デジタルのチカラで、一人ひとりの夢にファイナンスできる世界をつくりたい。
わたしの仕事
世界中のお金が
借りられない人たちに
金融サービスを届ける
仕事です。
自分名義の銀行口座を持ち、クレジットカードを何枚も持っているのは日本ではごく当たり前ですよね。
買い物はカード払いでいいし、現金が必要ならATMでキャッシングすればいい。
でも、東南アジアではそもそも銀行口座を持っていない人がまだ多くて、銀行からお金が借りられるチャンスなんて普通の人にはまずありません。
もし、誰もが当たり前にお金が借りられたら、もう少し暮らしやすくなって、夢を追いかけることができるようになるのではないでしょうか。
金融サービスを、こうした人たちに届けること、そのための新しい仕組みをプラットフォーマーと呼ばれるサービス提供者と協力してつくりあげる、それが僕の仕事です。
東南アジアの巨大な
プラットフォーマーと
提携しました。
プラットフォーマーといえばすぐ思い浮かぶのがGAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)ですが、東南アジアにも巨大なプラットフォーマーが存在します。その一つがGrab(グラブ)社。さまざまなサービスを提供するGrabアプリは、なんと1億8,500万台以上のモバイル端末にダウンロードされているんです。2020年2月、三菱UFJ銀行はこのGrab社と資本・業務提携しました。僕たちには金融の知見に加え、タイ、インドネシア、ベトナム、フィリピンに広がるパートナーバンクのネットワークがあります。Grab社の持っているデジタルな顧客接点とMUFGの知見・ネットワークを合体させれば、魅力的な金融サービスがつくれる。日本側では僕が提携内容の検討から締結までを担い、今、新たなサービスの開発を進めているところです。
まじめに働いたという
データがあればお金を貸せる
ようになるんです。
金融サービスの中でも難しいのは、お金を貸すこと、それも会社ではなく個人に貸し、そしてちゃんと返してもらうこと。みなさんも友達にお金を貸すのは簡単でも、返してもらうのは難しいですよね。どのように個人の返済能力を見立て、期日通りの返済を促すか。そこで役に立つのがGrab社のデータです。例えばGrabの配車サービスでは、ドライバーの運転実績が細かく記録されます。その人がどれだけまじめに働いて、お客さまからどのような評価を受けているかがすべてわかる。「まじめに働いても誰も評価してくれない」と嘆く必要はなく、すべての行動はアプリを通して記録されます。きちんと働く人だとわかればお金が貸せます。収入証明も、持ち家の調査も、保証人もいらない。「いつもまじめに働いているのを知っているので、この金額まではいつでもご用立てしますね」という具合です。もちろん、返済履歴も記録され、きちんと返済すればより大きな金額が借りられるようになります。行動データがその人に信用を与えるわけですね。
わたしのやりたいこと
公平・公正な社会を
つくりたい。
Grab社と始めた第一弾のサービスは、タイのドライバー向け融資です。
提供開始からわずか5日間で6,000件もの申し込みがありました。
融資されたお金は、スキルアップのための勉強資金に充ててもいいし、開業に向けた準備資金に使ってもいい。
借り手側にとっては人生の選択肢が広がるのではないかと思います。
僕は学生時代バックパッカーとして50ヵ国以上を訪ねました。
東南アジアで感じたのは、生まれた環境で人生が決まってしまう厳しさです。
夢を持つことすら許されず、機会すら与えられない。
そんな環境下でもまぶしく笑う子どもたちの瞳を、18歳だった僕は直視することができませんでした。新たにつくった金融サービスは善意や施しではなく、営利活動です。他人の善意に依存するのではなく、そのモデル自体で適切な利潤を生む。だからこそ持続可能だし、規模も拡大していく。それがビジネスの強さだと思います。
バックパックを背負った学生の頃の僕が、いつか実現したいと思った公平で公正な社会づくりに貢献できると信じています。
わたしのキャリア
CAREER
2008 大阪営業部 大阪営業第三部
大企業取引の副担当として、銀行として企業をどのように見るべきか、そのうえで銀行が収益を生みつつお客さまのためにもなる取引をどのように提案するか、ということを学びました。
2009 コーポレートファイナンス営業部
大企業向けの戦略財務提案書を作成するため、朝から晩まで財務分析に明け暮れました。コーポレートファイナンスの基礎を学び、それをどのように提案に昇華させるか試行錯誤を繰り返す時期でした。
2010 融資部
トレーニーとして半年間、審査(与信判断)を集中的に学びました。クレジットを取るとはどういうことか、業績の厳しい企業にどのように向きあうべきかなど、銀行のコアな部分を垣間見ました。
2011 横浜駅前支店
借り手の返済負担軽減を盛り込んだ金融円滑化法の施行中に、中小企業のお客さまを担当。景気が悪化する中、銀行として果たすべき使命とは何かについて考えさせられる日々でした。
2013 市場営業部 金融市場部
市場部門に4年在籍し、前半の2年間は国際金融規制、とくに店頭デリバティブ規制に対応したルール作りやお客さま対応、当局折衝にあたりました。後半2年間はグローバルなシステム開発を構想段階から安定稼働まで責任者として担当しました。
2017 マサチューセッツ工科大学(MIT) Sloan School of Managementに留学
市場部門でシステム開発にあたる中で、テクノロジーが銀行の競争力に直結するとの想いを強くし、公募制度を利用して海外MBAの取得に挑戦しました。Sloanで過ごした2年間は、テクノロジーの持つ可能性の大きさを改めて知る貴重な機会になりました。
2019 デジタルサービス企画部DX室
6月に帰国、Global Open Network Japanへの出向を経て2019年8月にデジタルサービス企画部に着任しました。
Q&A
Q1 仕事中の息抜き方法は?
おいしい珈琲とチョコレート。在宅勤務時は、近所の専門店で焙煎してもらった世界各地の豆を自宅でハンドドリップして楽しんでいます。
Q2 休日は何してる?
おいしい食事とお酒を楽しんでいます。料理が好きなので、友人を招いてホームパーティーで料理を披露することも。運動不足が悩みです。
Q3 趣味は何かある?
料理、読書、旅行。読書はSFと旅行記(昔の探検記、冒険記など)が好きです。海外は50ヵ国以上行きました。20代はDucatiの749Rという真っ赤なバイクでシーズン中は毎週末ツーリングに出かけていました。
Q4 最近ハマってることは?
在宅勤務が増えたので、部屋の環境をよくすることにハマっています。今は室内に、観葉植物やエアプランツに囲まれてハンモックが置かれています。
Q5 入社して一番びっくりしたことは?
当たり前のサービスの裏側にとても多くの人が携わっていること。ATMでお金を当たり前に引き出すことですら、その裏側にはそれを可能にしている多くの人が存在し、過去の取り組みの上に成り立っています。
Q6 MUFGで働いている人ってどんな人が多いと思う?
基本的にスマートな人が多いと思います。年次に関係なく、論理的に説明をすれば自分の意見が通ることが多いと思います。加えて、仕事以外にも隠れた才能を持っている多芸な人もたくさんいます。
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