第一生命保険株式会社 基幹職 クオンツ&データサイエンティストコース
加速する海外事業展開をクオンツの力でサポートしたい。
最初から一貫してクオンツ志望。 生命保険の運用特性に感じた魅力。
大学で確率論を専門とする教授に出会い、確率論に興味を持つと同時にクオンツという仕事があることを知りました。より深く勉強したいという想いから大学院へ進学し、就職活動ではクオンツに絞って企業選びを進めました。生命保険会社の資産運用では、バランスシートの「資産」部分だけではなく、「負債」部分にあたる保険商品の構造が将来的にどのように影響するのかを考慮する「ALM(Asset Liability Management)」の考え方が必要になります。運用面のあらゆる手法を追求すると同時に、保険商品の負債特性や、その契約者であるお客さまのことを考えて仕事ができる点が、生命保険業界を志望した理由です。当社への入社は、クオンツコースのインターンシップに参加した際、社員の方々と波長が合うと感じたことが、最終的な決め手になりました。
金融数理技術を駆使して、多様な分野でコンサルティングを展開。
入社後すぐに、みずほ第一フィナンシャルテクノロジー(株)に配属となりました。これまでに金融数理技術を用いたALMシステムの高度化、生命保険会社の企業価値を表わすEEV(European Embedded Value)の計測、基礎研究など、それぞれの各種分析やシステム開発、コンサルティングを担当してきました。現在は、第一生命特別勘定運用部で確定給付企業年金(DB年金)向けの商品開発、および年金市場の調査・分析を担当しています。開発する商品の多くは定量的な判断に基づいて運用戦略が決定するクオンツ運用商品であり、そのロジック構築には高度な数学や数理ファイナンスの知識が必要とされます。クオンツの業務はデスクワーク中心で閉鎖的な印象を持たれるかもしれませんが、商品開発においてはお客さまの多様なニーズにお応えするために、アクチュアリーや運用コンサルタント、営業フロントなどとコミュニケーションを取っています。お客さまにとって真に必要な商品は何かを、さまざまな視点で考えるよう心がけています。
論理的に物事を捉える力で、最適な「解」を導き出す。
私が専攻していた数学は、理論が極めて重要な学問です。定理を証明するためには、最終的に定義まで落とし込む必要があります。その世界に身を置いていたことで、物事を「論理的に捉える力」が養われました。あらゆる視点から最適な解を見つける「論理的に捉える力」は現在の仕事でも確実に活かされています。当社の運用部門が抱えていた問題を、金利モデルに関する基礎研究を通じて解決し、自分たちがつくったモデルが実用化されたときには、大きな達成感がありました。その背景にも、理系の学びを通して培った力が反映されていると思います。グローバル化が加速していくなか、第一生命グループが世界で戦っていくためには、独自の商品開発力や高度なリスク管理が必要となるでしょう。私としても、将来は経営戦略立案など、マネジメントを発揮できる人財になりたいです。クオンツとして必要な金融数理技術と、組織を動かすマネジメント力の向上に努め、「余人に代え難い人財」となり、当社の経営や海外事業展開に貢献していきたいと考えています。
データ解析の手法は社会問題の解決へのアプローチになる。
Profile
西元 秀明
みずほ第一フィナンシャルテクノロジー株式会社 金融保険工学第一部2008年入社/経済学部
あらゆる課題に対し、数学的思考でアプローチする。
大学では金融工学のゼミに所属しており、もともとクオンツの仕事に興味を持っていました。第一生命を選ぶ決め手となったのは、チューターとして付いた先輩社員から伝わってきた熱い想いと、クオンツとしての使命感です。その方はもちろん、部署や会社全体を通じて、信頼と尊敬を寄せられる人が多くいると感じました。理系出身者としての強みは、課題に対して理論や統計技術を用いた解決のアプローチができるところです。改善策を導くための基準をどう設定すべきか、より良い結果を出すためにどうすれば良いかといった問題を客観的な構造としてとらえ、数理技術によって解決していく思考は研究にも似ていますよね。課題を数理的に考えてクリアしていく一連のプロセスが、一個人の業務を超えて、いつか企業の課題や社会の課題として解決できる力になるように努力していこうと思っています。
データサイエンティストの可能性は、無限に広がっている。
これまで、財務シミュレーションモデルのコンサルティングや運用企画部でのALM運営、さらには外国株式や外部委託運用の方針策定業務など、幅広い業務に携わってきました。あらゆるリスクを想定しつつ、収益の最大化を総合的にシミュレーションする業務を通じて、さまざまな試行錯誤をした経験がいまにも活きています。現在の担当は、データ解析チームのリーダーとして、企業の意思決定に近い部分での分析です。統計分析や機械学習に代表されるデータサイエンスの技術は適用範囲が広く、クオンツはもちろん、アンダーライティングやマーケティングといったあらゆる領域からイノベーションを起こせる点が魅力的だと思っています。第一生命が推進しているInsTechのほか、新しい試みも積極的に取組んでいき、金融業界の変化の最前線で、刺激的な毎日を送っています。
さまざまな社会問題にも広くコミットしていきたい。
今後の目標としては、第一生命グループが技術力をコアコンピタンスとする企業であると、内外ともに認知されるように成長させたいと考えています。InsTechが始まり、少しずつ成果を出し始めているいま、この流れを大事にしていきたいですね。チームリーダーとして、データ解析チームをさらに強くしていきたいとも考えていますし、私自身も第一線で活躍できるように日々、技術レベルや分析の精度を高めていくよう努めていきます。そして、第一生命のグループ内外の成長に貢献していき、ビジネスのあらゆる課題をデータアナリティクスの文脈でとらえ、解決に向けてプロジェクトをリードできるように成長していきたいです。保険や健康に関するデータを扱い、その課題解決の結果として、健康増進や医療費問題などの国が抱える課題にコミットできるのは、第一生命のデータサイエンティストだからこそできること。SDGsといった課題も含め、より社会に貢献できるようなデータサイエンティストを目指していきます。
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