ミッションは“製品の販売”ではなく“お客様の課題解決”。全国を舞台に、自分らしい足跡を刻みたい。
ミッションは“製品の販売”ではなく“お客様の課題解決”。
全国を舞台に、自分らしい足跡を刻みたい。
このストーリーのポイント
- 見知らぬ土地で未知の可能性に挑戦したいと考えて北海道へ
- 医療機関の声を聞き、課題を顕在化して、解決策を提案する
- 国内トップシェアならではのブランド力が大きな武器に
国内トップシェアのみならず、世界でもトップクラスの企業であることに惹かれて入社。全国転勤を楽しみに、営業としてスタートを切る。広大な北海道を車で走りながら、医療機関の課題解決のための提案活動を展開。自分ならではの足跡を記したいと考えている。
パラマウントベッド株式会社
T.Y.
営業本部 札幌支店
2022年入社
人間福祉学部社会福祉学科卒。2022年入社。兵庫県出身。入社後、札幌支店に配属。医療施設担当のチームで、主に道東・日高地区・札幌市内で営業活動に従事。
世界トップを目指す一員になりたい
祖父母が島根県に住んでいて、お盆やお正月にはよく遊びに行きました。近所にはグループホームがあって、祖父母に連れられてお手伝いに行くこともあり、幼い頃から介護や福祉は身近に感じていました。
大学で社会福祉学科に進み、介護をはじめとして幅広く学ぶ道を選んだのも、そうした思い出が出発点になっています。
就職活動に際して“健康”や“福祉”が軸になったのも、自然なことでした。そして製薬会社や食品メーカーなどを視野に入れて活動する中で知ったのが、パラマウントベッドでした。
それまでパラマウントベッドのことは知らなかったのですが、調べてみると医療介護用ベッドで国内シェア70%を誇り、海外においても納入している国が110ヵ国以上で、世界でもトップクラスの会社だということに驚きました。そのインパクトは大きかったです。これから世界トップを目指す中で自分も活躍してみたいと思い、第一志望にしました。
私は陸上競技を長く続けており、大学もスポーツ推薦での入学です。中学・高校ではキャプテンも務め、後輩の指導にも取り組むなど、人を支えることにやりがいを感じていました。こうした自分の持ち味を活かして、医療や介護の現場にいる人たちを支えたいとの思いから、営業を志望しました。誰かのための力になりたいというのは、今でも私にとっての大きなモチベーションとなっています。
全国で活躍する同期と切磋琢磨しながら
札幌支店への配属を知ったのは、2ヵ月にわたる新人研修の折り返しの頃でした。それまで北海道は一度も行ったことがなかったので、驚きました。
ただ総合職は全国転勤が当たり前なので、抵抗感はまったくなかったです。むしろ見知らぬ土地で社会人としてのスタートを切れることにワクワクしました。特に若いうちはいろんな経験をしたいと思っていましたし、それには未知の環境がいいと考えていたので、北海道はふさわしい場所だと感じました。
札幌支店はその名の通り大都市・札幌の中心部にあるので、生活面での不安はまったくありませんでした。住まいについては独身寮(借上マンション)を用意していただきました。会社から徒歩3分という絶好の立地です。しかも格安で入居できたのはありがたかったです。おかげで社会人1年目からしっかり貯金ができました(笑)。これもいい意味で想定外のことでしたね。
同期で入社した仲間は私のように全国各地の支店に配属されました。特に仲の良かった関西出身の仲間2人は、広島と福岡に赴任しています。もちろん時々連絡を取り合って近況報告をしていますが、地域によって支店のカラーが違うばかりか、その土地ならではの風土の違いも感じられて、とても興味深いです。美味しいものも、みんな違いますし。
地域ごとに医療環境は異なるので、互いに情報交換することで他の土地の医療事情についての知識が得られます。これも全国で事業展開していて、シェアの高いパラマウントベッドの強みだと感じます。
仕事に疲れたときには電話で弱音を吐いてしまうこともあります。でも同期の仲間が全国で頑張っているという実感は、大きな励みになり、その言葉は私に元気と刺激を与えてくれます。
札幌支店の営業担当は、施設介護・在宅介護担当チームと医療チームに分かれており、私は医療チームに所属しています。
医療チーム6人で北海道全体を回っており、私が担当しているのは道東・日高地区・札幌市内です。この地域にある病院や診療所を訪問したり、遠方の地域をお任せしている販売店さんに同行したり。言うまでもなく北海道は非常に広大ですから、移動は基本的に車。よけいに北海道の大きさを感じます(笑)。火曜日に支店を出発し、金曜日に戻るまで出張続きの場合もあります。そんなときはいろんな場所を楽しみながら、仕事をしています。
現場でヒアリングを重ね、提案に結びつける
病院や診療所に到着したら、看護部の方や事務長さんなどに面会します。ほとんどの施設で既にパラマウントベッドの製品をご利用いただいていますから、新たに売り込みをするというよりも、ご利用中の製品や商品の使い勝手、困りごとなどを聞かせてもらうことの方が多いです。そうしたお話の中で、課題を見つけ、解決できる提案を行い、その結果としてご注文をいただくこともあります。自分自身としては、注文をいただくことは重要ですが、お客様の課題を解決し、満足度を上げられたかどうかの方がより重要だと考えています。
北海道は広大ですから、なかなかきめ細かく訪問するのは難しく、あまり足を運べない病院もあります。そうした病院に他社が営業攻勢をかけ、いつの間にか当社の院内シェアが下がっていたこともありました。そのようなケースでは状況を打破するため使用者である看護師さんの声に耳を傾け、不満点や改善要望を聞き出し、当社であれば解決できることをプレゼンテーションしました。結果としてご注文をいただき、シェアを取り返すことができたときは、大きな達成感を得ました。
製品の一番のユーザーは現場です。その声に素直に耳を傾け、お困りごとに応えていくことが営業の基本です。私にとって、とても嬉しい成功体験でした。
日頃は看護師以外の事務部門の方に病院の経営状況についてヒアリングすることもあります。全国どこでも地方は人口減少が顕著で、北海道の医療機関もその影響を受けて厳しい経営状況のところが少なくありません。そうした経営上の困りごとを伺い、改善策をご提案しています。
例えば個室が古びてしまってなかなかお部屋が埋まらないならば、備品をリニューアルすることで雰囲気が一変し、患者様の評判も変わって、お部屋も埋まりやすくなるはずです。導入方法もレンタルならば初期投資も低く抑えられるため、事務方としても病院の経営層に提案しやすくなります。事務方へのそんな気づかいも、日頃の信頼関係を深めるポイントです。
また、別のケースでは産科の照明が古くて明るすぎるため、赤ちゃんがなかなか寝付けないというお悩みのときは、ベッドを入れ替える際に間接照明に取り替える提案もしました。
パラマウントベッドの営業だからといって、ベッドだけを売るのが仕事ではないんです。お客様のお困りごとに耳を傾け、解決策を提案する、いわばコンサルティングがこの仕事の本質だと思います。私自身、入社するまでこんなに仕事の幅が広いとは想像していなかったので、少し驚いていますが(笑)。
もちろんお困りごとを100%解決できるとは限りませんが、たとえ50%、60%でもお役に立てればと思っています。わずかでも患者様の環境改善や、病院の経営改善に貢献することが、我々の使命だと考えています。
こうして営業をしていて感じるのは、パラマウントベッドという社名に対する絶対的な信頼感です。どの病院やクリニックを訪ねても、面会を断られることはないですし、むしろ歓迎されていると感じます。入社してずっとそうだったため、これを当たり前のように感じていますが、他社ならば責任者に会うまでに何度も足を運ばなくてはならないということも珍しくないでしょう。
これに関して思い出すのは入社式で社長が話してくれた言葉です。
「君たちが失敗したところでお客様からの信頼が壊れることはない。それぐらいしっかりした土壌は築いてきた。恐れることなくチャレンジしてほしい」
トップがここまで言ってくれるのは、これまでに培ってきた実績の裏付けがあるからだと感じます。日々の仕事を通じて、パラマウントベッドのブランド力やたくましさを実感しています。こうしたブランド力に負けないよう、自分自身もたくましく成長していきたいと考えています。
常に見守られているという安心感
1年目は先輩に同行して経験を積み、2年目にはひとり立ち。1人で車を運転し、北海道を走って営業しています。
1人だからと特に不安はありません。というのも電話やメールで常に先輩とはコミュニケーションを取っており、わからないことを相談すればすぐにアドバイスが返ってきます。決して1人で仕事をしているのではなく、むしろ常に見守っていただけているという実感があります。この点は大きな安心感ですね。
広い空の下、遙か向こうまで広がる大地を眺めながら車を運転していると、都会では決して味わえない開放感、スケール感を味わうことができます。こういう営業スタイルは地方ならではの醍醐味です。
まさか自分の人生において北海道に暮らすことがあるなんて想像もしていませんでした。次にどの支店に異動になるかはわかりませんが、どこへ行くことになってもその土地ならではの空気を楽しみたいと思います。
今後数年は札幌支店で働くことになるでしょう。
北海道の医療のさらなるICT化、デジタル化に向けて営業活動を行い、現場の業務改善や患者様の利便性向上につなげられたらと考えています。そんな取り組みができたら、自分ならではの足跡を記せるのではないでしょうか。これが今の大きな目標です。
他の支店でも実績を重ねた後、いずれは全国の営業の現場を統括するようなポジションで仕事がしたいと考えています。私のキャリアの可能性も、北海道の広大な大地のように広げていきたいです。