スギ薬局を日本一にする、その一翼を担いたい。
このストーリーのポイント
- 目の前の患者様一人ひとりを大切にする理念に共感
- 問題意識から生まれた取り組みで「社内学術大会」で入賞
- よくなってもらいたいという患者様への熱い想い
中学時代に、TVのドキュメンタリー番組を観たことが、医療の道を志すきっかけとなった。当初、医薬品開発の道も考えたが、地域の人々の支えになりたいという想いから、薬剤師として働くことを決意。キャリアの幅があるドラッグストアに魅力を感じ、また経営理念への共感からスギ薬局への入社を決めた。仕事への取り組みが評価される「社内学術大会」で入賞するなど、常に患者様と真摯に向き合い、地域医療の質向上を目指して奮闘している。
Profile
青山 亮太
株式会社スギ薬局
薬剤師 2018年入社/北里大学薬学部卒
調剤業務、OTC販売、健康相談等を行う一方、個人5名、施設80名の在宅業務を担当。先輩薬剤師と共に受け持ち、施設へは医師、看護師と週一回往診同行している。入社して実感したのが、一人ひとりを大切にする社風だった。その環境の中で、着実に成長の階段を上っている。
恵まれない人々の役に立ちたい
2歳から始めた水泳が、私の礎を作ったと思っています。水泳は、小学、中学、高校、大学と、一貫して続けてきました。本格化したのは高校時代。3年間の部活動で、目標を設定し、それに向かって頑張っていく楽しさを実感し、インターハイに出場できるまで実力を付けました。大学時代は部長としてメンバーをまとめていく立場になりました。チームメンバーと共に目標に向かって歩んでいく中で、チームワークの大切さや、リーダーシップなど、多くのことを学びました。水泳を通じて多くのことを得ましたが、それは私の財産となっています。
中学2年生の時です。貧困に苦しむアジアの子どもたちをレポートした、TVのドキュメンタリー番組を見たことがあります。貧困ゆえに、満足な医療を受けられず亡くなっていく子どもたちを見て衝撃を受けました。このTV番組をきっかけに、医療に携わりたいという想いを抱くようになったのです。恵まれない人たちの役に立ちたい、助けたいという率直な気持ちでした。そのとき思ったのが、「どんな病にも効く薬があればいいのに」という夢のようなこと。少年であったため深く考えたわけではありませんでしたが、ただ将来は、新しい薬を生み出すような仕事をしたいと漠然と思うようになりました。
中学時代の想いは高校でも変わらず、大学進学にあたっては、医薬品の開発の仕事に就くことを考えて薬学部に進みました。しかし大学に入って、医薬品開発の仕事に関する情報を得る中で、医薬品開発に莫大な資金と時間がかかること、自分一人で手がけるものではないこと等々を知り、自分は甘く見すぎていたのではないかと考えるようになりました。
経営理念への共感が入社の決め手
大学4年の夏から開始した就職活動では、医薬品開発の道を考えつつも、薬剤師資格を活かした仕事も志向しました。そうした中、「自分のために生きることができて、はじめて人のために尽くすことができる」という自分の考えにマッチした仕事が薬剤師でした。薬剤師の役割というのは、患者様に寄り沿って患者様の健康をサポートすることであり、そこに私自身がやりがいを感じ、同時にそれが人のためになる仕事と思ったのです。
薬剤師の多くが就職する調剤薬局、病院、製薬メーカー、ドラッグストアなど幅広く研究し、アプローチしました。そこで思ったのは地域の人の支えになりたいということ。中でも地域に密着しているドラッグストアは魅力的でした。加えて、ドラッグストアは調剤業務以外の仕事も含まれます。店舗内において、調剤にプラスしてOTCや健康食品など、様々なアプローチで、お客様の役に立てると思ったのです。またドラッグストアの場合、薬剤師業務に囚われず、将来的にキャリアの幅が広がっていることに魅力を感じました。
就職志望先をドラッグストアに絞り込み、ほとんどの大手ドラッグストアにアプローチしました。しかしそこで悩んだのが、いずれのドラッグストアも働く場として魅力的であり、甲乙つけ難かったことです。自分は何を基準にして各ドラッグストアを見ればいいのか。悩む中で着目したのが、経営理念であり、企業の考え方でした。その中で私が惹きつけられたのがスギ薬局だったのです。スギ薬局は健康に関する商品・サービスをトータルに提供する、「日本一のかかりつけドラッグストアになる」ことを明確に打ち出していました。そしてその実現のためには、「まずは自分たち社員一人ひとりを大切にし、その上で目の前の患者様一人ひとりを大事にする。さらには、あらゆる人々の幸せを願い、笑顔を増やしていく」ことを経営の理念としていました。この言葉に強く共感し、入社を決めました。
頼られる存在になるために
入社後、薬剤師として店舗に配属されました。店舗での薬剤師の役割は、言うまでもなく調剤業務を中心に、OTC販売等を行い、患者様(お客様)の様々な相談に対応することで、患者様の健康を支えることです。ただ私は入社時から、ある問題意識を持っていました。当社は地域の皆様の「健康・キレイ・快適・安心」を支えるドラッグストアになることを掲げていますが、そういう存在になるために「自分はどうあるべきか」ということです。その問題意識から私がおこしたアクションは、患者様・お客様へ「声かけ」することで、「もっと患者様の身近な薬剤師になる」ことでした。出会った患者様・お客様に「何をお探しでしょうか、御困りごとがあれば相談にのります」等々の声をかけ会話をして、患者様・お客様の要望に応えることで、頼ってもらえる薬剤師になることを目指しました。
私の、その取り組みを周囲の先輩方に評価していただき、社員の様々な改善活動を取り上げる「社内学術大会」での発表を推薦してくれたのです。「声かけ」の成果は数値化されるものではないものの、私を頼って来店される方の数が着実に増えていきました。そしてその経緯や取り組み内容、成果を発表した結果、特別賞を受賞。プレゼン資料がポスター化されたことで、受賞の確かな手応えを感じることができました。嬉しかったのは、私の気持ちが患者様に届いたこと。「声かけ」を通じて私を頼りにしてくれた患者様が、異動になった2店舗目に「会いにきたよ」と処方箋を持ってご来店いただいたとき、心から嬉しかったですね。
もう一方の仕事が在宅業務で、私は先輩薬剤師と共に、個人5名・施設80名の患者様を担当しています。在宅業務の役割は、在宅医療や在宅看護を実施している患者様の自宅・施設に訪問して、患者様に直接薬を届け、適切に管理すること。同時に私が心がけているのは、患者様やその家族の方々とコミュニケーションをとって、潜在的なニーズをキャッチすることです。
心臓に重篤な疾患を抱えたある患者様は、大手術を経て在宅医療を受けることになりました。その患者様はまだ幼く、私は母親に対して「何かあったら、何でも相談してほしい」ことを訪問のたびに言い続けました。しかし母親からは、常に「特に問題はない」との返答。それでも私は、少しでも患者様の役に立ちたいと思い、同様のことを、母親に伝え続けたのです。そんなある日、お通じが不調であること、胃瘻を行っているため薬が詰まりやすいことなどの相談を受けました。母親によれば、それまであきらめていたが、「あなたがそこまで言うので、相談してみた」とのことでした。それを受けて、適切な薬剤を医師に処方していただき、状態を改善することができました。自分が関わった患者様には少しでも良くなってもらいたい、その想いが実を結んだ結果でした。
一人ひとりを大切にする社風
スギ薬局の他社とは異なる要素を挙げるとすれば、それは長年にわたって培ってきた社風だと思います。入社して感じたのが、一人ひとりの社員を大切にする風土。やりたいことがあれば挑戦する機会を与えてくれる、壁にぶつかったときや悩んだときは親身になって相談してくれる、人の成長を支援し、後押ししてくれる風土が根付いているのがスギ薬局です。私自身、素敵な多くの先輩たちのサポートを受けて、着実に成長しているという確かな手応えを感じています。
私が、現在目指している薬剤師像は、「患者様の未来をより良いものに導ける存在」になることです。処方箋を持って来店される患者様の多くは、普通の生活を送られています。したがって、四六時中自分の病と向き合う時間だけを過ごしているわけではありません。食事や行動に甘えが生まれることもあります。私もその患者様の気持ちはよくわかり、思わず共感したくなります。しかし、本当に患者様のことを考え、患者様に一歩踏み込んで対応すれば、あるべき食事・生活スタイルを提案し、実践してもらうことが大切だと気づきます。自分の発言や対応が、真に患者様のためになっているのかどうか、徹底して考えられる薬剤師でありたいと思っています。
スギ薬局は「日本一のかかりつけドラッグストア」になることを目標としています。それは売上や店舗数などの規模のみならず、地域の人々にとって必要不可欠であり、多くの人に愛されるドラッグストアになることだと考えています。その実現のために、厚い信頼を寄せられる薬剤師に成長すると同時に、何にでも挑戦し、単に薬剤師業務に留まらない、オールラウンダー社員へ成長していきたい。たとえば、店舗全体を運営管理する店長など、多彩な経験・知見を積んでいくことで、スギ薬局が日本一に進化・成長する、その一翼を担っていきたいと考えています。