女性が輝く「飯塚鉄工所」。ものづくりの醍醐味を、ぜひここで。
女性が輝く「飯塚鉄工所」。
ものづくりの醍醐味を、ぜひここで。
このストーリーのポイント
- 地元でものづくりに携わりたいと入社
- 充実の研修で無理なくスタートし、基礎から学ぶ
- 先輩や上司が寄り添うように、丁寧に育ててくれる
製造業の現場は男性が多いと想像していたが、大勢の女性が生き生きと働いていることに心惹かれた。働きやすい職場でものづくりの知識や技術を基礎から学び、着実に成長を続ける。将来は子育てと仕事の両立を目指したい。
株式会社飯塚鉄工所
小林 愛
製造部
2022年入社
新潟県柏崎市出身。高校時代は卓球部の活動に打ち込む。母親の影響でものづくりに興味を抱いたことから製造業を志望し、女性が生き生きと活躍する姿に惹かれて飯塚鉄工所に入社する。入社以来、製造部に所属し、現在は医療機器の部品の製造に携わる。
地元で親と一緒に暮らしたかった
卓球選手だった父の影響で、小学校5年生からずっと卓球に打ち込んできました。卓球は、試合も練習も1人ではできません。常に誰かと一緒にラケットを振れるところが大きな魅力です。
もちろん楽しいことばかりではなく、なかなか勝てずに辛い思いをしたこともありました。高校進学の際は、もう卓球はやめようかと思ったものでした。
やっぱり卓球をやめなくてよかったと思ったのは、高校時代の最後の試合でした。それまでずっと勝てなかった他校の選手に、引退試合で初めて勝つことができたのです。しかも逆転勝ち。仲間たちや後輩の歓声を浴びながら、嬉しくて泣きました。
どうすればライバルに勝てるか、ずっと研究し、技を磨いてきました。投げ出さずに続けたおかげで最後の最後に勝つことができ、本当にいい思い出となりました。
地元で育ち、高校も地元でしたから、就職も地元というのが私にとって自然な選択でした。
何よりもそれまで大切に育ててくれた両親に恩返しをしたいという気持ちが強かったです。地元の会社に入社し、家族と一緒に暮らして、実家で社会人生活を送りたいというのが当時の私の思いでした。
知識ゼロでも基礎からしっかり学べる
就職活動を前にして私が考えたのは、製造業がいいということでした。というのも母が製造業で働いていて、仕事のことをいつも楽しそうに話してくれていたからです。中学生の頃からそうした姿を目にしてきたことで、私も自然と同じようにものづくりに携わりたいと思うようになりました。
飯塚鉄工所との出会いは、高校に送られてきた求人票がきっかけでした。希望していた製造業ということで関心を持ち、企業説明会に足を運んでみたところ、とても働きやすそうだと感じました。
私は普通科で学んでいたので、ものづくりの知識はほとんどありません。しかし飯塚鉄工所の説明会では工業科の学生を優遇するようなことは一切なく、普通科の私たちに対してもとても真摯に接してくれました。1人ひとりを大切にしてくれる風土があると感じたものでした。
また、女性社員が多いことも、入社の決め手になりました。製造業のため男性がほとんどではないかと想像していたのですが、工場見学で目にしたのは大勢の女性が生き生きと仕事をしている姿。嬉しい想定外でした。
女性だからと仕事上のハンディもなく、誰もが自分らしさを大切に働いていると感じ、ここなら自分も伸び伸びとものづくりに取り組めるのではないかと思いました。
私は普通科で学んでいたので、ものづくりの知識や技術はほとんどありません。工具の名前すらも知りませんでしたので、やっていけるのか、心配でした。
こうした不安も、入社後の約3ヵ月もの新入社員教育で払拭されました。座学ではものづくりの基礎的な知識や社会人としてのマナーなどを学び、工場での現場研修では加工や溶接、バリ取りなどを学びました。何も知らない普通科の私にも理解できるよう、先輩方は優しくかみくだいて教えてくれ、無理なく3ヵ月間を過ごすことができたのです。一緒に入社した同期4人のうち3人が普通科の卒業生で、お互いに教え合いながら学べたこともよかったです。
印象深かったのは、研修で図面を渡され、自分でプログラムを組んで加工機を操作し、実際に金属を加工して指定の形に仕上げたことです。図面では想像もできなかった形が目の前に現れたのは不思議な感覚で、ものづくりの醍醐味を知りました。
失敗しても叱られないから、次につながる教訓にできる
3ヵ月の新入社員教育が終了後、製造部に配属されました。ここでは先輩のもとでOJT教育を受けました。指導してくれた先輩は、中堅の女性社員。まさに私が入社前に目にした生き生きと活躍する女性の姿、そのものを体現されている方でした。
先輩は現場での仕事について、工具の名前に始まり、プログラミング、機械の操作法など、私に寄り添うように丁寧に指導してくれました。同じことを質問しても叱られたことはなく、萎縮せずに学べたと感じています。
担当したのは医療機器に使われる部品の加工です。先輩の指導もあって1年目の終わり頃には加工作業も1人で行えるようになりました。
そして2年目になるタイミングで、並行して新しい製品の加工も任されることに。1台のマシンでも精一杯なのに2台も操作するなんてと気後れしたのですが、一方で私に期待して任せてくれるのだと、嬉しくなりました。若手にもどんどん新しいことに挑戦させ、育てていこうとする風土が、当社には根付いています。
工場は24時間稼働しており、ロボット加工ですので一度ミスをすると、間違ったものづくりが続くことになります。あるときは私のせいで、たくさんの不良品を出してしまったことがありました。大失敗です。
このときも頭ごなしに叱られることはなく、同じ失敗を繰り返さないためにはどうしたらいいか、上司が一緒になって考えてくれました。
ものづくりで大切なのは経験を積むことで、失敗も貴重な経験です。失敗に何を学ぶかで、その後の成長も違ってきますから、こうして上司が寄り添って考えてくれたことは、私の大きな糧になりました。
3年目の現在も引き続き医療機器に使用される製品の加工を担当しています。時には1000分の1ミリ単位の精度が要求される仕事で、女性ならではの繊細さが活きていると感じることもあります。要求される品質を実現するためプログラミングを行い、加工して、最後に製品ができあがると、ものづくりの喜びを感じます。
また、人工透析用の医療機器に使われる部品を製造していますので、技術力を発揮して人の生命を支える一翼を担っているという感覚もあります。責任は重いですが、それが大きなやりがいにつながっています。
資格取得を強力にサポートしてくれる
入社前に感じた働きやすい会社というイメージは、実際に働いてみてその通りだったと実感しています。
不良品が発生すれば上司や先輩、後輩が上下の垣根を超えて集まり、一緒になって対策を考えます。困ったことがあれば、誰に相談してもすぐに答えを返してくれます。とても風通しのよいアットホームな職場で、まるで卓球でラリーをしているように、私は1人じゃないと感じています。
有給休暇が取りやすいのも嬉しい点で、私は今までお休みをお願いしてNoと言われたことは一度もありません。おかげで有給休暇はほぼ100%消化できています。
社員のキャリアアップを力強く後押ししてくれるのも、飯塚鉄工所の魅力です。
例えば資格取得です。ものづくりのエキスパートを目指す上で必須となる機械加工の検定をはじめ、社員が資格取得の勉強に必要となる費用は会社がバックアップしてくれます。
私も早く1人のプロフェッショナルとして自立したいと考えており、資格取得を含めて、日々の勉強を続けています。先輩や上司のサポートがなくても1人で仕事を進められるようになることが、これからの目標です。
新人時代のOJTで私を指導してくれた女性の先輩は、家に帰れば子育て中の“ママさん社員”でもあります。私は結婚もまだなので、仕事と子育てをどうやって両立させているのか想像しづらく、きっと大変なんだろうなとは思うのですが、この先輩はそんな苦労はまったく感じさせず、ごく自然に両立させているような印象です。
私の所属する製造部には他にも子育て中の女性社員がいますから、働きながら無理なく子育てできる環境が整っているのは間違いないでしょう。その姿を見ていると、いずれ私が様々なライフイベントを迎えることになっても、変わらずに働き続けられると心強く感じます。女性が生き生きと輝く、とても素晴らしい職場です。