念願の「管理栄養士」資格を取得し、店舗管理に加え、商品開発も担当するなど活躍の場を広げる

念願の「管理栄養士」資格を取得し、店舗管理に加え、商品開発も担当するなど活躍の場を広げる

このストーリーのポイント

  • 時代の流れを見据え、独自な商品作りにこだわるSantokuに共感し入社
  • 先輩はもちろん、競合店からも学びながら店舗の売上拡大に貢献
  • 管理栄養士資格を活かして、新たなチャレンジに挑む

社員の自主的な成長への取り組みを支援するSantoku。資格取得やスキルアップを積極的にバックアップしている。竹馬瑠衣子は「管理栄養士の資格を取得したい」と会社に申し出て、仕事と勉強を両立できる環境を確保し、合格を勝ち取った。今後のさらなる活躍が期待されている。

-profile-

竹馬 瑠衣子

株式会社三徳

新宿本店 デリカ部 エリアトレーナー
2016年入社/栄養士専攻

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料理を作るのが好きなのは、母親譲り。大学で栄養学を学び、健康の大切さも理解する。
Santokuに入社してからは、デリカ部の一員に。さまざまな経験を積み重ねながら、担当からチーフへ、そしてエリアトレーナーへと成長。昨年取得した管理栄養士資格を活かして、今後は商品開発により力を入れていきたいと考えている。

美味しさだけでなく、健康にも良い商品づくりに魅力を感じる

母が良く調理をする家庭でした。私も大学を選ぶ時点で食に興味があったので、何か関連する資格を取得したいと思い、栄養士専攻に進みました。といっても、そんなに一生懸命勉強するタイプではありませんでした。熱中していたのは、サークルとバイト。サークルは、テニス。体を動かすのが好きだったんです。バイトは、イタリアンバルでキッチンの仕事を2年生の時から3年間続けました。料理を作ることも、面白かったです。ただ、最初の頃はピザを焦がしたり、出来た料理をひっくり返してしまったりなど、色々失敗を重ねていました。

就活をスタートしたのは、3年生の時。大学の就活セミナーに参加したのをきっかけに、スーパーや食品メーカー、栄養士の委託会社など食に関する企業のホームページをあれこれ見ていました。実際、それらの会社にエントリーシートも提出しました。スーパーで面談した企業は、Santokuを含めて3社。その度に、「どの部門に興味がありますか」と聞かれ、いつも「お惣菜部門です」と答えていました。

特にSantokuに興味を持った理由は、自社工房が充実していたことです。Santokuでは、合成着色料や保存料を使っていない商品を扱っています。当時はまだ今ほど添加物が騒がれていなかったにも関わらず、先を見据えたプライベート商品を作っていて興味を覚えました。自社で作っている物に特徴があり、健康にも良いことに惹かれ、「ここで働きたい」と思ったのです。

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希望が叶い、デリカ部へ。見様見真似で仕事を一つひとつ覚える

入社後はまず、二週間の研修がありました。研修の後半に自分の希望部署を聞かれ、私は当然、お惣菜を扱うデリカ部を希望しました。同期は、35人ほど。そのうち、女性が2/3ぐらいいるので、デリカ部は人気の部署。それでも希望通りに配属させてもらえました。

最初の1カ月だけ、新宿本店のデリカ部に配属となりました。そこでの仕事は、主に売り場ができるまでの作業をしたり、メニューを考えたり、パートさんに指示を出すことでした。慣れるまでは結構苦労しました。何しろ、スーパーは朝が早いので、8時には出勤です。朝が苦手な私にはかなり辛かったです。それに、パートさんの数も多く、ベテランの方から新しく入ってきたばかりの外国人の方もいます。自分からコミュニケーションをどんどん取っていかないと、次に何をやれば良いのかも分からないので、なかなか思うようには行きませんでした。とにかく、チーフのやることを見様見真似して、パートさんにどういう風に指示を出したら良いのかを学んでいました。

新宿本店の次に入ったのが、茗荷谷駅前店でした。デリカ部の社員はチーフと私だけ。新入社員であろうと、チーフが休みの時にはその役割を担わないといけないので結構大変でした。何しろ、私の母親よりも年齢が上のパートさんもいらしたので、どう対応したら良いのかと気を遣いました。

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売上をいかに伸ばすか。チーフとして配属された店舗での挑戦

入社2年目からは、溝の口店にデリカ部のチーフとして異動しました。部下の時には時間内で作業を終わらせることに必死なのであまり考えていなかったのですが、チーフになってからはその日に何を売るかを計画しておかないと、パートさんに指示出しも発注もできなくなってしまいます。また、届く商品を確認し、販売計画を立案していくのは結構難しかったです。数字責任も付いてきまますからね。しかも、私が溝の口店に行った直後は、数字があまり良くありませんでした。どこをどう変えれば、数字が改善されるのかと探っていた時が心身ともに一番厳しかったです。

売上が伸びていなかった理由は、競合店がひしめいていたからです。もともと溝の口駅には電鉄系スーパーが24時間営業していましたし、近くには有名なお弁当チェーンもありました。電鉄系スーパーにはいつもお客様がかなり入っており、何を売っているのか、何をお客様がお買い求めになるのかと仕事帰りに良く見に行っていました。溝の口エリアは都心へのアクセスが良いので住宅も多く、仕事を終えて夕方帰ってきた時にお惣菜コーナーに温かくて美味しそうなものが並んでいると買いたくなるようです。実際、夕方5時過ぎになると、チキンステーキなどが盛り盛りに出ていました。提供するメニューが、お客様のニーズにはまった時には売上が伸びるんだなと気づかされました。

私もできることからやるしかない。そう思い、数字が良い店舗の先輩に「何が売れているのか」、「どんな商品作りをしているか」を聞きながら、少しづつアクションを起こしました。Santokuではコロッケ一つを取っても、店が違うと入れる容器も異なっていたりします。「こっちに入れた方が売れるよ」と先輩に教えてもらっていました。部下の時には、他の店舗のスタッフとのやりとりはほとんどなかったのですが、チーフになってからは部門ごとに月1回会議があるので、他の店舗の方と顔を合わせる機会が増えました。当時の私は、チーフと言ってもまだ入社2年目。その会議でも新参者でしたから、以前の上司に、他店のチーフを紹介してもらい、先輩とのつながりを築いていきました。

さらには、本部から配られる販促ツールとは別に、チーフのお勧め商品というPOPを自分で作成していました。そうした取り組みに加え、外的要因として近くのコンビニが改装のために一時閉店したこともあって、売上はまもなく伸びました。その時に頑張ったからこそ、夕方や夜間のお客様が増えたのです。でも、その時間にわざわざお店に足を運んでくれたのに、何もないとなるとまたすぐに離れてしまいます。お客様がお買い求めになりたい時間に食べたいものをご用意していますというアピールを続けて行くことが大事だと実感しました。

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女性の目線と管理栄養士の知見を活かし、Santokuならではの商品を

その後、溝の口店のチーフを降りたのは、念願であった管理栄養士の資格を取るための勉強時間を確保するためでした。チーフとして仕事をしていると、勉強する時間がなかなか取れません。それで、受験期間中は担当に戻してもらうことにしたのです。もともと、Santokuは社員の要望ややりたいことに耳を傾けてくれる会社です。何も自分から発しないと返ってきませんが、発したことに関しては上司も含めて動いてくれます。その甲斐もあって、無事資格を取得することができました。その翌月からは現職であるエリアトレーナーとして、母店である新宿本店に加え、二つの担当店舗を回りながら仕事をしています。

エリアトレーナーとは新人チーフの指導役です。「こういうものを売ってください」とか、「ここをこう改善すると売上が伸びるのでは」と自分の経験を活かしてアドバイスしています。エリアトレーナーは社内に、私以外で二人います。一人は、私よりも一つ上の先輩。もう一人はかなりのベテランで6店舗を担当されています。

加えて、Santokuでは管理栄養士監修のお弁当も発売しているので、そちらの商品開発もお手伝いさせてもらっています。管理栄養士の資格を持っていると自社工房での会議でも意見を聞き入れてもらいやすくなります。女性の目線と管理栄養士の知見を期待されているようです。今まさに、管理栄養士監修の商品開発をチームとして進めて行こうと言う話が出ています。それにもっと力を入れていきたいです。他社だと大学の看護学科やメーカーの管理栄養士チームとコラボしてお弁当を開発したりしています。そうした商品をSantokuでも作れれば良いと考えています。

私自身、これまで店舗異動が5年で4回ほどありました。異動した先では「緊張するのでは」と思ったのですが、どこのお店でも店長をはじめ、皆さん温かく迎えてくれました。Santokuは個店主義という形を採っていますが、やはり皆さん日頃から情報共有に積極的なので店舗を越えたつながりが強いと言えます。また、デリカ部は他の部門より女性の割合が高い上にパワフルな女性が多いので刺激になります。つい最近も、女性のチーフが育休から復帰され、定時に帰宅しながらも仕事を上手く切り盛りしています。私はまだ結婚もしていないので、育休を身を持って体験していませんが、そうした先輩から話を聞くと勉強になります。

Santokuは、お客様のお買い物代理人を謳っています。お客様が何を買いたいかを常に考えるようにしています。その想いは担当が何であれ、社員やスタッフは皆持っています。それが、売り場づくりに反映されているからこそ、多くのお客様にお越しいただけているのではないでしょうか。私自身は、今店舗管理と商品開発を両方手掛けています。行く行くは商品開発に重きを置いて、バイヤーがやっているような仕事ができたらと思っています。

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