「食」に活かす「機械」のスキル。好きだからこそ、チャレンジを楽しみたい。
このストーリーのポイント
- 「食×機械」の領域で活躍できることに惹かれて入社
- 3年目で特注機の開発を担当し、成功を収める
- 会社の顔となる標準機の開発を目指し、基礎研究に挑む
ずっと好きだった「食」に関連した仕事がしたいと入社したレオン自動機。若手を育て、大胆に挑戦させてくれる社風のもと、特注機の開発に携わる。シンプルだが奥の深いのが食品製造機。ものづくりの喜びを感じながら、チャレンジを続ける。
-profile-
M.T.
レオン自動機株式会社
開発設計部 機械1課
2019年入社/工学部機械システム工学科出身
茨城県出身。学生時代はアメフト部のマネージャーとして活躍。裏方として人を支える仕事のやりがいを知った。食べることが好きだったことから、「食×機械」の領域で働きたいと考え、レオン自動機に入社する。現在、標準機開発の基礎研究に携わる。
地道な努力を積み上げることの大切さを学ぶ
幼い頃から私は、食べることが大好きでした。だから将来は食品関係の仕事に就きたいと考えていました。進学の際も、当初は農学部を志望していたんです。
ただ農学部志望だと、苦手の生物の授業が必修になります。それがどうしてもイヤで、担任の先生に相談したところ、機械の専攻に進んではどうかと勧められました。それで生物ではなく物理の授業を選択したわけです。「機械を学んでおけば、将来はどこでも活躍できるぞ」との先生の言葉は、私の背中を力強く押してくれました。
大学では金属材料の研究に取り組みました。テーマは新しいアルミ合金の開発です。開発と聞くと華々しいイメージがありますが、研究そのものは地道な作業の繰り返し。試験片を使って化学反応を起こし、結果を分析・整理して次の試験に進むという毎日でした。イノベーションというのは、コツコツと努力を積み重ねた上で生まれるものだと学びました。
研究とともに力を入れたのが、部活です。アメフト部でマネージャーを務めました。
高校では陸上部で選手として汗を流しましたが、大学では選手を支える立場になったわけです。表舞台に立つ選手たちが力を発揮できるよう、裏方として支えることがミッションでした。部の運営そのものにも携わり、OBとの折衝も多く、自然と社会人との接し方を学んだと思います。スケジュール管理や遠征の手配なども、いい勉強になりました。これらの経験は、社会人としての基礎を身につけることにつながったと思います。
シンプルな動きの中にある奥の深さに、目が釘付けに
どんな仕事に就いても、大変なこと、難しいことはきっとある。好きな仕事だったら、何があっても頑張れる。私にとってそれは「食」でした。しかし機械システム工学科は、「食」とはあまりにもかけ離れた専攻です。そこでいったんは「食」のことは忘れ、機械の専門性を活かそうと、メーカーに絞って就職活動をスタートさせました。
文具メーカー、電動工具メーカー、音響メーカー…様々なメーカーを検討しましたが、その中にレオン自動機も入っていました。きっかけは叔父の「宇都宮にこんなメーカーがあるよ」との一言です。レオン自動機という社名は聞いたことがなかったけれど、調べてみたら食品製造機を開発・製造している会社だとわかりました。私にぴったりの「食×機械」の会社で、「見つけた!」と思いました。
決め手となったのは、One dayインターンシップに参加したことです。万能型包あん機『火星人』がお菓子を製造している映像に、私は釘付けになりました。見た目にはシンプルな動きを繰り返しているだけですが、できあがるのはきれいな形のおまんじゅう。その様子はまるで魔法で、私もぜひこんなすごい機械の開発に携わりたいと思ったのです。
多くのメーカー同様、レオン自動機でも設計や開発に携わっているのは男性がほとんどです。ただ大学でも女子は少数でしたので、まったく抵抗はありませんでした。実際、入社しても女性だからというハンデを感じたことはありませんし、仕事の上では男性とまったく変わりなく任せてもらっています。機械のテストをする際に重量物を持ち上げるのに苦労するほどですが、困っていることと言えばそれぐらい。もちろん手の空いている人が力を貸してくれますので、何の支障もありません。男女の区別なくやりがいある仕事に携われるのがレオン自動機です。
嬉しいのは男女とも、寮が完備していることです。きれいで快適な寮で、部屋は個室。別に共有スペースとして広いリビングルームもついていて、みんなで集まっておしゃべりを楽しむこともあります。恵まれた環境だと、感謝しています。
入社3年目、特注機の開発を一任される
印象に残っているのは、3年目になって初めて開発を任された特注機です。餅菓子を容器に詰める機械でした。ただ容器に入れるだけの簡単な動作ではあるのですが、餅はちょっとしたことで粘度が違ってくるし、ベルトにくっついてしまったりします。何度もテストを繰り返し、細かな調整を行って問題を一つひとつ解決していきました。簡単そうに見えて、本当に奥が深いのが食品製造機。先輩のアドバイスをいただきながらもなんとか1人で納入まで担当することができました。
お客様の工場へ納入に立ち会った際は、ちゃんと動くだろうかとドキドキしっぱなしで、問題なく稼働した瞬間、嬉しくて周囲の人とハイタッチしてしまいました。お客様の「最初からこんなにきれいにできるなんて」という驚きの言葉は、最高に嬉しかったです。
現在は標準機を開発するための基礎研究を担当しています。お客様のニーズに基づいて開発するのではなく、新たなニーズを掘り起こすために新たな機構の食品製造機を開発するという仕事です。開発に成功すれば汎用性の高い標準機として当社のホームページやカタログに掲載されることになるでしょう。技術者として大きな足跡を刻めるわけで、なんとか製品化にこぎ着けたいと頑張っています。
レオン自動機は歴史あるメーカーでありながら、若い人材にチャレンジさせてくれる社風があります。私が3年目で開発を任せてもらったのもその表れです。テストの現場に会長や社長が足を運ぶことは珍しくなく、私もアドバイスをいただきました。経営トップと若手が率直に意見を交わせる、そんな風通しのよさは大きな魅力です。
そうした環境の中、大好きな「食」に関連する仕事に携われるのは大きな喜びです。BtoBの製品ではありますが、製造するのは「食」という最も身近な存在。親しみを持って取り組むことができます。
社内には私のように、食べることが大好きという人、「食」に詳しい人が多い気がします。
若手を大切にし、じっくりと育てる風土がある
若手に責任ある仕事を任せてくれるからといって、決して性急に結果を求められるわけではありません。じっくりと時間をかけて育てる風土もあります。
私の場合、1年目は3D-CADの使い方を学ぶところからスタートしました。図面作成を担当するチームの先輩方に教わりながら、基礎から吸収できました。2年目になって設計を担当するようになり、先輩のサポートをしながら技術を吸収。そして3年目に開発を任されるようになりました。無理することなく着実に1歩ずつ育っていける、そんな環境があると思います。
とはいえ、まだまだ知識不足、技術不足を痛感する毎日です。基礎研究を進める中、先輩に質問すると的確な答えが返ってきて、その知識量には圧倒されるばかり。これからも経験を積んで、知識を身につけていきたいと思います。
「あの標準機を開発したのは高橋さんだよ」。まわりの人からそんなふうに言われるような製品を送り出すことが、これからの大きな目標です。
「食」について少しでも興味をお持ちなら、ぜひレオン自動機で仕事をしてみませんか。私のような設計の仕事に限らず、「食×機械」の領域で仕事が楽しめると思います。若い人材のチャレンジを歓迎してくれるため、やりたいことがやらせてくれる風土もあります。受け身ではなく、前向きに新しいことに取り組みたいという方を、お待ちしています。