「スギ薬局」で歩んできた、ビューティアドバイザーとしての挑戦。
このストーリーのポイント
- 実家のある岐阜県でビューティアドバイザーとしてスタート
- 北陸開拓のために福井県の新店立ち上げに携わる
- ビューティアドバイザーを目指す新卒社員の教育に取り組みたい
化粧品をお勧めするビューティアドバイザーが活躍するスギ薬局。お客さまとのコミュニケーションを通じて、美容のお悩みを解決することが一番のやりがいだ。北陸市場開拓のために赴任した福井県の新店では、きめ細かな提案活動を通じて地元のお客さまを多数獲得。スギ薬局の存在感は着実に高まっている。
-profile-
田原 可奈子
株式会社スギ薬局
ビューティアドバイザー
2016年入社/愛知大学経営学部経営学科卒
岐阜県出身。化粧品が好きで、人と接することも好きだったことからスギ薬局のビューティアドバイザーを志す。岐阜県内の化粧品売上の高い店舗で経験を積んだ後、入社3年目に福井県の新店のビューティアドバイザーに。その後も新店舗立ち上げを複数経験し、入社6年目で7店舗という豊富な経験を持つビューティアドバイザーとして活躍する。
アットホームな社風に惹かれて
昔から化粧品が好きでした。思ったような自分に変身させてくれるのが化粧品。学生時代には友人と一緒に化粧品店を巡り、世の中にはこんなにもたくさん化粧品があることに驚いたことも。将来は化粧品に関連した仕事がしたいと思うようになったのも、自然な選択でした。
スギ薬局は岐阜県の実家近くにあってよく利用していたものの、そこではビューティアドバイザーがいませんでした。だから就職活動が始まって企業研究をしたとき、スギ薬局にはビューティアドバイザーという化粧品の仕事があると知ったことは、ちょっとした驚きでした。
化粧品の仕事ということで化粧品メーカー等も考えなかったわけではありません。でも私は人と接することが好きなので、つくる仕事よりも提案する仕事の方が向いていると感じていました。スギ薬局のビューティアドバイザーならば化粧品の提案を通じてお客様とのコミュニケーションが楽しめます。私の進路はここだと思いました。
入社の決め手となったのは、アットホームな社風です。就職活動をサポートしてくれる先輩社員のリクルーター同士がとても仲がいいように見え、人間関係のいい会社なんだろうなと感じました。面接も、まるで会話を楽しむような雰囲気で進み、素の自分でお話しすることができました。
「あなたのステキな笑顔を活かせる仕事ですよ」との言葉にも、1人ひとりをちゃんと見てくれていると感じ、ここならきっと楽しく働けるはずだと信じ、入社を決めました。
地域のお客さまのお悩みを解決する
入社後は最初に店舗で基本的な店舗業務を学び、その後、ビューティアドバイザーとしてスタートしました。先輩のビューティアドバイザーの下で接客等を学びながら、並行して化粧品メーカーの研修を受けたり、スギ薬局本社でトレーナーからスキンケアやメイクなどのスキルを教わったり。約1年をかけてビューティアドバイザーとしての土台を築いていきました。知識が増えていくたびにビューティアドバイザーとしてひとりだちする日が近づいてくる実感があり、学びの日々はとても楽しかったです。
充実した研修体制は、スギ薬局ならではの魅力でしょう。
ビューティアドバイザーとは、お客さまのお肌の悩みや希望などを伺い、お客さまに最も合ったスキンケアを提案していく仕事です。「悩みソリューション」という取り組みでは、お客さまのお悩みに合わせて化粧品のサンプルをご提供しています。コロナ禍の前は一緒にメイクをして差し上げることもありました。
ビューティアドバイザーは専門的な研修を受けた化粧品のプロですので、信頼の置けるアドバイスができます。ドラッグストアという身近な場所で専門的なサポートが受けられることは、お客さまにとって非常に大きなメリットとなります。
化粧品のアドバイスというと百貨店のコーナーを連想される方が多いでしょう。しかし忙しくて百貨店へ行く時間の取れない方や、気後れして足が遠のいている方も少なくありません。その点、ドラッグストアはお客さまにとって毎日でも気軽に立ち寄れる場所です。
アドバイスを差し上げたお客さまから「きれいになった」と感謝されるのは本当に嬉しいし、常連のお客さまに「言われたとおりに家でやってみたら肌の調子がよくなった。ありがとう」と喜んでいただけるのも大きなやりがいです。私の大好きな化粧品を通じて、地域のお客さまに喜んでいただけることはビューティアドバイザーならではの誇りです。
初めての土地で市場開拓にチャレンジ
3年目、私に想像もしなかったチャンスが巡ってきました。上司から「福井県に新店がオープンするが、行ってみないか」という打診があったのです。スギ薬局では北陸での市場開拓に力を入れており、新店の立ち上げを通じてその開拓に参画できるというわけです。北陸にはそれまでまったく縁がなく、見知らぬ土地で新店の立ち上げメンバーになるなんて“まさか!”と思いました。
私にそんな責任ある役目が務まるか、自信はなかったのですが、上司の「田原さんならできるよ。こういうチャレンジは絶対に自分のプラスになるはずだよ」との言葉に、異動を決心。大きな一歩を踏み出すことにしました。
私がビューティアドバイザーとして赴任することになった店舗は、福井県内で5番目のお店。当時はスギ薬局の地元での知名度はゼロに等しく、ビューティアドバイザーという仕事も知られていません。いわば私たちは“ヨソ者”としてスタートすることになりました。
よく知られていない“ヨソ者”だから、最初は警戒されるのも仕方のないこと。そこで私はお客さまとは友だち感覚で接することを心がけ、意識的に世間話を交えながらコミュニケーションするようにしました。すると初めはよそよそしかったお客さまも次第に打ち解けてきて、ビューティアドバイザーそのものに対しても興味を持ってくれるように。「ドラッグストアに化粧品のプロがいるなんて、スギ薬局ってすごいね!」と感心してくれ、次からは友人を誘ってきてくれたこともありました。
「ここで化粧品の相談ができるって聞いたけど、本当ですか」と言いながら高齢の女性が買い物ついでに立ち寄ってくれるようになり、私はこの街にスギ薬局のビューティアドバイザーという存在が次第に受け入れられていくのを感じました。新しい市場を自分の力で切り拓いている実感が得られ、“よしっ!”と心の中でガッツポーズをしたものでした。
従業員も現地で採用しており、ビューティアドバイザーを志す人への教育も私が担当しています。人を育てるという責任ある仕事を任せていただけるのも、やりがいの一つです。
仕事を通じて、女性として輝き続けたい
現在私は入社して7店舗目、福井県に移ってからは4店舗目となる店舗でビューティアドバイザーをしています。
振り返ると、上司の打診に応えて思い切って北陸にやって来てから、ずいぶん成長できたと感じています。ゼロからお店をつくっていく中で、お客さまへのアプローチ方法を考え、従業員やパートナーさんに教育することで、自分の仕事の仕方を見直すことができました。またビューティアドバイザーとしてお客さまに接することで、自分はスギ薬局の“顔”なんだという自覚も強くなりました。当然、売上に対するこだわりも強くなったと思います。
岐阜時代は先輩に頼りきりだったけれど、福井に来てからは自分の足でしっかり立っていると感じています。
新店の立ち上げを通じて通年採用の人材への教育は経験できました。まだ新卒社員の教育は経験していないので、次はそれが目標です。今後はトレーナーを目指し、ビューティアドバイザーならではの喜びとやりがい、これまで私が培ってきた知識やスキルを伝えたいと考えています。
実はもうすぐ結婚する予定です。
もちろん結婚後も、出産後も、ビューティアドバイザーとしての仕事は続けていく予定です。仕事と家庭を両立している先輩も多く、その背中をお手本に私も頑張っていこうと思います。
ビューティアドバイザーは、女性として年齢を重ねていくに従って、深みも増してくる仕事だと思っています。経験を積めば積むほど言葉にも力が生まれ、お客さまに提供できる価値も高まっていくでしょう。生涯続けられる素晴らしい仕事、それがビューティアドバイザーだと胸を張って言えます。