“貿易保険”を扱う日本で唯一無二の存在。その自覚のもと、日本の経済発展の一翼を担う。

“貿易保険”を扱う日本で唯一無二の存在。その自覚のもと、日本の経済発展の一翼を担う。

“貿易保険”を扱う日本で唯一無二の存在。
その自覚のもと、日本の経済発展の一翼を担う。

このストーリーのポイント

  • 若手から責任ある業務に挑戦したいと入社
  • 審査、営業、回収と幅広い業務を経験して成長
  • 他社にはできないNEXIならではの貢献が誇り

貿易保険という唯一無二の事業を扱っているからこそ、他社にはないチャレンジができ、成長が得られる。若手にも大胆に仕事を任せるカルチャーが、さらに成長を促してくれる。NEXI(日本貿易保険)ならではのやりがいと誇りを、ぜひ感じてほしい。

PROFILE
株式会社日本貿易保険

R.M

債権業務部
回収グループ
グループ長補佐
2016年入社

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商学部卒。少数精鋭の組織で、若手のうちから責任ある仕事に取り組みたいと、日本貿易保険に新卒採用2期生として入社する。審査部、営業部、経済産業省出向、大手日系銀行ニューヨーク拠点出向を経て、現在は債権業務部にて回収業務を担当。

アットホームな雰囲気に惹かれて

私の就職活動は、仕事に全力を尽くせる環境であること、ずっと育ってきた東京で働けること、という2つの軸でスタートしました。特に業種や職種を絞っていたわけではありません。
NEXIを見つけたのは、就職関連冊子の中。何の会社だろうと思って説明を読んだら、事業内容がダイナミックで格好よく、海外に関連した仕事ができるのではと感じました。きっかけはそんなシンプルなことだったのです。

会社説明会に参加したところ、あまりにもアットホームな雰囲気に驚きました。人事部の皆さんは満面の笑顔で私たち就活生を「よく来てくれました」と温かく迎えてくれ、いい人たちだなあと思ったものでした。新卒採用を始めて2期目ということで、今考えれば“採用慣れ”していなかったのかもしれません。
入社の決め手は、少人数の会社なので若手活躍の機会が多くありそうなこと、東京の本社で働けることという、私の“軸”に合致していたことでした。もちろんアットホームな雰囲気も魅力で、これは今も変わっておらず、当社に根付いているカルチャーなのだと感じています。

入社して最初に配属されたのが、審査部でした。
NEXIの使命は、民間保険によって救済することができない海外取引のリスクから日本企業を守り、日本企業の海外展開に貢献することです。海外取引に伴うリスクは極めて不確実性が高く、その損害も莫大な金額となる可能性があります。日本企業の皆様はこうしたリスクへの対策として貿易保険を利用しようと、NEXIにご相談されます。案件ごとにリスクを分析し、引受の可否を判断するのが審査部の役目となります。
貿易保険は“モノ”ではなく“取引”そのものの保険ですから、引受可否を判断するには取引に関わる関係企業の支払能力等を的確に判断するため、財務諸表等を正確に読む力が必要です。もちろん引受可否の判断を下すのは上層部であり、新人の私は先輩社員によるOJTのもと、そのサポートのために財務諸表の読み方に始まり、当社の商品やサービスの理解を深め、事業計画書の読み方などを学びました。NEXI職員としての基礎を身につけることができた1年目でした。

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モロッコの発電所案件を通じて得られた成長

2年目の半ばに営業第二部に異動となりました。
営業といっても自ら案件を開拓するために歩き回るのではなくて、銀行や商社、メーカー等から持ち込まれる貿易保険のご相談に対応することが業務でした。所属は電力グループで、50億円や100億円といったビッグスケールのプロジェクトファイナンス案件が多かったです。
その中で特に印象に残っているのが、3年目に担当したモロッコの陸上風力発電案件でした。初めてプロジェクトファイナンスにフルコミットできたという意味でも、思い出深い案件です。

このプロジェクトは、化石燃料への依存度が高いモロッコにおいて、北部Taza地区に風力発電所を建設するものでした。出資するスポンサー、政府関係者など多くのステークホルダーが関わるプロジェクトで、担当者である私は先輩職員のサポートを得ながら、融資契約書やEPC契約書などの膨大な量の契約書のチェックを行いました。契約書そのものが200ページから300ページもあるのに、それに加えて契約書をレビューした第三者機関のテクニカルレポートやリーガルレポートにも目を通さなくてはならず、まさに書類との格闘でした。
プロジェクトにアサインされて最初に思ったのが、「エラいことになってしまった」という率直な驚き。私のような若手がこれほど責任ある仕事を任されて、大丈夫なのだろうかと思いました。同時にそれは、絶対に期待に応えたいというモチベーションでもありました。責任ある仕事を任され、少し背伸びすることで成長できる環境は、小規模な組織であるNEXIならではの魅力です。

このプロジェクトでは、世界各地の関係者がリモートで条件交渉を重ねたのですが、お互いに折れないので、話がまったくまとまりませんでした。そこで直接膝を突き合わせて話をしようということで開催されたのが、パリでの国際会議です。もちろん私も参加しました。
会議の期間は3日間で、各国から集まった関係者は20人ほど。それまで自分の主張を繰り返して相手の言葉には耳も傾けなかった人たちでしたが、驚いたことに会議が終わる頃には互いに折り合いをつけ、条件面でほとんど合意に至ったのです。
あんなにもいがみあっていた人たちが、会議が終わる頃には、肩を叩きながら笑顔で握手を交わしている!
どんなに国や立場が違っても、直接会ってコミュニケーションすることでその違いは乗り越えられるのだと学びました。それはとても感動的な光景で、今も私の心に深く刻まれています。

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国際コミュニケーションのスキルを磨く

経済産業省に出向したのは、入社3年目の後半でした。
それまでは銀行や商社の方々と接することがほとんどでしたが、経産省に出向してからは国の意思決定のプロセスを学びながら、政策とは何か、国として企業を牽引していくことの難しさについて真正面から向き合いました。その中で、政策実施機関であるNEXIに何ができるか、じっくりと考えを深める機会になりました。

その後、大手日系銀行のニューヨーク拠点に出向しました。
東京で働きたいと考えてNEXIに入社したわけですが、出向期間が決まっていたため、長い人生で1年半ぐらいは東京を離れるのもいいかなと思いながら、ニューヨークに飛ぶことを決めたのです。この出向では、米国のファイナンスの特徴や、制度金融の活用方法について、サポートを受ける側の立場で学ぶことができました。国(経産省)・民間(大手銀行)・政府と民間をつなぐ組織(NEXI)のすべてを経験したことで、国と民間をつなぐのがまさしくNEXIの役割だと再確認することができました。国の政策はトップダウンだけではなく、ボトムアップで決まっていくこともあります。だからこそ、民間企業と常に対峙するNEXIが彼らのニーズをしっかりとらえること、そしてそれらをしっかり国へ伝えていくことが重要なミッションだと理解しています。逆も然りで 、国が全体を俯瞰して進むべき方向性を示している場合は、それを民間へと伝える役割もNEXIに課せられていると感じます。

経産省への出向も、大手日系銀行への出向も当時の私にとってまったく想定外のことで、出向を打診されたときは、文字通り、あ然とするばかりでした。もちろん行ってみてたくさんのことを学べましたし、私のキャリアにとってプラスになったのは間違いありません。自分が望むだけでなく、想定していなかったチャレンジをさせてもらえるのも、NEXIです。

NEXIでは国際会議に出席する機会が多く、私は先日も中国で開催された会議に出席し、参加者の前でプレゼンテーションを行いました。会議の合間に開催された会食にも出席し、各国の参加者とのコミュニケーションを楽しみました。
もともと私はそれほど英語が得意というわけではありません。しかしニューヨークに出向した際、ローカルの人々と同じチームで関係を構築するためには、語学力がどうのと言っている場合ではなく、必死になってコミュニケーションをとることが必要でした。最初の頃はそれがとても苦痛ではあったものの、次第にコミュニケーションスキルが磨かれていったのは間違いありません。中国の国際会議で臆せずプレゼンテーションできるようになったのも、そうした経験があったからです。

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NEXIなら想定外のチャレンジができる

現在私は債権業務部で回収の業務に取り組んでいます。
海外のバイヤー(債務者)が輸出契約書の期限通りに支払いをしなかった場合、NEXIが日本の輸出者に保険金をお支払いしています。NEXIの仕事はそれで終わりではなく、代金を支払わなかった債務者からの代金回収、すなわち取り立てを行うことも重要な業務なのです。
もちろん取り立てといっても簡単ではありません。何かと理由をつけて支払いを逃れようとする債務者とのネゴシエーションは非常にハードです。先日もドバイを訪れ、債務者と回収に向けた話し合いに臨みましたが、非常にタフな時間でした。空気は張り詰めて非常に重く、笑顔はまったくなし。以前、パリで経験した会議とは真逆の雰囲気でした。
それほどタフな現場ですから、ここで経験を積めば、ネゴシエーターとしてのスキルが磨かれることは間違いないでしょう。パリでの会議がポジティブなネゴシエーションだったとすれば、債権回収の会議はネガティブなネゴシエーション。ポジとネガ、両面のスキルを身につけるチャンスだと思って取り組んでいます。その結果、貿易保険の入り口から出口まで、トータルに担当できる人材になれたらというのが目標です。

このようにNEXIでキャリアを積むということは、想定外のチャレンジができるということです。社内には銀行出身や官僚出身など多様なキャリアの専門人材が豊富にいて、多くの学びを得ることもできます。“顔の見える距離”の組織ですから、部門の垣根を意識することなく、気軽にコミュニケーションが取れます。冒頭お話ししたアットホームな雰囲気というのは、こうしたフラットさに起因するものです。
組織は小さくても業務の幅は広く、チャレンジの機会も多いのがNEXIです。様々な個性や能力が輝く環境だと思うので、ぜひ多様な人材に応募していただきたいと考えています。

モロッコTaza地区の風力発電プロジェクトはその後、無事に商業運転が開始されました。その知らせを受けて私は、実際に発電所建設予定地を訪ねた時のことを思い出しました。
あのとき、目の前に広がっていたのは広大な更地と、そこに点在する民家。こんなところに本当に発電所ができるのだろうかと案じたものでした。
いずれ機会があったらぜひ再びあの地に立ち、巨大な風力発電所の姿をこの目に焼き付けたいと思っています。

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