社会の“当たり前”を支える誇り。【フロントライナー】だからこそできる貢献がある。
社会の“当たり前”を支える誇り。
【フロントライナー】だからこそできる貢献がある。
このストーリーのポイント
- 保守管理や改善提案を通じて快適なビルを守り続ける
- 充実の教育体制で知識ゼロでも着実に成長できる
- 社員一人ひとりを尊重した柔軟な働き方が可能
当社が設計施工を手がけたビルオートメーションのアフターフォローを担うのがフロントライナーだ。「メンテナンスが中心の受け身の仕事」と思われがちだが、実は自ら提案して仕掛けていく仕事でもある。その醍醐味がやりがいにつながっている。
ジョンソンコントロールズ株式会社
Y.Y.
東京サービス事業部 都心湾岸サービスセンター
2019年新卒入社/工学部生命環境科学科卒
環境保護や省エネルギーに関心があり、ビルオートメーションを通じた貢献に取り組みたいと考えて入社。フロントライナー(FL)として経験を重ねる。現在担当しているビルは7棟。
K.M.
東京サービス事業部 都心湾岸サービスセンター
2020年入社/化学専攻修了
研究職には向いていないと感じ、工学系の分野に興味があったことから当社を知り、入社を決める。現場で働くことに魅力を感じフロントライナー(FL)を志望。現在4棟のビルを担当。
柔軟なワークスタイルが魅力
──ジョンソンコントロールズを知ったときはどんな印象を受けましたか。
Y.Y. 私が当社を初めて知ったのは大学で行われた合同企業説明会の場でした。エネルギー関連の勉強をしていたことから環境問題や省エネに関心があり、エネルギー業界やインフラ関連企業などのブースを回っているときに出会ったのが当社だったんです。それまで知らなかったのですが、調べてみたら世界150ヵ国で展開し、ビルテクノロジー分野では有数のグローバルカンパニーと知り、興味を持ちました。誰もが知っているような有名なビルをいくつも手掛けていることを知り、ここなら自分もスケールの大きな仕事ができるのではないかと感じました。
K.M. 私もYさん同様、当社のことは就職エージェントに紹介されるまで知りませんでした。当初は専攻を活かして化粧品会社などの研究職を志していたものの、研究室にこもる生活は性に合わないと感じて方向転換しました。実家が鉄工所で、幼い頃から機械に親しんでいたこともあり、工学系の企業も視野に入れて就職活動を続けました。入社の決め手は、柔軟な働き方ができる点です。私は女性として様々なライフイベントを経験しながら長く働きたいと考えています。例えば、ライフイベントに関わる転居などを理由に、それまで積み上げたキャリアを手放してしまうのはもったいないことです。その点当社は国内はもとより世界中に拠点があり、自らのキャリアパスを自分で描き、柔軟にワークスタイルを選択することができます。ここに大きな魅力を感じ、入社を決めました。
Y.Y. 確かに柔軟な働き方が可能なのは当社ならではの魅力ですね。フレックスやテレワーク、時短勤務など個人の事情に応じて柔軟な働き方ができますし、“イクボス”を推進する環境もあります。また、社内で職種や勤務地転換ができる「社内公募制度」があるので多様なキャリアの築き方が可能です。私も当社なら充実したワークライフバランスが実現できると感じ、入社を決めました。家族をオフィスや当社の施工物件に招待し、仕事内容を紹介するファミリーデーを毎年開催するなど、社員の家族まで大切にしてくれる会社の企業文化にも惹かれました。
「あたりまえ」を支えているという誇り
──フロントライナー(以下、FL)の仕事について教えてください。
Y.Y. 当社がビルオートメーションの施工を行った物件を引き継いで、そのアフターフォローをすることがFLの役目です。具体的には設備に不具合がないかを定期的に確認する保守点検業務と、不具合の発生を抑えてよりよい環境づくりを行う改善提案業務に大別できます。担当するビルの数は入社1、2年目で4、5棟程度で、入社3年目の私は現在7棟を担当しています。
K.M. 私は入社2年目ですので、4棟を担当しています。どんな頻度で点検を行うかはビルによって異なりますが、事前に自分で立てたスケジュールに基づいて現場に出向き、点検作業を行います。もし不具合を発見したらその場で原因を究明して修理を行うこともあります。現場へは直行直帰が基本で、早く切り上げられた場合はオフィスに戻って提案書作成などのデスクワークを行います。
Y.Y. ビルは生き物ですから、本当に様々なことが起きます。例えば入居者様から「空調が効かない」という連絡を受けたらすぐに原因を探って対応を取らなくてはなりません。実はこれが難しくて、一つひとつ事象を潰していってようやく本当の原因に行き当たるということもよくあります。通信機器に不具合があったりケーブルが断線していたり、時には他社設備に原因があることもあります。
K.M. 私も機器の更新作業の際、十分に準備して臨んだつもりでしたがソフトの不具合が原因で想定外に時間がかかったことがありました。とにかく不具合の原因を突き止めるのは一苦労です。
──幅広い知識が必要ですね。
K.M. その通りです。電気や機械だけでなくネットワークやソフトウエアの知識も求められる仕事です。それには自分で勉強するのはもちろんのこと、会社の教育研修制度も大きな力になっています。資格取得奨励制度もあり、私は先日電気工事士2種の試験に挑戦して無事に合格し、今はITの基礎知識が問われるITパスポート取得に向けて勉強中です。会社指示による資格取得については受講費用や研修受講費用の全額が会社負担、また会社が指定している資格に合格すると奨励金が支給されるのも嬉しい点です。
Y.Y. FLは同時に多くの物件に携わりますから、その分、知識の吸収も早く、成長が促されます。
──やりがいはいかがですか。
Y.Y. FLの仕事は、お客様の快適なビル環境を維持することです。空調も照明もセキュリティも、お客様にとってはインフラのようなものですから、正常に稼働して当たり前なのです。お客様の見えないところで保守点検に取り組み、その当たり前を支えているのが私たち。当たり前だからお客様があえて「ありがとう」と口にされる機会が多いわけではありませんが何も言われないことこそ私たちの仕事が貢献できていることの証しです。それがFLにとっての誇らしさです。
リスクの芽を事前に察知して対策
──改善提案業務について教えてください。
Y.Y. ビルのオーナー様は「設備は壊れない」と思いがちですが、実は経年劣化によって不具合が発生する確率は上がってきます。点検作業を通じてそうしたリスクを察したら、本当に不具合が発生する前に事前に機器の更新・交換を提案します。例えば通信機器やサーバー、センサー、コントローラーなどの不具合はビル全体に大きな影響を与えかねませんから、特に事前のリスク対策は重要になります。
K.M. 私は中央監視装置の点検でセンサーの劣化を発見し、早期の交換を提案したことがありました。Yさんもおっしゃったようにお客様は交換しなくても大丈夫と思い込みがちで、なかなか首を縦には振ってくれません。だから大切になるのは、いかにリスクがあるかをしっかりと分かってもらうことです。例えば真夏に突然空調が効かなくなってしまったら入居者様が熱中症にかかる危険性がありますし、半導体不足の今は急に新しい機器が必要になっても手に入らない可能性などがあります。こうしたことを説明してお客様にリスクの重大さを理解していただくこともFLの大切な仕事です。
──その点ではお客様との信頼関係づくりがポイントになりますね。
K.M. そう思います。お客様と顔を合わせる時間は、月に1度の点検時だけということもあります。そんな短い時間でもコミュニケーションを密にすることで関係は深められると思うんです。私はあるお客様と、お誕生日にお祝いを言い合うほどの関係を構築できました。こうなるとリスクについての説明にもしっかり耳を傾けてくれ、提案も受け入れていただきやすくなります。
Y.Y. なぜそこまでするかというと、やはりビルの“当たり前”を守るためなんです。快適なビル空間は社会のインフラでもあるから、私たちの仕事は社会の財産を守ることにつながっていると自負しています。
身近に目標とすべき存在がいる
──入社以来の成長について、振り返ってどう感じていますか。
K.M. 私が今でも覚えているのは、入社前に聞いた「知識ゼロでも大丈夫。たとえ文系出身でもしっかり成長できます」という言葉です。実際入社したら最初の2ヵ月は座学で基礎を学び、その後は各部署をローテーションしながら仕事を体験して、半年後に本配属となりました。そして配属後は先輩社員がOJTトレーナーとして、仕事の進め方や提案書の書き方、お客様とのコミュニケーションの取り方などをほぼマンツーマンで指導してくれました。
Y.Y. 私は実は昨年そのOJTトレーナーを経験しました。それで実感したのは、後輩を指導することで自分もさらに成長できるということです。自分ではわかっていたつもりでも後輩に説明しようとしてうまくできなかったり、後輩から思いもよらない質問が飛んできたり。その都度調べて勉強し直すことで、自分も成長している手応えを感じました。
K.M. さらに、当社には目標管理制度や技術者認定制度があり、定められたゴールに対する到達度合いを自分で確認できるようになっています。求められるレベルや目標が明確ですから、成長の道しるべとすることができるんです。
──お二人の今後のビジョンはいかがですか。
Y.Y. 私は引き続きFLとして成長を続けたいと思っています。周囲には尊敬するすごい先輩が多くいますので、その背中を追いかけていくつもりです。身近に目標とするお手本があるというのは、とても恵まれた環境だと感じています。
K.M. 私は冒頭にもお話ししたように、この先結婚や出産というライフイベントを経てもこの会社で長く働き続けたいと思っています。ライフステージに応じて設計などの内勤業務に異動するオプションもあるというのはとても心強いです。柔軟なキャリア設計ができる点を十分に活用して、活躍することで会社に貢献したいと考えています。
ある一日の流れ
パターン1:現場直行→社内
08:45 | 現場に直行して不具合対応 |
---|---|
11:30 | 作業終了して客先報告 |
12:00 | 出先で昼食 |
13:00 | オフィスへ戻り、見積や報告書作成 |
14:00 | 社内打合せ(アプリケーションエンジニアと納入するデータベースの打合せなど) |
14:30 | 工事資料作成(手順書、チェックリストなど)や納入機器のセットアップ、バグの修正(デバッグ)作業 |
18:30 | 終了して帰宅へ |
パターン2: 現場直行直帰
08:45 | 現場へ直行し、客先挨拶と作業内容などの伝達 |
---|---|
09:00 | 保守点検作業又は機器更新工事開始 |
12:00 | 出先で昼食 |
13:00 | 作業再開 |
15:00 | 10分程度休憩 |
16:30 | 作業終了後、客先報告、提案など |
17:00 | 現場にて報告書作成やメール対応など |
17:30 | 直帰 |