30歳までに自分の軸を固めたい! ようやく、確かな一歩を踏み出せた気がする

30歳までに自分の軸を固めたい! ようやく、確かな一歩を踏み出せた気がする

Profile

川島 直也

アデコ株式会社
Modis Professional事業本部 エンジニア

契約社員として過ごしたやるせない日々。何も得られなかった

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「インフラに関わる仕事をしたい」と考え、志望したのがIT業界。だが、なかなか内定が得られず苦労した。最初に内定を貰ったのが、エンジニア派遣会社。社員数は400人ほどという中小企業であった。

ただ、正社員ではなく、契約社員としての入社。2年3カ月ほど在籍するなか、3社を経験した。1社目がヘルプデスク、2社目ではコンビニエンスストア向けにパッケージシステムを開発している会社でのデータ加工やお客様からのお問合せに対応するサービスデスク業務を担当。3社目が大手通信キャリア。料金システムの保守運用に携わった。

転職を考えた理由は、3点。

一つ目は給料だ。年収がものすごく少なかった。社会人になったら独り暮らしをしたいと思っていたものの、かなり無理をしないとできない金額だった。入社前から「給料が安い」と感じてはいたものの、「頑張れば頑張った分だけ年収がアップするし、正社員にもなれる」と聞き、その言葉を信じて疑わなかった。実際には、2年を過ぎても相変わらず契約社員のまま。年収アップもなし、ボーナスも一切支給されなかった。「これがいつまで続くのか」と思わざるを得なかった。

二つ目は、会社への帰属意識を持てなかったこと。営業とのやりとりは日頃ほとんどなく、会うのは年に2回程度。顔を合わせてもほとんど会話はなかった。同じ現場で働くリーダーも多忙で、いつも近くにいるわけではない。まさに、放置プレー状態だった。

三つ目はスキルアップ、キャリアアップへの不安だ。最後の現場では、「もっと上流の業務、例えばサーバ設計・構築の業務に就けるようになるには、あと何年掛かることだろう」といつも考えていた。どう見てもまだまだ5、6年はかかりそうだ。成長のスピード感が全くなかった。

「このコンセプトは面白い」と思い、Modisのエンジニア正社員として働くことを決めた

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以前から、30歳までに自分の軸を固めたいと思っていた。それまでに結婚もしたかった。とても今のままでは叶えられそうもない。それどころか、「自分が将来何になりたいのか」「どういう人間になりたいのか」もぶれていた。「このままの状態で良いのか」。彼女から見て「今の自分はイケていないのでは」と不安であった。ただ、なかなか行動を起こせなかった。転職サイトも眺めているだけ。足は動かなかった。

転機は昨年の10月。彼女が会社を辞めて、建築士を取得するために専門学校に通い出したのがきっかけだった。退路を断っての思い切った挑戦。熱心に勉強する姿を見たら、刺激を受け、転職を決意した。彼女から何か強い言葉を言われたわけではないが、本当に感化された。「このままではダメだ。一念発起するしかない」と。

人材エージェントに相談に行き、「半年くらいかけて転職先を見つけたい」と伝えたところ、「それでは期間が長すぎる。1カ月か2カ月で転職をしないと活動が続かない」とアドバイスされた。その場で色々な案件を紹介された中にModis Professional事業本部があった。興味を抱き面接を受けに行った。

ここを選んだ決め手は、エンジニア正社員(無期雇用派遣)ゆえに年収が大幅にアップすること。驚いたことに、その金額は前職と比べると50%増。「これなら独り暮らしができる」と嬉しくなった。また、新しい事業・組織であったことにも惹かれた。学生の頃、バイトでオープニングスタッフを経験し、色々と意見や提案を聞き入れてもらえた記憶があったからだ。

評価の項目が明確であったことも大きなポイントとなった。「これができるようになれば、ここのランクに行ける」というのが一目瞭然。何をすれば評価されるのかが理解でき、モチベーションが高まった。何しろ、前職では「頑張れば」という言葉だけ。「それって何?」という感じであった。ここでは、何をどう頑張れば良いかが見える化されているので、今後の目標を設定しやすかった。実際、面接の最後に、「川島さんは今このポジション。こうすればここまで行ける」と言ってもらえ、希望が湧いてきた。

面接では、Modis Professional事業本部が何を目指しているのか、何を削ってエンジニアに還元しているかの説明もあった。それらがとても分かりやすかっただけでなく、取り組み自体にも惹かれた。ビジョン、事業コンセプトを含めて「面白いな」という印象であった。

実は、並行してもう一社、システム開発会社の面接も受けていた。「うちは教育がしっかりしている」「イチから育てていく」とアピールされたが、それはどこの会社でも言っている決まり文句。心を動かされる材料は何一つなかった。「Modis Professional事業本部から内定をもらえたら迷わず行こう」と決めた。

上司から新たな案件を託され、自分自身の成長を実感

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業務引き継ぎを経て、アデコには2018年12月に入社した。彼女も喜んでくれた。勤務は年明けから。派遣先は、みなとみらいにあるメーカー系の情報システム会社。そこで、エネルギー施設やプラントなどに向けたシステムの運用業務を担当している。具体的には、インターネット系のシステム管理やユーザーからのお問合せ対応、動作確認、設定などを行っている。現場では上司となる顧客先の社員と私の二人だけ。ただ、もし分からないことがあれば、上司に聞ける環境なので不安はない。

8カ月ほど業務を経験し、最近はかなり慣れてきた感がある。嬉しかったのは、上司がユーザーに新たに提案した案件を僕が全面的に受け持つようになったこと。「これに関しては川島さんに任せたい。何かあれば報告してほしい。」と言われた。自分がメインとなって進めて行ける初めての仕事。人から見たら、小さな一歩かもしれないが、自分にとっては大きな自信となった。成長できていることを認めてもらえたからだ。

今年5月からは、念願の独り暮らしも始めることができた。これも、Modisのエンジニア正社員として入社し給料がアップしたおかげだと思っている。

おぼろげながらも、“なりたいジブン”が見えてきた

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派遣先では、Modis Professional事業本部のオープニングメンバーであるという意識を常に持っている。やるべきこと、やれることはきっちりやり抜く。そのスタンスを大切にしている。今回のインタビューにしても、キャリア開発推進部のスタッフから打診を受けた時にすぐに「やらせてください」と手を挙げた。この事業の認知拡大に貢献できるのであれば、少しでも協力したかったからだ。

営業にしろ、キャリア開発推進にしろ、スタッフの方々とは連絡が取りやすい。メールベースでやりとりをしているが、レスポンスの速さに毎回感心させられる。

今は、毎日が本当に楽しい。仕事もプライベートも充実しているからだ。仕事での元気をそのままプライベートに上手く持ち込めているからかもしれない。こんな想いは今まで一度も味わったことがないと言ってもよいほどだ。まだ未来に向けた霧は完全には晴れていないが、確実に一歩を踏み出せた感触はある。

それでも現状は、携わっている業務で精一杯。まずは今のところで実力を付け、少しずつフェーズを上げていきたい。今でも、30歳までに自分の軸が見えたら良いと思っている。おぼろげではあるが、お客様と接点のある仕事をしたいと最近思うようになってきた。お客様とコミュニケーションが図れる、提案ができる。そんなエンジニアになりたい。

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