地元×ITの掛け算で選んだ宮崎銀行。自分の新しい可能性にも出会えた。

地元×ITの掛け算で選んだ宮崎銀行。自分の新しい可能性にも出会えた。

地元×ITの掛け算で選んだ宮崎銀行。
自分の新しい可能性にも出会えた。

このストーリーのポイント

  • 宮崎でITに携わりたいと考えて宮崎銀行へ
  • IT・デジタル関連専門職としての採用が決め手に
  • 人気の「みやぎんアプリ」の企画やシステム改修に携わる

希望は、宮崎へのUターン就職。ITにも興味があったことから選んだのが、宮崎銀行のIT・デジタル関連専門職だった。若手に責任ある仕事を任せてくれる風土の中、DX人財としてこれからのデジタル戦略を推進していく。

PROFILE
宮崎銀行

二宮 紅桜

経営企画部 デジタル戦略室
2020年入行

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宮崎県出身。大学院では理学専攻として非可換確率論を研究。コース別採用でIT・デジタル関連専門職として働けることに惹かれ、宮崎銀行に入行する。「みやぎんアプリ」の企画やシステム改修を担当。

学ぶのは東京で、働くのは地元で

「就職は宮崎で、と決めていたのですが、一度は地元を離れて暮らしてみたいと考えていました」
大学進学時のことをそう振り返る二宮。「どうせ行くなら東京へ」との思いから、東京の大学への進学を決めた。選んだのは数学科。学部時代は機械学習について学び、大学院では非可換確率論の研究に打ち込んだ。
「数学を学んだ人の就職先としては保険会社か学校の先生が一般的で、実際私の周りの人もそういうケースが多かったです。私も教師になるつもりで数学科に進み、高校の教員免許も取得しました」

研究以外で力を入れたのは、学園祭での有志団体の取り組みだった。
「もともと学園祭の実行委員として芸能人を呼んだりしていたのですが、実行委員を離れてからは有志で団体を立ち上げて、ゲスト選びからチケット販売などの企画運営に取り組みました」
ちなみに中学、高校でも二宮は学園祭の実行委員を務めた経験をもつ。
理系らしいクールさを漂わせながら、実は周囲を巻き込んで学園祭を盛り上げる、そんな熱さも持ち合わせている。

数学教師の道を志して、教員免許まで取得した二宮。大好きな数学を仕事にするつもりだった。ところが教育実習を経て、その夢はしぼんでしまう。
「数学を教えるという本来の仕事以外の業務があまりに多くて、これは私のイメージと違うと思ったんです」
教育界の現実を目にしたことで教職の道を断念し、他の仲間と同じように保険会社のアクチュアリーとシステム会社のSEへと方向転換する。そこで出会ったのが、宮崎銀行だった。

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IT・デジタル関連専門職に出会う

「もともと家族と過ごすことが好きだったので、実家に帰りたいとは思っていました。東京は人が多いので、私じゃなくても、誰かができる仕事が多い。でも、宮崎の仕事を選ぶ人は少ないから、”私でなければ”という価値を発揮できると思っていました」
そんな思いから九州の企業の合同説明会に参加。その後、宮崎銀行からインターン開催の知らせを受け、参加することにしたのだった。
「驚いたのは、若い行員の皆さんがインターンシップの運営をされていることでした。若手にも責任ある仕事を任せてくれるんだと。若くても本部で働けるということも、私にとってはちょっとした衝撃だったんです」

最終的に宮崎銀行を選んだのは、タイミングよくコース別採用が始まって、IT・デジタル関連専門職として働けることがわかったからだった。
「IT関連の仕事に興味があってシステム会社なども受けていましたから、IT・デジタル関連専門職というコースがあることは決め手となりました」
IT・デジタル関連専門職は、二宮にフィットする働き方だった。

地元の宮崎に帰りたい。同時にITの仕事にも携わりたい。
そんな2つの思いがかなうのが、宮崎銀行のIT・デジタル関連専門職だった。
「宮崎に帰る道が開けたと思いました。数学を専攻した大学院生が地方銀行に就職するのは異色だと言われますが、私にとってはまったく違和感のない選択でした」

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ITベンダーに出向し、技術を学ぶ

入行後、集合研修を受けた後、営業店や本部の営業系の部署で数ヵ月研修として働いた。その後は外部研修という形で、地元のIT企業で約3ヵ月間働いた。そして2年目、いよいよIT・デジタル関連専門職として本格的なスタートを切ることになる。
宮崎銀行の「みやぎんアプリ」の担当となったのだ。
「みやぎんアプリ」は2021年1月にリリースされ、高い利用率を誇る、お客さまからの評価が高いアプリだ。二宮に課せられたミッションは、この「みやぎんアプリ」の企画やシステム改修だった。

一般的にアプリの利用率は、リリース直後は高くても、時間とともに低下していくのが常識だ。「みやぎんアプリ」にもそのリスクはあった。そこで利用率が低下しないよう、細かな改善を二宮が加えることになった。
「アイコンのデザインを変えたり、文字を読みやすくしたりといった細かな改修を行い、より使いやすいアプリとすることで、利用率を保とうとしたわけです。特徴は内製化したことでした」
内製化、すなわち外注ではなく宮崎銀行内部でこの作業を行うことで、技術とノウハウを行内の財産にするわけだ。とはいえ、二宮は大学でプログラミングを学んできたわけではない。どうしたかというと、1年間もの学びの機会を与えてもらったのだ。

「『みやぎんアプリ』の担当になって半年後に、東京のITベンダーへの出向を命じられました。期間は1年間。開発の現場でエンジニアたちと一緒に仕事をすることで、スキルを吸収してくることが目的でした」
これは二宮が自ら希望した訳ではなかった。
しかし、1年間という長い時間をかけて研修に送り出すことには、DX人財の育成にかける宮崎銀行の“本気度”が表れている。
「想像していたとおり、銀行とITベンダーのカルチャーはまったく違っていて、新鮮でした。ITベンダーは自由というか放任主義で、自ら望まなければ誰も教えてくれません。研修に来たからといって1から10まで教えてもらえるわけではないんです。おかげで主体的に学ぶ姿勢が磨かれました」
こうした研修の機会が制度として用意されているわけではないが、二宮が所属するデジタル戦略室では、行員の8割が同じような長期の出向を経験している。デジタルスキルを磨きたい人財にとって、恵まれた環境であることは間違いない。

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データという宝の山を活用したい

「みやぎんアプリ」は改修後、リリースされた。
「自分の手がけたアプリがリリースされて、実際に大勢のお客さまにご利用いただいているという実感は、とても嬉しいものです。大きな達成感が得られました」
ユーザー数は20万人を超えており、二宮の両親や友人も使っている。「これ、便利だね!」という感想は、二宮にとっては何よりも嬉しい勲章だ。

今後も二宮は、IT・デジタル関連専門職としてキャリアを重ねていくことになる。
「『みやぎんアプリ』についてはさらに機能を追加したり、利便性を高めたりと、改修を続けていきます。一方で金融システムそのものについての知見や技術はまだ十分ではないので、専門性はさらに磨いていきたいと考えています」
デジタル戦略室のメンバーは約10名。二宮は、出向中の行員をのぞけば、その中で一番の若手だ。メンバーの半数はIT系企業からのキャリア入行で、文字通りのDX人財。二宮にとっては非常に刺激的な環境だ。
高い専門性を有する先輩から技術を吸収しつつ、二宮なりの貢献にも挑戦していくことになるだろう。
「銀行って、データビジネスなんです。山のようなデータが眠っており、テクノロジーによってそれらをいかに活用できるかが今後の重要な戦略になっていくと考えています。『みやぎんアプリ』をとってみても、膨大な数の登録者のデータをマーケティングに活かせるはずです。学生時代に学んだ数学の知見も、そうした取り組みに活かせるんじゃないかと思っています」

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