周囲に助けてもらいながら一歩一歩成長を続ける。物流の世界に飛び込んできて良かったと痛感
周囲に助けてもらいながら一歩一歩成長を続ける。
物流の世界に飛び込んできて良かったと痛感
このストーリーのポイント
- 周囲よりも遅めに就職活動をスタート。不安に寄り添ってくれる姿勢に惹かれて入社
- 現場に入ってからも多くのスタッフに支えられ、チームプレイの大切さを知る
- 3年目を迎えた今、後輩を育てる難しさを実感。まだまだ学び続けていかないといけない
物流センターでの仕事に就くも、最初はわからないことだらけ。周囲に頼り、素直に聞くことを心がけた。仲間に恵まれ、着実にステップアップし、今では拠点になくてはならない「人財」として活躍している。この先もチャレンジしていきたいと意気込んでいる。
アサヒロジスティクス株式会社
安藤 岳志
狭山グロッサリー物流センター
2022年入社
メディア文化コース卒
埼玉県出身。生まれ育った地元に愛着がある。今の仕事も地域の人々の生活を支えていると思えるだけに満足度が大きい。「これだ」と思い立ったら積極的に行動を起こすタイプ。週末にワインを飲みたくなり、急遽山梨県まで一泊二日のソロ・ドライブに出かけることもあるという。
方向性が決めらず悩んでいたが、行動を起こした先に出会いがあった
大学で打ち込んだのは、映像制作でした。授業で学生たちがチームを組んで映像を撮影・編集し、作品として仕上げていました。本格的に取り組んでいました。台本もコンペでしたし、プロが使うようなビデオカメラを携えてロケーション撮影に行ったり、教室を疑似スタジオ風にアレンジするなど色々な工夫をしていました。その授業を4年間ずっと受けていました。元々、子どもの頃からテレビや映画を観ることが好きでした。大学に行ったら大好きなメディア系を学び、将来もその分野に進めると良いなと思い描いていたんです。
ただ、3年次の後半ぐらいから進路に悩み始めてしまいました。確かに映像が好きではあったものの、趣味を仕事にしてしまったら自分の中で愚痴も言えなくなってしまうのではという気持ちが湧いてきました。しかも、自分が在籍していたコースは映像やクリエイティブ領域の先生ばかりでしたから、進路も当然ながら、「この分野しかない」という閉塞感を感じていました。「それもどうなのかなあ」と疑問を抱いてしまったんです。それに、映像制作の現場は過酷ながら待遇面は良くはなかったので、踏み切れなくなってしまいました。
その他の選択肢を考えたところ、他にやりたい仕事もすぐには見つかりませんでした。結局、方向性も定まらず、就職活動そのものをスタートした時期が友だちよりも大きく遅れてしまい、当時は両親からもかなりプレッシャーを掛けられていましたね。
生まれ育った地元に愛着があったので「できれば実家から通える会社が良い」と考え、就職サイトではその切り口で探していました。業種・業界には一切こだわりがなかったですね。ガス会社や建設機械のレンタル会社などを受けました。アサヒロジスティクスもその流れで見つけた会社でした。それで、三社とも話を聞きに行ってみたところ、いずれも思った以上に印象が良かったんです。
特に、アサヒロジスティクスは格別でした。対応していただいた採用育成グループの方が、私に最初に語り掛けてくれたのが、「今不安だよね」という気遣いの言葉でした。その上で会社のことや、職種、仕事内容についても一つひとつを親身に、そして丁寧に説明してくれたんです。人の良さが伝わってきましたね。学生に対してもこういった対応をしてくれるのだから、会社全体として「そういう社風なんだろう」と感心しました。さらには現地見学の機会もあり、現場で働いている先輩社員の話を聞けたので、どんな仕事をするのかもイメージできましたね。それで、「この会社なら頑張れるかもしれない」という気持ちになりました。
最終的には社風や職場の風通しの良さに加えて、基本給の高さや研修制度の充実度なども考慮した上で、この会社を選ぶことにしました。しかも、選択したのは転居を伴う異動がある総合職。家から通える狭山の拠点なら有難いものの、いざとなったら他の勤務地でも受け入れようという気持ちになっていました。
物流センターの構内作業に従事。さまざまなポジションを経験する
実際に配属となったのは、狭山グロッサリー物流センターでした。ここは、大手スーパーマーケット向けにドリンクやお酒、お菓子、雑貨等の常温商品の配送を担っている物流拠点です。私の仕事は、センター内での入出荷業務や格納業務、商品管理、店舗別仕分けなどの構内作業全般。もちろん、最初は何もわからなかったので、まずは現場でパートさんと一緒に商品のピッキングや検品を行いました。パートさんたちは、ベテラン揃いなので作業がスムーズです。仕事の流れや進め方がわかってきたら、次に構内作業の管理に進みました。
2年目には、担当が1階フロアの早番から遅番に代わりました。遅番は早番にはない作業も担います。例えば、在庫管理や翌日の準備などです。2年目でも初めての業務はあるので、教えてもらいながら徐々に覚えていきました。3年目となる現在は、同じ遅番ではあるものの施設内の2階フロアを担当しています。
年度ごとにポジションが変わりましたが、一番体力的にきつかったのは1階の早番でした。パートさんやドライバーさんたちとのやりとりをしなければならず、動き回ることになるからです。その一方、センター全体の出荷を司れるのでやりがいもありました。まさに、自分でセンターを動かしているという実感がありました。例えば、どういう流れでピッキングを行うかも重要です。順番を間違えると商品そのものに影響を及ぼしてしまいます。もちろん、遅番も大変なところがあります。正しく補充できないとお客様にご迷惑を掛けてしまいますからね。責任のある仕事だと感じましたし、そこに面白さがあると思っています。
拠点を越えたプロジェクトにも参画。視野が大きく広がる
こうしたセンターでの業務以外にも、アサヒロジスティクスでは拠点を越えてさまざまな経験を積める機会があります。他の拠点の方々と一緒に仕事をしたりすると新たな気付きが得られるので、とても新鮮です。
私にとって印象的であったのは、長岡北事業所の新センター立上げプロジェクトでした。拠点のオープンから、まだ一カ月ほど経過した頃、「一日でも早く軌道に乗せよう」ということで、多くの拠点から応援メンバーが入りました。その一人として私も、入社1年目の11月から2か月半ほど現地で働きました。この拠点では、大手スーパーマーケットや大手ドラッグストアに向けて冷蔵食品や常温食品、冷凍食品などの出荷・配送業務を担っています。その中で、私は商品の検品作業と店舗別の仕分けを行うパートさんへの指示出しや教育を担当しました。
既に経験のある業務でしたので「順調に行くのでは」と思っていたものの、そうではありませんでした。何しろ、新しい拠点なので最初からベテランのスタッフが揃っているわけではありません。マニュアルも完璧というレベルではなかったりします。それだけに、パートさんらの動きに気を配るとともに、コミュニケーションを密に図るよう心がけました。おかげで、現場で働くスタッフさんの気持ちを改めて理解しましたし、現場では何が大切なのかという原点に立ち戻ることができました。
応援期間の2か月半の間、季節は冬でしたから何度か大雪も降りました。それでも自分の成長につながる貴重な経験になったのは、間違いありません。狭山のセンターに戻ってきた時には、私の中にも自信が芽生えていましたし、周囲の方々からも「顔つきが変わったね」と言ってもらえました。
もう一つ、忘れられないのは会社が開催する中期経営計画発表会のプロジェクトメンバーとして活動できたことです。私は、入社2年目の9月頃にメンバーにアサインされました。プロジェクトには、社内のさまざまな拠点から招集された20名ほどのメンバーが参加しました。私のような若手もいれば、センター長クラスもいます。自分から手を挙げたわけではなかったので、最初は「どうして私が選ばれたのだろうか」と疑問でした。どうやら、プロジェクトのリーダーが長岡北事業所の応援に入った時の私の働きぶりを見てくれていて、「今回も安藤を呼ぼう」と選んでくれたようです。
このイベントは、三部構成になっています。第1部は「永年勤続表彰」、第2部が「経営方針発表」、そして第3部が「懇親会」です。それらが滞りなく実施できるよう準備したり、演出を考えるのがプロジェクトメンバーの役割でした。私が主に任されたのは、新入社員の紹介VTRの撮影・編集でした。大学で映像制作を手掛けていたことを採用育成グループの方が覚えていてくださり、「やってみないか」と持ち掛けてくれたんです。最初は「自分で大丈夫かな」と不安に思いましたし、インタビュアーを務めるのは初めてだったので「何を聞いたら良いのか」「コメントをどうまとめていくか」など悩むこともありました。仕上げの段階では、色々な人にアドバイスをもらい、何とか完成させることができました。それでも、現場での仕事と並行しながら本社に通ってのプロジェクトであっただけに大変でしたね。
このプロジェクトを通じて社内の多くの拠点の方々と触れ合うことができたのは、良い経験になりました。現場にいるとなかなか会社全体を見るという流れになりませんから、視野を広げる、目線を高くするという意味でも得難い経験となりました。
後輩を育成する立場に。人に教える難しさを痛感する
入社3年目を迎えた今、私にとっての課題は後輩の社員に仕事を教えていくことです。本当に育成って難しいですよね。一通り教えても、私の真似だけでは意味がありません。場合によっては、本人が考えたやり方がよりスムーズだったりします。なので、私自身は基礎を教えてあげることとその日を振り返ってのフィードバックをすることを心がけています。事細かに指導するよりも、本人が失敗して覚えていくことが大切ですからね。「その代わり、何か困ったことがあれば周りに頼っていいんだよ」と伝えるようにしています。私自身もわからないことがあれば、必ず周囲に聞くようにしてきました。快く応じてくれるのは、この会社の魅力だと思います。年齢が離れた先輩もいますが、皆さん気さくな方々ばかりですからね。
このセンターでは数多くのスタッフが、食品物流を支える誇りを持って働いています。そうした人たちを自分の手で動かしていけるのはやりがいです。「こうすればもっと業務が効率的になるのでは」と考えたアイデアがヒットしたりすると、楽しさも感じます。まだまだ経験は浅いですが、物流の世界に飛び込んで来た良かったと感じていますね。
今後の目標としては、拠点の仕事に関してまだ知らないことがあるので、この先も勉強をし続けていきたいと思っています。仮に転勤することがあったとしても、それも挑戦だと思って、取り組みたいです。今まで一度もトライしていないことができるようになるのも楽しいじゃないですか。新センター立上げプロジェクトも、中期経営計画発表会のプロジェクトメンバーとして活動した経験も、私を信頼して任せてくださる方がいるので、その期待に応えたいという思いがありました。私自身が先輩や上司の方から丁寧に教えてもらい、ここまで育ててもらったので、後輩にも同じように伝えていきたいと思います。これからも、新たなプロジェクトに参加できるチャンスがあれば、そこでもぜひ頑張りたいと思っています。