「食」を通じて地域の人々の暮らしに寄り添う中で、自身の成長・仲間の成長に喜びを感じる

「食」を通じて地域の人々の暮らしに寄り添う中で、自身の成長・仲間の成長に喜びを感じる

「食」を通じて地域の人々の暮らしに寄り添う中で、自身の成長・仲間の成長に喜びを感じる

このストーリーのポイント

  • 自分を必要としてくれている嬉しさに惹かれ、エレナに入社
  • 青果部門一筋で働く中、スーパーの奥深さを知る
  • 今では店長として、地域の人々にもっと愛される店舗づくりを目指す

学生時代には、特にやりたいことがあったわけではなかった。でも、そんな野島をいつも温かく迎え入れてくれていたのが地元を代表するスーパー、エレナだった。正社員として働くこととなってからは、「エレナに少しでも役に立ちたい」「お世話になった恩返しをしたい」と考え、青果部門の仕事に励んできた。それが、地域の活性化に繋がると思えたからだ。店長に昇格した今も、その気持ちは変わっていない。

PROFILE
株式会社エレナ

野島 孝洋

店長
2005年入社

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長崎県佐世保市生まれ。なので、エレナには子供の頃から愛着があった。学生の頃には、アルバイトも経験。さらには、昔お世話になっていた先輩社員から誘われ、正社員として入社する。以来、青果部門の担当や主任としてさまざまな店舗に在籍。その後、副店長を経て2021年に店長に昇格。スタッフにとって頼りがいのある店長を目指して日々奮闘している。

やりたいことが見つからない自分に、エレナが唯一チャンスを与えてくれた

学生時代には「自分が何をしたいのか」という具体的なビジョンはありませんでした。毎日を何となく過ごしていた印象があります。唯一、夢中になっていたのがバイクでした。中型バイクの免許を取得し、半年間アルバイトをして貯めたお金でバイクを購入し、仲間と一緒にツーリングに出かけていました。

実は、そのアルバイト先がエレナだったんです。きっかけは先輩の紹介でした。夕方に店舗に入り、毎日4時間ほど青果部門のバックヤードで野菜や果実のパック・袋詰めなどの作業を繰り返していました。といっても、お世辞にも真面目ではなかったですね。ただ、職場では一番年下ということもあって、皆さんには可愛がってもらいました。そこで働けたのは楽しい想い出でした。ただ、バイクを買ってからは、アルバイトは卒業しました。

就職活動の時期を迎えても、バイク以外には何も興味を持てなかったです。「特にこの仕事に就きたい」という気持ちすらありませんでした。当然ながら、就職先もなかなか決まりません。そんなときに、エレナに1人で買い物に行ってみたところ、アルバイト時代にお世話になった社員の方と再会しました。「就職どうするの」「そうか、まだ決まっていないのか」などとやりとりしているうちに、その方が「だったらエレナで働こうよ」と誘ってくれたんです。「自分を必要としてくれている人がいるんだ」と思ったら、嬉しくなってしまいました。

元々、エレナには愛着がありました。何しろ、実家から最も近いスーパーでしたから、母親が買い物に行くとなるといつも付いていきました。それに、エレナは長崎の人にとっては最もなじみ深いお店です。そういう信頼度の高い地元の会社で、今度は社員として働けるかもしれないと思ったら、テンションが上がってしまいました。それに、エレナであれば職場の雰囲気もわかりますからね。なので、内定をもらえたら入社しようと決めていました。これも、縁だったんでしょうね。正直言って、他はどこも受けませんでした。

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経験を積めば積むほど、青果部門の仕事が面白くなった

入社して配属されたのは青果部門でした。アルバイト時代に経験していたこともあって、自ら希望を出していたんです。野菜や果物も好きでしたから。まずは、担当として袋詰めからスタートし、値付けや商品陳列、POP作成、接客などと徐々に業務範囲を広げていきました。

順調のように聞こえるかもしれませんが、アルバイトの経験があったとはいえ、最初は失敗の連続でしたね。怒られてばかりでした。それでも、段々と責任感が芽生えて来て、「これは本気で仕事を覚えなければいけない」「一つひとつの仕事を極めていきたい」という気持ちが強くなってきました。「とにかく、できるだけ早く皆の役に立てるようになりたい」と願っていました。ただ、性格的に接客は得意ではありませんでしたね。面白いもので、やり続けていたら、あたかもそれが自分の仕事だと思えるようになっていきました。

もう一つ大変だったのは、商品知識です。青果物は、四季によって扱う商品が違います。最初の1年は何となくしかわかりませんでした。ただ、これも2年目・3年目となるに連れ、このタイミングでこういう商品が出て来る、売れ出すという知識が身に付いてきました。そうすると、どんどん青果の仕事が面白くてたまらなくなってきました。

青果部門の主任になったのは、入社9年目のときでした。人事から「次はこのお店で主任として働いてもらう」という内示を受け取り嬉しくなりました。その一方、「これからはもっと責任感を持たないといけない」と気が引き締まりました。主任には売り場作りや仕入、パートさんのマネジメントに加えて、数字に対する責任も伴います。先輩方の姿を見ていて、楽な仕事ではないとわかっていたからです。

予想通り、最初は苦労しました。例えば、売場作りであれば季節感や鮮度感に配慮しないといけません。また、エレナの青果コーナーは店舗の入り口付近にあるので、来店されたお客様が最初に目にするエリアです。どうやって目立たせるかと知恵を絞りました。

ただ、実際にやってみると思っていた通りにはいきません。2、3カ月はなかなか実績を出せず、悩んでしまいました。もう色々な人にアドバイスを求めました。それで、商品の売り方や見せ方を変えてみたんです。以前は、小奇麗な売り場を演出することにこだわっていました。ただ、それだと商品が目立たず、売れないと気づいたんです。おかげで、商品をもっと目立つように変えてみました。それが、割と成功して自信を持てるようになりました。なので、新店で青果主任としてコーナーの立ち上げを任せられた時も、何とかやり切ることができました。

その後、青果主任として幾つかの店舗で経験を積んでいく中、今後のキャリアを考えると別な部門も見れるようになりたいと考えるようになりました。それで、店長の補佐としてさまざまな部門を管理する副店長への昇格試験を受けてみようと思ったんです。入社15年目で合格することができ、まずは青果主任と兼務する形で仕事をしました。

もちろん、兼務となるとできる範囲は限られていますが、店長が公休や不在のときには、自分が代わって責任者を務めなければいけません。また、精肉や鮮魚などの部門の作業場に入り、担当者と同じ作業をさせてもらったこともあります。副店長としての期間はわずか2年でしたが、そうした経験は貴重なものになりました。

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店長に昇格。お客様目線を大切にした売り場づくりを心掛ける

入社17年目にいよいよ店長となりました。店長の役割は主に4つあります。具体的には、商品、人、数値、販促のマネジメントです。副店長時代に店長の業務に関する研修が何回かあったものの、最初から上手くできるわけではなかったです。店長になって初めて色々なことが見えてきますし、当然ながら知らないことも多いと気づかされました。

実際に店長を経験して感じたのは、いかに引き出しを増やしていくかが重要だということ。次々とさまざまなパターンの課題が生じてきます。それらに対して、迅速かつ的確な判断をしないといけません。何をするべきかというルーティンはある程度決まっているものの、それですべてが上手く回るという業務ではないのです。

例えば、目標予算をクリアしていくためには、青果主任であれば自分で数字を作り出すことができます。しかし、店長は違います。スタッフに働きかけたり、アドバイスをして一人ひとりが頑張ってくれた成果が数字となります。なので、捉え方が大きく変わってきます。

心がけたのは、お客様目線を大切にすることでした。なぜなら、自分はそれこそ入社以来、青果一筋であったので、鮮魚や精肉、フロアなどの部門での実務経験はありません。それだけに、「自分がお客様だったら買うか買わないか」「もっとどうしたら買いやすいか」を考えるようにしました。また、独りよがりにならないよう先輩店長に話を聞きにいったり、競合店にも足を伸ばし、売り場のノウハウを学んだりしながら、知識を身に着けていきました。「こうい売り場づくりをしているのか」と気付くことが沢山ありましたね。

有難かったのは、店長として初めて受け持ったのが青果主任として以前在籍していた店舗であったことです。顔なじみが多かったのでマネジメントがしやすかったです。もちろん、時にはスタッフ間の人間関係に悩んだこともありました。そんな時は、とにかくお互いが納得行くまで話し合うようにしました。中途半端では終わらせない。それを鉄則にしていました。

現在は店長として二店舗目になります。ここは、すぐ近くに低価格を売りにする競合店があります。価格競争だけではなく品揃、鮮度、接客のレベルを更に上げ店舗全体のサービスレベルで戦っていきたいと考えています。

そんな苦労もあるものの、スタッフの皆さんに頼っていただけると店長としてのやりがいを実感できます。なので、何か困ったことがあればいつでも気軽に相談してもらえるような雰囲気づくりに常に気を配っています。

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店長として、大好きなスーパーの仕事を極めていきたい

振り返ってみると、もうエレナに入社して20年目を迎えました。改めて、スーパーの仕事は奥が深いと感じています。商品が陳列されている表側だけでなく、裏側でも色々な作業が行われています。また、商品もただ単に並べられているわけではありません。そこには、さまざまなアイデアや工夫が凝らされています。それらは、実際に働いてみて初めて理解することができましたし、知れば知るほどスーパーの仕事が好きになります。一緒に働いてくれている仲間も皆同じ想いを持っていると思います。だからこそ、全員がプロ意識を持って働いてくれているのでしょう。

もう一つ、皆に共通しているのは地元愛です。自分たちの故郷で頑張って働いていくことが、地元の活性化や地域への貢献に繋がると信じています。それが、モチベーションになっている気がします。もちろん、自分もそうです。「近くにエレナがあって本当に良かった」「ありがとう、あの商品が美味しかった」…、そうしたお客様の声にいつも励まされています。

エレナという会社自体が、とてもアットホームなのもそのせいかもしれません。どの店舗で働いても温かみがあります。しかも、福利厚生が充実しているので誰もが働き易さを感じられます。それは、エレナの魅力だと思います。

自分自身は店長になって3年目。まだまだ覚えるべきことが山のようにあります。まずは、今直面している競合店との戦いに勝たないといけません。その後もスキルをもっと磨き、いつかはスーパー店長になりたいです。単なる店長ではなく、そのレベルを超えた存在です。ロールモデルとする特定の店長がいるわけではありません。今まで何らかの形で接点を持たせてもらった先輩店長らの良い点を上手くミックスできればと思っています。

就活生の皆さんの中にも、食べものに興味がある方や人と接するのが好きな方、流通に関心がある方がいらっしゃるのではないでしょうか。自分がリーダーシップを発揮していくなかで、仲間が成長していくことに喜びを感じられる方も良いですね。そうした方とエレナでぜひ一緒に働いてみたいと思います。

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