着実な成長ができるのも、会社の安定があってこそ。管理職を目指し、しっかりと道を踏みしめていく。
着実な成長ができるのも、会社の安定があってこそ。
管理職を目指して、しっかりと道を踏みしめていく。
このストーリーのポイント
- 「頼まれごとは試されごと」をモットーに、お客様に寄り添う
- お客様が発展していく姿を身近で見られるやりがい
- 2年目で結婚とマイホームを実現。安定企業ならではの人生設計
スピード感を大切に、常にお客様の要求に応えていく。一方でメーカーとのWin・Winにもこだわり続けたい。これから目指すのは管理職。公私ともに充実の日々を送る。
渡辺パイプ株式会社
下平 祥希
調布サービスセンター
2019年入社。未来創造学部卒業。学生時代を金沢で過ごし、渡辺パイプ入社後は実家近くの調布サービスセンターに勤務。入社翌年に結婚し、現在は2歳と0歳の娘のパパでもある。
自分の素を大切にできる仕事
幼稚園からずっとサッカーをやって、大学でもサッカーに打ち込みました。高校ではクラブチームに所属し、全国大会で準優勝もしました。この経験を活かしてサッカーの指導者の資格を取得したいと考え、北陸地方の大学に進学しました。自然豊かな土地で過ごした4年間は素晴らしかったです。念願通り、サッカー指導者の資格と教員免許も取得できました。
大学のサッカーチームのユニフォームに“SEDIA”のロゴが入っていたこともあって、渡辺パイプという会社の存在は何となく知っていました。グラウンドにも広告がありましたし。
それが具体的な会社として意識するようになったのは、やはり就職活動の時期を迎えてからです。
チームのOBが渡辺パイプの地元の営業所に勤めていて、「安定した会社」「土日はしっかり休める」というような話をしてくれたことも、私の背中を押しました。
「接するのが職人さんなので、かしこまった感じじゃなくて、フランクな付き合いが楽しめるよ」。
OBの話の中で私が特に惹かれたのは、この点でした。営業というと堅苦しい商談のイメージがあったのですが、渡辺パイプならばそんなことはなく、自分の素を大切にしながら営業活動ができると思ったのです。それにデスクワークばかりの仕事は向いていないと思っていたので、建設現場を飛び回れるというのもよかったです。
最終的な決め手となったのは、出身地である東京で働けるということでした。配属の話ですので100%絶対というわけではありませんが、比較的本人の希望は聞いてもらえるとのことだったのです。実際に私は東京で働くことができ、しかも配属先が実家近くでした。社員の希望を尊重してくれるのは、渡辺パイプの魅力の一つです。
モットーは「頼まれごとは試されごと」
現在私は、都内の調布・三鷹・稲城といったエリアで建築資材の営業を担当しています。お客様は工務店や水道工事店など。基本的にはルート営業が中心です。
お客様からは水道の蛇口や浴槽などについて「こういうものが欲しいんだけれど」という注文が寄せられ、条件に合った商品を見つけ出してお届けします。メーカーさんは何社もありますから提案する商品も何種類にもなりますので、どれがお勧めですといった提案も行います。うまい具合にご希望に添った商品が見つけられない場合は、メーカーさんに相談します。
もちろんスピードも大切です。お客様は同業他社にも声をかけているからです。商品のご要望を伺って、提案するまで2日、3日もかかるようでは、お客様は待ってくれません。とにかくクイックレスポンスが基本です。
とはいえ、住宅設備は膨大な点数になりますから、日頃からどういう商品が好まれるかといった情報を収集して準備しておくことが大切になります。お客様が条件を変えて5種類ほどの商品を提案してほしいというなら、限られた時間内にきっちりそれにお応えしなくてはなりません。そこが難しさであり、面白さでもあるのです。
専門商社の仕事は、ただ単に右から左へ商品を動かすことではありません。いかに付加価値のある提案を行えるかが重要なのです。
今までで印象深かったのは、3年目の出来事です。
あるお客様からご相談いただいたのが、半導体のついた自動水栓でした。ちょうどコロナ禍で半導体不足が深刻化していた時期であり、調布サービスセンターはもちろんのこと、東京周辺のすべての営業所に問い合わせても在庫がないという状況でした。
もちろんこの時点でお客様に「手に入りません」と返事をすることは簡単です。しかし私は何としてでもお客様の力になりたかった。そこで自動水栓のメーカーに問い合わせて、千葉県内の倉庫に在庫が眠っていることをつかんだのです。早速私はその倉庫まで車を飛ばして取りに行き、なんとかお客様に自動水栓をお届けすることができました。お客様の喜んでくれた顔は、今も忘れられません。
私がモットーとしているのは「頼まれごとは試されごと」。どんなに無茶なことでも、頼まれたら自分が試されているんだと思って臆せずに挑戦しています。この姿勢はこれからも変わることがないでしょう。
メーカーとも常に同じ目線で
営業する上でメーカーさんとの関係性は非常に重要です。商流を考えれば私たちはメーカーさんにとってお客に相当するわけですが、だからといってこちらが上という意識はまったくありません。
これは当社の社長も常々口にしていることで「こちらが買っているから上だということは一切ない。敬意を持って接しなくてはならない」と私たちに指導してくれています。
例えばメーカーさんがショールームでイベントを開催することはよくありますが、動員に苦戦していたら、私のほうから工務店さんを誘ってお連れすることもします。そうするとメーカーさんも恩義を感じて、次の取引でプラスαの協力をしてくれることもあります。
常にWin・Winの関係をつくっていくことが重要です。
新規開拓営業も行っています。いわゆる飛び込み営業は効率が悪いので、既存の取引先から紹介してもらうケースがほとんどですね。
工務店や水道工事店などは、基本的に仕入先を増やしていきたいと思っています。お施主さんへの提案力を上げるためです。
渡辺パイプは全国に拠点があり、東京都内だけでも何か所も営業所がありますから、現場で資材等が足りなくなってもすぐに対応できる機動力があります。そうした点が評価され、新規のお客様からでも比較的容易に注文をいただくことができています。
一方で休眠客の掘り起こしも営業にとっては大切です。
休眠客というのは、以前は取引があったものの、何らかの理由で途切れてしまったお客様のこと。担当者が忙しすぎて訪問できていなかったり、何らかのトラブルで取引が止まってしまったりといった理由がほとんどで、要するに営業としてはマイナスからのスタートとなります。基本的には足繁く訪問して地道に関係を築いていき、取引が途切れてしまった理由を聞き出して、リカバリーに努めていきます。
営業としては苦労することの多い仕事ですが、ここでも「頼まれごとは試されごと」と考え、自分を成長させる機会だと受けて止めています。
渡辺パイプならではの安定感
忘れられないお客様がいます。入社2年目に出会ったお客様でした。
「渡辺パイプと取引がしたい」という電話がかかってきたので出向いていくと、お会いしたのは私より若い社長さん。当時はアパートの一室のようなところを事務所に借りて営業されていました。
この出会いをきっかけに取引が始まったのですが、お客様はそれから順調に業績を伸ばし、今では大きなビルの一角に事務所を構えるまでに発展されました。このようにお客様がどんどん成長していく様子を間近で見られるのは、営業冥利に尽きます。
これからの目標は管理職です。まずは課長を目指し、さらに副所長、所長と昇格していけたらと考えています。
学生時代に教員免許を取得したように、私は人を教え育てることが好きなんです。ですから管理職として人材育成に取り組んでみたいという思いは強いですね。
今は隣の席に新人が座っていて、私が教育係をしています。わからないことがあっても最初から全部教えることはせず、まず自分で考えさせるようにしています。その結果失敗することもあるわけですが、そこから学ぶことで本当の力がつくと考えています。学校の授業 では最初から100を教えてもいいかもしれませんが、ここは会社なので、やはり自分で考えて行動する力が大切だと思っています。
入社2年目に結婚しました。同時にマイホームも建てました。
妻と出会ったのは金沢で、私が東京に戻る際に、結婚しようという話になったわけです。現在は娘が2人いて、休日は一緒に遊ぶのが何よりも楽しみです。
23歳で結婚もマイホームも実現したというのは、一般的に見ればかなり早いのは間違いないでしょう。こうしたことが可能なのも、渡辺パイプという会社の安定性があるからです。例えばこの若さで住宅ローンの審査が通ったのも、渡辺パイプ勤務という要素が大きかったからだと思っています。
確かな人生設計は、確かな仕事の基盤があってのこと。就職活動に取り組む皆さんには、ぜひそうした視点も持っていただきたいと思います。