働きがい×働きやすさ。JNCなら若手であっても専門性を活かし、多様な挑戦ができる
働きがい×働きやすさ。JNCなら若手であっても専門性を活かし、多様な挑戦ができる
このストーリーのポイント
- 化学系のバックグラウンドを強みに入社
- 若手に仕事を積極的に委ねる社風。早くから経験を積める
- 幅広い活躍のフィールド。社会にも貢献できる
ものづくりには挑戦する姿勢が欠かせない。成果を導くために試行錯誤を繰り返すとともに、仲間の協力を仰ぎながら解決への糸口を探っていく。化学メーカーであるJNCはその典型といえる企業だ。化学系を専攻した三人の研究者が、入社後の活躍ぶりと会社の魅力を語った。
JNC株式会社
J.T
横浜研究所セルロース開発グループ
新製品開発チーム
2016年入社
先進理工学研究科生命医科学専攻卒。広範囲な事業を手掛けるJNCで働くことで、色々な知識が得られるのではないかと期待し入社。横浜研究所では現在、新製品開発チームの中核メンバーとして活躍している。最近は、活動の場を社外にも広げつつある。
K.K
横浜研究所セルロース開発グループ
2018年入社
生命理工学院生命理工学系卒。シート培地やポリリジン、セルファインなど独自のライフケミカル製品に注力していることに興味を抱き、JNCに入社。以来、横浜研究所に在籍。先輩らが成し得なかった、大孔径の連通孔を持ち合わせたクロマトグラフィー担体の最適化を実現へと導く。
A.U
横浜研究所セルロース開発グループ
2022年入社
生命理工学院生命理工学系卒。自身の専門性を活かせるのはもちろん、女性が働きやすい環境であると感じてJNCに入社。3年目となる現在は、横浜研究所で新製品の安定製造に向けて日々全力で取り組んでいる。
化学メーカーには珍しい事業分野の幅広さに惹かれる
──まずは、学生時代の専攻と研究内容を教えてください。
K.K 私の専攻はバイオです。大学では、排水処理中の微生物やウイルスの生態を研究していました。大学院で研究内容が変わり、バクテリオファージを用いて細菌を殺すことで治療ができないかという研究に従事していました。
J.T 私は生命医科学を専攻しました。恩師が主に脳を扱う研究者だったこともあり、私自身はアルツハイマー病の研究を手掛けていました。修士論文では、ビオグリタゾンがどんな治療効果をもたらすかに着目しました。
A.U 私の専攻は化学です。メインは有機合成で、私が従事したのは、細胞膜を構成する微量リン脂質の合成研究。加えて、都内の医科歯科大学との共同研究として、生理活性評価にも携わりました。
K.K 全員化学系の出身ですね。
──就活時の軸とJNCの入社動機について、振り返ってください。
J.T 自身のバックグラウンドを活かせることはもちろんですが、さまざまな事業分野を手掛けている会社を中心に考えていました。その点、JNCは私の専攻に近い生命科学分野だけでなく、他にも幅広い事業分野をカバーしています。さまざな知識を吸収して、自身の成長につなげていけるのではないかと考えました。
A.U 私も同様でした。化学メーカーを探していたものの、それだけでなく幅広い分野で事業を展開している会社が良いと思っていたんです。また、大学院での研究で生理活性評価に少し触れることができたこともあって、ライフサイエンス系にも関心がありました。JNCは化学メーカーながら、バイオにも関われます。そこが大きな決め手となりました。
J.T A.Uさんは、他にも入社の決め手があったと聞きました。
A.U そうなんです。一つは、会社の雰囲気が自分に合っていると感じられたことです。会社説明会に参加させてもらい、皆さんの物腰の柔らかさや落ち着きぶりが伝わってきて、凄く良い印象を持つことができました。もう一つは、福利厚生が充実していることです。「長く働き続けたい」という気持ちを持っていたためそこは魅力でしたね。
J.T 説明会で「JNCは離職率が低い」と聞きました。「働きやすい環境なんだろうな」と私も感じました。
K.K 私はものづくりを軸に会社選びをしていました。具体的には、大学で生物工学やバイオテクノロジーの勉強をしていたので、それらの専門性を活かして働ける会社を探していたんです。ホームページを見て、JNCが独自のライフケミカル製品に力を入れていて、「面白そうだな」と思えた点が入社への決め手となりました。
裁量が委ねられ、自由度高く働けるからこそやりがいがある
──皆さんは、同じグループに所属されていますね。それぞれ、どんなお仕事をされているのですか。
K.K 私は現在、次世代クロマトグラフィー担体の開発を行っています。セルロースの多孔性・真球状の粒子であるセルファインは、従来まで孔(あな)が小さかったのですが、不活性ウイルスの分離・精製ができるようにもっと孔の大きな担体をつくるようにいうことで取り組んでいます。開発に関しては目途がついたので、それをお客様に使っていただけるよう機能評価を行ったり、評価データをご紹介しているところです。
J.T 私もクロマトグラフィーの研究開発に携わっています。メインはアプリケーション側です。具体的には、インフルエンザ不活化ワクチンを開発し、それがどう機能するのか、どれぐらいの純度なのかといったデータを分析して、学会などで発表しています。他にも、K.Kさんが開発された次世代クロマトグラフィー担体に修飾をかけて機能を分析することも行っています。
A.U 私もセルファインの開発を担当しています。K.Kさんが作られた樹脂基盤を修飾し、色々な用途に使えるよう機能を付与した上で性能を評価するという仕事です。
J.T わかりやすく言えば、K.Kさんが材料を作り、私が改善ぶりを評価する、A.Uさんはその中間かな。
A.U そうですね。作りもしますし、評価もしていました。J.Tさんは最近さらにイキイキされている印象ですね。
J.T 仕事を通じて外部の方々と関わる機会が多くなってきたからです。やはり、色々なお話を聞けるとワクワクしてきます。それだけに、どんどん社外に出て行って活かせそうな技術をインプットしたり、場合によっては、大学の先生と共同できないかなどと色々な選択肢を持つよう心がけています。自由度が高く許容範囲の広い職場なので、行動力があれば自由にやらせてくれて、モチベーションが高まります。
A.U 同感です。入社まもなくであったとしても、「まずは1回任せてみよう」といったスタンスがあります。私も入社2年目にはお客様に新製品を紹介したり、特許取得を目指す機会をいただけました。若いうちから色々な経験をさせてもらえるのは、JNCらしさだと思います。
K.K それは私も感じています。若手でも大学や外部研究機関との共同研究を推進していけますし、海外の展示会にも参加させてもらえます。他にも、海外のお客様を訪ねて技術説明をしたこともありました。任せてもらえるとやる気が高まります。
私たちの部署には、高分子化学や有機化学などさまざまな専門家が揃っています。多様な知識や技術を組み合わせて仕事を進めて行けるのは面白いですね。
グループが一丸となり取り組み、自社の優秀な技術案件に輝く
──これまでで最も印象に残っているプロジェクトを教えてください。
K.K やはり、次世代クロマトグラフィーの開発です。実は、こちらは部署として2023年度の優秀な技術案件として表彰されました。技術的に難しかったのは、大きな孔が開いた球になっているのですが、孔の精度はもちろん、その孔を表面から中まで貫通させて開いたような球を作らなければいけなかったんです。2年ぐらい実験を続けるとともに、これまで携わっていた先輩の技術レポートや水俣製造所が作成した資料も参考にして、ようやく最適化することができました。J.Tさんにも、評価のところで本当に協力していただきました。
J.T K.Kさんの頑張りですよ。私が貢献できたのは、どういう風に修飾して機能を付けるかというところ。そこに関しては、私が以前関わっていた製品の知見を活かすことができました。評価に関しては、データを丁寧に比較していきました。
K.K このプロジェクトで最も大きな壁であったのは、最適化する中で性能を出さなければいけなかったことでした。強度も必要ですが、ウイルスを付けるためには沢山の孔をあけなければいけません。トレードオフの二つのパラメーターをいかに共に満たすかは苦労しました。
K.K A.Uさんは、やりがいを感じられた案件はありますか。
A.U 今まさに進行中のプロジェクトですね。新製品を出そうとして、安定的な製法をどう確立させていくか、試行錯誤を続けています。研究所で行った実験通りに水俣製造所に製造移管できるよう、想定される条件をすべて試しているところです。どういう実験をするのかも私が中心になって決めています。まさに、新製品の開発に直結する仕事を任せてもらえていますね。
J.T 実際に、水俣製造所に何度も足を伸ばしていたよね。
A.U そうなんです。新製品の製造を水俣製造所に移管するにあたっては、現地の情報を事細かく入手しないといけません。どういう作業をしているのか、何を使っているのかを知るためにも、現場の人と関わり意見を聞くことが大事だと意識しています。
K.K 製品化に持っていくためには製造を進めてもらう必要があるので、私も水俣製造所の方と議論を進めています。皆で意見を出し合い、チームとして取り組んでいく中で色々と勉強させてもらっています。
J.T 社内の人との関わりはもちろん大切ですが、私の場合は、遺伝子治療用ベクター精製向けクロマト担体の開発と言う国プロ(政府研究開発プロジェクト)を通じて多くの専門家から刺激を得ることができました。そうした対外的な活動ができるようになったことに自身の成長を感じています。
挑戦を後押ししてくれる社風。働きやすさを実感できる
──チャレンジを後押ししてくれる会社の魅力も教えていただけますか。
A.U 経験豊富な先輩方にはいつも支えてもらっています。何か困ったことがあったら、一緒になって解決策を考えていただけるので、仕事を安心して進めていけます。特に、J.Tさんにはお世話になりっぱなしですね。
K.K 私もです。若手メンバーが多いこともあって、わからないことがあればすぐに聞けるところが働きやすさにつながっています。それと、私の提案を認めてくれる上司の存在は、非常にありがたいと思っています。
J.T 自分が「こう思う」「こうしたい」と思ったことを否定されることがなく、むしろ、背中を押してくれます。すごく任せてもらえているので、それに応えようという気持ちが仕事のモチベーションとなっています。A.Uさんは、女性目線で感じるJNCの魅力って何かありますか。
A.U JNCの横浜研究所には、女性社員がかなり多いです。産休・育休から復帰されている方も以前と同様に伸び伸びと働かれている様子を見ると、「やはり働きやすい会社なんだな」と感じます。職場では男女に関係なく、チームのメンバーとして一緒に働いているという意識が共有されていますね。
自らのキャリアを主体的に切り開いていきたい
──最後に今後のキャリアや化学系の就活生へのメッセージをお願いします。
J.T 私は、研究者としてスキルアップしていきたいという想いが強いです。具体的なところでは、今医薬品の精製に携わる調剤を扱っているので、JNCの製品を医薬品業界でもっと使っていただけるように頑張っていきたいです。
A.U 私はまだ教えてもらうことばかりなので、長期的なキャリアは明確に見えていません。ただ、研究を重ねていずれかはチームを率いていけるようになりたいと思っています。
K.K 私もまだまだ研究を進めて、専門性を高めていかないといけないと思っています。やはり、研究者として一人前になりたいですからね。
A.U JNCは化学の知識を活かせるだけでなく、バイオにも挑戦できます。就活生のみなさんも自分の専門性を発揮できる仕事が必ずあると思うので、ぜひチャレンジしてみてほしいです。
K.K 私もバイオで入って来ましたが、周りには色々な分野の専門家が揃っていました。自分とは違う角度の意見をもっていて、とても参考になっています。そんな環境に少しでも興味を持っていただける方であれば大歓迎です。
J.T 仕事を進めていく上では主体性が欠かせません。特に、JNCは自由度が高い会社なので、自発的に動けるかどうかがポイントになってきます。自ら考えて行動し、成長していきたい方、ぜひ弊社で一緒に働きましょう!