入社後のジョブローテーション制度を通じて体感した現場の面白さ、奥深さ。それらを今後のキャリアに活かしていきたい
入社後のジョブローテーション制度を通じて体感した現場の面白さ、奥深さ。それらを今後のキャリアに活かしていきたい
このストーリーのポイント
- 家づくりに対するこだわりを痛感。誇れる仕事ができると思い入社
- ジョブローテーション制度で想定外の気づきを得る
- 現場を経験することが、成長を後押ししてくれると確信している
設計志望であっても、まずは現場を知ることが大切になると考え、スウェーデンハウスではジョブローテーション制度を2023年度の新入社員から導入している。「やりたい仕事にすぐにでも就けた方が嬉しいのでは」と考えがちだが、1年でも2年でもとにかく家づくりの現場に従事することで大きな知見を得られると信じている。その制度を利用した二人が、何を感じ、どう成長を遂げているのかをグループリーダーを交えて語り合った。
株式会社スウェーデンハウス
浅見 佳祐
北関東支店 工事グループ
グループリーダー
2008年4月
技能工芸学部卒
ものづくりが大好きな上に、人事担当者の熱心さに惹かれスウェーデンハウスに入社。以来、施工管理として16年ほど現場を取り仕切ってきた。それだけに、職人さんらとの付き合いも長い。
彼らとチームを組んで、お客様に満足いただける家づくりを目指していく喜びを二人にも思い切り味わってもらいたいと願っている。現在は、スウェーデンハウス製の実家に住んでいる。
松本 壮平
北関東支店 工事グループ
2023年4月
工学部 建築・都市環境工学科卒
大学では、授業の課題やアルバイト、スノーボードなどに打ち込む。木造の住まいに興味があり、スウェーデンハウスに設計志望で入社。ジョブローテーション制度の下、現場を経験してみたところ、その面白さに惹かれる。いつかは設計を手掛けてみたいと思っているが、「今すぐでなくても」と、気持ちが変化してきている。
一ノ宮 大翔
北関東支店 工事グループ
2023年4月
理工学部 建築学科卒
子供の頃から木造の家に愛着があった。スウェーデンハウスに決めたのも、そのため。現場で家づくりを思い切り堪能したいと施工管理を希望。入社後は、ジョブローテーション制度の一環として、工事グループに仮配属。現場でさまざまな経験を積み重ねている。趣味は、スノーボード。ウインターシーズンになると、同期と一緒に何度か滑りに行っている。
住宅性能の素晴らしさと社員の人柄に惹かれ入社
──まずは、スウェーデンハウスに入社された決め手からお聞かせください。
松本 大学で住宅建築を専攻したので、住宅メーカーやハウスメーカーで働きたいと思っていました。なかでも、注目したのが木造メーカーでした。「やはり、日本には木の家が合う」というイメージを持っていたからです。スウェーデンハウスの存在は、就活中に知りました。それで実際に展示場に行ってみたら、住宅の性能が素晴らしくて「こういう家を建てる会社で働きたい」と感じました。
一ノ宮 大学では建築学科でした。ハウスメーカーであれば、お客様と一対一でやりとりできますし、施工監督も一人なので、自分で建てたという達成感を味わえると思いました。
松本君と同様に、自分も木造の家が好きだったのでそのジャンルの会社を探していました。スウェーデンハウスが手掛ける建物を最初に見たのは、ホームページでした。「斬新な外観だ」と思いました。それで、自分も展示場を訪れてみたんです。最初に気づいたのは、性能の良さでした。「これなら自信を持って家を建てることができる」と感じました。
実はその時に、対応してくれた営業の方がとても気さくな方で、「こういう人がいる会社なら仕事が楽しいだろうなあ」と思いました。それもあって応募することにしました。
松本 社員の人柄に惹かれたからというのは、わかります。自分も感じました。人事の方が本当に雰囲気がよくて。とても話しやすい印象がありました。それも決め手となりました。
──スウェーデンハウスでどのような仕事をしたいと思って入社されたのですか。
松本 設計です。大学で製図の課題に取り組む中、「設計が楽しい」と思えるようになりました。建築と言えば設計士みたいなイメージも持っていたので、この会社でも経験したいと思いました。
一ノ宮 自分は施工管理を志望しています。体を動かすのが好きなので、現場で働く方が自分で家を建てたと実感できる気がしました。
浅見 実際に働き始めて、想定外だったことはありましたか。
一ノ宮 あまりなかったです。皆さん、思っていた以上に優しく丁寧に教えていただけるので快適に仕事ができています。
松本 職場の雰囲気が外資系のようなのかなと思っていたのですが、純粋に日本の会社だなという印象でした。
──現在お二人は、研修の一環として現場で施工管理の業務に従事されています。どのようなところに働く喜びややりがいを感じますか。
松本 基礎工事から始まり、お客様にお引き渡しをするところまでの一連の流れに携われるのはすごく面白いし、やりがいを感じられます。それから、現場にいると職人さんに関わる機会も数多くあります。それも貴重な経験となっています。
一ノ宮 現場ではどうしても図面通りにいかないことがあります。そんなときには上司に相談したり、職人さんたちからも過去の事例を教えてもらいながら対応するようにしています。その結果、なんとか綺麗に仕上がり、完成まで持っていくことができたときには、やりがいを味わえます。最初の頃は、「職人さんは怖い人なのでは」というイメージがありました。今では本当に頼りになると思っています。
浅見 スウェーデンハウスがお付き合いしている職人さんは、スキルも高いし優しい人が多いと思います。職人さんは皆気さくですし、スウェーデンハウスに対する愛情に満ち溢れています。
現場もジョブローテーション制度の意義を共有
──スウェーデンハウスでは、2023年からジョブローテーション制度を導入されました。その背景や目的を、現場としてはどう捉えていますか。
浅見 私は施工希望で当社に入社しました。以来、16年間ほど現場で施工管理を務めています。その間ずっと、設計希望の人もまず最初に工事を経験してみることが重要なのではと感じていました。やはり、家がどうやって作られているのかを知らないとよい図面は書けません。現場も収まらないことが多くなると困ってしまいます。まず工事部門に配属されるというのは、設計志望の方からすると希望に沿わないかもしれませんが、とてもよい経験になると思っています。
なので、ジョブローテーション制度が始まると聞いた時には、「それはよかった」というのが私の感想です。もちろん、人材として育てていく中の苦労や本人たちの失敗談はありますが、それは受け入れていくしかありません。むしろ、この機会に設計志望の方たちに施工管理の仕事の奥深さを知ってもらう、よいチャンスだと捉えています。
ジョブローテーション制度のおかげで現場の楽しさを味わえた
──お二人は、ジョブローテーション制度をどう捉えていますか。
松本 初めは、「早く設計の仕事をしたい」と思いました。でも、現場を経験していくうちに、「いずれは設計を手掛けるにしても、工事の現場を見るのはすごくよい経験になると思いました。
一ノ宮 施工管理を志望していても一年間現場で研修を積んだら、次の年に設計の研修を受けられるのも、この制度のよさだと思いました。自分自身は、現場の楽しさを感じられたので設計の研修には行きませんでした。
松本 一ノ宮 君と同じタイミングで、自分も「どうするか」と聞かれました。「もう少し現場で学びたい」という気持ちがあったので、今も工事グループに在籍しています。設計だと図面を作成する仕事となりますが、現場でどういうふうに家が出来上がっていくのかを経験しておくことはすごく重要だと思います。
──研修に入ってからの流れを聞かせてください。
一ノ宮 入社して3カ月後、自分たちは工事グループに仮配属となり、リーダーの補助として行動を共にしながら、現場での工程や流れを理解したり、材料を入れるタイミングなどを学んでいきました。それで、12月頃からリーダーが担当する現場に自分で材料を入れながら、段取りを進めていくという流れです。
松本 補助のときには、リーダーの仕事ぶりを真似していれば何とかなったんですが、その後一人で現場を見るようになってからが本当に大変でした。正直言って、「施工管理はここまでやるのか」と驚いてしまいました。
──研修を通じて、色々な失敗や気づきもあったのではないですか。
一ノ宮 失敗はありますね。自分としては指示を一応出していたものの、職人さんが勘違いされてたということもありました。伝え方や指示内容の確認など、もう少し気を配るべきでした。
松本 自分は図面を見ながら現場をチェックしていますが、見落としをしてしまった上に現場も見ていなくて、そのまま工事が進んでしまったということがありました。それで、全く違う仕上がりとなってしまい、上司と相談して何とか対応し、リカバリーできたということがありました。
浅見 どうしても間違いは付き物です。その辺りは受け入れるようにしています。
松本 気づきという点では、施工管理が思っていた以上にやりがいや楽しさがありました。今はどちらもやりたいと悩んでいます。いずれは、どちらかを選んで、それを極めることになると思いますが、現時点では施工管理にも惹かれています。
一ノ宮 自分は、経験の長い職人さんでも間違うことがあるんだなと知りました。見た目では綺麗であったとしても、寸法が間違っていたりすることもあります。なので、もしかしたら違うかもしれないと確認を入れるようになりました。
──一番苦労したことと、嬉しかったことは何でしたか。
一ノ宮 苦労したのは現場の収まりです。細かいところだと、マニュアルには載っていなかったりします。そこは自分たちに経験がないので、どうしたらよいのかがわかりません。
松本 自分も似たようなことが多いです。初めは職人さんに聞かれても、建築業界ならではの専門用語が多くて、何を言っているのかわからなかったです。その都度、リーダーに聞いていました。
一ノ宮 何かに悩んだときに助けられたのは、同期の存在です。悩むところが似ていたりしていました。物件によっては、自分が経験していなくても松本君が経験したものもあったりします。そんなときには、話しを聞き参考にさせてもらいました。
松本 それは、自分も同じです。
一ノ宮 逆に一番嬉しかったことは、一棟目を引き渡したときに「最高の家です。ありがとうございます」とお客様から言ってもらえたことです。わからないことが多くて、毎日悩みながらだっただけに達成感がありました。
松本 お客様の喜こんでくれている姿を見るとこちらも嬉しさを感じます。「最高の家ができた」とおっしゃっていただけたときのことは、今でも忘れられません。
現場を経験し、自分の将来像を改めて考えられた
──ジョブローテーション制度を通じて、二人はかなり成長されたのではないですか。今後のキャリアも楽しみです。
浅見 二人とも本当に成長した気がします。どうしても入社1年目は、どこかまだ学生っぽさが残っていましたが、2年目になり後輩もできたこともあって顔付きが変わってきています。施工管理としてのスキルもだいぶ身についてきていると思います。
一ノ宮 入社したばかりのときは、わからないことだらけでした。最近では、どのタイミングでどの作業を入れればよいかも想像が付きます。なので、現場でも「ここは気を遣った方がよいな」「ここは確実にチェックしないといけない」というところが見えてきました。
松本 自分も現場で間違いに気づき、先に手を打って対処できたときには、成長できていると実感できます。もちろん、後輩に教える立場になったのも大きい気がします。
浅見 工事を経験したメンバーが、設計になる例が出て来たら、ジョブローテーション制度を導入した効果が明確に感じられると思います。これからが楽しみです。
松本 一応、ジョブローテーション制度は2年で終わるものの、それ以降も自分から「どの部署に行きたい」と言えば、異動の可能性があると聞いているので、長期的な視点で考えたいと思っています。ただ、「1回は設計を経験したい」という気持ちは変わっていません。なんなら設計に行った後に工事に戻るのもあるかなと考えています。
一ノ宮 自分は今後も施工管理という仕事を全うしていきたいです。資格も取得したいし、もっとスキルアップも図っていけたらと思っています。できれば、設計や営業のメンバーらとしっかりとコミュニケーションが取れて、お客様からも信頼される施工管理になりたいです。
──ジョブローテーション制度に対して、どんな印象をお持ちですか。
松本 実際に現場を経験してみて、改めて素晴らしい制度だなと実感しました。正直、入社するまでは「早く設計の仕事に就きたい」と思っていました。入ってから、「ありがたい制度だ」と気付くことができました。
浅見 施工管理は、お客様に喜こんでもらうのが一番の使命。ただ、実際には簡単な物件ばかりではありません。「あの現場は苦労したね」と後日、職人さんらと語りあえるようになりたいと思っています。二人ともまだまだ覚えることがあるだろうし、もっともっと忙しくなっていくはずです。切り抜けていってほしいと思います。
「この人と一緒に働きたい」と思える仲間が揃っている
──スウェーデンハウスで働く魅力を教えていただけますか。
浅見 私がこの会社で働き続けてこれた最大の要因は、社員や職人さんらの人柄です。「この人と一緒に働けたらよい仕事ができる」。そう思わせてくれる人たちが揃っています。
一ノ宮 それは、自分も感じます。加えて言えば、作り手のオリジナリティを発揮できることです。細部の仕上げや工程に至るまでをきれいに収めることができたときには、達成感を味わえます。
松本 大手のハウスメーカーとは違い、適度な規模感にあると思います。なので、社員同士の関係も近いと思います。それと、自社の家づくりを愛している方が本当に多いですよね。「自分の家を建てるなら、スェーデンハウスで」と、その想いを叶えている社員も多数います。
スウェーデンハウスで働きやすさとやりがいを味わってほしい
──就活生の皆さんへのメッセージをお願いします。
浅見 最近は、働きやすさに対する比重が高まっています。プライベートがあっての仕事ということなのでしょう。働きやすい職場、人柄、勤務時間などに重きを置いて会社を選ぶことはいいと思います。スウェーデンハウスは、残業時間もそれほど多くはありません。お休みもしっかりと取れます。
松本 アットホームな社風だと思います。そこに魅力を感じてくれる就活生には、すごく魅力的な企業だと思います。ジョブローテーション制度をどう捉えるかは、人によって変わってくるかもしれませんが、そこに一度身を任ねてみるのもよいのではないでしょうか。
一ノ宮 ジョブローテーション制度があることで、現場の楽しさややりがいを味わうことができます。どんなキャリアを目指すにしろ、一回現場を経験してみることは今後の仕事に必ず活かせると思います。
浅見 真面目で体力があって、元気な方であればスウェーデンハウスで活躍していけます。工事と聞くと男性のイメージですが、女性も大歓迎です。実際、女性の施工管理も増えて来ています。興味があったら、イベントなども随時行ってますので足を運んでみてください。