日本と海外を行き来しながら、量産を軌道に乗せる。

日本と海外を行き来しながら、量産を軌道に乗せる。

日本と海外を行き来しながら、
量産を軌道に乗せる。

PROFILE
セイコーエプソン株式会社

Y.T.

プリンター生産技術
2017年新卒入社
工学部 機械システム工学科

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入社動機
ものづくりを通じて人々の生活を快適にできるメーカーを中心に就職活動。海外で活躍できるかどうかも重視していた。エプソンはこれらを満たすうえ、福利厚生が充実しており、ワークライフバランスが取りやすいことも魅力だった。

エプソンの生産技術担当は、3年目で海外へ。

──いまの仕事内容を教えてください。

オフィス向けプリンターの生産技術者として、図面作成から量産の立ち上げまでを手がけています。最初に設計部門から、「こういう部品をつくりたい」という3Dモデルが上がってきます。私たち生産技術は、「量産可能かどうか」という観点でそれをチェック。QCD(品質・コスト・納期)を現実的に満たせるような形状を提案したり、実際に生産を行うメーカーとも検証を行ったり、さまざまな手順を経て最終形状を図面化。量産に踏み切ります。量産過程で問題が発生すれば、その原因究明から対策まで、迅速に対応します。

──海外出張も多いと聞きました。

部品はインドネシアやフィリピンでつくっているので、新製品の量産を立ち上げる際には必ず現地に行きます。プリンター事業部の生産技術担当は、入社3年目から海外出張に行くのが一般的ですね。生産技術には「部品技術」と「組立技術」がいるのですが、私は部品技術。現地でプラスチック部品や板金部品を担当するメーカーを訪問して品質を確認し、課題があれば関係部署と連携しながらそれを解消。量産のスタートを無事に切ることがミッションです。

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描いた図面が海外で形になり、日本の店頭に並ぶ。

──海外にはどのくらいの頻度で行くんですか。

新製品がいくつ出るかによりますね。エプソンはいま、環境性能に優れたインクジェットプリンターを普及させるためにオフィス向けのラインアップを拡充しようとしています。それだけ新製品も増えますから、海外出張も多くなります。一度の滞在は1か月から3か月ほど。これは新規の部品がいくつあるかによって変わります。

──直近の出張について教えてください。

部品数が1400近くある、大型の製品を立ち上げるためにインドネシアに行きました。チームメンバーが入れ替わり立ち替わり、半年ほどは誰かしらが現地にいる状況でしたね。私が滞在したのは1か月半ほどですが、かなり濃い時間を過ごしました。この製品に限った話ではありませんが、いよいよ量産となると思いがけない課題が次々に出てきます。たとえば、あるプラスチック部品。プラスチックは金型から取り出すと収縮するのですが、それが予測よりも大きく、製品の外観にまで影響しそうな事態に。地道に調整を繰り返して、どうにか基準に合わせることができました。これはほんの一例です。帰りの飛行機が着陸するまで気が抜けないくらい、いろんなことが起こります。けれど、全力で乗り越えて量産を果たし、その製品が日本の店頭に並んでいるのをみると、ものすごく感動します。

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期待を超えるために、ひとつになれる

──エプソンで生産技術をすることの醍醐味とは?

「ものづくりの一員である」という実感が強いことではないでしょうか。経営理念の中に「Exceed Your Vision」とある通り、エプソンは期待を超えるための努力を惜しまない会社です。技術者の一人ひとりが、「自分がお金を出して買いたいかどうか」を絶対の基準として自分の仕事をシビアに判断し、満たしていなければためらうことなく修正する。私は設計や品質保証と話す機会が多いのですが、「新しい価値を届けたい」「品質に万全を期したい」というそれぞれの想いを汲みながら、どう量産に落とし込んでいくか知恵を絞る時、非常に連帯感を覚えますね。

──さまざまな立場を理解することが大切そうですね。

エプソンは完成品を扱っている大企業なので、設計から量産まではもちろん、その先には海外を含めた販売会社もあります。それぞれに異なる視点を知り、ものづくりにフィードバックしていける良さもありますね。一方で、各部門の担当者が製品によって決まっているので、仲よくなりやすいという体制的なメリットもあります。議論が前向きで、人情味も出る。このあたりはもしかしたら、長野の土地柄かもしれませんね。

エプソンで今後挑みたいことは?

生産技術の知識・ノウハウの習得に留まらず、製造・設計・品保・CSの視点も踏まえ、幅広い知見を基に最善の判断をできる技術者を目指したいと思っています。自らが生産技術のプロフェッショナルになることで、ブラッシュアップされた高品質なものづくりに貢献していきたいです。

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