ものづくりの最前線で技術を磨いていく。

ものづくりの最前線で技術を磨いていく。

ものづくりの最前線で技術を磨いていく。

このストーリーのポイント

  • 製造ラインを見学したときの衝撃が入社の決め手に
  • 製造現場を支える責任の重さがやりがい
  • 玄関の鍵を確実にかけたか気になるタイプの人を歓迎

アース製薬の高品質の製品を市場へ確実に送り出すために、製造現場を支えている技術者たち。当たり前のように製品が製造され、出荷されることを、最大の誇りに感じている。

PROFILE
アース製薬株式会社

生産本部 生産企画部 国内企画課
2017年/薬学部薬科学科卒

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坂越工場、掛川工場を経て、2023年に現職に異動。


生産本部 生産技術部
2014年入社/理工学部物理学科卒

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赤穂工場を経て、2022年に現職に異動。

生活に身近なものづくりに携わりたい

──アース製薬のどんな点に魅力を感じて入社しましたか。

最も印象深かったことは、選考途中での工場見学です。製造ラインで『ごきぶりホイホイ』がもの凄いスピードで組み立てられていく様子を目にして、衝撃を受けました。1つのラインで1分間に150枚製造されていて、その設備が4台も並んで目にも止まらぬ速さで稼働していました。私は子供の頃からものづくりが好きだったので、自分も絶対にここで働きたいと思いました。

今私たちが働いているのが、まさにその工場ですね。

感慨深いですよ。製造ラインを構成する機械にも驚きました。随所に様々な工夫がされていて、ものづくりの現場の醍醐味を実感しました。

私も同様に、ものづくりに興味があったことと、人々の生活に広く役立つものを作りたいという思いが決め手になりました。私は沖縄出身でアース製薬の虫ケア用品は欠かせなかったんです。幼い頃から親しみがありましたし、故郷の人々の役に立つ製品づくりにやりがいを感じました。私も工場で『ごきぶりホイホイ』の製造ラインを見学して具体的な仕事のイメージがつかめたので、就活生の皆さんにもぜひ工場見学されることをお勧めします。

虫ケア用品だけでなく、入浴剤も欠かせません。私は中学時代からずっと柔道を続けていますが、汗をかいた後のお風呂にバスロマンや温泡は欠かせませんね。幼い頃からアース製品は家中に溢れていました。生活に身近なものづくりに携われるのは、嬉しいものです。

入社後に感じたことになりますが、色々な分野の人間がいることも魅力のひとつだと思いますよ。例えば、生産本部は生産設備を操作するイメージがあるので、機械系、電気系を専門に学んだ人が集まっていると思っていましたが、実際は全く違っていました。生産本部の守備範囲は広いので多岐にわたる知識が求められることも理由としてあると思いますが、化学系、農学系、薬学系、機械系、電気系など、各分野の出身者がいるので、すぐに生産本部内で問題解決に向けた議論ができますし、心強く感じます。私は薬学部出身ですが、社内を見渡すと、薬剤師の資格を持った社員は、研究開発、品質保証、生産、サプライチェーン、マーケティング、営業に至るまで各部署にいますし、そう考えると、会社全体で川上から川下まで幅広く活躍の場が用意されていると思いますね。

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「絶対にラインは止めない!」という使命感のもとで

――現在のお仕事について教えてください。

私が所属する生産技術部は、主に3つの役割を担っています。1つめが新製品やリニューアルの際に量産に向けて生産ラインを構築する業務、2つめが製造ラインのメンテナンスや改善の業務、3つめが電力や圧縮空気などの安定供給を支える業務です。私は入社後、新入社員研修ののち、製品の製造に携わりました。生産技術部に異動後は製造ラインのトラブル対応や設備メンテナンスに関して知識を増やし、現在は製品を量産化するために製造ラインの設計や必要な設備の導入検討、設備メーカーとの折衝や生産管理方法の提案などを行っています。

アース製品を全国のお客様にお届けする上で、絶対に欠かせない業務ですね。プレッシャーも大きいでしょう。

特に設備メンテナンスやトラブル対応では、責任の重さを実感しています。我々の出番は製造現場で対応できないケースになりますから、いわば最後の砦です。部品が破損していたら別のラインから代替品を調達したり、特殊な部品の場合は自分たちで手作りしたり。「絶対にラインは止めない!」と、ありとあらゆる手段を使ってトラブル対応を進めています。

私が所属する生産企画部は、主に3つの役割があります。1つめが製品を安定供給するための生産計画の立案、2つめが最適な生産場所の検討と生産手順の確定、そして3つめが新商品や規格品の製造コストの試算です。私は製造コスト試算と外注委託先への生産指導を担当しています。

生産本部は製品を作るだけでなく、生産計画や製造コスト管理を任されていますから、生産企画の仕事もとても重要ですよね。

そのとおりですね。製造に必要な設備や人数をもとに試算を進めていき、その結果によっては、利益が見込めないので上市を取りやめるということもありえますので、非常に重い責任を感じます。
また、製品によっては数十万、数百万単位で製造しますので、計画をしっかり立てないと在庫過多になりますし、足りなければお客さまにご迷惑が掛かります。また会社の利益損失にもつながりますからね。品質保証部や研究部、ブランドイノベーション部(マーケティング部門)など、様々な部署と連携する中で幅広い知識が身についてきました。ここが今の仕事で面白みを強く感じる部分です。そういえば、今まで携わった中で印象的だった製品はありますか?

ネズミ用駆除エサ剤『デスモアプロ 最後の晩餐 トレータイプ』ですね。これは、ペースト状(半生タイプ)の殺鼠剤で、研究段階では問題なく試作品が完成しましたが、工場で大量に作ろうとしたらカチカチに固まってしまったり、液状になったりと同じ状態では出来上がらなかったんです。このときは研究部や品質保証部と一緒になって、設備への原料の投入手順を変えてみたり、撹拌時間や速度などを調整したり、生産条件を確定させることに大変苦労しました。まさに試行錯誤の繰り返しです。この仕事をしていて最高に嬉しいのは、すべての条件をクリアして初回生産にこぎつけた瞬間ですね。

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製造現場は知恵と工夫の宝庫

――お仕事に対するこだわりを聞かせてください。

品質や納期を厳守するのは当然ですが、私が何よりもこだわっているのは、やはり製造現場の安全性です。人が安全に仕事できる環境があってこそのものづくりですから、そこは譲れません。

安易な妥協は絶対に許さない姿勢が必要だと思います。例えば外出するとき「家の鍵をかけたかな」って気になって、引き返すことってありますよね。心配性になるくらいでちょうどいいかもしれません。それぐらい慎重で、決めたことを徹底できる姿勢が求められます。

同感です。

全体のバランスも大切にしたいと考えています。安全な作業環境で、高品質な製品を低コストでお届けするためには、品質にこだわりすぎるあまり生産性を下げてしまうことは避けなければなりません。このあたりのバランスを取ることは非常に重要です。

私も生産設備の簡素化や生産性向上によるコストダウンを図りたいけれど品質の担保がとれないという壁によくぶつかります。その壁を乗り越えるために、部署の垣根を超えて全員が知恵を出し合う風土があります。

例えば原材料を供給する場所が高いところにあると背の低い人には負担が大きいですし、重いものを運ぶ際には専用の運搬用具や通路が確保されていなければ安全性が損なわれます。製造現場にはそうした配慮に基づく工夫が随所になされていて、知恵の蓄積に感動します。

先人の知恵に学びつつ、先輩方のアドバイスに耳を傾けることで、我々も自分を磨いていきたいですね。

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チャレンジし続けることがアース製薬らしさ

――アース製薬の魅力とご自身の将来について、聞かせてください。

常に新しいことにチャレンジする姿勢ですね。現状に満足しないところは、アース製薬らしさです。

『モンダミン』のCMソングを神田駅の山手線の発車メロディーにするなんて、誰も思いつかないチャレンジそのものです。いい意味で、歴史ある企業らしくないと思います。

会社と同じように、自分自身もチャレンジする姿勢を持ち続けたいと思います。製造技術はどんどん進化していますから、常に新しい情報をキャッチアップし、「この設備なら〇〇さんに聞けば何でも答えてくれる」と認められるようなスペシャリストを目指します。

私は他部署との連携はもちろんのこと、もう一歩踏み込んで他部署に提言できる人財を目指します。そして製造コスト試算や外注先への製造指導業務にとどまらず、人員計画や生産計画にも携わっていきたいです。

私が今でも覚えているのは、新入社員の頃に当時の生産本部長に言われた「スポーツで大会に向けて毎日練習を重ねるように、この仕事も毎日コツコツと学ぶことがいざというときの力になる」という言葉です。このアドバイスを大切に、これからも力を磨いていきます。

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