常にユーザーに寄り添いながら、新しい技術の開発にチャレンジする。

常にユーザーに寄り添いながら、新しい技術の開発にチャレンジする。

常にユーザーに寄り添いながら、
新しい技術の開発にチャレンジする。

このストーリーのポイント

  • 学生時代は医療・介護と情報の連携について研究する
  • チームの一員として、入社1年目から責任ある仕事を任される
  • 介護施設や展示会で、ユーザーと接する機会を大切にする

ヘルスケア分野に特化するというブレない姿勢をもっている点に惹かれてパラマウントベッドに入社。ソフトウエアの技術者として専門知識を学びながら、責任ある業務を担当する。現場の近くで、常にユーザーのことを想いながら取り組めることに、やりがいを感じている。

PROFILE
パラマウントベッド株式会社

M.K.

技術開発本部 要素技術部
2022年入社

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技術経営専門職学位課程修了。2022年入社。愛知県出身。入社後、要素技術部に配属。主にシステム開発、検証等の業務に携わる。

まっすぐにビジョンを語る言葉に惹かれて

大学時代の思い出は、ボランティア活動です。 何らかの事情で教育を受けられないままになっていた高齢者の方に向けた自主夜間中学校で、“生徒さん”に英語・国語・数学等を教えたり、生活の困りごとを一緒に解決したりといった活動を行いました。私は人の役に立つことが好きなので、友人に誘われたことがきっかけでこの活動に参加しました。
例えば漢字が読めない高齢者の方は、電車の切符の購入にも苦労しますし、買い物も思うようにできません。すぐそばに寄り添ってサポートすることで、お身体の不自由な方の視点や考え方も学ぶことができました。先生役は私でしたが、むしろ高齢者の方々からたくさんのことを教えていただいたと感謝しています。

介護や福祉に興味を抱くようになったのは、高校時代に見たテレビがきっかけでした。医療・福祉と機械の融合をテーマにした番組で、工学的な知識がこういうところにも活かせることを知り、大学は機械システム工学系に進みました。
その後大学院に進学。医療機関と介護施設の情報連携について研究しました。研究室に閉じこもるのではなく、積極的に現場に足を運ぶことを大切にする研究室だったため、医療や介護のリアルについて目にすることができました。私の取り組んだ研究は後輩たちが受け継いで進めてくれているので、いずれ形になって世の中に出てくると思います。どんな形で世に出るか、とても楽しみにしています。

パラマウントベッドのことを知ったのは、大学時代の就職活動でした。介護業界について知りたいと足を運んだ製品展示会で立ち寄ったのがパラマウントベッドのブース。製品の説明を聞きながら会社の将来像について質問したところ、とてもしっかりした言葉でビジョンを語ってくれました。会社の思いを社員の皆さんが自分の志として共有されていると感じ、とても心に響きました。
その記憶がしっかりと刻まれていたので、大学院で再度就職活動を行った際は、最初からパラマウントベッドが第一志望でした。業種業界を問わず幅広い企業を検討はしましたが、パラマウントベッドのビジョンへの共感がブレることはなかったです。

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“最後の砦”としてソフトウエアの検証を任される

以前、祖父が私につぶやいたことが心に残っています。
祖父は「最近のお医者さんは、わしの顔ではなくてパソコンの画面ばっかり見ている。パソコンに話しているみたいじゃ」と寂しそうに話したのです。この一言が心にずっと残っていて、人間のための機械、人に優しいシステムを作りたいという気持ちが生まれました。
それは介護される方はもちろんのこと、介護する人、施設関係者、ご家族など、関わるすべての人にとって優しいシステムであるべきだと強く思うようになりました。
機械もシステムも、あくまでユーザー目線に沿ったユニバーサルなものでなければならないと考えています。そんな世界を実現するという強い思いを持ち、私はパラマウントベッドに入社しました。

入社して配属となったのが、要素技術部です。ここではソフトウエアや電気回路など、ベッドに求められる仕様を実現するための機能開発やアプリケーション開発を行っており、私はソフトウエア開発グループに所属しています。
一般的にメーカーの要素技術開発というと、すぐに商品化には結びつかない、次世代型の技術を開発するというイメージがあると思います。その点パラマウントベッドの要素技術部は、製品にすぐ搭載される技術を開発している点が特徴です。製品そのものを作るのではありませんが、開発した技術がすぐに製品に搭載されるということで、製品のすぐ近くでものづくりに携わることができます。

要素技術部のソフトウエアチームに配属され、最初に取り組んだのがベッド操作アプリのシステムのチェックでした。ベッド操作アプリとは、スマホからでもリモコン操作と同様にベッド操作することができるアプリです。
具体的には、仕様通りに開発されているか、バグはないかといったチェックを担当しました。テストは“最後の砦”のようなものですから、責任は重大です。テスト作業に携わりながら製品の仕様を勉強していきましたが、新しいことを吸収しているという実感はとても楽しかったです。
このアプリは既にリリースされており、私はテストに携わっただけですが、カタチあるものを世の中に送り出せたという大きな達成感がありました。

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実際のユーザーの声に耳を傾けながら

現在私が担当しているのは、「眠りSCAN Viewer」の大幅なモデルチェンジです。ベッドの上での睡眠や覚醒などの状態を測定する「眠りSCAN」というセンサーがありますが、そのデータを画面で確認できるのが「眠りSCAN Viewer」です。
実は私が要素技術部を志望したのも、この「眠りSCAN Viewer」に携わりたいと思ったことがきっかけでした。
大学院では医療と介護の情報連携について研究しましたが、新しい「眠りSCAN Viewer」はその延長にあるようなシステムで、利用者の眠りに関するデータを他のシステム等と連携することができます。それによって介護施設で働く方々の負担も軽減されることになります。例えば夜間の見回りも、利用者それぞれの眠りの傾向に合わせて行えるようになるため、より効率的にできるようになるでしょう。そのような現場の皆さんの負担の軽減につながり、日々の大変な業務を変革できる製品に携われていることに、大きなやりがいを感じています。

入社2年目なのにこれほど責任ある仕事を任せてもらえていることに喜びを感じるとともに、一方で知識不足によって苦労する面もたくさんあります。特に「眠りSCAN Viewer」の改変はクラウド化に伴うものであり、先輩に教わりながらも、自分で学ばなくてはなりません。
外部のベンダーと協力しながらチームで仕様を決め、開発されたものをテストしてフィードバックするという一連の流れを進めながら、そのつど新しい知識を吸収しています。簡単なことではありませんが、私にとって大きなチャレンジです。

その結果もあって「眠りSCAN Viewer」のモデルチェンジは順調に進んでおり、実際に介護施設に導入する段階を迎えています。導入の際は私も立ち会っており、 キッティングを終えたサーバを持ち込んで立ち上げたり、ネットワークに接続したり、各種の設定を行ったりしています。導入先は全国に広がっており、時には東北地方の施設まで宿泊出張で出かけることもありました。
現場で導入作業を行う際は施設の方々とお話しするのですが、新しい「眠りSCAN Viewer」への期待の大きさを感じます。同時に「ここの操作がわかりづらい」「動作をスピードアップしてほしい」といったご要望もいただきます。そのすべてが今後の改善につながっていく貴重なご意見です。現場でこうした声に触れられるのは、技術者にとってとても意義深いことです。
パラマウントベッドでは、チーム一丸となってものづくりのあらゆる段階に携われるのが一番の魅力です。大企業ならば、製品開発の一部分しか担当できないことが普通だと思います。新たな機能を生み出す新しい技術の開発から、実際にお客様のもとへ出かけていって設定作業を行うまで、ものづくりをトータルに進められること、実際にユーザーとの接点が持てることは技術者としての大きな喜びです。

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子育てする先輩の姿をロールモデルに

お客様と接するということでは、1年目に展示会で説明員を務めたことが印象に残っています。展示会を見学に行くことはそれまでもありましたが、自分が説明役として立ったのは初めてのことだったので、緊張しました。
ここでは実際のユーザー様から商品の使い勝手についての感想や新たな機能についてのご要望をいただきました。声だけでベッドを操作できる機能については「自分の力で動かすのは諦めていたけれど、この機能のおかげで動かせるようになった」という感謝の言葉もありました。こうしたすべての声がとても刺激的で、よりよい製品づくりへのモチベーションをかき立ててくれました。
常にお客様の近いところにいるのがパラマウントベッド。そのことを私は誇らしく感じています。

私はパラマウントベッドが好きなので、結婚、出産というライフイベントを迎えても、働き続けたいと思っています。最近では、先輩たちが子育てをしながら働き続けられる環境を築いてくれていますし、会社も制度面での支援を手厚くしてくれていることがその理由です。
仕事も子育ても楽しんでいる先輩の姿を見ると勇気づけられますし、その姿をロールモデルに私も歩んでいきたいと思います。

これからも技術者として経験を重ねていき、いずれはマネジメントの立場でプロジェクトの進行を管理する仕事にも携われたらと考えています。もちろん1人の技術者として新しい技術の開発も続けていくつもりです。
超高齢社会の日本では、これから福祉や介護の領域で様々な課題が今以上に浮き彫りになってくるでしょう。そのときに困っている方々のすぐ近くにいて、少しでも課題解決に貢献できる、そんな人材になれたら嬉しいです。

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