お客様に買い物を楽しんでいただきたい。そのこだわりが自分自身をも成長させてくれる
このストーリーのポイント
- お客様に喜んでいただくために努力を惜しまない姿勢に惹かれSantokuへ
- 早い時期から色々な経験を積ませてもらい、一人前に
- 競合店との熾烈な競争を勝ち抜き、お客様を呼び戻す
地域に密着した店舗づくりを進めるSantoku。「個店主義」を掲げ、店舗ありきの経営を展開している。そうした企業姿勢に興味を覚え、入社した西村まこと。大学時代にスーパーでバイトをしていた経験もあったが、社員としての仕事はその延長にはなかった。気持ちを新たにし、上司や先輩から多くを学び、目指しているキャリアへの糧としている。
-profile-
西村 まこと
株式会社三徳
四街道店 青果部チーフ
2012年入社/リベラルアーツ学群 経済コース
Santokuでは、青果部門一筋。入社2年目でチーフ、3年目には次長に就任するなど、早い段階から責任あるポジションを任されている。もちろん、目指すは店長。店舗の顔になりたいと思い描いている。
地域に根差して働くなら「ここしかない」と判断し入社
大学で熱中したのは、バイトです。家から歩いて5分ほどの大手スーパーで、青果のバイトを4年間ずっと続けました。そこで働いている人たちが、すごくフレンドリーでしたし、青果物を扱っていくなかで初めて知ることも多く面白かったからです。それに、売り場に出てお客様と話して顔を覚えてもらう。そんなお客様が増えるのが楽しかったですね。バイトでは結構失敗もしました。あまり考えずに発注し欠品してしまったり、雨とかが降り続いて数を抑えないといけないのに、いつも通りの数を発注し大量に余ったこともありました。
就活は大学3年生の時に始めました。といっても、特に行きたい業種がなかったので、バイト絡みでスーパーをあれこれ調べていました。10社ほどエントリーシートを出しました。そのうち、面接は受けたのは5社ほど。Santokuは一番最初の面接でした。正直なところ、地元には三徳はないので、エントリーするまでは社名を全く知りませんでした。でも、目に留まり、会社説明会に参加したところ、青果担当の方が、皮が抹茶色のみかんを持って来たんです。普通のスーパーでは売っていない、百貨店で売っているような商品もSantokuでは扱っているとのこと。僕も、そのミカンは見たことはなく、Santokuにますます興味が湧いてきました。また、個店主義である点にも惹かれました。大手スーパーは店舗の違いはほとんどありません。でも、Santokuはお店ごとに置いている商品もレイアウトも違います。やりがいが凄く見い出せるという魅力を社員の方も語っていました。それに加え、全国展開しているスーパーは、転居を伴う異動が多いのではというのも、ネックでした。それよりも、地域に根差して働きたかったんです。
最終的に決心したのは、役員面接の通過者と社員との懇親会でした。そこで社員から商品やお店づくりへのこだわりを直接聞き、「やはりここしかない」と言う感じになりました。
両親には自分の気持ちを早くから伝えていました。「自分で決めたのであれば良いのでは」と賛成してくれました。Santokuなら家から通えるという点も親には良かったようです。
社員とバイトがいかに違うかを痛感。イチから学び直す
入社後の新入社員研修では、接客の仕方を学びました。お辞儀の角度とか、基本的なところからです。その後、希望する部門を聞かれ、僕は青果を志望しました。「青果のバイトをずっとしていました」とアピールしたところ、希望が叶いました。
最初の配属は、横浜の長者町店でした。Santokuでは大きなお店です。そこで青果担当として働くことになりました。専門は野菜。「早く即戦力に育て上げ、自分の仕事をどんどん任せて行きたい」という上司だったので、最初からかなり業務を割り振られました。一応、仕事の基本的な流れは説明を受けるのですが、「まあ後はフィーリングだよ」と良く言われていました。
社員として働いてみると、バイトとは仕事の内容も量も全く違い驚いてしまいました。バイトの時は何も考えずに社員の方に指示された通りに商品を積んだり、発注した程度。やはり、社員になると数字を色々扱うことになります。売上の予算とか昨年対比とかも日々言われます。バイト時代は、今日何個売れたかなんてあまり意識していませんでしたからね。それが社員だと、データを見て今日何個売れたから明日は幾つ売れるかという予測を立てないといけません。自分が思っていたよりも考えて仕事をしないとダメだなと痛感させられました。さらに、Santokuは作業効率と商品の付加価値をアップさせることの両方を考え、お店に並べる商品をどのように商品作りをするか自分で決めることができます。例えば自分で買い付けした商品をトレーに入れるか、袋に入れるのかも自分でイチから考えて自分で売価もつけないといけません。「そこも考えるのか」と教え込まれました。「バイト時代にやってきたことが、全く流用できないな」と思いましたね。
毎日そうやって学んでいくとお店にもすぐに慣れましたし、仕事の段取りもスムーズになりました。1年で仕事のやり方はつかめて来ていたので、いつもどれだけ要領よくやるかを考え上手くこなしていた気がします。
二年目にときわ台店に異動となり、今度は果実を担当しました。そこで半年、果実を勉強しました。果実は野菜よりも旬に敏感というか、その時にしかない果物が沢山あります。その大変さは、野菜以上でした。
半年後、「果物のチーフをやれ」と言われて、次は下井草店に異動しました。チーフになると数字責任がかなりのしかかってきます。担当の時は、部門の数字は意識しているものの細かくは見ていませんでした。どのくらいの利益があるとか、原価がどれだけなんて全く見ていませんでした。でも、チーフは売り場が自分のものという感じになってきます。仕入れも自由。その代わり数字責任は、担当とは全く違います。ここには2年半いましたが、この店舗に在籍した2年目からは副店長格である次長になりました。1年目に野菜をやっていたので、次長になってからは果物も含めて担当していました。しかも、店長の休みの日にはお客様対応のすべてが僕に来ます。入社3年目でまだ経験も少なかったので大変でしたね。ただ、「将来店長になった時にはこんな感じなのかな」とイメージできました。
競合店が続々とオープン。苦境脱出に智恵を絞る
その後は、再びときわ台店に戻り、果物のチーフを担当しました。ときわ台店はSantokuでは大きめの店舗なので社員数も、売上もかなり増えます。ここで4年いました。振り返ってみると、この期間が今までで一番苦労した時期かもしれません。何故なら、近隣に競合店が3つ立て続けにオープンしたからです。いずれも、大手チェーンが運営する大型店舗でした。お客様がどんどん減ってしまい、売上も落ちて精神的にきつかったです。そのなかで、どうやって従来からのお客様を呼び戻すか、「やはりSantokuが一番良いね」と言われるようにするにはどうしたら良いかと悩みました。他店に値段を合わせるだけでなく、お客様に話しかけたり、他のスーパーにない商品をどれだけ目立たせて売るかを心がけました。それを継続してやろうと、お店全体で取り組んでいました。やり続けていれば必ず回復すると信じていたからです。上司も、「頭を使って売り場を変えよう。毎日同じことをやっていても数字は変わらない。何かアクションを起こさないといけない」と良く言っていました。
それだけに、施策が当たった時は嬉しかったです。夏にシャインマスカットを多くのスーパーで売っていますが、Santokuのシャインマスカットは産地直送で味が良くて、サイズも大きいのが特徴。当然ながら、それは他店には置いていないので、売り場を全部シャインマスカットにして、試食も積極的に行い大量に販売する体制を作りました。その時は、ずっと売り場に張り付いてお客様にお勧めしていました。結局、その日シャインマスカットだけで20万円以上売りました。通常、果物だと単品で3万円も売れれば良かっただけに、「仕掛ければまだまだ売れるんだな」と改めて痛感しました。
現在の四街道店には2年ほど前に来ました。ここでも果物のチーフを務めています。実は、ときわ台店の時の上司が、最近店長として赴任してきました。また、彼の許で働くことになりました。
店長次第でお店は大きく変わる。まずは店長へ
今後目指したいキャリアは、店長になることです。店長は全部門を見なければいけません。一国一城の主ではないですが、店のオペレーションや数字も店長次第で変わります。今まで培ってきた仕事の経験を活かして、次はお店全体を見れる存在になりたいと思っています。店長はお店の顔です。店長になったら、すべてのお客様に名前を覚えてもらい、「あなたが店長だから来ているのよ」と言ってもらえるようになりたいです。
店長のさらにその先は、まだ思い描けていません。店長からバイヤーになる人もいますが凄く大変そうです。今のバイヤーはかなりのやり手。その人を見ると、僕にはとてもではないですが能力が足りません。まずは店長になって、そのお店のオペレーションの経験を積んでから一つひとつ階段を上げていきたいです。
Santokuには、こだわった商品が沢山あって、自分が近くのスーパーに行っても見つけられないものがここにはあります。それだけに、この会社での仕事は面白いと思います。お客様も買い物をするのが楽しくなるはずです。その喜びを共有していきたいと願っています。
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