大好きなこの街の人々のために──。「コープこうべ」で貫く想いが、自分を成長させてくれる。

大好きなこの街の人々のために──。「コープこうべ」で貫く想いが、自分を成長させてくれる。

大好きなこの街の人々のために──。
「コープこうべ」で貫く想いが、自分を成長させてくれる。

このストーリーのポイント

  • 地域活性化と、消費者の近くにいたいという思いで入所
  • 地域担当として、エリア内の配達や営業活動に取り組む
  • 地域の組合員の生活を見守る、地域担当の使命を実感

地元が好きだから、地元のために働きたい。そんな思いで選んだのが、コープこうべ。担当エリアの人々の生活を支えるという使命感のもと、着実な成長を続ける。

PROFILE
生活協同組合コープこうべ

小野 琢郎

協同購入センター北神戸
2022年入所(新卒)

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兵庫県出身。学生時代は京都で1人暮らし。生まれ育った神戸の人々の暮らしを支えたいとの思いで、コープこうべに入所する。実家近くの協同購入センター北神戸に配属され、地域担当として商品の受発注や配達を担当する。

「コープさん」と呼ばれながら

「コープさん」。商品を配達に行くと組合員さんは私のことを、そう呼んでくれます。我が家でも私が物心つく頃からずっとコープこうべを利用していて、「今日はコープさんが来てくれる」と、「さん付け」で呼んでいたのを覚えています。かつて母親がそんなふうに呼んでいた「コープさん」として、今、自分が働いていることはちょっと不思議な感覚ですが、親しみのこもったこの呼び方が私は大好きです。

学生時代はゼミ長としてゼミ活動に打ち込みました。取り組んだのは、最高級品として知られる紀州のぶどう山椒の市場をいかに開拓し、地域を活性化させていくかという研究です。過疎化、高齢化が進む地方を元気づけたいという思いで取り組みました。
当初は自分たち学生が盛り上がっていたのですが、やがて真の主役は地域の人たちであり、我々は縁の下の力持ちとして地域を支える存在でなければならないと思い至るようになりました。この考え方は、コープこうべでの今の仕事にも通じるものです。

就職活動の“軸”は、地域を活性化させたいという思いと、消費者の近くで活動したいという思いの2つでした。そこで当初考えたのが、百貨店の外商でした。しかし就職活動を続けていくうちに、昔、家に「コープさん」が来てくれていたことを思い出し、コープこうべこそ、この2つの“軸”にフィットすると気づいたのです。
地域に愛され、親しまれ、組合員さんの生活を支えることで、地域の健康な暮らしに貢献していく。そんな仕事は、まさに私が望んでいたものだと感じました。
最終的な決め手となったのは、面接で感じた心地よさでした。親身になって話を聞いてくれる面接官の姿に、私は自分自身が“素”でいられると感じ、将来は自分もこんな人になりたいと考え、入所を決めました。
異動はありながらも、大好きな兵庫県を中心に働き続けられるという点も、魅力でした。

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トラックの運転も、丁寧な研修で不安解消

入所後には研修が行われました。最も印象に残っているのは、運転研修です。
コープこうべでの初任所属は地域担当もしくは店舗担当です。地域担当では組合員さん宅への配達業務を行うため、トラックを運転しなくてはなりません。そのための研修が、兵庫県三木市の研修施設「コープこうべ協同学苑」で2~3週間、行われます。このことは面接の時点で聞いていたので驚きはなかったのですが、それまでトラックを運転したことは一度もなかったので、不安は大きかったです。
研修では専用のコースを走りながら、同乗の教官から丁寧な指導を受けました。地域の組合員さんの生活を支える仕事ですから、配達で万が一にも事故を起こすことがあってはなりません。絶対的な安全が求められます。指導は優しく丁寧ではあったものの、そうした安全意識は徹底して叩き込まれました。
私のようにトラック運転の経験のない人や、ペーパードライバーという人は、不安を感じるかもしれません。けれど研修で時間をかけてじっくり学べるので、心配は不要です。誰でも胸を張って、安全に運転できるようになれるでしょう。

トラック研修の後は配属先でOJT研修を受けました。先輩のトラックに同乗し、一緒に配達を経験するというものです。最初は配達コースがなかなか覚えられず苦労しましたが、そこは慣れの問題。何度も走っているうちに自然と覚えていきました。配属先が家からバイクで3分という地元の協同購入センターだったため、昔から見慣れた道を走りました。視界の違うトラックの運転席だから、知っている景色も違っているように見えたのが新鮮でした。
OJT研修で先輩から繰り返し言われたことは、とにかく安全運転と丁寧な作業です。私たちが組合員さんにお届けする商品には生鮮食品も多く含まれるので、決して乱暴に扱ってはなりません。安心して口に入れていただけるよう、丁寧にお渡しするようにと教わりました。
冷凍商品と冷蔵商品の違いもしっかりお伝えするなど、組合員さんの立場に立った接遇を学んでいきました。

1年目の6月にひとり立ちし、3年目の現在も地域担当としてエリア密着の営業活動を続けています。配達しているのは1日80軒ほどで、1週間に約400軒の組合員さんに商品をお届けし、注文をお伺いすると同時に、ご意見やご要望もお聞きしています。組合員さんの声は、商品開発や意識の活動に反映されていきます。
「小野さんならできる」と、新人としては訪問件数の多い区域を任されましたが、今では配達にも余裕が生まれ、お会いできる組合員さんが多いからこそ、地域担当としてより成長することができたと感じています。

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1人暮らしのお年寄りを見守るという使命感

地域担当の一番のやりがいは、組合員さんとの信頼関係づくりです。
配達の際には翌週にお届けする商品を受注しますが、ただ毎週商品をお渡しするだけでは、より深い信頼関係を築くことはできません。こちらから商品をお勧め・提案するなど、能動的な姿勢が大切です。私が大切にしているのは笑顔。とにかく明るい表情で話しかけ、「こんな食品が出ました」「そろそろ冷や麦の季節ですね」という具合に提案を行います。最初の頃はあまり耳を傾けてくれなかった組合員さんも、週に一度、そんなふうにして接していると心を開いてくれ、「ありがとうね」と言ってくれるようになります。かつて私が呼んでいたように「コープさん」と呼んでくれるようになり、次は「お兄ちゃん」と呼んでくれる。そんな関係性を積み上げていくことに、やりがいを感じています。

「こないだの商品、食べてみました?」と尋ねると、「美味しかったわ。今週のお勧めは何?」と返してくれる組合員さんがいます。「野菜が高くなったね」とこぼしたり、「暑いから気をつけてね」と気を配ってくれたり。以前は私から話しかけていた組合員さんが、次第にご自分から話しかけてくるようになると、距離がグッと近くなったことを感じます。真冬にはしもやけの薬をくださった組合員さんもいました。こうした心の交流こそ、地域担当としての醍醐味です。

担当エリアには、1人暮らしの高齢者さまも多数いらっしゃいます。配達の際はお顔を見て、必ず「具合はどうですか」「身体に不調はないですか」と声をかけるようにしています。真夏には熱中症対策として、クーラーをちゃんと使っているか、忘れずに確認しなくてはなりません。団地の4階、5階に暮らしているお年寄りの場合は、出かけるタイミングで荷物を持って一緒に降りてあげたこともありました。離れて暮らしていらっしゃる娘さんや息子さんがたまたま居合わせると「いつも母を気にしてくれてありがとう」と言ってくださることも。
配達の仕事には、こんなふうに1人暮らしのお年寄りを見守る使命もあると感じています。地域の組合員さんの生活をお預かりしていることに、気が引き締まる思いです。

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若手に大胆なチャレンジの機会

コープこうべの大きな魅力が、若手に大胆なチャレンジの機会を与えてくれることです。
印象に残っているのは2年目に「おせち迎春実行委員長」を務めたことでした。コープこうべではお正月のおせち料理のご予約を夏から承り、大晦日に組合員さまにお届けしています。ご予約を増やすためのキャンペーンの実行委員長を打診され、自分の成長につながる絶好の機会だと考えて、挑戦することにしました。
職場にいるのは約100名。その中で2年目の若手がみんなを巻き込んでキャンペーンを進めていかなくてはなりません。苦労は多かったです。それでも結果的に前年以上の売上を達成することができ、皆さんも「今年はいつもと違う」と喜んでくれました。
あるベテランの先輩が「今まで一番盛り上がったな」と嬉しそうに言ってくれたことが、今でも忘れられません。

1年目の終わり頃から現在も続けて取り組んでいるのが「毎週利用結集」のリーダーです。これも同様に成長のチャンスだと思って引き受けることにしました。
コープこうべはテレビCMを流しているわけでもなく、商品の宣伝は私たち配達員1人ひとりのコミュニケーションにかかっています。そこで宣伝力向上を目指して販促ツールを用意したり、トークの工夫を職場の他の職員に共有したりしています。その推進役を私が担っているわけです。新人が100人の職場で舵取り役をするのですから、考えてみれば簡単なことではないのですが、あえてさせてくれる点が、コープこうべらしいところです。
原動力となったのは、私たち新人を温かく迎え入れ、成長させてくれる先輩たちに恩返しをしたいという思い。そして、それが地域の組合員さんの心地よい生活につながっていくという信念。貢献する喜びを実感しています。

今後は組合員さんの声を商品に反映させていく商品企画の仕事に取り組んでみたいと考えています。そのために毎年一回の定期自己申告の制度を利用して希望を述べているほか、日頃の上司とのコミュニケーションでも想いを伝えています。
プライベートでは、間もなく結婚する予定です。私がコープこうべに入所したのも、大好きな地元で働きたかったからでした。結婚後は地元で新しい生活を築いていくことになります。描いていたとおりの人生を歩めていることに感謝し、改めてコープこうべを選んで本当によかったと感じています。

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