携わるチャンスがあると聞いたことも、私の背中を押してくれました。
「ここで私も地方を元気にする仕事がしたい」。そんな志で私は信金中央金庫への入庫を決めました。
地域に愛されている信用金庫
入庫して配属されたのが福岡支店です。私にとって初めての土地でしたから、不安はありました。そこで心強かったのが職員住宅の存在でした。
職員住宅の1階には談話スペースがあり、普段から同期の仲間や先輩が集まって気楽なコミュニケーションをとることができるようになっています。おかげですぐに支店に慣れることができ、見知らぬ土地での寂しさや心細さはなかったです。
福岡支店の仕事は、福岡県・佐賀県・長崎県の13信用金庫の抱える課題を解決することでした。例えば店舗運営のご相談だったり、有価証券運用に関する課題だったり、人財育成についての悩みだったり。私は、それらに対してコンサルテーションを提供する先輩のサポートを担当しました。
印象深かったのは2年目の冬に経験した「信用金庫研修出向制度」です。この研修では実際に地域の信用金庫に出向して、有価証券運用のフロント業務を見学したり、融資審査のお手伝いをしたりと、信用金庫の職員さんと同じ仕事をしました。
営業担当の女性職員と一緒にお客さまに訪問したときは、集金や融資のご提案、ビジネスマッチングのご提案なども行いました。新型コロナウィルス感染症の拡大によって地域経済が大きく落ち込んだ時期ということもあって、地域の事業者さんはみんな大変な思いをされており、私も心が痛かったです。あるスイミングスクールではコロナ禍で生徒が減ってしまい、このままではスクールを閉めるしかないというところまで追い詰められていました。このときは専門家も交えて経営改善の道を探るお手伝いをさせていただきました。
信金中央金庫に入庫以来、信用金庫を支える仕事をしてきたのは間違いないのですが、信用金庫がどんなふうに地域の人と関わっているか、あまりイメージが持てませんでした。しかし「信用金庫研修出向制度」によって私は、信用金庫のリアルな姿を知ることができました。
「信用金庫さんだから頼りにしている」「どんなに苦しいときでも、信用金庫は手助けしてくれた」「会社がどんなに発展しても信用金庫との取引はずっと続ける」…そんな言葉をたくさん耳にして、信用金庫は地域の皆さんに愛されているんだ、地域と一緒に生きていくのが信用金庫なんだということを実感しました。信金中央金庫が直接、地域の個人の方や中小企業に関わる機会は多くはありませんが、地域に愛されている信用金庫の力になれるということを、私は改めて誇らしく感じました。
若手の内から運用のフロント業務を担当
入庫3年目、私は福岡支店から本部の開発投資部に異動しました。
開発投資部は運用業務のフロント部門で、信金中央金庫の収益を獲得することを目的としています。運用業務に携わりたいという漠然とした思いは入庫前からあったのですが、新人時代に私のメンターを務めてくれた先輩が開発投資部で仕事をされていて、業務内容ややりがいを聞き、私も開発投資部で働いてみたいという希望が明確になりました。
その先輩は「何十億円という大きなお金を動かすので大変だけれど、若手でも任せてもらえるのでやりがいをもって取り組める」と教えてくれました。少数精鋭の信金中央金庫ならではの魅力だと思います。
こうした思いを「自己申告制度」によって上司に伝えたところ、希望が叶い異動することができました。
開発投資部で私は社債投資を担当しています。証券会社から社債の銘柄が数多く送られてきて、その中から割安な銘柄を探し出し、証券会社と交渉しながらより良い条件で社債を購入していくというのが業務です。銘柄を探すことも、証券会社と交渉することも任せてもらっていて、責任ある仕事に就いているんだという実感があります。
もちろん最初は私にとって未知の世界でしたから、職場で飛び交う用語の意味すらわからない状態でした。周囲は運用に関するプロフェッショナルばかり。その中に3年目の新人がポンと入ってきたのですから、それも当然でしょう。わからないことは先輩に教わり、もちろん自分でも勉強しながら少しずつ知識を身につけていきました。
意外だったのは、そんな状態だからしばらくは雑用などをこなしながら業務を覚えていくのかなと思ったら、早々に銘柄選びや証券会社との条件交渉など、社債投資の一連の業務を任せてくれたことです。もちろんミスがあっては大変ですから、証券会社との電話などはすべて先輩がモニターしてチェックしてくれました。メンターの先輩が教えてくれたように、経験が浅くても責任ある仕事を任せることで育てていこうという方針を実感して、嬉しかったです。
証券会社から送られてくる銘柄を見続けていると、なんとなく優良銘柄がどんなものかわかるようになりました。新しい銘柄に投資する際は稟議書を書かなくてはならないので、会社の成長力を判断する力もついていきました。もちろんまだまだ至らないところは多いですが、経験を積んできたおかげで、部署に貢献できるようになってきたという実感があります。
これからも地域貢献の思いは変わらない
開発投資部で、運用する原資となっている資金の大部分は信用金庫から預け入れられたものです。大切な資金を毀損させることなく利益を還元することが私たちのミッションです。その自覚は明確に持っています。もちろんその先にいるのは地域の皆さんです。
「信用金庫研修出向制度」で一緒にお仕事をさせていただいた信用金庫職員の方々、そして出会った地域の皆さんのことを思いながら、仕事に取り組んでいます。
私は信金中央金庫での仕事が好きで、誇りを持っています。この先、様々なライフイベントを迎えることになっても仕事を続けていきたいと考えています。
信金中央金庫では、子育てしながら働いている女性は多く、テレワークやスライドワークを上手に活用されています。最近では、女性だけでなく男性職員も、積極的に育児に参加していますし、そうした姿を見ると制度面が整っているだけでなく、しっかり利用されていると感じます。
今後は証券化商品への投資やオルタナティブ投資などにも挑戦し、より運用業務に関する専門性を高めていきたいです。そうして得た自分の知識・ノウハウにより多くの収益を獲得するだけではなく、信用金庫へ還元し、信用金庫業界の運用力向上の一助になりたいと考えています。
私の実家には限られた金融機関しかありませんが、信用金庫があります。地域の皆さんは信用金庫を頼りにしています。そんな故郷のことを思いながら、信用金庫を通じた地域貢献に取り組んでいきたいと思います。