活気に溢れる熊本が私の活躍の舞台。国を越えたスケールの大きな仕事に挑めるやりがいを味わう活気に溢れる熊本が私の活躍の舞台。

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活気に溢れる熊本が私の活躍の舞台。
国を越えたスケールの大きな仕事に挑めるやりがいを味わう

このストーリーのポイント

  • 東京の大学を卒業し、土地勘のない熊本で働くことを決める
  • 県内外の支店で多彩な業務に従事。銀行員としての基礎を培う
  • 台湾企業の熊本進出を支援。強みであった中国語スキルを活かすチャンスを得る

熊本県は、世界的な半導体企業の進出を大きなチャンスと捉えている。この環境変化にいち早く対応し、地域経済のダイナミックな成長をけん引しているのが肥後銀行である。同銀行は、本部組織の機能強化を目指し、新たな組織を次々と開設している。埼玉県出身ながら、両親の故郷である熊本で働くことを決意した荒木は、肥後銀行でさまざまなチャレンジを続けている。

PROFILE
株式会社肥後銀行

荒木 かおり

産業イノベーション推進部 
半導体クラスター推進室
2012年入社╱文学部卒

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埼玉県出身。高校時代から外国語の勉強に熱心に取り組み、大学では中国言語文化を専攻。就職活動では当初、都内で働くことを考えていたが、震災と両親の転居を契機に熊本県内の企業にシフト。肥後銀行に入行後は、県内外の拠点でさまざまな業務に従事し、現在は熊本に進出する台湾企業をサポートしている。

東京を離れ、両親の故郷・熊本で働くことを決意

実は私は、生まれも育ちも埼玉です。両親が熊本出身で、子どもの頃に何度か両親と一緒に熊本の祖父母の家を訪れたことがあります。しかし、私にとって熊本はあくまで両親の故郷という位置づけでした。進学も都内の大学でした。

学生時代、私は中国語の習得に打ち込みました。高校時代から第二外国語として学んでいたこともあり、大学では中国言語文化を専攻しました。授業はもちろん楽しかったですが、上海万博ツアーに参加したり、夏休みに短期留学をするなど、中国文化を体感できたことが良い思い出です。

就職活動では当初、東京の会社を中心に探していました。首都圏以外で働くことなど全く考えていませんでした。しかし、父親から「退職後は熊本に家を建ててのんびり暮らしたい」と聞いた時には、心が揺れました。

このタイミングを逃せば、私が熊本に住むことはないかもしれない。そう思い、生活環境を変えて熊本で就職するのも良いのではと考え、東京と熊本の両方で仕事を探すことにしました。もちろん、不安もありました。

業種や業界にはこだわりませんでしたが、「中国語を活かせる仕事に就きたい」という軸があったので、今後のキャリアにおいて、その機会を得たいと考えていました。東京には私の希望に合う会社が多くありましたが、熊本ではどのような企業があるのか全くわかりませんでした。そこで、まずは地元で開催される合同企業説明会に参加しました。大学三年生の春休みのことです。

各企業の説明を聞いてみると、中国語力を発揮できそうな会社はほとんどなく、落胆しかけました。ところが、肥後銀行は違いました。上海事務所を開設し、熊本県産品の販路拡大を支援していると教えていただきました。熊本にもそのような会社があるのかと驚き、関心を持つきっかけとなりました。

その後も東京と熊本の両方で就職活動を続けていましたが、東日本大震災が起こり、首都圏の企業の採用スケジュールが不透明になってしまいました。面接がいつ始まるのか、採用計画がどうなるのかもわかりませんでした。「夏頃には落ち着くのでは」という声もありましたが、次第に熊本県内の就職へと気持ちが傾いていきました。

熊本県内では、金融機関を中心に受験をしました。どこからも内定が出なければ、再び東京に戻るつもりでした。肥後銀行の方とは東京事務所に訪問した際や大学での合同企業説明会でお話を聞く機会がありました。最終的な決め手となったのは、両親の肥後銀行に対する信頼度の高さと、地域創生に関わるやりがいを感じたことです。内定をいただいた時、熊本に行く決心が固まりました。

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県内外の拠点で多様な経験を積み重ねる

入行後、まずは社会人として基本的なスキルや銀行員に必須のスキル、そして肥後銀行が目指す銀行像の共有など、さまざまなことを学びました。紙幣を素早く数える「札勘」の技術も研修で習得しました。中指と薬指でお札を挟むのですが、最初はなかなか上手くいきませんでした。丁寧に教えていただけたので、とても助かりました。

初任店は熊本市内にある子飼橋支店で、窓口業務を3年半ほど担当しました。預金の受入や支払い、振込、税金払込等の事務処理を行う仕事です。熊本大学の近くということもあり、中国や台湾からの留学生も多く来店され、手続きのサポートをしたことが思い出に残っています。この時も自身の中国語力が活かされたと思っています。

次に異動となった北九州支店では、融資事務や個人のお客様を対象とした営業に3年ほど従事しました。入行して間もない頃は、先輩の対応を見ながら銀行業務の基本を身に付けるのが精一杯でした。しかし、徐々に慣れてくると支店全体の動きを見渡せるようになり、お客様への気遣いや心配りができる余裕が生まれてきました。自分が着実に成長していることを実感し、喜びを感じました。

その後、地域活性化イベントや県産品の販路拡大を支援する商談会を企画・実施する地域振興部に在籍し、大阪支店での勤務を経て、法人コンサルティング部に異動となりました。この部署は元々コンサルティング営業部という名称でしたが、コンサルティング機能の深化や課題解決支援の高度化に対応するために改組された組織です。私が最初に従事したのはSDGsコンサルティングでした。SDGsの重要性が高まる中、肥後銀行ではSDGsコンサルティングに積極的に取り組んでおり、私もその一員として参画しました。

配属にあたっては不安もありました。何しろ、私には法人営業の経験がほとんどなく、SDGsコンサルティングと言われても具体的に何をするのかよく分からなかったからです。「私にできるのだろうか」と思ったのが正直なところでした。そのため、着任後は勉強の連続でした。上司や先輩に同行し、仕事の進め方を学びながら、自分の役割を徐々に増やしていきました。

SDGsコンサルティングの役割は、お客様の経営方針にSDGsを取り込んでいただくことです。具体的には、企業の事業活動とSDGsが掲げる17のゴールを結び付け、事業計画に反映していただくよう支援します。企業価値の向上や対外的な認知度のアップに貢献することが、組織としての使命です。このような活動を銀行が支援していることは、私にとって非常に新鮮でした。SDGsの重要性が増している時代とはいえ、「何から着手すれば良いのか分からない」という経営者の方が多くいらっしゃいました。そうした方々のお役に立てたことは、大変やりがいがありました。

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中国語のスキルを活かし、熊本に進出する台湾企業をサポート

1年後、私は同じ法人コンサルティング部内で新たに設立された半導体クラスター推進部(2024年10月から産業イノベーション推進部に移管)に着任しました。この部署は2023年4月に新設され、電子デバイス関連企業の課題解決支援をミッションとしています。私が参画したのは開設から1年が経過したタイミングでした。

SDGsコンサルティングも半導体クラスター推進も、地域価値共創を掲げる肥後銀行として非常に注力している分野です。異動の発表があった時には、「自分に務まるのか」と不安もありましたが、「この良い機会に応えたい」という気持ちが強くなりました。特に、半導体クラスター推進室では台湾企業との接点が多く、「いよいよ本格的に中国語のスキルを活かせるのでは」と期待が高まりました。

実際、私が配属されたのは台湾企業向けのコンサルティングチームです。同僚には、中国籍と台湾籍の方が一人ずつおり、私を含めて5名が在籍しています。私たちのチームは、台湾から熊本に進出する企業に対するさまざまなソリューションの提供や支援業務を担当しています。例えば、「工場用の土地を探したい」「人材を求めている」「車をリースしたい」などの要望に対し、肥後銀行内の各部署や関連会社、提携企業の協力を得て課題解決を支援しています。

自分が勉強してきた中国語のスキルを活かせることは非常に嬉しいです。また、銀行にいながら中国や台湾の方々と一緒に仕事ができる環境も、非常に恵まれていると感じています。

その一方で、まだ部署での業務経験が少ないため苦労する点もあります。一つは、常に迅速な対応が求められる点です。台湾の方々はスピード感を重視されます。同僚のネイティブ社員からも「スピードが大事だ」と常に言われており、スケジュール管理には特に注意しています。もう一つは言葉の壁です。大学で中国語を勉強していたとはいえ、それは10年以上前の話です。ブランクがあり、ビジネスでのやりとりとなると求められるレベルが格段に高くなります

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大きく変わり行く熊本の未来を支えていきたい

肥後銀行に入行してもう13年目となります。振り返ってみると、県内外のさまざまな支店や部署を経験させていただきました。その経験の一つひとつが、銀行員としての私にとって大切な財産となり、前向きに取り組んできました。

入行前は、銀行と言えば窓口業務というイメージが強かったですが、実際に肥後銀行で働いてみると、多様な業務があることを知りました。SDGsや台湾企業の進出支援、地域振興・地域創生など、多岐にわたる分野でお客様や地域経済を支えることができるのは、肥後銀行の強みだと改めて感じています。

この背景には、台湾に本拠を構える世界的な半導体企業の熊本進出があります。地元では「数十年に一度のビジネスチャンス」として盛り上がっており、県外や海外からも注目されています。そうした中で最も熊本に根差し、多くの企業を支援しているのが肥後銀行です。長年培ってきたお客様との関係性を活かし、これから大きく変わる熊本の現在と未来を実感しながら仕事ができるのは素晴らしいことです。おかげで、私も成長させていただいています。

もちろん、私だけではありません。肥後銀行は、行員の声をしっかりと聞いてくれる社風があり、2019年からは希望する部署や出向先に手を挙げて挑戦できるキャリアチャレンジ制度が始まりました。私はまだ利用していませんが、同期や同僚の中にはこの制度を活用して、自らのチャレンジを実現した人が多数います。その結果、皆のモチベーションも高まっていると感じます。 私は現在、「半導体クラスター推進室」に着任してまだ半年あまりですので、まずはこの部署で自分ができる仕事を増やしていきたいと思っています。今まさに熊本が大きく変貌しつつある中、その時代の流れにいち早く対応できるよう努めたいです。

長期的には、ライフステージの変化もあるでしょうが、肥後銀行は以前から多様で柔軟な働き方を通じてワークライフバランスの実現に力を入れています。働き方改革や家庭との両立支援、意識改革などの取り組みにも積極的です。最近では、時差出勤や出産祝い金の新設、男性の育児休業日数の拡大などに着手し、実際に活用している同僚も多くいます。仕事への意欲と働きがいを持って長く働ける職場環境であることに安心しています。振り返ってみると、面接の際に面接官の言動から行員を大切にする姿勢が感じられたことも、肥後銀行を選んだ理由の一つでしたが、それは間違っていなかったと確信しています。

就活生の皆さんには、ぜひ広い視野を持って活動していただきたいです。私もそうでしたが、熊本の出身であるかどうかにこだわる必要はありません。日本で最も勢いのある熊本を拠点に、さまざまなことにチャレンジしたいという方は、ぜひエントリーしていただきたいです。

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