「治せる施術家」への道は始まったばかり。一つひとつの経験や学びが成長への糧となる

「治せる施術家」への道は始まったばかり。一つひとつの経験や学びが成長への糧となる

「治せる施術家」への道は始まったばかり。
一つひとつの経験や学びが成長への糧となる

このストーリーのポイント

  • 治療だけでなく、精神面もサポートしてくれた整骨院の先生に抱いた感謝と憧れ
  • 施術家として学ぶべきことは数多い。あせらず、じっくりと取り組む
  • 高い志と成長意欲を持った上司や先輩らに刺激を受け、充実した日々を送る

「人の役に立ち、人を喜ばせる究極集団」となることを目指すGBSメディカル。その想いに共感した、やる気にあふれる仲間たちが揃っている。彼らが治療家としても成長していけるよう、充実した教育体制を構築しているのも同社の特徴だ。入社一年目の田中も、その魅力を実感している一人だ。まだ自分だけではできないことも多くあるが、一歩ずつ着実な前進を続けている。

PROFILE
株式会社GBSメディカル

田中 汐音

GBS巣鴨地蔵通り整骨院
鍼灸院筋膜整体院
2024年4月入社
柔道整復師科卒

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愛媛県出身。高校ではバレーボール部に所属し、全国大会への出場を目指す。残念ながら、その目標を果たすことはできなかった。今度は、技術力と人間力で多くの患者を救いたいと施術家への道を歩み始めた。しかも、生まれ育った場所ではなく、敢えて東京で働くことを決心した。その選択が自分の成長につながると思ったからだ。大好きな焼肉やスイーツ、そして推し活が元気の原動力となっている。

「ここなら自分も成長していける」と感じ、GBSメディカルに入社

私が柔道整復師を目指したきっかけは、小学校からずっとバレーボールを続けていたことです。高校も県内有数の強豪校でした。ただ、スポーツには怪我がつきものです。私自身、何度も怪我をしました。そうしたときにお世話になったのが、整骨院の先生でした。怪我の治療だけでなく、私の精神面のサポートもしてくれたんです。すごく安心感を得られました。それで、「私もいつの日か先生のように治療とメンタルケアができるようになりたい」と思い、柔道整復師への道に進むことを決心しました。

専門学校では3年間にわたり、筋肉の動きや人の体の仕組みについて学び、骨折や脱臼・打撲などに対する施術の仕方を習得し、国家試験にも合格することができました。

就職活動は2年生の後半から始めました。当初は地元・愛媛県内での就職を目指していたのですが、友人に誘われ県外の会社も参加する合同就職フェアに参加してみたんです。それが、GBSメディカルと出会うきっかけとなりました。入口の近くにブースが構えられていて、すごくインパクトがありました。それで、会社の理念や施術に対するポリシーなどを聞いたところ、とても魅力を感じました。特に、機械に頼らず自分の手で治すというスタンスに強く共感を覚えました。加えて、人材教育への取り組みも充実しており、学びの環境が整っていることを知り、「ここなら自分も成長していける」と興味を覚えました。

ただ、GBSメディカルで働くとなると上京しないといけません。東京に行くか、地元に残るか。正直悩みました。最終的には、「治せる施術家」を目指せる場で働こうと考え、GBSに入社することを決めました。

家を離れることになるので父は寂しそうな顔をしていましたが、母は「ここに閉じこもっていたら守ってもらうだけの生活になる。絶対に県外に行った方が良い」と私の決断を後押ししてくれました。やはり、私自身が人生の主役です。自分が施術家として挑戦していくためにも、あえて自分にとって居心地の良い地元を離れる道を選びました。

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試行錯誤の一年目。今できることに全力で取り組む

入社後すぐに配属先が伝えられました。私は、都内・巣鴨にあるGBS巣鴨地蔵通り整骨院鍼灸院筋膜整体院(以下、巣鴨院)でした。配属先へのこだわりがあったわけではないので、どこであっても受け入れるつもりでした。それでも、テレビなどを通じて巣鴨という地名は知っていたので、親近感を持ちました。

最初は、同期10人と一緒に3カ月間ほど新人研修を受講しました。延べ130時間以上にものぼる膨大なプログラムです。研修内容としても、経営理念や治療理念の説明、手技や構造医学、解剖学、施術技術の研鑽など盛り沢山。それらをGBS独自の教科書に沿って学んでいきました。加えて、後半からは研修で習ったことを各自の配属先で実践するという試みもありました。すごく緊張していましたが、先輩方が優しくフォローしてくれたおかげで、研修の成果を発揮することができました。

研修では覚えることが膨大で毎日不安だらけでしたが、そんなときに心強かったのが同期の存在でした。元々何らかのスポーツをしていたメンバーが多いこともあって、皆意欲が高く、私も刺激を受けました。

研修を終えて、巣鴨院で本格的に働き出す直前のタイミングに院内で開催されたのが治療体験会でした。これは、日頃お世話になっている地域の方々をご招待し、無料で治療を体験してもらう場です。私自身、一対一で責任を持って施術をするのは初めてだったので非常に緊張していましたが、患者さん一人ひとりとしっかり向き合う良いきっかけになった気がします。ありがたいことに、このときに私が施術させていただいた患者さんは、今でも継続してGBSに来院してくださっています。

巣鴨院での私の仕事は、患者さんへの施術がメインとなります。他にも院内の整備・掃除や保険申請書類の取りまとめなどを行っています。腰痛や首の痛みをお持ちの方、捻挫や骨折などの外傷で来られた方など、患者さんの症状はさまざまです。場所柄、ご高齢の方が多く、私をまるで自分の孫のように接していただける患者さんも少なくありません。

ただ、私は元々人見知りのタイプなので、最初の頃は患者さんとコミュニケーションを図るのが苦手でした。患者様とのコミュニケーションは入社後に感じた最初の苦労だった気がします。何しろ、施術に入ってから「今日のお体の状態はいかがですか」と聞いた後は、ずっと無言という状態が珍しくなかったんです。その頃は、患者さんへの施術を完全に任せてもらっていたわけではなかったので、先輩と交代するタイミングで「田中先生は愛媛県出身なんですよ」「高校ではバレーボールの選手だったんです」などと会話のきっかけを作ってもらっていました。それで会話がつながったことが何度もありました。私自身も、「施術者としてこういう風にコミュニケーションを取れば良いのか」と教えられました。

そうした積み重ねで、人見知りは何とか克服できたものの、もう一つ大きな壁にぶつかりました。〝治療家〟としての壁です。自分は「こう思ったから、こういう治療を施した」といっても、患者さんの症状がなかなか良くならない場合もあります。そうしたことが続き、施術に入る怖さを感じる瞬間もありました。実際、自分がずっと治療を続けてきた高齢の患者さんが、年末年始に体調を崩され来院が難しくなり、歩けなくなってしまったんです。当時はかなり落ち込みました。「もっと早い段階で自分にできる策があったのではないか」と痛感させられました。

もちろん、院長や先輩にも相談しました。「こういう症状が取り切れない」と。それを受けて、治療後に練習の場を設けていただいたり、施術の場で「こんな治療もしてみたら」とアドバイスをしてもらうこともありました。それらを繰り返していく中で、段々と症状に変化が見られるようになっていったんです。ただ、壁を完全に乗り越えたわけではありません。施術の世界は奥深いですからね。症状が重い患者さんが来院されたりすると、今でも迷いを感じる瞬間があります。なので、引き続きサポートしてもらいながら、日々今自分にできることに全力で取り組んでいるという状況です。

その一方、やりがいも感じています。来られたときに辛い表情をされていらした患者さんが、治療後に「ありがとう。元気になったわ」と笑顔でお帰りになる様子を見るだけでこの仕事を選んでよかったと実感します。そして同時に「もっと頑張ろう」という気持ちが湧いてくるんです。

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常に勉強の連続。会社全体で研鑽を積み重ねる

入社後の良い意味でのギャップもありました。共に働く先生方が皆さん、とにかく勉強熱心なんです。新入社員だけではありません。先輩も院長も、もっと言えば社長もより良い治療を施すために常に勉強を続けています。お互いに意見を交わしたり、過去の症例を見直したりと方法もさまざまです。会社全体が常に研鑽を重ね、キャリアアップや成長を目指していると痛感しました。

例えば、月に2回は院内で勉強会が開催されます。院長や先輩が講師となって特定のテーマに関して説明し、その後実践してみるという流れになっています。ときには他院の先輩が参加することもあります。他にも、新人は「グローイング・アカデミー」と呼ばれる外部研修も受講できます。これは、社会人としての4つの大きな山を越え、一人前の社会人として成長できるよう導いていく、全5回のプログラムからなる研修です。

技術力を高めるためにという意味では、社内で施術テストが年2回実施されています。GBSメディカルでは、手技として50を超える項目を提示しています。それらの技術をどこまで理解しているかを実践形式で見える化する機会になっており、点数に応じてランク付けされます。先日、私が初めてトライした結果は、最下位ランクのブロンズ。緊張してしまったこともありますが、形を優先し患者さんを治す視点が欠けていたことが大きな反省でした。次の機会にぜひ挽回したいと思っています。

入社からまもなく1年が経ちますが、私自身が「ここは成長できている」と思える点があります。それは、白衣を着たときに施術者として演じられるようになったことです。ずっと心がけてきたことでもあります。技術力にしろ、人間力にしろ、院長や先輩にはまだまだ遠く及びません。しかし、患者さんからすると同じ白衣を着ている以上、私も一人の先生として見られています。新人だという甘えを一瞬たりとも見せるわけには行きません。プロとしての矜持を持って気持ちの切り替えができるようになってきました。

実は、こうした気づきを得られているのも院長や先輩らのおかげです。すごく話しやすい環境なので、私がわからないことや悩んでいることを気軽に相談できます。そうした関係性もあって、「こうしたら」というアドバイスを私も素直に受け入れられる関係ができています。特に、巣鴨院に配属となった頃の院長と今の院長にはすごく面倒を見てもらっています。理論派と感覚派、それぞれスタイルは違うものの、いずれも多くのことを学ばせてもらっています。私にとっては、ロールモデルとなるお二人です。

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技術力や人間力を磨き、後輩を育てていきたい

まだ、一年目なので長期的な視点での目標は思い描けていません。まずは、次の手技テストで一つでも上のランクを獲得したいです。それから、1年以内には副院長に昇格できるようになりたいと思っています。まずは、主任からですけどね。そのためにも、人間力や後輩を支える力、育てる力を持った人材になりたいです。今年の4月からは新入社員が入ってくる予定なので、いよいよ私も先輩となります。しっかりと教えていけるよう後輩育成の力を身に付ける必要があります。

学生の皆さんには、国家試験を乗り切ってからも勉強がずっと続くことを伝えたいです。むしろ、現場で働いていくためには学生のとき以上の勉強が求められます。それができて初めて、患者さんが治っていく様子を目の前で見れますし、笑顔に触れられます。それが、仕事にやりがいとなっていき、「さらに頑張ろう」という気持ちが沸いてきます。GBSメディカルで一緒に働ける日を楽しみにしています。

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