第一生命保険株式会社 基幹職 オープンコース
TO THE BEST FUTURE
入社してから12年。ともに切磋琢磨しながらキャリアを積み、国内生保事業・海外生保事業・資産運用事業のそれぞれで活躍する同期3人が、仕事に対する思いや実現したい未来について語り合った。
仕事の内容・やりがいについて
引間:現在所属している業務部は、一言で言うと「リーテイル分野の舵取り役」。国内マーケットの環境変化やお客さまニーズの多様化を踏まえて、社内の課題を察知しながら、最適な営業戦略を考えて全国に落としていく、そして、全社の業績向上に繋げていく。言うのは簡単だけど、なかなか難しい(笑)。戦略だけ考えて実行できなければ“絵に描いた餅”に終わるわけで、徹底していくには関連部署の協力が必要不可欠だから調整力も求められる。全国の約4万名の生涯設計デザイナーを、どのようにしてレベルを上げていくかということもとても重要。やることたくさんで大変だけど、自分が考えたことや作り上げた戦略を実行してそれが成果として表れたときにはやりがいを感じるよね。
高橋:なるほど。私は資産運用分野というまったく違う仕事をしているので、まったくイメージが沸かないというか。約4万名の生涯設計デザイナーのことを考えたりと、スケールが大きいよね。
佐藤:僕は入社してから4年間、リーテイル分野で仕事をしていたので、引間の大変さは分かるな。会社としての戦略や枠組みは必要だけど、それを落としていくときに本社と現場で距離感や温度差を感じることはどうしてもある。そんなとき、そのギャップを埋めにいかないといけないわけだけど、その時に必要になってくるのは「人間力」だと思う。
引間:その通りだね。本社と現場の温度感は揃えたい。そこには拘って仕事しているし、それが僕の役割だと思ってる。
高橋:私は日本の株を運用するファンドマネジャーとして仕事しているのだけど、私が運用を任されているファンドの残高が200億円くらいあって、裁量の大きさと私が選択した投資判断がすぐ数字に表れるという点は大きなやりがい。株価は日々動いているので、毎日頭をフル回転させてマーケットを読みながら即時即決しているという感じかな。
佐藤:200億ってすごいね。責任重大だね(笑)。
高橋:「挑戦・変革し続ける機関投資家としての評価を確立する」という部署のビジョンがあって、第一生命は新しい取組みに積極的だと資産運用業界で見られているみたい。常に新しいことをやってみようと思っていて、そういう意識で仕事をすると自然と面白くなるよね。
引間:それは分かる気がするな。新しいことを自分で考えるという意識は色んな意味で大事だよね。
高橋:証券会社に調査されていないような小さな会社は情報がほぼないけれど、優良企業はたくさんある。社長への取材をしたり、経営戦略や強みは何なのかを自分の足で情報を集めて将来の業績予想をすると株価が割安であると分かることもある。そうやって優良企業を見つけ出して投資することで、数年で株価が3倍にも4倍にもなることがある。これも資産運用の仕事の醍醐味かな。
佐藤:僕はいま第一生命ホールディングス海外生保事業ユニットでタイのグループ会社である「オーシャンライフ」を主に担当している。会社対会社の仕事なので、経営面から営業面、資産運用、リスク管理・・・など幅広い知識が必要とされるから大変だけど、スケールが大きい仕事なのでやりがいはあるよね。もともと、オーシャンライフで6年間様々な仕事をしていたこともあり、タイのことは誰よりも分かっているつもりなので、その時の経験が生きているかな。
仕事に対するこだわり
佐藤:担当しているオーシャンライフは、当社の出資割合が24%なので難しいところがある。自分が良いと思っていることでもオーシャンライフにとって良いと思ってもらえなければ聞いてもらえない。聞いてもらえたとしても、重要じゃなかったら後回しにされたりする。なかなかシビアな世界だよ。これは、オーシャンライフに限った話ではないかもしれないけど、人を動かすためには、その人にやりたいと思ってもらう必要がある。だから、誰かと協働するときには相手にとことん納得してもらうということがとても大切だと思うし、常日頃から意識していることだね。
引間:難しいよね。業務部の仕事は部内外へプレゼンする機会がとても多いんだけど、相手に短時間で分かりやすく意図を伝える必要がある。資料を見やすくするとか事前にシュミレーションをするなどの綿密な準備は欠かせないね。分かりやすく内容を伝えることももちろん大事だけど、“自分の想い”をしっかり伝えて分かってもらうことも重要だと思う。
高橋:私は投資判断をする際に、企業などの調査を専門としているアナリストに調べてもらったり動いてもらうことが多い。スピードが要求されるので、自分がいま欲しいと思っている銘柄があったら急ぎで調査をお願いする必要があるんだけど、他に仕事があったりして優先順位が下がってしまうことがある。普段から誠実に強い想いを持って仕事に取り組んでいると、自然と優先順位を上げて対応してくれたりする。当たり前のことかもしれないけど、大事なことだと思うな。2015年にキャリアチャレンジ制度を活用してアメリカのジャナス・キャピタル(現:ジャナス・ヘンダーソン・グループ)へトレーニーに行ったんだけど、むこうはとにかく意思決定が早い。資産運用の仕事はマーケットを先読みして、スピーディーに判断することが要求されるので、現状に満足することなく、機動的に判断と決断をすることに拘っているかな。
佐藤:それは重要だよね。誠実に頑張っている人は応援したくなるし。あと、僕ははしごを外さないということは強く意識している。裏切るようなことは絶対にしないと。仕事は人と人との信頼関係で成り立っているので、その根底となっているものを壊さないようにしようと。
第一生命グループの印象〜入社前と現在〜
引間:そもそもなぜ第一生命に入社したかと言うと、業務フィールドの広さに魅力を感じて、まず保険会社に興味を持った。国内生保事業から海外事業、資産運用まで、どの仕事も専門性が高く、幅広くかつ深くキャリアを積んでいくことができるというところに大きな魅力を感じたね。正直、他の会社とすごく悩んだけど、先輩社員が活き活きと話をされているという印象がとても強く、その社員と一緒に働くイメージが沸いたので、最終的には直感で決めたんだけど間違いはなかったと思うね。
佐藤:なるほど。僕は父が損害保険会社に勤めていたこともあって、保険会社は身近な存在だった。物づくりをするよりは人と接する仕事の方が自分に合っていると感じたのもあり、早い段階から保険会社に絞っていたかな。他社もいくつか受けたなかで、第一生命の最終面接で面接官の方が「君と一緒に仕事をするということがイメージできる。ぜひ一緒に働こう」と熱く語ってくれたのが印象的で、今でも心に残っている。それが決め手となったかな。
高橋:私は小さいときに海外で生活していたこともあり、海外事業に携わりたいという想いで就活をしていた。最初は色んな業界を見ていたなかで、第一生命のOG訪問をした際に、女性の働きやすさがすごく伝わってきたというのと、ちょうどその時期に第一生命が海外展開をしていくという話を聞いたので魅力を感じて入社を決めた。正直、面接の記憶はほとんどない(笑)。フランクな雰囲気で、自分が自然体でリラックスして話することができたから覚えてないのかもしれないね。
引間:確かにこれぞ面接という感じではなくリラックスさせてくれたのを覚えているな。12年経って思うのは、人の温かさはとてもあるということ。仕事は楽ではないけど、周囲の人からフォローしてもらったりしてすごく助かっている。入社前の印象とのギャップは感じない。
佐藤:色んな人がいるよね。個性が認められやすい風土・文化があるというか。小さくまとまるのが正解という感じではない。ある意味、生意気な人が多いよね(笑)。上司から言われてそのままというよりは、自分の想いや意見をぶつける人が多い。
引間:そうだね。上司も鵜呑みにすることを求めていないというか、何か言うくらいの方が良いと思っているというか。どんどん意見を言って欲しいという雰囲気で、自分の意見を言いやすい環境というのは感じるよね。
高橋:個性がある人が多いなかで、その人の良さは何なのか何が得意なのかを見つけて認めようとしてくれる。長所を伸ばすということを意識して、育成していくというカルチャーがある気がするね。
最良の未来へ向けて
引間:国内は少子高齢化・人口減少が進展していくなかで、ネガティブなイメージがあるけど、一方で今後伸びていくマーケットもある。世の中のニーズを、将来的にどうなっていくのかも含めて的確に捉え、より多くのお客さまに確かな安心をお届けしながら、さらなるシェアアップを図っていきたい。これまでの概念に捉われることなく、革新的な戦略を立案し実行するところまでできる、そんな人財になっていきたい。実行するのは、現場であり生涯設計デザイナーなので、教育面もさらに強化して一生涯のパートナーとしてより高度なコンサルティングができる体制を構築していきたいね。
高橋:資産運用の仕事は、数字にフォーカスされがちだけど、私は第一生命グループのために何ができるかということを考えていきたい。資産運用分野の世界だけで利益を上げることを考えるのではなく、国内生保事業・海外生保事業と連携しながら何か新たなものを生みだせるのではないかと考えていて。大きな会社なのでなかなか難しいことだけど、部門連携を図りながら、全社最適の視点でシナジー効果を発揮していくことができる人財になっていきたい。第一生命は多くの女性が活躍している会社だけど、資産運用の世界は女性がまだまだ少ない。自分が実績をしっかり出し続けて、女性のポジションを確立していきたいな。
佐藤:アジア・パシフィック地域は、北米やオーストラリアなどの成熟マーケットに比べて、これから発展していく段階で、目の前の利益というよりは成長を求められている。可能性を大きく秘めたマーケットなので、自分が中心となって成長に貢献していきたいね。将来的には、自分が担当したグループ会社が第一生命グループ全体の利益を押し上げているというレベルまで成長させていきたい。個人としては、引き出しの多い人間になりたいね。第一生命グループは業務フィールドがとてつもなく幅広いけど、引き出しがあっても空っぽではなく、どんな分野の話であっても、長年経験している人と同等レベルの知識や経験を持って話ができるような人財になりたい。そのためには、新しいことに出会ったときに、上辺だけ理解するということではなく、人を説得することができるレベルまで理解を深めるということを意識しているね。
最後に〜同期の存在〜
佐藤:久し振りに集まって真剣な話をしたけど、みんな成長してるよね。現在の仕事の特性上、幅広い知識が必要になってくるので、分からないことがあったときに、その分野に同期がいると聞きやすいし詳しく教えてもらえるので助かる。
引間:困ったときの同期だよね。すぐ調べてくれない?とか無理もある程度聞いてもらえるし、基本的なことについても同期だと聞きやすい。今日もそうだけど、同期と話していると負けていられないという刺激にもなる。
高橋:分からないことを聞きやすいというのもそうだけど、部内に連携しておいてとかもお願いしやすい。でも同期だからといって、なあなあになるのは嫌だなと思っているので気をつけないとね。でも、同期は本当に大切な存在だね。これからも切磋琢磨して、お互い成長できるように頑張っていきましょう。