常にチャレンジできる環境がある。成功も失敗も、すべてが私の成長に。
常にチャレンジできる環境がある。
成功も失敗も、すべてが私の成長に。
このストーリーのポイント
- 学生時代からいろんな場面で挫折を経験し、学びの機会とする
- 新たなチャレンジであるPFI事業で成功体験を得る
- これからもチャレンジを続け、新しい価値を生みだしたい
途中で辞めた部活動、成果を残せなかった営業担当と、様々な挫折を重ねてきた。だからこそ学べたことがあるし、強くなれた自分がいる。大切なのは挑戦を続けること。道はまだまだ続いている。
伊藤忠エネクス株式会社
増山 春菜
産業ビジネス部門 流通ターミナル部 流通開拓課
2020年入社。生命環境科学研究科地球科学専攻修了。入社後、環境商材の開拓やLNG/LPGの営業を担当した後、官公庁のPFI事業の入札プロジェクトに参画。現在は石油製品輸入・国内流通に関する採算管理業務を担当。
PDCAの大切さを部活動で学ぶ
父の転勤が多く、私も小学校で転校を3回経験するなど、全国各地で暮らしました。出身は東京ですが、学生時代の6年間は茨城で過ごしました。
中学では茶道部と美術部に所属し、高校ではインドアから一転して硬式テニス部に参加したかと思えば2年目には演劇部に変わりました。それぞれで友人ができ、今も仲良くしています。いろんな場所に自分の居場所をつくっていった、そんな子供時代でした。
高校時代、一番楽しかったのが地学の勉強でした。特に測量したり地質図を描いたりといったフィールドワークをきっかけに、地理学、地学に興味を持つようになりました。その経験から大学では地質学を専攻しました。研究室の同期は4人。研究はもちろん、それ以外の時間も一緒に過ごした、大切な仲間です。専門は構造地質学で、目に見えない地中の姿を研究で明らかにしていく過程は、とても刺激的でした。
学生時代で最も印象に残っているのはオリエンテーリング部です。オリエンテーリングは地図とコンパスを頼りに、定められた目的地に向かって自分でルートを考えながらゴールを目指すスポーツです。自分で考えたルートを自分で走る。そして失敗して、原因を分析し、次に活かす。そんなPDCAの繰り返しでした。私は初心者コースではうまくいったものの、レベルが上がるにつれてうまくコースを回れなくなり、私が失敗をしてチームの足を引っ張るという経験もしました。結局、心が折れてしまい、2年で部は辞めてしまいました。私にとって大きな挫折でした。
今考えると、チームで仕事をするとき、メンバーに積極的に声をかけたり、こまめな情報共有を大切にしたりするのは、この時の経験が大きく影響していると思います。
いい企業と出会うために大切なことは
研究活動は楽しかったのですが、一方で新しいことに取り組みたい思いもあったので、就職に際しては別の道に進もうと考えました。
学生時代、私は塾講師のアルバイトで小中学生に教えていました。塾講師にとっては保護者の対応も重要な仕事です。そうした経験を通じて私は人と向き合う仕事に興味を抱くようになり、営業に挑戦したいと思うようになりました。
伊藤忠エネクスのことを知ったのは、就活サイトを通じてでした。地下資源、エネルギーを商材とすることに興味を抱き、単純に「エネルギー商社」という響きを“かっこいい”と思いました。
説明会や面接では事業内容や仕事の内容がスーッと頭に自然に入ってきて、接する社員の人柄にも不思議と違和感はありませんでした。最初から、しっくりきたという印象です。
改めて就活というのは出会いだと思います。
私が当社に決めたのも、自分の肌感覚で「ここがいい」「ここで働きたい」と受け止めたからでした。相性がよかったと表現してもいいでしょう。面接でも自然な気持ちでおしゃべりが楽しめたという感覚でした。
こういういい出会いをするには、できるだけ多くの企業と接することが前提でしょう。ですからこれから就活に臨まれる皆さんも始めから業界や職種を絞らず、なるべく多くの企業を見ることから始めてほしいと思います。
PFI事業へのチャレンジと成功
入社して担当することになったのが、産業ビジネス部門で環境商材の販路を開拓する仕事でした。環境商材とは、例えば石油製品と同等の性状を保持しつつ環境負荷の少ないクリーンな軽油代替燃料であるGTL(Gas to Liquids)や、廃食油や動物油等を原料とする次世代型バイオ燃料のRD(Renewable Diesel)などのことです。これらを拡販するためのスキームを考えることが私の仕事でした。
環境に優しい製品ではあるものの価格は高いので、企業としては二の足を踏んでしまいます。そこをどうやって開拓していくか、決して簡単なことではありませんでした。伊藤忠エネクスにとっても新しい分野の挑戦であり、それを入社したばかりの私に担当させてくれることに、当社ならではの前のめりのカルチャーを感じました。
企業ルートが難しいのであれば、自治体と協力した実証実験などに可能性があるのでは。と考え、チャレンジしました。1年目ながら事業の土台づくりに貢献できたのではと思います。
2年目には工場などへ向けたESP事業※の売り込みを担当しました。就活の際に希望していた、営業としての仕事です。
※ESP事業:お客様に代わり事業者が電気・熱源設備等を所有し、動力となる電気、LNG・LPG等の燃料を調達、お客様へ冷温水・蒸気等の2次エネルギーを供給するサービス
お客さまのサポートやトラブル対応なども私の仕事だったのですが、自分に知識が不足しているため、十分なことができないというもどかしさがありました。
せっかく新しいことにチャレンジする機会ではあったものの十分な成果を上げることができず、とても悔しい思いでした。
その2年目の終わりに現在の部署に異動。ここで私はさらに新しいチャレンジをすることになりました。PFI事業に入札するプロジェクトに参画したのです。
PFIとは民間企業の資金やノウハウを活用して公共施設等の建設や運営を一括して請け負うという、新しい形の公共事業です。伊藤忠エネクスにとっても新しい取り組みでした。
このプロジェクトで私は、コンソーシアムを組んだ様々な企業との折衝や会議への出席、コンペ用の提案書作成などを担当。経験の浅い1人の若手でありながら当社を代表して多様な業種の企業と調整を進める仕事は非常に責任の重さを感じるとともに、やりがいがありました。1年目に環境商材を自治体に売り込むために走り回った経験も、ここで活きたと思います。
最終的にこのPFI案件は当社が落札に成功。プレッシャーの中、会社の期待に応えられたという実感は本当に嬉しかったです。暗中模索でありながらも自分の信じた方向へ真っすぐに突き進んでいけば、必ず結果はついてくると学びました。
高校時代の硬式テニス部、学生時代のオリエンテーリング部、入社2年目の営業と、挫折続きの私でしたが、これらの経験があったからこそ、このプロジェクトをやり切れたのだと思います。
部門を超えた連携にも挑みたい
現在は石油製品を輸入して国内で流通させていくに際し、その採算を管理する業務を担当しています。これまでは人を相手にする仕事ばかりでしたが、今は数字と向き合う仕事で、1日中、パソコンの前に座っています。
時には億という単位の金が動くことを実感する仕事で、そのインパクトは非常に大きいものです。戸惑うことも多いですが、私の新しい可能性を広げることにつながるんじゃないかと考えて日々を過ごしています。
結婚したのは入社直後のことでした。いずれ出産、子育てというライフイベントに直面する可能性についてもないとは言い切れないと思っています。以前はこうしたことで業務を中断し会社から離れてしまうことにネガティブな感情を持っていましたが、先輩社員の話を聞き、柔軟な支援制度があることを知った今では、前向きに今後のライフプランについて考えられるようになりました。新しい選択肢が増えたような感じがして、楽しみです。どんな選択をしようとも輝きながら働ける、そんな当社のモデルケースでありたいと考えています。
入社してこれまで、ずっと新しいことに挑戦し続けてきました。年齢やキャリアに関係なくチャレンジさせてくれるのは、当社ならではの魅力的なカルチャーだと思います。
今後も新しいことに取り組みたいと考えており、例えばPFIプロジェクト経験を活かして新しい街づくりなどができたら面白いのではと思っています。さらに、異なる部門のリソースを活用して新たな価値を生みだしていくようなチャレンジもしてみたいと考えています。挑む山が高ければ高いほど大きな成長が得られると信じ、日々の業務を楽しんでいきたいです。
ある1日のスケジュール
09:00 | 出社。メールチェック後、マーケット状況について確認。 |
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10:00 | マーケットの情報を関連部署に配信。 |
11:00 | 先物投資に関する資料を作成。 |
12:00 | 昼休憩。同期の仲間とお店でランチ。 |
13:00 | データをもとに採算管理資料を作成。 |
15:00 | 収支状況を上司に報告。 |
16:00 | 会議での議論を基に資料を修正。 |
17:30 | 退社。週に一度、皇居ランに汗を流す。今年度から部活動になりました! |