電気設計の技術者として携わるものづくり。世界で活躍するマシンを、この手で。

電気設計の技術者として携わるものづくり。世界で活躍するマシンを、この手で。

このストーリーのポイント

  • アルバイトをきっかけに食品製造機に興味を抱く
  • オンリーワンの製品づくりに惹かれてレオン自動機へ
  • 顧客のニーズに応える食品製造機の開発を担当

学生時代は半導体の勉強に打ち込む。就職活動では専攻にとらわれず、幅広い業界を検討。地元のグローバルメーカー、レオン自動機と出会った。今、若手の電気技術者としてものづくりの最前線で活躍している。自分の担当したマシンが遠い海外で使われていることが、大きなやりがいだ。

-profile-

S.H.

レオン自動機株式会社

開発設計部 電気2課
2018年入社/工学部電気電子工学科卒

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栃木県出身。食品製造機械に興味を持ち、レオン自動機の存在を知る。電気系出身者の少ない機械メーカーだからこそ自分の強みが発揮でき、若手のうちから活躍の場が広がるのではないかと考え、入社を決める。現在、食品製造機械の電気設計業務を担当。

“学び方”の本質を身につけた学生時代

中学時代、周囲の人たちの持つガラケーが一気にスマホに置き換わるという体験をしました。テクノロジーが世の中を一変させてしまったのです。このインパクトある経験によって工業高校で学ぶことを選択。同時にPCの自作を始めるようになりました。
きっかけは友人の自作PCを見たことでしたが、自分もパーツを買ってきては好きなようにPCを組み立てていく面白さにすっかり夢中になりました。1台完成するとすぐに次の部品を買ってきたほどです。ファストフード店でのバイト代は、ほとんど部品代に消えてしまったと思います。

大学では半導体について学びたいと思い、電気電子工学科に進学しました。進化を続けるスマホや当時話題になっていた青色LEDなどにも触発されたのです。ただ授業はきつかったですね。特に数学が苦手で、苦しみました。電気回路の構造は理解でき式は立てられるがその式を解くための計算ができなくて、友人には「どうしてそこまで分かっているのに答えが分からないんだよ」と笑われたものでした。
宇都宮市の実家から都内の大学まで片道2時間半かけて通っていたので、通学と勉強で終わってしまったような学生時代でした。

しかしひたすら勉強に明け暮れたおかげで、“学び方”の本質は身についたと感じています。自分にはどこが分かっていないかが分かり、それを理解するために誰に聞けばいいかが分かる。図書館でどの本を開けばいいかが分かる。そんなふうにロジカルに学ぶ力は身についたと思います。それは社会人となった今も、自分の強みだと実感しています。

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圧倒的シェアを誇る地元のグローバル企業

勉強に追われた学生時代でしたが、高校から始めたファストフード店のアルバイトは続けていました。あるとき、バイト中にふと思ったことが「圧力鍋ってすごい」ということでした。なぜ圧力鍋を使うと短時間で料理ができるのだろうという疑問に始まり、その延長で食品製造機械に興味を持つようになったのです。
当時の私は就職活動中の真っ最中。鉄道会社、半導体メーカー、家電メーカーなど様々な業界の企業を受けていました。そんなときに見つけたキーワードが、食品製造機械だったのです。そして知ったのがレオン自動機でした。
実は高校時代の同級生がレオン自動機に就職しており、以前「まんじゅうをつくる機械をつくっている会社だよ」と教えてくれたことがあります。「ああ、あの会社かあ」と思ったものでした。

レオン自動機について詳しく調べてみて驚いたのが、オンリーワンの製品づくりを続けているすごさでした。とにかく市場での存在感は圧倒的。シェアが90%を超える製品もあります。まさにニッチトップという言葉がふさわしい会社だと感じました。さらに世界126ヵ国で使われていることにも驚きました。
卓越した技術力がそこにはあり、その結果が企業としての安定性にもつながっています。私の生まれ育った地元にこんなにすごい会社があったのかと驚き、レオン自動機への入社を決めました。

メーカーでは機械系の技術者が主役というイメージがあります。レオン自動機の説明会でも確かにメカに関する話が多かったと思います。しかし私は、だからこそ電気系の出身である私には活躍の場が広がっているのではないかと考えました。若手のうちから第一線で仕事を任せてくれるに違いないと思ったのです。
それに大企業だと歯車の一つとして埋もれてしまったり、望んでいない部署に配属されるリスクもあります。その点レオン自動機ならば社員1人ひとりに目を向けてくれ、ふさわしい部署に配属されるだろうという思いもありました。

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身近なコンビニで、遠くの海外で

入社して配属されたのは、食品製造機械の開発を担当する開発設計部です。開発設計部のミッションは主として
 ①万能型包あん機『火星人』など標準機の開発
 ②お客様の要望に応じたオンリーワンの特注機の開発
 ③既にお客様が使用している出荷機の改良・改造
となります。
例えばパンと一言で言っても食パンやクロワッサンでは形状も違うし、お客様によって求める柔らかさなどもすべて異なります。機械の操作も、ボタン式がいいか、パネル式が使いやすいか、それぞれです。そうした多様なニーズを伺い、ご希望にふさわしい食品製造機械の開発において、電気回路の設計を担当しています。

例えばパンの場合、製品によって生地をカットするタイミングは異なります。そのご希望に添うために電気的に機械を制御するわけですが、テストはたいてい失敗するところから始まります。サーボモーターが想定通りに回転しなかったり、時には逆回転してしまったり。その場で原因を突き止め、配線を直して再度テストするという繰り返しです。機械設計の担当者と連携しながらPDCAを回し、完成を目指していきます。

コンビニのパンの棚に並んだ新製品が、私の担当した特注機で製造されたものであることがよくあります。「あのときの機械でつくられたパンか」と嬉しくなりますし、つい友だちに自慢したくなります。パンなど、生活に最も身近な食品づくりを電気設計の技術者として支えていることに、誇りを感じています。
また私が開発設計を担当した特注機は、広く海外でも使われています。ヨーロッパやアメリカ、中国、エジプト、トルコ、イスラエル…。特に「月餅」や「ピタ」など現地の伝統的なお菓子、パンの製造に使われているケースが多く、私のつくった特注機が遠い外国の食文化に貢献していることに感動を覚えます。もちろん現地でそのお菓子やパンを口にする人はレオン自動機のことなどまったく知らないでしょう。そこにこの仕事ならではの面白みとやりがいを感じています。いつか実際に現地に行き、私の特注機が活躍している様子を見ることが、将来の夢です。

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頼る側から頼られる側への成長を目指したい

半世紀以上にわたって食品製造機の開発一筋に歩んできた当社では、経験豊富なベテラン技術者が多数活躍しています。職人気質の先輩も多く、日々の業務を通じて多くのことを教わっています。私たち若手には、そうしたベテランの技術・技能を継承していく使命も課せられていると感じます。
ただし私は、それらを単に上から下へと受け継ぐだけでなく、そこから新たな仕組みや技術を生み出したいと考えています。職人的な技量に頼るのではなく、誰でも高品質な機械が開発できるやり方も大切だと思うのです。そのためも先輩方の言葉に耳を傾けつつ、自ら積極的に新しいアイデアを考案し、提案していくつもりです。

食品製造機械の世界は非常に奥深いものだと実感しています。
私はまだまだ経験が浅く、今は先輩に教わる一方。頼ってばかりです。ですから今後はベテラン社員に学びながら知識を増やし、教える側、頼られる側を目指したいと考えています。それは簡単なことではないでしょうが、焦ることなく、腰を落ち着けてじっくりと学んでいきたいと思います。

私は自作PCにのめり込んだことがきっかけで、学生時代に半導体の勉強に打ち込みました。しかし今では電気設計の技術者として食品製造機の開発に携わっています。就職活動では志望する業界を狭めず、幅広く企業を見るようにしたことが、今の仕事につながりました。 学生時代にプログラミングを学んだから将来はIT系企業でプログラマに、と考えている方は多いことでしょう。電気を学んだから電力業界に、という方もいらっしゃると思います。しかしそうした発想にとらわれると、選択肢を狭めることにつながってしまいかねません。自分の可能性は、自分が思っている以上に大きなものです。後輩の皆さんもぜひ視野を広げ、ご自分の新たな可能性に挑戦していただきたいと思います。

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