挑み続けよう。地域と人々の幸せのために。
このストーリーのポイント
- 仲間とともに切磋琢磨する環境に惹かれて宮崎銀行へ
- ステップアップのために背伸びを続け、成長を重ねていく
- 地域を支えるため、M&Aを通じた地方創生に挑む
郷土とともにある銀行で、地域のために。そんな思いで入行を決めた宮崎銀行で須本能仁は、背伸びを続けながら実績を残してきた。働く場所は変わっても、地域のためにという視点、自ら行動を起こすというスタンスに、揺るぎはない。
-profile-
須本 能仁
宮崎銀行
ビジネスソリューション部 事業承継・M&A支援室
2009年入行/経済学部卒
本店営業部に配属後、鷹尾支店(都城市)、鹿児島南支店で、法人営業係として融資業務やソリューション営業で活躍。現在はビジネスソリューション部に所属し、主にM&A案件に携わる。
助け合いながら全員でゴールを目指す
壁にぶつかる。時にくじける。しかし、そこから立ち上がり、背伸びをしてでもその壁を乗り越えてみせる。須本能仁はそんな積み重ねで大きく成長してきた。
大学では、プロを夢見て野球に打ち込んでいた。ここで大きな挫折を経験する。3年生の時、リーグ最終戦で大怪我を負って肘を手術することになったのだ。ピッチャーとしては致命的な怪我だった。結局、選手としての将来を諦め、大学野球の残り1年間はマネージャーとして仲間を支える側に回った。
「最終年度は全国大会に出場できました。仲間のために尽くし、仲間と一緒に闘ったのは最高の思い出です。マネージャーになったことで、人をサポートする喜びを学べました」
この思いが就職活動に際して須本を、宮崎銀行への道を歩ませることにつながる。
“スーツを着る仕事”へと進路を切り替えたとき、誰かをサポートし、ともに喜びを分かち合える仕事に就きたいと思った。そして、就職するなら地元に帰って宮崎のために貢献したいと考えていた。頭に浮かんだのが宮崎銀行だった。
「説明会で印象に残っているのが、郷土とともにある銀行として人と人の縁を大切にしている、という説明でした。それは社内も同じであり、助け合いながらみんなでゴールを目指す風土があると聞いて、野球チームのように切磋琢磨できる環境があると感じました」
お客さまのためはもちろんのこと、仲間のためにも全力を尽くす。困っている人がいれば手を差し伸べる。誰かが失敗したら誰かがフォローする。
そんな風土が宮崎銀行にはある。
背伸びしてでも自分のレベル以上の仕事に挑む
「今でも思い出すたび、冷や汗が流れます」
そんな失敗をしたのは、入行3年目の時。入行して最初に配属されたのは本店営業部。出納係や融資渉外等の業務を経て法人営業係として経験を積んでいる最中のことだ。融資業務において欠かしてはならない書類の手配を失念しており、実行日の前夜になってそのことに気づいた。
その瞬間のさーっと血の気が引いていく感覚を、今も生々しく覚えているという。
「夜の7時でした。青くなって上司に報告したところ、営業店の全員が仕事の手を止めて、私の失敗をリカバーするために動いてくれました。特に上司は関係先のビルまで走り、最後の社員が会社にカギをかける寸前に飛び込んで頭を下げてくれたんです。結果的に翌朝一番には対応が済み、事なきを得ました」
まさに就活時に感じた“誰かが失敗したら誰かがフォローする”宮崎銀行らしさを、身をもって知った。
驚いたのは、この失敗に対して上司が叱責しなかったことだ。それどころか「君の仕事を確認しなかった私が悪かった。私のミスだ」とまで口にした。
「上司にこういうことを言わせちゃいけない。そして、自分もこう言える人間になりたいと思いました」
入行3年目、初めての異動で鷹尾支店に配属となる。最初の支店長面談の際、中核企業や成長企業を担当させて欲しいと希望を伝えた。通常であれば若手が担当することは考えづらいが、支店長は須本にやらせてみようと決断する。
「背伸びしてでも、自分のレベル以上の仕事がしたいと伝えました。1ランク上の仕事に挑戦したかったんです。宮崎銀行の素晴らしいところは、そういう希望に対して決して“おまえにはまだ早い”“無理だ”と言わないところ。前向きな姿勢や向上心をもっていれば、どんどん背伸びさせてくれる風土があるんです。私はこのカルチャーが大好きです」
一歩踏み出すから、足跡を刻むことができる
入行7年目、3カ店目となる鹿児島南支店へ異動した。
若手が主体となるこの店舗で、大勢の後輩に接し、人を指導して育てるミッションに挑戦することになった。
自分が成長する段階から後輩を育てるフェーズへ。
試行錯誤の末、後輩にしっかりと責任を与えることにした。かつての自分がそうしてもらったように。思い切って案件を任せてみる。少し背伸びせざるを得ない案件だ。すると最初は尻込みしていた後輩も、思い切って一歩を踏み出したことで自信がつき、次の一歩も踏み出せるようになった。当然マインドが変わり、表情も変わってくる。
「その様子を見た他の後輩が“私もやってみたいです”“やらせてください”と言ってくるようになりました。少し手に余る責任を与えることで人は自ら伸びようとするんだと知りました」
もちろん時には手に余りすぎて失敗することもある。そんなときはみんなでリカバーする。宮崎銀行には人が育つ環境がある。
みんながハッピーになれる仕事がしたい
現在はビジネスソリューション部に席を置く。入行12年目、4ヵ店目の職場だ。
宮崎銀行の経営理念である『地域との共存共栄』を果たすべく、「ソリューション推進」「アグリビジネス支援」など、さまざまなアプローチから地域の成長を支えるこの部署で、須本は「事業承継、M&A支援」を担当する。
「企業の存続は、地域の雇用維持や経済の発展につながる重要な課題です。私は営業店時代に事業承継やM&Aの業務に携わり、その経験を活かしたいと考え、自ら、この部署を希望しました」
高齢化が進む日本社会。地方経済においても経営者の高齢化は大きな課題となっており、雇用維持の観点からも事業承継は重要なテーマだ。しかし、後継者が見つからない場合も少なくない。そこでM&Aを提案し、事業存続の道を探っていくこととなる。
「経営者の会社にかける想いに寄り添い、すべてを共有しながらお話を進めていきます。経営者の語る言葉の重みを受け止めながら、最良のパートナーを見つけ、M&A成功へと導いていきます」
ただしゴールは、M&Aのクローズではない。むしろそこが新たな出発点。宮崎という地でさらに事業を発展させるためのサポートを継続的に行っていくことも、また重要な使命だ。
「まずはM&Aのプロフェッショナルになることが当面の目標です。さまざまな企業のシナジー効果実現を目指していきます。長期的には支店長や部長などのポジションに就き、人材を育成する仕事に挑戦したいですね」
須本の背伸びは、まだ続いていく。