
接客の喜びを味わえるよう、常に成長の機会を模索していきたい
接客の喜びを味わえるよう、
常に成長の機会を模索していきたい
このストーリーのポイント
- 「自分が最も夢中になれる仕事は何か」を考え、飲食に進む
- お客様は百人百様。一人ひとりに寄り添ったサービスを心がける
- 成長を求めるからこそ、常に不安も伴う。だからこそ、フィードバックが有難い
店づくりと人づくりを通して、笑顔溢れる街づくりを目指すゼットン。その想いに共感したスタッフが、各地の店舗で活き活きと目標を持って働いている。銀座のフレンチ・レストラン「CADRAN」でリーダーを務める平澤もその一人だ。オープニングメンバーとして参画しているだけに、店づくりへの想いは人一倍強い。それだけに、自らの「おもてなし」のスキルをもっと磨きたいと願っている。
株式会社ゼットン
平澤 紗也加
ダイニング事業本部 CADRAN リーダー
2022年4月入社
ブライダル学科卒
埼玉県出身。全国優勝を目指す先輩らの強い意志に惹かれ、未経験ながらバトン部に入部。チームの皆と一緒に厳しい練習を繰り返し、遂に想いを叶えることができた。そのときの達成感が、今でも自分自身の原動力となっている。「仕事でもあの喜びを味わいたい」と積極的にチャレンジを続けている。
強い想いをもって飲食の道を選択
高校の卒業を控え、自分の進路について考えた時、「ブライダルの道に進みたい」と考え、専門学校に進みました。きっかけは、高校生のときに在籍していたバトン部がチアリーディング&ダンスの大会で全国優勝を成し遂げたことでした。一つの大きな目標に向かって全力で頑張り抜く大切さや、達成感を味わい、「自分の職業においても、同様のやりがいを感じたい」と思ったときに浮かんできたのが、ブライダルだったんです。
元々、接客が好きで、「多くのお客様と関わりたい」という気持ちもありました。専門学校でも、都内の結婚式場で実習をしたり、アルバイトも1年半ほどしていました。
気持ちに変化が生まれたのは、就職活動を始めた頃からでした。当時はコロナ禍で、結婚披露宴を控える方が多く、ブライダル関連の求人が例年と比べてかなり少なくなってしまったんです。私自身、「就職したい」という気持ちが強く、ブライダルに限定せずレストラン業態も含めて色々な企業の話を聞くようになりました。
最終的に、飲食の道を選んだ理由は「お客様に何度も足を運んでいただけるような場所で働きたい」と思ったからです。ブライダルは、良くも悪くもお客様との出会いは一生に一度だけです。せっかく仲良くなれたり、交流を深めることができても、次にまたお会いすることはほぼありません。どこかに、寂しさを感じました。専門学校ではレストランサービスも学んでいて、すごく楽しかったので、それを活かすこともできると思いました。
ゼットンとの出会いは、学校に寄せられていた求人や、就活イベントでした。イベントで受け取った採用向けパンフレットを開いたときに、感銘を受けたのが企業理念として掲げる「Value 6 」でした。笑顔・元気・感謝・誠実・謙虚・敬いという、6つのバリューを大切にしてスタッフやお客様と良い人間関係を築いていると書かれていたんです。思わず、「これは自分が日頃から意識していることと一致している」と感じて興味を持ちました。
専門学校の先生からも「ビジョンや方向性が自分に合っているかを会社選びの軸にしてほしい」とアドバイスされていたので、「Value 6 」への共感は入社への大きな決め手となった気がします。
また、様々な業態を手掛けている点も魅力に感じました。何か一つに縛られることなく、興味があれば別の業態に移ることもできます。加えて、ブライダル事業も手掛けていると知り、幅広いキャリアプランの中から自分に合った働き方を選択できるのではないかと感じ、一段と強い関心を持ちました。
人事の方をはじめ、お会いした皆さんがとても温かく、そして優しく丁寧に向き合ってくれたことも好印象でした。入社後も、1on1ミーティングを全店で実施しているとお聞きし、仕事に限らずプライベートな面も気軽に話せる機会があるのは安心だと思えました。これらの理由から入社を決意しました。
第一志望の店舗に配属。接客の流れを学ぶ
入社後、まずはゼットンが運営する「ガーデンレストラン徳川園」で3日間の研修を受講。4日目に、私の配属先となる「BALCON TOKYO(バルコン・トーキョー)」に接客担当として入りました。ここは、三井ガーデンホテル六本木プレミアの最上階に位置するバー&フレンチ・レストランです。まさに、私の第一志望でした。
この店舗を希望した理由は、ゼットンが運営する東日本エリアのレストランにおいて優れたレストランサービスを提供していたからです。せっかくなら、より高い接客スキルを身に付けたいと思っていました。また、その店舗ではレストラン・ウェディングも手掛けており、自分が学んだことが活かしながら働けるのではないか」と考えていました。
入社してすぐの現場デビューだったので、非常に緊張していたことを覚えています。まずは、先輩と行動を共にしながら、仕事の流れを理解していきました。それを1週間ぐらい続けた段階で、独り立ちです。まるで階段を上るように、一つひとつ目標を立てて確実にマスターしていきました。
嬉しかったのは、お客様がお店に再び来店してくださったときに私の名前を憶えていてくれたことです。私の夢が叶った瞬間だったので、大きなやりがいを感じられました。その一方、ワインに関する知識や、お客様とのコミュニケーションスキルでは先輩社員に遠く及ばず、自分の力不足を実感する時もありました。
特に、苦労したのは接待を目的にいらしたお客様への対応でした。そもそも、接待とはどういう雰囲気で進むのかもわかっていませんでした。また、女子会や記念日、社長様の会食など、お客様がレストランをご利用になる目的やシーンもさまざまです。それぞれに合わせて、いかに臨機応変にサービスを提供するかも難しかったです。
いずれも、お客様がお帰りになられた後に、店長や先輩から「あの場面ではこうした方が良いよ」「次からはこういう順番でお料理を出していこう」などと細かなフィードバックを毎日もらい、都度メモに書き留めていました。そうした積み重ねもあり、今では、段々と仕事に慣れ、成長を実感する場面も増えてきました。上司や先輩の方々からは多くのことを学ばせていただきました。皆さん、日頃は「自分でとにかく考えてやってみよう」という方々なので、細かな指示はされないのですが、改善が必要なところや注意しなければいけない点に関しては的確なアドバイスをくれました。中でも、配属当初に上司から言われた、「会社は学校とは違うよ。自分で教えてもらうのを待つだけではなく、誰かに聞きに行ったり、自分から行動することを忘れないように」という言葉は印象的でした。今でも常に心掛けています。
新店立ち上げのメンバーに抜擢。オープンへと導く
「自分からアクションを起こさないといけない」。そんな上司からの教えに背中を押されたのかもしれません。「BALCON TOKYO」で1年ほど勤務した頃、自ら上司に「そろそろ次のステップに行きたい」という相談をしていました。1年間働いてサービス全体の流れを自分なりに理解できたタイミングでした。それで、「できれば、もうワンランク上のステージに立ってみたい」という気持ちが高まってきたんです。
この性格は、学生時代の頃から変わっていません。自分が成長できていなかったりすると、すごく不安になってしまうんです。「とにかくチャレンジし続けていたい」と思っています。 上司に相談してから数カ月後、私は思わぬチャンスをいただくことができました。銀座の一等地にオープンするレストランの立ち上げメンバーとして異動することになったんです。そのお店が、シャンパーニュ・レストラン「CADRAN(カドラン)」でした。銀座という場所柄もあって、かなり華やかさがあると同時にさまざまなシチエ―ションでの利用を想定した業態と聞き、大きな期待が膨らみ、すぐに「やってみます」と言って引き受けることにしました。
一からの新規立ち上げだったので仕事は想像以上に大変でした。何しろ、準備期間中のメンバーは新店の店長と私、バーテンダー、シェフの総勢4名。サービスに関しても、接客マニュアルや料理を提供する際のトーク・スクリプトを作らないといけませんし、備品の配置などサービス提供に必要なありとあらゆることを決めなければいけませんでした。店長は他の業務に追われて手が回り切らず、私にも非常に大きな役割が課されていました。
「21歳で、しかもまだ一店舗しか経験がない私が本当にあれこれ決めても良いのか」という迷いもありましたが、とにかくやり切るしかありません。初めての経験と言うこともあって、試行錯誤を繰り返しながら準備を進めていきました。無事にオープンを迎えることができ、強い感激と、達成感で胸がいっぱいになりました。
その時以上に、やりがいにつながっているのはオープン後、私の名前を覚えてくださっていたり、大切な方を連れて幾度もお店にお越しいただいているお客様がたくさんいらっしゃるということです。ときには、「この日はぜひ平澤さんに接客をお願いしたい」と名指しでお電話をもらうケースもあったりします。「ここでも、また私の夢が叶った」。そんな満足感を得ることができています。
お客様の期待値に応えられるサービスを提供し続けることは容易なことではありませんが、私は「自分がそうされたい」と思えるサービスを提供することに常にこだわっています。お料理を出す・下げるタイミングや接客の所作一つひとつにおいても、「自分がお客様であったら、この人からサービスを受けたいと思えるか」と問いかけることで、お客様とより一層向き合えると思っていると確信しているからです。
こうした心がけは全て初任店「BALCON TOKYO」の店長から学びました。いつかその背中に追いつくことを目標に日々の仕事に臨んでいます。特に意識していることは、自分にとって未知の体験に挑んでみることです。これまでもフレンチをベースにした店舗で働きながら、婚礼のセクションやイタリアンレストラン、Bar、シャンパンビストロなどゼットンが提供する様々な店舗に積極的にヘルプとして関わってきました。他にも、気になるレストランがあれば、市場調査を兼ねて行くようにしています。最近だと、ホテルを巡ってアフタヌーンティの仕組みを学んでいます。そうすることで、新たな視点や角度から気づきが得られるからです。
目指すは、店長を支える存在。後輩の育成にも力を注ぐ
そんな私にとっての直近の目標は、店長を支えられるような存在になることです。自分にできることを増やして、店長から頼りにされる存在になりたいです。
学生の頃から、リーダーを支える方が得意だと思っています。
この4月からは新人を迎え入れることになっています。アルバイトの育成経験はありますが、社員を育てるのは初めてです。「飲食の仕事が楽しい」と思ってもらえるよう、できる限りサポートしていきたいと思っています。
私は、ゼットンが運営するお店が好きです。何と言っても、料理が美味しいので自信を持って接客できます。それに、人を大切にしてくれる社風ですし、温かい気持ちを持った方々ばかりです。私がやりたいことに対して背中を押してくれるだけでなく、気づいたことがあればフィードバックしてくれる上司がいます。
私自身、ブライダルではなく飲食の道に進んで本当に良かったと思っています。自分という存在を知ってもらえるやりがいや嬉しさ、喜びを味わえているからです。それを新しく入ってくる方々に共有できたらと願っています。