地元で見つけた、自分らしさを発揮できる仕事。少しは自信を持てるようになりました。
地元で見つけた、自分らしさを発揮できる仕事。
少しは自信を持てるようになりました。
このストーリーのポイント
- 地元・佐世保には人一倍の愛着がある。だからこそ、エレナに入社
- 新人の頃は失敗もあったが、周囲に支えられながら着実に成長する
- 今は現場を支える立場。培ってきた経験を最大限に活かしていきたい
「スーパーの仕事はきついのでは」とイメージする人もいるかもしれない。果たして、そうなのだろうか。何の仕事も最初は大変なことがあるはずだ。それを乗り越えたときに、初めて仕事にやりがいが持てるし、成長もできる。
株式会社エレナ
橋口 春菜
エレナサポートオフィス
営業企画部販売促進係長
2011年入社
長崎県佐世保市で生まれ育つ。都会の人込みは苦手。それよりも、自然豊かな地元で仕事をしたいと考え、エレナに入社する。前向きな性格とPOP作成の上手さを活かし、スタッフの方々と協力し合い社内の売り場コンテストで1位を受賞。その活躍ぶりが認められ、今ではサポートオフィスで販売促進業務に従事し、店舗を支えている。
「地元で働きたい」。その想いにエレナが応えてくれた
学生時代は美術部に在籍していました。友だちと一緒に過ごす時間がすごく楽しかったです。静物デッサンやイラスト作品が得意で、油絵や石膏像は得意な方ではありませんでしたが、様々な技法を学ぶ事ができ充実した時間を過ごすことができました。
その後、就職活動の時期を迎えたものの、私には「こういう仕事をしたい」という明確な考えはありませんでした。ただ、「住み慣れた地元で働きたい」といった願望を持っていました。都会だとあまりにも人が多すぎますし、家族や地元とも離れたくなかったからです。特に、佐世保は県内では大きな都市なので交通の便に恵まれていますし、魚も美味しいですからね。それで担任の先生が勧めてくれたのが、エレナでした。
エレナと言えば、地元では誰もが知っているスーパーです。また、店舗数が多いので異動になったとしても、地元で働けます。加えて、店舗や商品が綺麗で清潔感もあるので、買い物が楽しくできます。生鮮品の鮮度も素晴らしくて好印象を持っていました。それらが、最終的には入社への決め手にもなった気がします。
インパクトがあったのは、入社式に先立って行われた2泊3日の新入社員研修でした。主催していたのは、エレナも加盟しているAJS(オール日本スーパーマーケット協会)。そこで、スーパーの基本的な業務知識を座学で学ぶだけでなく、元気な声を出すための発声練習、お辞儀のレッスンなど働く上での基礎を徹底的に学ぶ研修でした。今思えば、「学生気分」を払拭する効果もあったかもしれません。
失敗からも学び、4年目にはフロア主任に昇格
入社後は、部門との適合性を見極める仮配属研修もありました。青果、精肉、鮮魚、レジ・フロア部門をそれぞれ3週間ずつ、合計3カ月に渡る研修でした。驚いたのは、店舗の方々がとても優しかったことです。皆さん、熱心に教えてくれました。すごく可愛がっていただけたことを今でも感謝しています。
その研修を終えた段階で正式配属となりました。そのまま同じ店舗に入る人もいれば、全く別の店舗に本配属となる人もいます。私は、後者でした。同じ佐世保市内ではあるものの、研修時の在籍先と比べると遥かに大きな店舗でした。正直言って、新しい店舗に行くのは不安でしたね。「かなり忙しい店舗だ」と聞いていて、職場の雰囲気がこれまでとはがらっと変わってしまいそうだったからです。実際、異動してからしばらくは寂しさがあったので、ホームシックに近い気分になってしまいました。
私が担当したのは、フロア部門でした。「一般食品・日配・菓子・酒・日用品」など多くの商品を扱います。しかも、発注作業や売場づくり・陳列・メンテナンス・レジ打ちなど、業務も多岐にわたるので覚えることが沢山あり、来店されるお客様も多かったです。
最初の頃、特に大変だったのはレジ打ちでした。当時はまだセルフレジもありません。長い行列がいつもできていて、新人の私はプレッシャーを感じていました。なので、ミスもありましたね。ある時には、一つの商品なのにバーコードを2回も通してしまっただけでなく、何も気づかずにそのまま会計に進んでもらってしまったんです。今だったら、もう絶対にあり得ないことをしてしまいました。
その日はひどく落ち込みましたが、チーフに慰めてもらったり、同期入社の社員に「こんな失敗をしてしまった」とやりとりして気分転換をしました。ただ、それ以来、丁寧なレジ打ちをするために、どういった所作をするべきかにより気を遣うようになりました。
レジのスキルアップに向けては、AJSが開催するチェッカーコンテストに参加するためのトレーニングも受けました。これは、チェッカー(レジ担当者)の接客技術を競い合う大会です。そこに向けて、店舗の主任やレジのトレーナーが私の練習によく付き添ってくれました。時には、レジ担当のパートさんからノウハウを伝授してもらったこともあります。皆さん、すごく親切に教えてくださる職場だと感じました。おかげで、レジ打ちは1年ほどで慣れることができました。
もちろん、レジ打ちだけが私の仕事ではありません。フロアの中でも担当するアイテムがあります。私が最初に担当したのはパン。次が一般食品です。食品は、売り場に占める面積が最も大きいだけに、責任は重大。それを1年間受け持ったことで、色々と学ぶことができました。
その後もフロア部門でさまざまな経験を積み、入社4年目には主任に昇格しました。私からすれば、なれるなんて少しも思っていなかっただけに驚きましたね。それと同時に、「私にできるのか」と不安になってしまいました。
ただ、私にとってラッキーだったのは、新入社員のときに色々と教えてくれたチーフの方がその店舗にいらしたことでした。それで、「こういうケースではどうしたらよいか」と アドバイスを頂くことができました。また、スタッフの方々の協力もあり、少しづつ主任業務を覚えていきました。
それから1年後に別の店舗に異動することになったのですが、そこではフロア主任とベーカリー担当を兼務することになりました。佐世保市内のエレナでは初めて立ち上げるベーカリー部門だったので、不安だらけでした。何しろ、私にはベーカリーを担当した経験は全くなかったんです。当時のレジトレーナーが来店されたときに、「橋口さん、ベーカリーに興味がない?」と聞かれ、「あります」と答えたことで私が指名されたのかもしれません。
以来、兼務が4年ほど続きました。思っていた通り、最初の頃は大変でした。早朝に出勤してパンを焼かないといけません。さらに、午前中はベーカリーのコーナーに入り、お昼前からフロアに行ってお菓子の発注をして、午後もフロアの業務に追われるなど一日中バタバタしていました。さすがに、最後の2年間はベーカリーをパートさんにお任せして、私はシフト管理をメインにしていました。
本社に異動。現場経験や自分の強みを活かして店舗を支える
その後、入社11年目にエレナサポートオフィスへ異動することになりました。これも驚きでしたね。全く予想をしていませんでしたから。「なぜ私が…」という気持ちでいっぱいでした。唯一思い浮かんだのが、POP作成が得意だったことです。実は、エレナでは商品の陳列方法や売場のディスプレイを競い合う社内コンテストが随時開催されています。私も自分で描いたイラストを印刷してボードを作ったり、パートさんにもアイデアを出してもらったりしたこともあって、二年連続で一位に輝くことができました。それが認められたのかもしれません。
エレナでは、サポートオフィスとは本社を意味します。さまざまな部署が、店舗を外側からサポートしています。私が配属となったのは、営業企画部販売促進でした。さまざまなメディアやイベント、販促施策の企画・制作・運営を行い、店舗の販売促進に繋げていく仕事です。
他にも、チラシや各種POP、アプリの企画・制作・運用も行っています。
私自身は、アプリの運用をメインにそれらの業務に幅広く関わらせてもらっています。特に印象的であったプロジェクトは、店舗のリニューアルオープンや周年祭での販促企画でした。よりよい店舗づくりの為に、内装や外観を改装する店舗が毎年幾つかあります。そのリニューアルオープンに合わせたさまざまなイベントを企画・制作しました。例えば、ガラポン抽選会や紅白饅頭の配布、クーポン配信やアプリ告知などです。また、店舗の周年祭では抽選会を行い、販促物を自分で作ることもありました。
異動したばかりの頃に携わったコトPOPの作成も、私にとっては忘れられません。コロナ禍の時期だったためほとんど催事ができず、商品を売り込むためのPOPを毎日のように手描きしていました。
サポートオフィスで働く上で私が心がけていたのは、店舗スタッフとしての経験を活かすことでした。なので、なるべく売り場で目立つ販促物を作成する、店舗スタッフに負担を掛けない、この二点は意識しています。
販売促進の業務に携わるようになって3年目となった夏には、係長に昇格させてもらいました。「もっと頑張らなくては」と思っているところです。これまで通り、店舗からの要望に応えるPOPを作成し、「ありがとう。すごく助かりました」などと喜んでもらえると、仕事のやりがいを感じることができます。
また、地域に貢献できるのもやりがいに繋がっています。実際、コロナ禍が明けてからは、催事がかなり増えました。私が発案したわけではないですが、地元のメーカーさんのサポートを得て、地域の子供たちに向けてさまざまな講座を開講したり、実験を行うというイベントを開催しました。子供たちがすごく楽しそうにしている姿を見たときには、地域との繋がりの大切さを改めて感じることができました。
女性にとっても働きやすい職場でスキルを磨いていきたい
気がついたら、エレナで働いてもう14年目となりました。入社以来、変わらないと感じるエレナの魅力は、職場内の風通しが良いことです。社員とパートさんたちの壁もなく、お互いに自分の意見、アイデアを気軽に言い合える、とてもフレンドリーな雰囲気であると思っています。福利厚生が整っているのも有難いです。女性が多い職場ということもあって、ライフステージが変わっても長く働ける制度が完備されていますし、女性の店長や副店長もどんどん増えています。女性にとっても働きやすい会社であるのは、間違いないと思います。
そうした環境の中で、私自身がチャレンジしたいのは、販促物を制作するためのスキルを向上させることです。具体的には、IllustratorやPhotoshopなどのクリエイター向けPCソフトをもっと使いこなせるようになりたいと思っています。加えて、自分でも催事を立案していけるようになりたいです。
就活生の方の中には、私のように人見知りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。でも、安心してください。エレナでは周りの皆がサポートしてくれます。私がフロア主任や販売促進課の係長を務めることができているのも、支えてもらえているからこそです。それだけに、「頑張ってみたい」といった気持ちがあれば、活躍していけると思います。