統括エリア全体を盛り上げてお客様に愛される店舗にしていきたい

統括エリア全体を盛り上げてお客様に愛される店舗にしていきたい

統括エリア全体を盛り上げて
お客様に愛される店舗にしていきたい

このストーリーのポイント

  • 若手社員の挑戦意欲を先輩や上司、会社全体が後押ししてくれる風土
  • 20代で店長を経験。人と人との関係性を大切にしたマネジメントを重視するように
  • お客様に「釣具を揃えるならかめや」と思ってもらえるよう各店舗を盛り上げたい

大学1年生からかめや釣具でアルバイトを始め、そのまま正社員に。若手時代は自分のやりたいことをどんどん発信し、行動に移していった。その実力が評価され、店長を経て現在はエリア長として活躍している。

PROFILE
かめや釣具株式会社

日沼 大輝

フィッシング事業部
関東東海エリア・エリア長
2010年入社

kameya-fishing-st01-02.jpg

経営学部 国際経営学科卒。入社後、宮崎店にてコーナー作りやイベントを担当。店長時代は、近隣へ競合店が出店したにも関わらず、前年度より売上アップを記録する。現在はエリア長として、関東東海エリアの店舗のマネジメントを担当。

若手であっても意見が通り、やりたいことを後押ししてくれる

昔から釣りが大好きな私がかめや釣具と出会ったきっかけは、ふと目にした清水店のアルバイト募集のチラシです。当時大学1年生だった私は「趣味が少しでも仕事になったら楽しそう」とワクワクした気持ちで面接に行き、採用してもらいました。

アルバイト時代で最も印象に残っているのは、当時の店長が売り場の一部のコーナー作りを任せてくれたことです。コーナー作りでは、どの商品がより売れるかを考えながら発注したり、お客様に手に取ってもらいやすい配置を考えたりしました。

アルバイトでありながら「任せてくれたからには、店舗の売上に貢献しよう」といった責任感が芽生えたのを覚えています。そして作ったコーナーにお客様が立ち寄ってくれて、商品を買ってくれた時の喜びは今でも忘れません。

アルバイトが充実してたので、将来は釣りに関わる仕事がしたいと思うように。釣具メーカーも検討していましたが、最終的にはアルバイトからそのまま正社員になる形で、かめや釣具に就職すると決めました。売れる商品を見極めたり、接客を通してお客様に最適な商品を提案したりできることが面白く、自分に合っていると思ったからです。そして何より働いていて楽しかったので、迷いはありませんでした。

入社1年目の頃、ちょうど当社が九州に新店舗を4店オープンしました。そこで私含めた新入社員は、1年かけて4つの店舗を巡り販売応援をすることに。最初は宮崎店に配属されました。

配属になって間もなく、店長から「ルアーコーナーを任せたい」と声がかかります。数カ月後には他の店舗に異動しなければならないため、コーナーを担当することはないと思っていたので驚きました。

私はアルバイトの経験から、清水店ではよく売れていたものの、宮崎のエリアでは見かけないルアーを置いたら売れるかもとひらめきました。そこからは、自分が仕入れたおすすめのルアーをより多くの人に届けたい一心で、コーナー作りに没頭。実際に釣り場へ行き、そのルアーを使って釣りをした成果をPOPに展示するような工夫も行いました。

すると、あまり見かけないルアーやPOPに興味を持ったお客様が多かったのか、ルアーコーナーの売上が予想以上に伸びていったんです。この成果に手応えを感じたのもつかの間、他の店舗に異動しなければならない時期が迫ってきました。

他の店舗には行かず、引き続き担当しているコーナーを伸ばしたい。そう考えた私は、無理を承知で「宮崎店に残りたい」と本社側へ直談判。すると本社側は「やりたいなら良いよ」と快く受け入れてくれました。この会社は、新人であってもやりたいことを尊重してくれるんだと感銘を受けたのを覚えています。

他にも、当社のPB(プライベートブランド)製品を作るにあたって、当時若手であった私のアイデアを採用してくれたこともありました。このようにかめや釣具には、若手社員の挑戦意欲を先輩や上司、そして会社全体が後押ししてくれる風土があります。自分でどんどんアイデアを実現させたい人や、色々な仕事にチャレンジしたい人には本当におすすめです。

kameya-fishing-st01-03.jpg

競合店に負けないよう売り場を差別化。作戦が功を奏した

若手時代の仕事ぶりが評価されたのか、20代で平塚店の店長に就任しました。店長に就任して3年目、近くに競合店が出店する情報を聞きつけます。

なんとその競合店は、平塚店の3、4倍広い敷地を構えてオープンするとのこと。普通なら焦るかもしれませんが、私はわりと冷静でした。というのも、当時の平塚店は業績が上向きで勢いがあったので、負けない自信があったんです。

競合に立ち向かうため、私は平塚店の品揃えを「地域に根ざした釣りができる商品に絞る」計画を立てました。

平塚店は海に近く、あたり一面が砂浜に囲まれているエリアが多いです。砂浜でできる釣りは限られていて、そのひとつに「ショアジギング」といったルアーを使った釣りのスタイルがあります。そこで、近隣エリアで釣りをするお客様をターゲットに、売り場の大半をショアジギング関連商品で占めていく作戦に出ました。

競合店の売り場面積は広いため、品揃えでは負ける可能性があります。ですので、あえて商品のバリエーションは増やさず、エリアに合わせて絞った方が差別化できると予測しました。今までも、ショアジギングをするお客様が多く来店していたこともあり、「これならいける」と判断しました。

その作戦を店舗の社員やアルバイトに伝えたところ、全員賛同。そこからは、一致団結してどこよりもショアジギングの品揃えが豊富な売り場を作っていきました。

数カ月後に競合店がオープン。この作戦が功を奏し、平塚店の売上は落ちるどころか前年に比べてアップしました。予想をはるかに超える成果であり、スタッフ一丸となって頑張った結果が身を結んだことは本当に嬉しかったです。

本社もその業績を評価してくれて、2年後に関東東海エリアの店舗を統括する副エリア長に昇進しました。そして2021年にエリア長となり、今に至ります。

kameya-fishing-st01-04.jpg

スタッフ同士の関係性を尊重したマネジメントを

今までの話からいくと、私のキャリアは順風満帆に見えるかもしれません。しかし実は一度、自分のやり方を根本的に考え直さなければならない出来事に直面しています。

平塚店の店長時代で、まだ競合店の出店を聞く前の頃。本社の社員が店舗を巡回しに来た時です。一緒に働いていたとある社員が、突然本社の課長に「日沼さんのやり方にはついていけない。私たちのことを全然考えていない」と訴えました。驚きとショックで私は言葉を失いましたし、その時初めて、一緒に働く社員がこんなにも大きな不満を持っていたのだと知りました

若手時代は、配属された店舗の売上アップに貢献する実績を数多く残してきました。その実績を評価されたからこそ、早いタイミングで店長に昇進できました。会社に貢献するためには、いかに売上を作るかが大事。数字を出すことが全てだと思っていました。

今振り返ると、あの頃の私は数字にとらわれ過ぎて、一緒に働く従業員への配慮が足りていなかったのです。課長に訴えた社員に改めて話を聞くと「数字を突き詰めるあまり、自分のやり方を押し付けている」との指摘が。売上を思うように伸ばせない社員に、厳しい言葉をかけ過ぎていたこともありました。

このままでは、売上以前に店舗の雰囲気がさらに悪くなり、まとまりがなくなってしまう。どうすれば良いか考えた末に、私はこれまでの「数字主義」の考えを改めることにしました。

働くうえで、もちろん数字や店舗目標を追求していくのは大切です。しかしその数字を作るには、まず従業員が気持ち良く働ける環境を整えなければならないと痛感しました。一人ひとりがいきいきと働くことで、スタッフ同士の信頼関係が深まり、結果的に数字も伸びていくのが一番の理想です。

この出来事を通して、これからは人と人との関係性を大切にしたマネジメントをしていこうと心に誓いました。まさに、自身の仕事スタイルを見直すきっかけになったターニングポイントです。

kameya-fishing-st01-05.jpg

「釣具を揃えるならかめや」と思ってもらえるように

現在はエリア長として、神奈川・静岡・愛知・岐阜エリアの店舗の統括をしています。メインの業務は、月1、2回ほど行う店舗巡回。売り場の状況を見ながら、売上や目標に対する進捗を確認し、今後の方針を指導しています。少し進捗の遅れが見られる場合は、店長や社員と一緒に売上を伸ばしていけるような対策を考えていくこともあります。

また、「スタッフ同士の関係性が何よりも大切」といった店長時代の気づきをもとに、巡回時は従業員と積極的にコミュニケーションを取っています。不満に思っていること、困っていることがないかを全員に聞く姿勢を大事にしています。

先日も、とある店舗から「店長とアルバイトの関係性がうまくいっていない」との連絡が。私は店長とアルバイトの間に立ち、今後どうすべきかを一緒に考えていきました。店長の話からは、以前の私と同じような雰囲気が感じ取れたので、実体験を交えながら「やりたいこともわかるけど、まずは周りを尊重するように」と諭しました。

その後の様子が気がかりでしたが、後日店長から「これからは従業員を大切にしながら取り組みます」と連絡をもらい、ほっと一安心。エリア長という責任ある立場だからこそ、これからも売上だけにとらわれず、全員が安心して楽しく働ける環境を率先して整えていきます。

今後の目標は、統括している関東東海エリアの店舗のブランド力をより高めていくこと。お客様に「釣具を揃えるならかめや」といった認識を持ってもらえるよう盛り上げていきたいです。かめや釣具は、広島総本店を中心に西日本では知名度が高く、高いブランド力があります。そんな広島総本店に負けない勢いで、関東東海エリアをお客様に愛される店舗にできるよう、日々の業務に励んでいきます。

kameya-fishing-st01-06.jpg

TAGS
SHARE

Related Stories|関連ストーリー