どの国や、業界でも活躍できる人材になるために。IBMで、戦略コンサルタントとして腕を磨く。
どの国や、業界でも活躍できる人材になるために。
IBMで、戦略コンサルタントとして腕を磨く。
このストーリーのポイント
- 就活では、その後の人生の選択肢が広がる道を選びたいと思い、コンサルタントを志望
- 戦略コンサルタントに必要なスキルは、思考力や、問題解決力だけではなかった
- IBMは、どの国や、業界でも活躍できる人材になるための経験が積める最高の場所
人生でやりたいことは、自分の経験で変わってくる
就活は、コンサルタントに絞って行っていました。幅広い業界を担当すること、問題解決能力を身につけられることに惹かれたからです。これらの経験やスキルは、どの仕事でも生きる能力だと思い、それらを培うことができるコンサルタントを志望しました。きっと、人生でやりたいことは、自分の経験で変わってくる。だからこそ就活のタイミングでは、1つの道に定めるのではなく、その後の人生の選択肢が広がるような道を選びたいと思ったのです。
コンサルタントに絞っていた一方で、やっていけるのだろうかという不安を抱いていたのも事実です。コンサルタントは「冷淡」「怖い」というイメージを、少なからず持っていました。調べていく中でIBMにもコンサルティングを行う組織があることを知り、他社との違いを中心に情報を収集していきました。最終的に入社の決め手となったのは、面接員との対話です。面接は形式張ったものではなく、ジャッジされているという印象も受けず、会話の中で私のことを知ろうとしてくださっていることが感じられました。コンサルファームをいくつも受けましたが、この空気感は初めてでした。今思うと、私がコンサルタントに抱いていた「冷淡」「怖い」というイメージは、ネットに書かれていることや、友達から聞いた話から形作られていたものでした。
戦略コンサルタントは何をやり、なぜ、お客様の課題を解決できるのか
入社前は、戦略コンサルタントの仕事を具体的に想像することができませんでした。「お客様の課題に対して、解決策を提案する」というのは、大まかな概念として知っていたのですが、どうやって課題を特定するのか、どうやって提案内容を作るのか、なぜ、コンサルタントはお客様の課題を解決できるのか、イメージができませんでした。
この疑問は、入社後、実際にプロジェクトに入ることで解消されました。コンサルタントは、一般的に良いとされる企業のあり方や戦略を勉強し、理解しています。その「理想の状態」に向かうために、お客様の現状を正しく理解するところからプロジェクトは始まります。現状を把握したら、理想とのギャップはどこにあるのか、それを埋めるために、何にどうアプローチすべきなのかを考えます。それらを整理した上で、必要な提言させていただいています。
よく、戦略コンサルタントの仕事を行う上で、どのようなスキルが必要かという質問を学生の方からいただきます。この問いに答えるのであれば、「現状の課題を正しく捉え、捉えた課題を改善する上で必要な、すべてのスキル」だと思います。そうお伝えすると、「思考力」や「問題解決力」と思われがちですが、「お客様の気持ちに歩み寄ること」も、人間である私達だからこそ価値となるスキルです。
以前、「こうあるべき」とお客様に提言させていただいたことがあります。お客様も、そうだよね、と仰ってくださったのですが、中々実行に移されないことに、もやもやしたものを感じていました。最初は、お客様がなぜ実行されないのか理解できなかったのですが、結局、自分視点でものを考えていたことに気づきました。お客様に、こうしてほしい、こうあるべき、とお伝えしただけでは、お客様は動きません。お客様がどのような状況に置かれていて、何を考えておられるのかという視点が抜けていたのです。例えば、大勢の部下がいらっしゃる営業の支店長でしたら、支店長の立場ではやるべきだと分かっていたとしても、話を聞いている時に部下の顔が浮かんでうまく進められないということがあるかもしれません。お客様自身も、感覚としてはどうすべきか掴んでおられるのかもしれませんが、実情を考えるとうまくいかない。お客様のお客様がいるし、できたらいいけど、それを今の仕事がある中でやるには、どうすれば良いのか。現実的なところを考えると、結局進まないことがあります。
そこまで考えると、言葉の使い方や、コミュニケーションの仕方が変わってきます。「この人はコンサルだから分かってくれない」とお客様に思われるのか、それとも「この人になら、なぜできないのか、うまくいっていないのか、ちょっと打ち明けてみようかな」と思っていただけるのかは、大きな違いです。打ち明けていただけると、お客様の状況をより正しく理解することができます。正しく理解できれば、本当に考えなければならない点に辿り着くことができます。お客様の気持ちに寄り添い、お客様に打ち明けていただけるような関係性を作ることが非常に重要です。
お客様の気持ちに歩み寄ることの重要性は、私の上司とお客様のやりとりからも学びました。提言内容をプロジェクト・マネージャーと私とで考え、その内容を、私がお客様にお伝えしたことがあります。その時のお客様の反応が微妙でした。私は心の中で「どうしてだろう・・・」と思っていたのですが、上司はそこで「もしかしたら今、こういうことだから、こういうことが障害になっているのですかねぇ」というアプローチをお客様にされていました。そうするとお客様も「実は・・・」と教えてくださいました。上司はその時、「ではまずこういうところからスタートして」「いついつまでに、このような状況を目指しませんか?」という話をすると、お客様も、それならできそうですね、と、会話が進んだことがあります。それを見て、自分との違いを感じました。上司だけではなく、先輩と自分を比べて、自分とのギャップを見つけて、そのギャップを埋めるために勉強を続けています。アドバイスをもらい、理解した上で実践し、時に失敗をしながら、またアドバイスをもらい、実践して、というのを入社以来、繰り返してきました。
不安を乗り越えるためには、人に会い、話をし、それで判断すれば良い
もし、もう一度、会社を選ぶ機会があったら、やっぱりIBMを選びます。コンサルタントとしてのスキルだけではなく、人間力の高い方がたくさんいらっしゃるからです。私が上司にキャリア相談をしたとき、「コンサルタントだからこうするのが良いのでは」と言われたことはありません。一人間としてのキャリアの積み方を考えてくださる方が、大勢いらっしゃいます。もちろん上司は、コンサルとしてIBMでキャリアを積むことが良いと思ってらっしゃるかもしれませんが、人生だから色々と道はあるという前提で会話をしてくださるので、私も本音を話すことができます。また、入社後に、家庭の事情で働き方に融通を効かせてもらったことがあるのですが、大事なのは仕事だけではないといって調整をしてくださったからこそ、不安を最小限にした状態で、仕事に集中することが出来ました。
みなさんの中には、IT業界やIBMにチャレンジしようか躊躇っている方がいるかもしれません。IBMの社員として働いている方の中にも、みなさんが感じているような不安を乗り越えて、入社をした方がいます。コンサルタントの仕事は、実態が見えづらいため、躊躇ってしまうのは当然のことだと思います。だからこそ、インターンシップのような機会があれば、参加してみることをお勧めします。人に会い、話をし、体感し、それで判断すれば良いと思います。情報がない中では判断できません。以前、私がインターンシップのコースの運営を担当した時のことは、今でもよく覚えています。インターンシップを終えた学生が、一様に「IBMやコンサルに対する印象が変わった」と話していたのです。学生時代の私のように、コンサルタントは「怖い」「冷たい」「ドライ」だと思っていた学生が大半だったようです。
私は将来的に、どの国や、業界でも活躍できる人材になりたいと思っています。戦略コンサルタントとしての思考力は、国や業界を跨って通用する価値があるものだと信じています。私はそのスキルを極めていきたいと思っています。IBMはグローバルにチームがあり、業界やテクノロジーに特化したチームもあります。文化や前提知識が違う人たちを巻き込んで、その人たちの力を引き出せる人材になれたら、どこに行っても活躍できるのではないか思います。IBMは、その経験が積める、最高の場所だと思います。