スペシャリスト志向の信託銀行から、百五銀行でゼネラリストの道へ。幅広い業務を通じて、自らの可能性を広げる。
スペシャリスト志向の信託銀行から、百五銀行でゼネラリストの道へ。幅広い業務を通じて、自らの可能性を広げる。
このストーリーのポイント
- 金融人として幅広い業務に携わりたいと希望し、29歳で百五銀行へ
- 新卒時にもエントリーした百五銀行に中途で入行
- 住宅ローン、法人営業、資産運用と多様な経験を重ねる
- 実家近くに住まいを構え、安定した暮らしを手に入れる
多様な選択肢があるのは、金融業ならではの魅力の一つ。その中で自分の志向する道を歩んでいくために、転職という手段に踏み切った。希望通りさまざまな業務の経験を通じ、自分の幅が広がったことを実感する。
株式会社百五銀行
渡邊 一朗
営業開発部 ウェルスマネジメント課
2014年入行(中途)
愛知県出身。名古屋大学経済学部経営学科卒業後、2009年に新卒で信託銀行に入行。幅広い銀行業務に携わりながらゼネラリストとしてのキャリアを築きたいと考え、2014年に百五銀行に転職する。住宅ローン営業、法人営業を経て、2022年より現職。
※内容は、2023年11月取材時点のものです。
新卒時エントリーしていた百五銀行へ中途で入行
新卒で信託銀行に入行したのは、業務範囲が広く、ダイナミックな仕事ができると考えたからです。配属されたのは名古屋支店で、最初の3年間は個人向けの資産運用を担当し、次の2年間は不動産仲介を担当しました。お客さまとの接し方や提案の仕方など、金融人としての基礎はここでしっかりと学ばせていただいたと感謝しています。今振り返っても、本当によく働いた5年間でした。
信託銀行では充実した5年間を送ることができましたが、一方で次第に感じるようになったのが、縦割りの組織文化でした。私は、業務に従事するなかで、個人、法人問わず幅広い業務を担当してゼネラリストとしてキャリアを積んでいきたいと考えるようになっていたのですが、同行はスペシャリストを育てる方針が強く、私の志望とのズレを感じるようになったのです。これはどちらが正しいという話ではなく、職業観の違いによるもので、同じ業務を続けて専門性に磨きをかけたいと考えている人にとっては、とてもよい土壌だったと思います。
銀行員として幅広い業務を経験したいと考えたとき、頭に浮かんだのが百五銀行でした。実は新卒の就職活動の時、百五銀行にもエントリーしており、親しみを感じていました。前職の内定が先に決まったこともあり、前職への入行を決めてしまったのですが、行員の人柄を含め、印象は非常によかったですね。もっとも職場としての信託銀行がイヤになったわけではなかったので、当初はどうしても転職したいという思いではありませんでした。新卒時の印象もあり、転職するなら百五銀行としか考えておらず、当行の面接しか受けていなかったです。
当時、私は29歳で結婚して間もなかったですから、もちろん不安はありました。5年間積み上げてきたキャリアが途切れてしまうという不安、信託と地銀という違いに対する不安、本当に自分の望む仕事ができるだろうかという不安…。ただ、最後はやっぱり幅広いキャリアを積みたいという希望が強かったことと、ワークライフバランスの充実した生活を実現したいという思いが勝り、百五銀行に転職することを決心しました。妻の「大丈夫、なんとかなるよ」という言葉にも背中を押され、一歩を踏み出すことにしたのです。
10年目で初めて事業性融資の業務を経験する
百五銀行に転職して最初に配属されたのが、岡崎パーソナルプラザです。パーソナルプラザは住宅ローンに特化した部署で、住宅展示場のハウスメーカーを訪問し、百五銀行の住宅ローンを売り込んでいくことが主な業務です。当時、百五銀行は住宅ローンに力を入れ始めており、その市場を切り拓いていくためのチームでした。私にとっては初めての業務でしたが、営業ということでは前職と変わりません。スムーズに仕事に入れたと思います。
職場の皆さんはとても温かく、私を受け入れてくださいました。同期の仲間こそいませんでしたが、上司は私同様に中途で入行した方だったので、私の気持ちがよくわかるのか、何かと気を遣ってくださいました。今も感謝しています。
岡崎パーソナルプラザでは、ある工務店の開拓に成功しました。以前はほとんど取引がなかったのですが、何度か訪問したことをきっかけに百五銀行の住宅ローンを個人のお客さまにご紹介いただけるようになり、工務店の中での当行のポジションを確立することができました。一度お声がけをいただいたら、それをきっかけに信用を重ねていく──。コツコツ、地道な努力を続けていくのは得意ですので、自分の持ち味を上手く発揮できました。
その結果、何度か表彰もいただくことができ、この先も百五銀行でやっていけるという自信が得られました。仕事で成果を上げれば中途入行といったことは関係なく、フェアに評価してもらえるのは、百五銀行の素晴らしい点だと思います。
5年目に西春支店に異動しました。担当は法人営業です。営業店の業務も経験したいと自己申告をしており、その思いが叶いました。前職で一度もお金を貸す経験をしたことがなく、転職後はパーソナルプラザの配属でしたから、ここへきて初めて法人への事業性融資を担当することになったわけです。貸出のイロハを学びながら業務に当たっていくなかで、特に悩ましかったのは、稟議書の書き方です。発掘してきた案件に対して融資に向けた稟議書を用意しますが、融資に伴うリスクを検証する融資係の厳しい目に耐えられる稟議書はなかなか書けませんでした。
ダメ出しされたら新たな材料を集めて稟議書を書き直し、またダメ出しをされる。その繰り返しの日々でした。奮闘する毎日ではありましたが、絶対に投げ出さずに食らいついていこうと決めていたので、心が折れることはなかったです。ここでの経験のおかげで、金融人として非常に成長できたと思っています。
法人の資産運用という新たな挑戦
西春支店で思い出深いのは、ある企業のM&Aをお手伝いさせていただいたことです。同社では事業拡大のためにM&Aを検討しており、他行との競合の中、いち早くニーズを発掘したことで、無事に融資の実行に至ることができました。
融資が実行できたときは社長から直々に「ありがとう」という感謝の言葉をいただきましたし、翌年度の決算で業績が大幅に伸びていることを知ったときには、お客さまの発展に貢献できた喜びが得られました。融資という仕事の醍醐味を通じて、金融人としての幅が一気に広がったという実感は心地よかったです。
当たり前の話ですが同社ではいくつかの銀行と取引をされており、競合他行も融資拡大の機会は常にうかがっていました。その中で、私に最初に声をかけてくださったことは、本当に嬉しかったです。普段からこまめに足を運んで人間関係を築いていたことが、信頼につながったのでしょう。コツコツと、真摯に仕事に取り組む姿勢は、必ずお客さまにも届くのだと確信しました。
9年目に、現在の部署であるウェルスマネジメント課に異動しました。富裕層向けの資産運用、資産承継、不動産利活用など包括的にサポートする専門部署です。この異動は想定していなかったので、最初は驚きました。法人の資産をお預かりしてその運用を行うという業務は、百五銀行では今後力を入れていく分野です。前職で個人の資産運用の業務に、当行で法人への事業性融資に携わった経験のある私には、興味深い業務内容でした。
私が前職で担当していたのは個人の資産運用で、法人のお客さま向けとしてはこれが初めてのことになります。これまでの経験を活かしつつ新しい仕事を通じて、さらに自分の幅を広げていくチャンスだと感じました。
家族を大切にする生き方のために
ウェルスマネジメント課では、営業店が発掘してきた案件に対して、同行訪問して運用の提案をさせていただいています。経営者の方に向けて法人としての資産運用の重要さを説明し、提案するという仕事には、自分の力で新しい領域を開拓しているという手応えがあります。前職の経験、住宅ローン営業、法人営業と幅広い業務を経験した自分だからこそ気づける部分もあり、幅広い提案につながっていると感じています。将来的には支店長の仕事にも挑戦し、より広い視野で業務に取り組んでみたいですね。
私は金融のゼネラリストを志望して百五銀行に転じました。百五銀行では即戦力として活躍できる場が用意されていますし、成長を促す環境もあります。ぜひ多くの方に安心して入行していただきたいと考えています。
全国どこでも転勤する可能性のある金融機関なら住まいを購入するタイミングも難しいでしょうが、百五銀行なら三重県、愛知県中心の働き方になるので、転職してすぐにマイホームを手に入れる決断ができました。休日には公園で息子と一緒にサッカーをしたり、家族で買い物を楽しんだりしています。仕事は忙しくとも、メリハリをつけて働く行風で、私の場合は、残業は19時頃までで切り上げ、週末はしっかりと休めています。有給休暇も取得できますので、家族を大切にする生活が実現でき、とても幸せな毎日を過ごしています。