現場で食品物流の「楽しさ」や「やりがい」「社会との繋がり」を実感。今後はそれらを自分の言葉で伝えていきたい
現場で食品物流の「楽しさ」や「やりがい」「社会との繋がり」を実感。
今後はそれらを自分の言葉で伝えていきたい
このストーリーのポイント
- 悩み抜いた就職活動。まずは「面接だけでも受けてみよう」と応募
- 食品物流を通じて社会のインフラを支える仕事と聞き、魅力を感じ入社
- 現場でさまざまな経験を積む。失敗を糧に、その後の成長へとつなげる
「裏方として社会を支えたい」。その想いに合致していたのが、食品物流のエキスパートであるアサヒロジスティクス。実際に現場で働いてみて、いかに社会インフラを支えることが難しいかを理解する。多くの失敗を積み重ねたが、常に学び続けてきたからこそ成長できた。仕事の面白さを自ら発信していきたいと考えている。
アサヒロジスティクス株式会社
八木橋 佳那
採用育成グループ
採用担当 リーダー
2018年入社
経済学部公共環境経済学科卒
生まれは愛媛県だが、育ったのは埼玉県。地元への愛着が人一倍強い。中学・高校でバスケットボールに熱中していただけあって、勝ち負けにもこだわりを持っている。仕事においても、「同じ失敗は二度と繰り返したくない」という強い気持ちを持って臨んでいる。
悩み抜いた就職活動。知り合いの紹介でアサヒロジスティクスを知る
大学で打ち込んだのは書店でのバイトです。1年次から4年間、基本的には週5日ずっと働いていました。元々、本を読むのが大好きだったからです。それに、自分で働いて貯めたお金を自由に使いたいという気持ちもありました。お金が貯まったら、友人とディズニーランドなどに遊びに出かけていました。
就職活動には当初、あまり気のりがしませんでした。仕事となるとアルバイトとは違い、立場というものがあります。それが怖かったですし、やってみたい仕事も明確ではありませんでした。そのような気持ちで就職活動に取り組んだので、友人に誘われて合同説明会に参加しては見たものの何も共感できませんでした。この時期は、だいぶ悩みましたね。「さすがにそろそろ動き始めないといけない」と思ったのが、3年次の3月頃。だから、周囲と比べるとかなりスタートが遅れていました。
それでも、自分にとって「これが就職活動の軸だ」と言えるものはすぐには見つかりませんでした。ただ、一つ感じていたのは、「社会や人々の生活を支える仕事の方が自分には向いているのでは」ということでした。販売のバイトをしていたものの、この頃はお客様と気軽にコミュニケーションを図るのが苦手だったからです。それよりも、裏方として誰かの役に立つ仕事をしたいと思いました。ただ、それが具体的にどういう仕事なのかはすぐには見つからなかったですね。一応活動はしていたので、二社ほど内定をもらっていましたが、いずれも入社するかを迷い、中途半端な気持ちのままでした。
そんな私を見て心配してくれたのかもしれません。子どもの頃から何かと面倒を見てくれていた知り合いの方が会社を紹介してくれました。それが、アサヒロジスティクスでした。「お客様のために365日同じ時間、同じ品質で配送をしていて、すごく信頼されている会社だから。良かったら受けてみたら」と薦めてくれました。ただ、初めて聞く社名でしたし、女性の私からすると物流業界で働くイメージがなかなか湧かなかったのですが、「面接だけでも受けてみよう」と思ったんです。それが今に繋がっていると思うと、人生って面白いですよね。
実際に面接を受けてみたら、すごく引き込まれました。面接をしていただいた方々が、とても親切に接してくれたので私も非常に話しやすかったことを覚えています。また、「社員全員が毎日500万人もの人々の食生活を支えている誇りと責任を持って働いている」「若手社員や女性社員も重要な役割を担って活躍している」などとお聞きし、「社会や人々の生活を支える仕事」という点で、求めていた理想の会社像に合致していることに気づきました。「ここで働いてみたい」と素直に思えたので、アサヒロジスティクスへの入社を決めたんです。
物流センターに勤務。在庫管理の難しさを痛感する
入社にあたっては、通勤可能な拠点のみの勤務となるエリア職を希望しました。住み慣れた地元を離れたくなかったからです。それで、最初に配属されたのが草加常温センターでした。ここは、大手コンビニエンスストアの店舗に向けた商品配送などの物流業務を担っている拠点です。まずは、パートの方々と一緒に働きました。パートさんが現場で何をしているのかがわかっていないと後々指示を出せないからです。具体的には、午前中に注文通りに商品が入荷されているかどうかをチェックします。そして午後からは、店舗からの注文通りに商品を納品するためにピッキング作業をしていました。これを3カ月ほど続けました。
その後一人立ちとなり、食品雑貨をメインとする在庫の発注や管理、事務作業、構内管理などを担当しました。大変だったのは発注管理です。物流と言うと、届いた商品をそのまま運び出すイメージがあるかもしれませんが、このセンターでは担当者が各店舗からの注文を踏まえ、ベンダー様に発注もしています。ただ、これが予想以上に難しかったですね。もちろん、上司も指導してくれますが付ききりというわけにはいきません。まずは、自分自身で色々トライしてみようという感じでした。
一年目は経験が少ないので商品を大量に仕入れてしまったり、逆に大幅に足りなかったりするなど、トラブルが続いてしまいました。何しろ、一口に食品雑貨と言っても常時約2500ものアイテムを扱っています。新しい商品もどんどん出てきますし、逆に取り扱いをやめる商品もあります。さらには、季節によっても出荷数が変わってきます。それを踏まえて、毎日決められた時間までに発注を終えなければいけないのです。
たとえ、失敗することがあってもそれを糧にしたいと思っていました。そのためにも、同じミスを繰り返さないように意識しました。ですので、二年目あたりからはかなり発注の精度も高まり、仕事を楽しめるようになっていきましたね。上司やパートさんからも「どんどん成長しているね!」と褒めていだだき、嬉しかったです。私も、社会のインフラを支える誇りを持てるようになりました。その後も年数を重ねるに連れて、担う業務の幅が広がっていきました。リーダーのサポートやお菓子、お酒、ドリンク、カップラーメンなど常温商品を取り扱う担当者たちとの連携なども私の仕事に加わりました。
結局、この物流センターには6年在籍しました。色々と印象に残ることがありましたね。まず思い出すのは、入社2年目に襲来した台風19号です。過去最強レベルと呼ばれた大型台風が上陸し、関東甲信越地方や東北地方を中心に記録的な大雨となりました。休店される店舗も多かったのですが、物流センターはそうは行きません。物流や仕分け、配送をストップさせてはいけないからです。台風が過ぎ去った翌日も大混乱でした。お客様から発注が寄せられても商品が運び込まれてきません。500店舗近くにも及ぶお客様に今後の納品段取りがどうなるのかを説明するだけでも大変な作業となりました。
そして、コロナ禍への対応も難しかったです。SNSを中心にのどの痛みを和らげるには、のどスプレーが効くという噂が広がり、一気にお客様からの発注数が跳ね上がりました。それまではあまり需要がなかった商品でしたから、在庫はほとんどありません。急遽、他の物流センターにも協力を求めたものの限界がありました。
こうした予想を越える出来事への対応を余儀なくされるのも、物流の仕事ならではです。でも、そのケースで弁明するだけでは受け入れてもらえません。早めに準備しておくためにも、ニュースを頻繁に見るようにしましたし、以前にも増してパートさんたちと会話をするように心がけました。長らく働いているベテランのスタッフが揃っているので経験値が豊富です。現場の生の声に幾度も救われました。
採用育成グループに異動。新たな業務にイチから取り組む
入社7年目を迎えた今年、本社採用育成グループへと異動になりました。予想もしていなかったので驚きは大きかったですね。年に1回、今後のキャリアアップについて上司と話し合うフォローアップ面談の場でも、異動を希望したことは一度もありませんでした。むしろ、拠点の皆さんがとても良い人ばかりであったので、「このまま一緒に働いていきたい」と思っていたくらいです。
採用育成グループに在籍してからは、新卒と中途の採用活動全般を担当しています。例えば、新卒向けには会社説明会・拠点見学・選考・内定・内定者セミナー・入社など、さまざまなフローがあります。それぞれでの実務を進めています。といっても、いずれも初めて経験する業務なので何もわかっていません。そこは覚えていくしかないと思っています。同僚からも、「できるだけ早くバトンタッチしたい」と言われているので、気合を入れて日々取り組んでいます。
物流センターの雰囲気がとても和やかであっただけに、「本社はどうなのだろうか」「緊張してしまうのでは」と少し気になっていたのですが、全く心配は要りませんでした。皆さん気さくに話をしてくれるので、とてもコミュニケーションが取りやすいです。男女に関わりなく自分の思ったことを言えるという点も拠点と同様でした。会社全体で共通しているようです。ただ、本社だと時間やコストに対する意識がかなり高いです。例えば、「定時までに仕事を終えよう」という姿勢が徹底しています。残業をしている人はほとんど見かけないですね。
まずは採用業務に慣れることが直近の目標
今後の目標は、まずは採用育成グループの業務に慣れることです。採用のスケジュールを踏まえて的確に行動できるようにならないといけませんし、業務に必要な知識もインプットしていきたいです。そのためにも会社の全体像を理解しないといけません。どうしても拠点にいると、そこにしか目が向かないですからね。また、並行してさまざまな拠点を自分の目で見て回りたいという気持ちもあります。各拠点でどんな仕事をどんな想いでしているのか。それを把握することも大事だと考えているからです。
アサヒロジスティクスの事業を支えているのは、社員一人ひとりです。「人材」ではなく「人財」であると捉えているのもそのためです。それぞれの拠点から「いい人が採用できたよ。ありがとう」と言ってもらえるよう、私が現場で感じて来た食品物流の「楽しさ」や「やりがい」「社会との繋がり」を求職者の方々に、自分の言葉で親切かつ丁寧にお伝えし、多くの方にファンになっていただきたいと思います。