成長の実感をモチベーションに、 変革の推進力として走り続けたい。
成長の実感をモチベーションに、 変革の推進力として走り続けたい。
このストーリーのポイント
- 支店の営業として、お客様の真のニーズを把握する大切さを学ぶ
- 本社ではより広い視点で、会社全体の営業施策に関わる
- 女性が長く働ける環境の中、会社の変革の力になりたい
NXグループ(旧 日本通運グループ)ならではの物流機能を強みに、営業として提案活動を展開。人々の生活を支える物流のやりがいを実感している。お客様に寄り添うように、社会全体のニーズを感じ取るように──。営業ならではの感性で、ビジネスを推進していく。
NX商事株式会社(旧 日通商事)
竹内 沙苗
物流商品・機器部 公用営業
2017年入社
人間社会学部。愛知に生まれ、東京で育つ。社会に不可欠な物流を通じて、人々の生活を支える仕事がしたいと考え、NX商事に入社。名古屋支店物流商品・機器部を経て、2021年に本社に異動し現職。翌年結婚。休日には夫や友人とキャンプを楽しむ。「自然の中でいただくホットサンドにコーヒーの朝食は最高です」。
物流を通じて社会に貢献したい
JUFA全日本大学サッカー連携(大学サッカー連盟公式応援マネージャー)という組織があり、私は大学3年のときにそのPR役を務めました。大学サッカーに打ち込んでいる友人の姿を見て、何かの形でその応援をしたいと思ったことがきっかけです。
PR役は公募で集まった12人。大学はばらばらで、私はそのまとめ役。12人もいますから、活動の過程では衝突も生じます。私はリーダーとしてみんなの思いに耳を傾け、何とか心が通い合うようにしたいと務めました。その結果次第にみんなの気持ちも一つになっていきました。
どんな困難に直面しても、コツコツと積み上げていくことで壁は乗り越えられる。そんなことを学んだ学生時代でした。
就職活動で“軸”としたのは、人の生活を支える仕事がしたいということでした。そこで浮かんだキーワードが物流です。私自身引っ越しで「マル通」マークのトラックにお世話になったし、高校時代の留学では日本と海外をつなぐ物流の大切さを実感しました。そこで物流という領域で、商社として幅広い貢献ができるNX商事を志望するようになりました。
選んだのは総合職です。女性として結婚や出産、子育てといったライフイベントを経験しながらも、長く働き続けたいと思っていたからです。その点NX商事は産休・育休等の制度が整っているのはもちろんのこと、出産後に復職して働き続けている女性もいるということで、安心しました。
物流と聞くと女性の少ない業界のイメージがあるかもしれませんが、特に働き方の点でハンデ等を感じたことはありません。私の代では同期入社の半数近くが女性でした
現場に出かけて真のニーズをつかむ
最初に配属されたのは名古屋支店です。部署は物流商品・機器部でした。
運送会社、倉庫会社等へのルート営業が私の仕事で、倉庫事務所の什器、包装資材、緩衝材(いわゆるプチプチ)、自動搬送機器、ユニフォーム、コピー機、文房具等、扱う商材の幅広さが特徴です。お客様の現場で必要とされるものすべてを取り扱っていることになります。
営業車に乗って一日数件のお客様を訪問。倉庫などの現場に女性は少ないですから、私が足を運ぶと当初は珍しがられました。でもすぐに溶け込めたようで、特に女性だからと違和感を抱くこともなかったです。
お客様に電話で「××の見積がほしい」と言われ、××が何なのかもよくわからないまま、ネットで調べただけで提出したことがありました。お客様からは「これじゃない」というお叱りの声。お客様のもとへ足を運び、現場の状況を把握していれば、そんな失敗はなかったはずです。この苦い経験から私は、常に現場のニーズに耳を傾けることを大切にするようになりました。
名古屋に限ったことではありませんが、概して地方では地元の人間のつながりを大切にする傾向にあります。そんなアウエーの中で現場のニーズをキャッチするといっても、簡単ではありません。そこで私はとにかくお客様のもとに足を運び、世間話や雑談などを繰り返して、地道に人間関係を築いていきました。少しずつではありましたが、その積み重ねで徐々にオープンな関係ができていったと思います。
あるお客様から「物流倉庫を立ち上げたい」というご相談をいただいたことがあります。当然競合他社にも声はかかっており、コンペとなりました。各社とも扱う商材に大差はありませんから、価格競争になってしまう可能性があります。そうならないよう提案内容でいかに差をつけるかが、ポイントとなりました。
私はお客様の現場に足しげく訪問。現場で働く皆さんに、何が困っているかをヒアリングしました。最初は恐る恐るでしたが、思い切って質問すると、案外皆さん快く教えてくれます。わからないことは知ったかぶりせず、わからないから教えてほしいと正直に伝えることが大切だと学びました。
ヒアリングの結果、お客様自身も気づいていなかった潜在的なニーズを発見することができ、他社とは違う提案が可能に。結果として受注に結びつけることができました。
この倉庫が完成したときは本当に嬉しかったです。お客様に貢献できた手応えに加え、カタチに残る仕事ができたという達成感が得られました
災害支援につながる取り組みに誇り
名古屋で経験を積むうちに強くなっていったのが、より大きなステージでステップアップしたいという思いでした。地元のお客様に密着した、支店ならではの営業活動も楽しかったのですが、そろそろ本社で挑戦したいという気持ちが強くなってきたのです。そこで1年に一度、キャリアの希望をWebで伝えられる機会を利用し、私の希望を伝えました。自己申告の制度があるのは、当社の魅力の一つです。
この希望が受け入れられ、4年目の10月に私は本社の物流商品・機器部に異動しました。
現在は特定の商品の拡販のために、全国の営業担当者に情報を発信する仕事を担当しています。例えば最近ブームの空調服について、メーカーと価格交渉して有利な条件を引き出すことができたので、その情報を全国の営業担当者に伝えてセールスをお願いしています。
もう一つの業務が、公用営業です。具体的には自衛隊担当の営業です。自衛隊の入札公告をWebで確認したら応札することが基本的な流れで、地方の駐屯地の案件ならばその近くの支店に応札を依頼することもあります。
扱っている商材は、多岐にわたります。災害時に必要となる保存食やブルーシートなどこれら大量の救援物資は迅速に被災地まで運ぶことが必要ですから、NXグループのロジスティクス機能が高く評価され、緊急時には声がかかることも多いです。これまでも熊本地震をはじめ、いくつかの災害でその機能を発揮することができました。
当社ならではの強みを発揮することで、被災地支援という社会的に重要な業務に携われていることを、誇らしく感じています。
名古屋支店時代は目の前のお客様に寄り添い、真のニーズを把握することで貢献したいという思いで取り組んできました。本社に異動した今は、より広い視点で全国の市場を見てニーズを把握することに努めています。簡単なことではありませんが、私にとって営業としてのステップアップにつながるチャレンジです。
支店で培ったスキルやノウハウを活かしつつ、さらに飛躍していきたいと考えています。
後輩のためにロールモデルを目指す
間もなく入社7年目となります。新人の頃、7年目の先輩のことはベテランだと仰ぎ見ていました。その先輩の姿に自分が届いているかというと、まだまだと感じます。今までは自分の仕事、自分のお客様だけを見ていればよかったですが、これからは当社の営業施策全体に目を向け、周囲を動かしていくことも考えなくてはなりませんし、後輩も育成しなくてはならないでしょう。
また、現在は主任ですので、これから係長、課長を目指していくことになります。残念ながら当社には女性の管理職はまだ少ないので、私たちの世代がその道を開いていかなくてはなりません。これから入社される女性の皆さんにとってのロールモデルになれたら、嬉しいですね。
昨年、結婚しました。子どもはまだですが、いずれ出産、子育てという節目も迎えるでしょう。当社は子育てと両立させながら働き続けられる環境がありますし、男性で育児休業を取得するケースも出てきました。この点で不安はありません。
日本通運グループの経営体制が変わったことで、当社も大きな変革期を迎えています。社名は「NX商事」へ、ロゴは「NX」へと変わりました。
これからは新たなブランディング活動を通じて、新しい社名への認知度を高めていかなくてはなりません。私たち営業担当にはその使命も課せられています。グループ会社とのシナジーの発揮も含め、新しい強みを生み出していきたいと考えています。
変革を進めていく上で大切なのが、多様性です。従来の枠組みにとらわれない柔軟な発想や大胆な行動が、きっと新しいエネルギーを生み出すのでしょう。その意味で女性の活躍は、今後ますます期待されると考えています。
ぜひこれから入社される皆さんには女性ならではの斬新な視点と感性を発揮していただき、変革の力になっていただきたいと思います。ぜひ一緒にチャレンジしてみませんか。