【自己分析のやり方8選】簡単に志望動機まで作る方法3ステップ!例文付き

【自己分析のやり方8選】簡単に志望動機まで作る方法3ステップ!例文付き

自己分析は、自分の特徴や強みを理解するために行います。
これまでの経験を振り返って整理することで、自分の強みや自己理解を深め「就活の軸」を明確にする事ができます。

具体的にいつまでに始めなければいけないというのはないのですが、大学3年生の春休みから始めることで余裕を持って、就活を始める事ができます。
ただ、自己分析は就活を通して深めていくものなので「一回やって終わり!」とするのではなく、企業研究や自己分析の度に「気づいた価値観」や「新しく得た観点」などを整理していきましょう。

ここでは自己分析の簡単なやり方について紹介していきます。

1.モチベーショングラフを書く
2.自分史
3.テーマを1つ決めて深ぼる
4.Will・Can・Mustのフレームを使う
5.マインドマップを書く
6.身近な人に他己分析をお願いする
7.ジョハリの窓
8.キャリアアドバイザーに相談する
9.自己分析ツールを使う

それでは順に解説していきます。

1.モチベーショングラフを書く

自己分析の簡単なやり方の1つ目は「モチベーショングラフを書く」です。
今まであったことを振り返り、自分のモチベーションが上がった時と下がった時の状況を思い出しグラフ化しましょう。
グラフにすることでどんな時に自分はモチベーションが上がって、どんな時に辛いと感じているのかが一眼で把握する事ができます。

ポイント
とりあえずあった出来事を覚えている限り全て書き出すつもりでやりましょう。
面接で使えるか使えないかはその段階では考えなくて大丈夫です。
そして、その出来事を書き出し終えたら、「なぜそれをやったのか」「どうして楽しいと思ったのか」「どうして辛いと思ったのか」を考えてみましょう。
今まで成し遂げた物事を深く考えてみると、自分なりのこだわりや自分の個性、価値観、強み、弱みなどが見えてくるはずです。

2.自分史

自己分析の簡単なやり方の2つ目は「自分史」です。
自分史とは過去を振り返って、どのようなことに取り組んできたかをぱっと見で判断できるように表を作ることです。
以下の表をご覧ください。

小学校時代(1年~6年)・空手を始める・勉強嫌い・絵を描くのが好き・負けず嫌い
中学校時代(1年~3年)・空手・漫画
高校時代(1年~3年)・漫画・プログラミング
大学時代(1年~4年)・漫画・プログラミング・IT関連

中には、小学校時代まで深掘りしてくる面接官もいるので、幼い頃の自分の意見まで言語化できていると安心です。
また、ネガティブな体験からでも、逆境を好転させるために取り組んだことなどを一緒にアピールする事ができれば立派な「強み」になるので些細なことでも思いつたらメモしましょう。

ポイント
何も思いつかないという人は「どんな環境にいたのか」「どんな友人がいたのか」「どんな事が辛いと思ったのか」など課外活動、学業、人間関係の3種類を中心にして自分の感情を付随させていくのがおすすめです。

3.テーマを1つ決めて深ぼる

自己分析の簡単なやり方の3つ目は「テーマを1つ決めて深ぼる」です。
自分史である程度自分の過去を振り返る事ができたら、強みになる性格や体験のを1つ選び、深ぼっていきましょう。
話を具体的に掘り下げていくことで自分の人柄が出てくるので、ありきたりな話では無く、独自性のある話を作る事ができます。
もし、今ある志望動機が「浅い」や「ありきたり」と思うようであれば、もう一度ふかぼるという作業をしてみてください。

ポイント
1つのテーマに対して「なぜ?」を5回以上繰り返すと良いです。
選んだエピソードによっては、掘り下げにくいものもあると思いますが、掘り下げやすいものは5回と言わずどんどん掘り下げていきましょう。
掘り下げられるものは自分の中で心に残る出来事なはずなので、独自性のあるエピソードにできるはずです。

4.Will・Can・Mustのフレームを使う

自己分析の簡単なやり方の4つ目は「Will・Can・Mustのフレームを使う」です。
Will(やりたいこと)、Can(できること)、Must(入社後に求められること)をそれぞれ洗い出す手法になり、この3つが揃っている仕事が適職だという考え方です。
やり方としては以下のような手順で進めていきましょう。

1.Can(できること)「自分の好きなこと」「得意なこと」を書き出す
2.Will(やりたいこと)夢や今後やりたいことを書く
3.1と2が結びつくものはあるか考える
4.Must(入社後に求められること)企業研究で埋めていく
番外編
そもそも2が思いつかない場合や1と2が結び付かないという場合は、Canを生かしてできることを考えていきましょう。(CanからWillの方向性を考える)

5.マインドマップを書く

自己分析の簡単なやり方の5つ目は「マインドマップを書く」です。
マインドマップは自分の思想を具現化し、客観視するための手法になります。
頭の中で考えていることを紙に自由に書き出して、脳内にある言葉を具現化させていきましょう。

ポイント
・紙とペンまたはパソコンやスマホなどを用意してマインドマップを作成できるITツールを用意します。
・言語化していきたいテーマとして左端に書き込む
・そのテーマに対して思い浮かんだことを短い文章で書き出していく

6.身近な人に他己分析をお願いする

自己分析の簡単なやり方の6つ目は「身近な人に他己分析をお願いする」です。
自己分析をしていると、自分だけの視点になってしまい、客観的な見方ができなくなる事があります。
そんな時は、親や兄弟姉妹、友達、先生などの身近な人に自分の特徴について聞いてみる「他己分析」がおすすめです。
自分では長所と思っていなかった事が長所として出てきたり、忘れていたエピソードなどを見つける事ができます。

7.ジョハリの窓

自己分析の簡単なやり方の7つ目は「ジョハリの窓」です。
ジョハリの窓では「自分から見た自分」「他者から見た自分」を分けて分析し、自己理解を深めるというものです。
保護者や知り合いに「私はどんな人間なのか」を聞いてみることで自分では気づけないことや忘れていたエピソードが出てきたりするので、客観視できるいい機会になります。
他者から聞いたことを「盲点の窓」「未知の窓」に書き込みましょう。
【例】

【開放の窓】
自分も他者も知っている、自分の姿
・感受性が豊か
・独創的なアイデア
・粘り強い
【盲点の窓】
自分は知らないが、他者が知っている自分の姿
・責任感がある
・コミニュケーション能力
・信念が強い
【秘密の窓】
自分だけが知っていて、他者は知らない自分の姿
・論理的
・貢献心
・負けず嫌い
【未知の窓】
自分も他者もまだ知らない、自分の姿
まだ誰も知らないので空欄でok

8.キャリアアドバイザーに相談する

自己分析の簡単なやり方の8つ目は「キャリアアドバイザーに相談する」です。
もし就活でわからない事や悩みがある場合はキャリアアドバイザーに相談しましょう。
会員登録後に専任のアドバイザーが付き、希望や適正に合う企業を考えてくれます。
自己分析や他己分析も手伝ってくれるので、1人で就活をしていくのが不安な方は登録しておくと安心です。

9.自己分析ツールを使う

「全く自分の過去を思い浮かべられない」「自分のいいところも悪いところも心当たりがない」という人におすすめなのが自己分析ツールです。
質問に「いいえ」「はい」と答えていくことで自分の性格や得意分野、適職などを診断してくれます。
以下に詳しく書いている記事があるので、気になる方はご覧ください。

関連記事
▶︎自己分析ツール16選!初心者用・無料・自己理解特化・適職特化などタイプ別に紹介していきます!

自己分析をある程度済ませる事ができたら次に志望動機を作りましょう。

1.仕事選びの軸を考える
2.企業の特徴との接点を考える
3.考えた結果を書き出す

紹介していきます。

1.仕事選びの軸を考える

自己分析を通して志望動機を作る1ステップ目は「仕事選びの軸を考える」です。
応募する企業や気になる企業が決まったら、自己分析で考えた「仕事を選ぶ上での軸」を書き出してください。

【例】Aさんの大切な軸
・常識にとらわれないアイデアの採用
・お客様に喜んでもらいたい
【例】Bさんの大切な軸
・自分の分析力を発揮したい
・成長できる環境が欲しい
【例】Cさんの大切な軸
・規模は問わないがリモート重視
・個人で作業したい

2.企業の特徴との接点を考える

自己分析を通して志望動機を作る2ステップ目は「企業の特徴との接点を考える」です。

「仕事選びの軸」と「企業の特徴」を照らし合わせ、自分の理想の企業なのか再確認しましょう。

【例】Aさんの志望企業
・新しいことを考え工夫する社風
・ユーザーファースト思考
【例】Bさんの志望企業
・マーケティング職(分析)
・2週間に1度の勉強会があり、内定後は内定者インターンがある
【例】Cさんの志望企業
・大手で出社しなければいけない
・個人で作業重視

3.考えた結果を書き出す

自己分析を通して志望動機を作る3ステップ目は「考えた結果を書き出す」です。

【例】Aさんの大切な軸
・常識にとらわれないアイデアの採用
・お客様に喜んでもらいたい
【例】Aさんの志望企業
・新しいことを考え工夫する社風
・ユーザーファースト思考
↓
合っている
【例】Bさんの大切な軸
・自分の分析力を発揮したい
・成長できる環境が欲しい
【例】Bさんの志望企業
・マーケティング職(分析)
・2週間に1度の勉強会があり、内定後は内定者インターンがある
↓
合っている
【例】Cさんの大切な軸
・規模は問わないがリモート重視
・個人で作業したい
【例】Cさんの志望企業
・大手で出社しなければいけない
・個人で作業重視
↓
合っていない

上記の場合では、AさんとBさんは理想の企業を見つけられていますが、Cさんの場合は理想の企業とは違う条件の企業に応募しようとしています。
多少の妥協は必要な場合もありますが、どうしても譲れない場合は入社後のミスマッチにつながるのでやめておきましょう。
また、理想の企業と合っている(AさんとBさんのように)場合は接点を示すことで、「なぜこの企業を応募したのか」「惹かれたのか」が明確に伝える事ができます。

実際にAさんとBさんの志望動機を用意したので参考にしてみてください。

Aさんの場合の志望動機
Bさんの場合の志望動機

【例】Aさんの場合の志望動機

私が貴社を志望する理由は2つあります。
1つ目が、御社の企業理念である「常識にとらわれず、常に新しい工夫を考え、実践しよう」というところがとても魅力的だと思ったからです。
私の就活の軸は、「新しいことを挑戦させてくれる会社が良い」というものです。
自分の業務は当たり前にやりますが、これはもっと良いやり方があるんじゃないかと常に考えているような性格なので、生かせるのではないかと感じております。

2つ目が「顧客や仲間を笑顔にすることに一生懸命になろう」ユーザーファースト思考のアプローチが素敵で、共感できたからです。
私も、3年間マーケティングに携わって思ったのが、ユーザーの気持ちになって「どうしたら喜んでくれるか役に立つことができるのだろう」を突き詰めた時に成果が出ており、本当にユーザーファーストは大事なことだと思っております。

この経験から、分析や数字を見ることは好きですが、打算的に数字だけに囚われて仕事をするよりも、その数字からユーザーの気持ちまで想像して、本気で人を喜ばせるために仕事をしたいと思っております。
その具現をできるのが御社だと思っているので、志望いたしました。
もし、入社できたなら、「仲間の役に立つには」「ユーザーはどんなことをしたら喜ぶか」を積極的に考え続けて業務を行なっていきたいと思っています。

【例】Bさんの場合の志望動機

私が貴社を志望する理由は2つほどあります。
1つ目は、自分の強みである「分析力」が発揮できると思ったからです。
私は、3年間長期インターンにて、マーケティング職に携わってきました。
そこでは、ユーザーの気持ちに寄り添い「どうしたら喜んでくれるか」「どうしたら役に立つことができるのだろう」を突き詰める経験をし、分析することや数字を見ることが得意だと感じております。
そのため、この強みを活かし御社で活躍できると考えました。

2つ目が、「成長できる環境がある」というところです。
私は、「常に成長し続け、後輩に尊敬される社会人になりたい」と考えております。
現状維持の状態が嫌いで、長期インターンで活動していたときは、自ら勉強することはもちろん、先輩に勧められた本は三日以内に必ず読み、勉強会には毎回必ず参加していました。
また、自分の勉強したメモを社内に公開し、後輩がいつでも見て学べる環境作りにも力を入れていました。
そのため、御社のように2週間に1度の勉強会があり、内定後は内定者インターンがある環境がとても魅力的に感じます。

もし、入社できたなら、どの業務に対しても当事者意識を持ち、「仲間の役に立つには」「ユーザーはどんなことをしたら喜ぶか」を積極的に考え、行動し、自己成長を怠りません。

ここでは自己分析の3つの注意点について紹介していきます。

1.一回で終わらせない
2.企業の求める人物に合わせすぎない
3.先入観に縛られない

それでは順に紹介していきます。

1.一回で終わらせない

自己分析の1つ目の注意点は「一回で終わらせない」です。
就活を始めて最初の一回だけで自己分析を終わらせるのは絶対に辞めましょう。
なぜなら、就活を続けていると「自分の考えや希望の働き方は変化する事が多い」からです。
OB・OG訪問や面接など企業の社員と話す機会が増え、その度に新しい発見や意見が出てくる事でしょう。
そこで、最初にやった自己分析を信じ過ぎてしまうと、自分の些細な違いの考えに気づけなくなってしまいます。
そのため、就活をしている間は定期的に自己分析をして自分のことを振り返る事が重要です。

2.企業の求める人物に合わせすぎない

自己分析の2つ目の注意点は「企業の求める人物に合わせすぎない」です。
「すでに行きたい企業」や「興味のある企業」がある場合は、その企業に自分の性格を寄せ過ぎてしまわないように注意しましょう。
その企業を意識した状態で自己分析を行ったり、志望動機を書いてしまうと本来の強みや価値観とは異なるので、入社できたとしても後々働きずらくなります。
そのため、なるべく何も意識しない就活の最初の方にある程度自己分析を終わらせておくと良いです。

3.先入観に縛られない

自己分析の3つ目の注意点は「先入観に縛られない」です。
最初に自己分析をした結果に囚われ過ぎたり「自分はこういう人間だ」と決めつけたりするのは辞めましょう。
自己分析は臨機応変に対応する事が重要です。
「なぜ頑張れたのか?」「なぜ好きになったのか」「なぜうまく行ったのか?」「自分はそこでどんな行動をとったのか」を掘り下げていきましょう。

自己分析を正しく行うことで、自分に合った企業を見つける事ができます。
ただ、自分の得意不得を把握するのは簡単なようで難しいので、焦らず時間をかけてやっていきましょう。
また、自己理解を深める事が得意になれば、メンタルケアの対策やどんな業務で自分は活躍できるなどが具体的にわかってくるようになるので、ぜひ頑張ってください。